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瓶も酔っ払い?

 イタリアの飲食店では、デザインの変わった瓶やグラスを見かけることが、たまにありますが、こういうワインボトルを見たのは初めてだったので、びっくりしました。

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 ワインボトルというよりは、どうも大砲みたいに見えます。ナイフやフォークを使うとき、ちょっと腕の運び方を間違えると、倒してしまいそうで、何だか緊張しました。

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 しかも、この瓶、こんなふうに、直立もするのです。底がどうなっているかは、写真を見れば、お分かりになると思いますが、よく考えたものです。

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 このユニークなワインボトルを目にした店は、こちらのオステリーア、ウンブリアーコ(Osteria UmbriaCo.)。ウンブリア州の南にあるテルニの町、そして、わたしたちが今年の復活祭を過ごしたRomita di Cesi(記事はこちら)に近い、ポルターリア(Portaria)という村にあります。店名は、Umbria Companyと、テルニ地方の方言で「酔っ払った」を意味する’mbriaco という言葉(イタリア語ではubriaco)をかけた、言わば掛詞。

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 ワインの品揃えとおいしさが自慢のこの店は、料理も皆、とてもおいしくて、ワインボトルだけではなく、食器でも驚かせてくれました。こちらは、野菜たっぷりの大麦入りスープ。

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 タッリャータ(tagliata)はテーブルの上でも熱い板の上でまだ焼け続け、自分たちの好きな焼き加減になったら、お皿によそって、食べることができました。ボリュームもあり、とてもおいしかったです。

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 イチゴの大好きなわたしが食べたデザートは、こちらです。

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 このポルターリア(Portaria)の村は、わたしたちが宿泊したRomita di Cesi付近の展望台からも、よく見えました。(上の写真)ご覧のように、緑に囲まれています。

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 Romitaから山を下りたとき、駐車場でちょうど同じ宿に泊まった人と会い、この村で散歩をするといいよと教えてもらいました。

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 石造りの町並みが美しいのですが、特に印象に残ったのは、こちらの時計台。

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 家族がみんな集まって食事をしたあと、後片づけも大変と言いながら、焼き網を洗っている老婦人に出会いました。

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 こちらは、村の教会です。

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ちょうど、藤の花が美しく咲いている頃でした。

LINK
- Osteria UmbriaCo. – indirizzo, telefono, email

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by milletti_naoko | 2011-05-15 21:48 | Gastronomia | Trackback | Comments(6)

別天地で復活祭2

 人里離れた山の上にあるRomita di Cesiを訪れる巡礼者や旅人は、修道士、Frate Bernardinoと共に、中世以来の修道院の生活信条、「祈り、働け」に従って、過ごします。

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 写真の手前には、聖フランチェスコの像と野菜畑が見えています。家屋に取り囲まれた中庭に育つヒマラヤスギの巨木が、屋根の上に顔を出し、四方に緑の枝を伸ばしています。

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 このヒマラヤスギ(cedro)の大きいことと言ったら、二人、三人が両手を伸ばして、ようやく木の幹を覆うことができるほどです。

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 イタリアでは、復活祭の翌日の月曜日は国民の祝日です。4月25日月曜日の朝は、まず、教会の鐘を合図に、全員が教会に集まり、Frate Bernardinoと共に祈りを捧げました。そのあと、先ほどのヒマラヤスギの下で朝食。中庭に並べた二つの長いテーブルで、世界中からやって来た皆と、おしゃべりを楽しみながら、朝食を共にしました。写真でテーブルから立ち上がっているのは、ドイツの研究者の方で、日本のお友達から教わったと言って、日本語の「ちょうちょう」の歌を、歌ってくれました。左奥に座っている家族は、スイスからの旅行者です。テーブルでは、イタリア語、英語、ドイツ語、日本語と、いろんな言葉が飛び交っていました。

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 朝食後、Romitaを後にする人は、自分たちの宿泊した場所を掃除して、出発。修道院に残る人は、自分に割り当てられた修道院の仕事を、こなしていきます。

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 修道院での仕事は、食事の準備や食器洗い、花への水やり、動物の世話など、いろいろとあるのですが、たとえば上の写真で左に写っている女性は、学校で美術を教えているので、井戸の上に置かれている美しい表示の数々を、滞在中に制作しました。

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 こちらがわたしたちが寝袋を広げて宿泊した部屋です。宿泊等には電気がないので、夜間は持参した懐中電灯を使用し、水道はないので、井戸であらかじめ汲んでおいた水を、トイレで水を流すのに使いました。不便ではあるのですが、つい数十年前までは、各家庭に、電気も水道もない暮らしが当たり前だったことを思い起こさせてくれて、いい経験になりました。夜は夜空の星を眺め、おしゃべりしたあと、早々と床につきました。宿泊料金は、寄付という形を取るのですが、夕食・朝食代も含めて、一人25ユーロです。

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 Romitaは山の上にあるため、ペルージャの我が家ではもう散ってしまった桜が、まだ白い花を一斉に咲かせていました。

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 別れを惜しみながら、再びリュックを背に、岩やトキワガシの木々の間を通って、山道を下っていきます。

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 山道の途中にも、ところどころに、教えの言葉があります。この板には、「秘訣は、何をするときにでも、必ず愛を少しばかりこめることだ。」と、書かれています。

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 「味わいなさい、ご覧なさい。主はなんと慈悲深いことでしょう。」

 gustareには「おいしいものを味わう」意味と、美しいものを愛でて楽しむ意味があります。道の傍らには、野生のアスパラガスが生えていて、山の幸を味わうことができましたが、シクラメンやランなどの美しい野の花を見て、楽しむこともできました。

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 白や空色のアネモネの花も、ところどころに咲いていました。山を下りる途中で小雨がぱらつき始めたのですが、幸い、本格的に降り出したのは、靴をはきかえて、車に乗りこんだあとになってからでした。

関連記事へのリンク / LINK per gli articoli correlati
- 別天地で復活祭1 / Pasqua alla Romita di Cesi – parte 1
- 瓶も酔っ払い? / Pranzo di Pasquetta all’Osteria UmbriaCo.
- Umbira Online. Turismo Religioso – Eremo la Romita di Cesi


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by milletti_naoko | 2011-05-11 12:28 | Umbria | Trackback | Comments(8)

別天地で復活祭1

 La Romita di Cesiは、ウンブリア州の南にあるテルニ(Terni)の町から少し離れた山の上にあります。

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 駐車場から、山道を1時間ほど歩いて登ったところに、修道士、Frate Bernardinoと動物たちが暮らしているこちらの宿があります。いつもは復活祭(Pasqua)は義父母宅で大家族が集まって昼食をいただくのですが、今年は友人たちと、この人里離れた館を訪れ、一泊することになりました。

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 今年の復活祭は、4月24日日曜日。義父母や前日我が家に到着していたリミニの友人たちと共に、朝食を食べました。わたしと夫は、ふだんは自分たちの家で食事をするのですが、復活祭の朝は、義父母宅で、朝食を共にします。これは、この日の朝は、前日に教会で祝福を受けた復活祭のパン(Torta di Pasqua)、ワイン、そして、ゆで卵をいただくからです。

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 朝食後に車でペルージャを出発したのですが、途中でトーディ(Todi)に住む義弟の家族宅を訪れました。姪っ子たちに、大きなおまけ入りの卵型チョコレートを贈るためです。ディズニー映画、ラプンツェルの包装紙に包まれたチョコレートを贈ったのですが、姪たちはさっそく、包み紙を取り、チョコレートを開け、中に入っていたおまけを見て、喜んでいました。このあと、皆で一緒にトーディの教会、Tempio di Santa Maria della Consolazioneのミサに参列しました。

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 義弟たちにあいさつをしたあとは、車で目的地に向かって進みます。昼食は、チェージ(Cesi)の町の駐車場近くの草原で。パンやサラミ、瓶詰めの野菜を並べて、各自がそれぞれお好みの具をパンの切れに載せて、食べました。この場所を選んだのは、眺めがよかったからです。

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 山のふもとのこちらの駐車場に車を置き、Romita di Cesiを目指していきます。寝袋や宿泊に必要な品でいっぱいのリュックを背負って、これから山を登って行きます。

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 道端には、自生のラン(orchidea)が美しい花を咲かせていました。

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 トキワガシ(leccio)の木々の間を通って、坂道を上って行きます。写真の右手前に見えるように、ところどころにピンク色のシクラメン(ciclamino)の花が咲いていました。

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 ようやくRomitaに到着しました。中庭には、色とりどりの花が美しく咲いています。

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 ポニーがのんびりと草を食んでいます。敷地内には野菜畑もあり、連泊をする人には、畑仕事や花の水やりなどの仕事が割り当てられます。

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 建物から下って、しばらく森の中を行くと、眺めのそれは美しい場所がありました。

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 こちらの小さな教会で、朝食前と夕食前に、全員が集まって、Frate Bernardinoの説教を聞き、共に歌いながら祈りを捧げます。

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 到着してから、わたしたちは、休んだり、菜園の野菜や鉢植えの花に水をやったり、周囲を散歩したりしました。教会での祈りの会のあとは、いよいよ夕食。料理をしているのは、修道士、Frate Bernardino。連泊した客が、食事のしたくを手伝っていました。

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 奥に見えるオーブンで、こちらのパンを焼いたのも、連泊した宿泊客だそうです。

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 この晩は、40人あまりと大勢が長い長いテーブルについて、共に夕食を食べました。皆が互いに手を取り合い、祈りを捧げたあとで、セルフサービスで、パスタと羊肉の料理、そして、サラダや青菜炒めを、好きなだけ皿によそって、いただきました。

 宿泊棟には電気も水道もないこちらの宿を、夫たちが知ったのは、聖フランチェスコの足跡を追って、ラッツィオ州のポッジョ・ブストーネ(Poggio Bustone)からアッシジ(Assisi)まで巡礼をした際に、ここに宿泊したからです。一行がRomitaを訪れた4月の半ばには、巡礼中の夫たちだけしか宿泊客がいなかったこの場所が、復活祭のこの日は、数日前から連泊している人も多く、夕食の席は、それはにぎやかでした。

⇒ 記事、「別天地で復活祭2」につづく
⇒ Continua all’articolo, "Pasqua alla Romita di Cesi – parte 2"

LINK
- Umbira Online. Turismo Religioso – Eremo la Romita di Cesi

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by milletti_naoko | 2011-05-09 22:49 | Umbria | Trackback | Comments(4)

アッシジを歩く3

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 カルチェリの庵に近いレストランで昼食をすませたあとは、アッシジの町を散歩するために、こちらの駐車場に車を置きました。駐車場からは、前日に歩いたスバージオ山の山なみ(記事はこちら)がよく見えます。

 Dopo il pranzo, abbiamo passeggiato per la città di Assisi. Dal parcheggio si vedevano bene le colline del Monte Subasio dove abbiamo camminato il giorno prima.

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 駐車場から階段を登り、今回は、こちらの城門、Porta Nuova(読みは、「ポルタ・ヌオーヴァ」、訳すと「新しい門」)から、町の中に入ります。

 Saliti per le scale, siamo entrati nella città dalla Porta Nuova.

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 石造りの家の間から、美しい野山の緑が見えています。
 Tra le case si vede un bellissimo paesaggio.

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 目指す聖フランチェスコ大聖堂は、ちょうど駐車場とは反対側の端にあるため、アッシジの町を歩いて、横断して行くことになります。しばらく歩くと、行く手に、聖キアーラ大聖堂の後方が見えてきました。

 Ecco il complesso della Basilica di Santa Chiara.

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 聖キアーラ大聖堂は、聖キアーラの死後、1260年頃に建てられたイタリアゴシック様式の聖堂です。地下には、聖キアーラの遺体や、聖女が生前に身にまとった衣装などの遺品が、聖フランチェスコの遺品と共に、安置されています。

 La Basilica di Santa Chiara venne costruita in stile gotico italiano fra il 1257 e il 1265. Nella cripta si conservano il corpo della Santa e diverse reliquie di Santa Chiara e di San Francesco.

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 大聖堂前の広場には噴水があり、左手の高みには、大城塞が見えます。

 Nella Piazza di Santa Chiara c’è una fontana. A destra nell’alto si vede la Rocca Maggiore.

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 こちらも、大聖堂前の広場から見える風景です。石造りの町並みと町を取り囲む緑の美しいことと言ったら!

 Dalla stessa piazza abbiamo ammirato questo panorama bellissimo.

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 時々、町角で、さまざまな芸を披露している人を見かけました。
 Lungo la strada abbiamo visto anche Cappuccetto Rosso e il lupo!

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 花やフレスコ画に飾られた建物の前を歩いて、進んで行きます。
 Camminavamo tra gli edifici decorati dai fiori e dagli affreschi.

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 ようやく聖フランチェスコ大聖堂が見えてきました。聖堂内には、聖フランチェスコの墓があります。大聖堂は上下二層の教会からなり、上部の教会は1230年に、下部の教会は1253年頃に完成されました。いずれの教会も、13~14世紀に活躍した著名な画家たちのフレスコ画で飾られています。

 Finalmente siamo arrivati alla Basilica di San Francesco. La Basilica contiene la tomba di San Francesco e si compone di due chiese sovrapposte, l’inferiore (1228-1239) e la superiore (1230-1253). Entrambe le chiese vennero decorate dai maggiori pittori del Duecento e del Trecento.

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 こちらの写真で正面に見えるのが、上部の教会とその入り口です。上部の教会の壁は、聖フランチェスコの生涯の主要なできごとを、ジョットが描いた美しいフレスコ画に覆われています。

 Di fronte si vede la chiesa superiore. All’interno della chiesa si possono ammirare i meravigliosi affreschi di Giotto, i quali narrano la vita di San Francesco attraverso 28 episodi attinenti alle antiche bibliografie del Santo.

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 上部教会前の広場からの眺め。下部の教会前の広場と、その向こうに広がる野山が、見えています。

 Dalla Piazza Superiore di San Francesco si vedono la Piazza Inferiore di San Francesco e la pianura verde.

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 こちらは、下部教会の入り口です。
 Questa è l’entrata della chiesa inferiore.

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 帰り道にも、芸人さんに出会いました。像のように微動だにしないのに、前に置かれた帽子にお金を投げ入れると、鈴を鳴らして、何やらメッセージの書かれた紙を、お金を入れた人に手渡し、再びまったく動かなくなります。

 Al ritorno abbiamo visto questo signore-statua. Resta immobile fino a quando qualche passante mette i soldi nel cappello. Appena messe le monete, il signore comincia a muovere, suona la campanellina e dà un foglietto con un messaggio al passante gentile e subito dopo diventa di nuovo immobile.

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 城門からアッシジを出て、駐車場へと向かう道の途中では、太鼓の練習をしているのに、行き当たりました。この後、友人たちとは、アッシジの鉄道駅で別れ、友人たちは車で、わたしたちは電車で、帰途につきました。次の電車が来るまで1時間以上あったので、待ち時間にもう一度、駅近くのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会を歩いて訪ねました。いきなり25km歩いたその翌日も、こうしてかなり歩くことになったので、脚が痛み、このあと数日間、筋肉痛に悩まされましたが、また一つ、とてもすてきな思い出ができました。

 Quando siamo usciti dalla Porta Nuova, i musicisti provavano i tamburi. Ascoltando il suono vivace, abbiamo camminato verso il parcheggio. Io e mio marito abbiamo salutato gli amici romagnoli alla stazione di Assisi; tutti verso la casa – loro con la macchina, noi con il treno.

関連記事へのリンク / LINK per gli articoli precedenti(↓↓)
- アッシジへと歩く旅1 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte1
- アッシジへと歩く旅2 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte2
- アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ / Passeggiata ad Assisi1 – Porziuncola
- アッシジを歩く2 ~お食事編 / Passeggiata ad Assisi2 - pranzo
参考資料/ Riferimento bibliografici
- S. Maiarelli, “Guida storico-artistica Assisi. Itinerario francescano”, Edizioni Porziuncola, 2006.
- “Umbira, Cuore verde d’Italia – Assisi” (mappa turistica), Comune di Assisi & Servizio Turistico Associato.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-05-02 21:13 | Umbria | Trackback | Comments(8)

アッシジを歩く2 ~お食事編

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 さて、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ(リンクはこちら)から歩いて宿に戻ったあとは、車で、こちらのレストラン、ラ・スタッラ(La Stalla)に向かいました。

 Tornata a piedi da Santa Maria degli Angeli all’ostello, siamo andati a pranzare al ristorante La Stalla, questa volta con la macchina, perché il locale si trova un po' fuori della città d'Assisi.

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 入り口近くで、火が勢いよく燃え、肉やチーズが炭火でじっくりと焼かれています。stallaはイタリア語で、牛や馬の暮らす場所を意味します。建物の造りから見て、昔は畜舎だったのでしょう。

 Si grigliavano la carne, i formaggi davanti al fuoco vivace e allegro.

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 メニューは、友人の一人の知人でもある店主に任せました。まずは前菜。いろいろな具が載ったブルスケッタと、サルシッチャと青菜を挟んだトルタ・アル・テスト。

 Antipasto – prodotti tipici dell’Umbria: bruschetti con pomodori, con funghi ecc. e poi una torta al testo con salsicce ed erbe.

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 仲間と一緒に食べる食事は、おいしく楽しいものです。昼食には、ペルージャから、夫の弟とその奥さんも駆けつけました。

 Piacevole e squisito il pranzo insieme.

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 三種類のプリモを少しずつ食べて、味を見たあとは、いよいよ炭火で焼かれたおいしいお肉とサルシッチャの登場です。野菜には、ジャガイモを炭火で焼いたものと、玉ネギを炒めたものがでてきました。

 Dopo tre primi, la carne e le salsicce! Per contorno, le cipolle cotte e le patate arrosto. Inoltre, piatti di insalata e di formaggio per i vegetariani.

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 デザートと食後酒、おしゃべりのあと、満足して勘定をすませ、駐車してあった車のもとまで歩いてから、またおしゃべり。実は、思いがけず、店内で日本のツアー旅行客の方々にお会いしました。東京から来られて、リミニ、アッシジ、ミラノを巡られ、ずいぶん忙しい日程のようなのですが、食事と旅行を楽しまれているようでした。リミニにも寄るツアーだと聞いて、添乗員の方に、友人のスピーディを紹介しました。船長スピーディの操縦するアドリア海岸周遊観光船は、リミニを出発して、ザッケローニ監督の故郷であるチェゼナーティコを訪れるからです。(記事はこちら

 Al ristorante ho incontrato i turisti giapponesi provenienti da Tokyo. Avevano già visitato Rimini e il giorno dopo andavano a Milano. Ho presentato Spidi all’accompagnatrice turistica giapponese; ora i giapponesi sono molto interessati a Cesenatico come la patria di Zaccheroni e Andrea Doria, motonave di Spidi porta i turisti lungo la costa adriatica fino a Cesenatico. Sarebbe bellissimo se i turisti giapponesi potessero godere la gita in barca e la passeggiata a Cesenatico inseime al Capitano Spidi in futuro.

関連記事へのリンク / LINK per gli articoli correlati(↓↓)
- アッシジへと歩く旅1 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte1
- アッシジへと歩く旅2 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte2
- アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ / Passeggiata ad Assisi1 – Porziuncola
- アッシジを歩く3 / Passeggiata ad Assisi3

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by milletti_naoko | 2011-04-28 23:18 | Gastronomia | Trackback | Comments(14)

アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ

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 長い道のりを歩いて、アッシジにたどり着いた翌日、宿の部屋から外を眺めると、アッシジの町並みと聖フランチェスコ大聖堂が、よく見えました。

 La mattina dopo la lunga camminata ad Assisi, dalla finestra si vedevano bene la Basilica di San Francesco e la città natale del santo.

cfr. 関連記事へのリンク / LINK per gli articoli precedenti(↓↓)
- アッシジへと歩く旅1 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte1
- アッシジへと歩く旅2 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte2

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 朝食のあと、宿から歩いて、郊外にあるサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会へと向かいました。教会のクーポラが奥の方に小さく見えています。鮮やかなピンクの花を咲かせているのは、セイヨウハナズオウ。イタリア語では、この木をalbero di Giudaと呼びます。直訳すると「ユダの木」で、これは、キリストを裏切ったユダ(Giuda)が自らの非を悔いて、この木の下で首をつったという俗信があるからです。

 Dopo colazione abbiamo camminato fino alla Basilica di Santa Maria degli Angeli. Lontano si vedeva la cupola della basilica. Era bellissimo un albero di Giuda con i fiori di colore rosa; secondo la credenza popolare Giuda Iscariota si impiccò a quest’albero.

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 45分ほど歩いて、ようやく教会の脇にある泉が見えてきました。
 Dopo la passeggiata di 45 minuti, siamo arrivati alle Fonti Medicee che si trovano al lato sinistro della basilica.

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 こちらが、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会です。
 Ecco la Basilica di Santa Maria degli Angeli.

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この日、4月17日日曜日は、ちょうど枝の主日であったため、教会の入り口で、祝別されたオリーブの枝を受け取りました。

Era il 17 aprile, Domenica delle Palme; abbiamo ricevuto i rami di olivo benedetti.

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 教会でのミサに参列したあと、夫の友人で、合唱団コラーレ・テティウムでも時々歌っている修道士、アレッサンドロが、小さな礼拝堂の中で、聖フランチェスコの人生と、聖人にとってどれだけこの場所が大切なものだったかなどを、わたしたちに語ってくれました。

 Dopo la Messa, Frate Alessandro ci ha dato una bellissima lezione sulla vita di San Francesco, l’importanza della Porziuncola per il santo ecc.

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 感動的で心に残るいいお話をうかがったのは、こちらの小さな礼拝堂の中でです。何も持たず、すべてを神にゆだねて初めて、神からの恵みが与えられるのだということ、何においても一番になりたかった聖フランチェスコが、いつしか自分自身ではなく、「神が自分に何をお望みか」と尋ねるまでに成長していったこと。そして、最後に、毎日の生活の中で、家族の中で、少しでも聖人に近づけるために、心がけるべきことは何かを教えてくれました。「子供には簡単にできるのに、大人には難しいんですよ。」という前置きと共に。

 Questa è la cappellina in cui Fra Alessandro ci ha commosso con diversi aneddoti curiosi e insegnamenti bellissimi. Ci ha insegnato anche ciò che possiamo fare nella famiglia, nella vita quotidiana per avvicinarci allo spirito di San Francesco; cose facili per i bambini, ma difficili per gli adulti.

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 それは、「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うことですよ、と。
 Dire ‘grazie’ e ‘scusa’.

 教会の敷地内には、聖フランチェスコにまつわる逸話の残る場所がいくつかあります。こちらの聖フランチェスコ像が抱えるかごの中には、いつ来ても生きたキジバトがいます。この像が建てられたのは、かつてある若者が多くのキジバトをしとめて、売りに歩いていたとき、鳥を哀れに思った聖人が、若者に頼んでキジバトを譲り受けたという逸話からです。鳥たちは、その後、聖人のそばに住みつき、聖フランチェスコが旅立ちを祝福するまで、いつまでも修道士たちのもとにい続けたということです。

 Nel cestino tra le mani della statua del santo c’è una tortora – un giorno San Francesco chiese a un giovane che vendeva le tortore di dargli ‘uccelli così innocenti’. Il giovane le diede tutte al santo e le tortore rimasero con lui e gli altri frati fino a quando San Francesco diede loro la benedizione e la licenza per partire.

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 こちらは、境内に咲くとげのないバラの咲くバラ園です。聖フランチェスコが、修道生活を放棄する誘惑にかられて、自らを戒めようといばらの茂みに飛び込んだときに、いばらからとげが消え、今でも、このバラ園のバラには、とげがないということです。

 In questo roseto crescono le rose senza spine. Secondo la tradizione, per vincere la tentazione di abbandonare la vita di penitenza e di preghiera, San Francesco si spogliò e si gettò in un roveto presso la sua cella; al suo contatto le spine scomparvero e fiorì un giardino di rose che è ancora oggi senza spina.

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Cappella delle rose


 かつて聖フランチェスコが暮らした庵のあった場所に、後にこちらのバラの礼拝堂(Cappella delle rose)が建てられました。

 Il luogo dove c’era la cella che ospitava San Francesco venne trasformato in questa cappella.

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 夫がしゃがみ込んでのぞいている格子の向こうには、こうして十字架と祈りにふける聖フランチェスコの像が見えます。左横には、「ここに聖フランチェスコが住んでいました」と書かれています。

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 教会内部では写真を撮ることができないので、内部の様子が分かるポスターの写真を載せておきます。教会の内部に見える、小さな礼拝堂は、ポルツィウンコラ礼拝堂(Cappella della Porziuncola)。聖人の愛した場所やゆかりの深い場所は他にもありますが、このポルツィウンコラこそ、聖フランチェスコが暮らし、修道会を設立し、贖宥状を与える許可を得、聖フランチェスコが亡くなった場所であり、聖人が最も愛した場所なのです。

 Nella maestosa basilica è inglobata la piccola chiesa della Porziuncola ricostruita con le mani di San Francesco. Alla Porziuncola il santo stabilì la suoa dimora, accolse i primi compagni e fondò l’ordine dei frati minori. Qui San Francesco consacrò Chiara di Assisi al Signore proprio 800 cento anni fa, nella domenica delle Palme del 1211. Qui ottenne la promessa dell’indulgenza: il Perdono di Assisi e infine accolse la morte il 3 ottobre 1226.

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 聖フランチェスコの手助けを得て、聖キアーラが信仰生活に入りったのも、このポルツィウンコラであり、しかもそれが、ちょうど800年前、1211年の枝の主日の夜であったと知って驚きました。

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 サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会を後にして、再び歩いて、車を駐車してある宿に戻ります。

 Verso le 11.35 siamo partiti dalla basilica a piedi.

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 緑の中を歩みながら、目に映るアッシジの町並みが、それは美しくて感動しました。
 Godendo del panorama della città di Assisi, abiamo camminato tra il verde dei campi e dei prati.

記事の続きへのリンク / LINK per gli articoli successivi(↓↓)
- アッシジを歩く2 ~お食事編 / Passeggiata ad Assisi2 - pranzo
- アッシジを歩く3 / Passeggiata ad Assisi3
参考資料 / Riferimenti web e bibliografici(↓↓)
- Wikipedia日本語版 - 枝の主日
- I fioretti di San Francesco – Come san Francesco si fece dare certe tortore da uno iovane
- Porziuncola – Il Roseto: la Cappella delle rose
- Assisiofm.org - Porziuncola
- S. Maiarelli, “Guida storico-artistica Assisi. Itinerario francescano”, Edizioni Porziuncola, 2006.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-04-27 11:54 | Umbria | Trackback | Comments(12)

復活祭のパン / Torta di Pasqua

 昨日の朝、義父母にあいさつしようと階下に下りると、ちょうどお義母さんが復活祭のパン(torta di Pasqua)を作ろうとしているところでした。そこで、お義母さんを手伝いつつ、このウンブリア伝統のパン作りを教わることにしました。

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 ペルージャの我が家では、復活祭(Pasqua)当日には、卵とチーズをたっぷり使って作ったこちらの復活祭のパン(torta di Pasqua)とゆで卵、そして、ワインをいただきます。パンも卵もワインも、前日にすでに教会で祝福を受けています。ちなみに、写真は、昨年の復活祭(記事はこちら)の日の朝食です。

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 今回作ったのは、大きいパン二つと中くらいのパン二つの計四つです。材料は、ご覧のとおり。卵、チーズ(パルミジャーノとペコリーノ)、小麦粉、オリーブオイル、ビール酵母、ラード、そして型に塗るためのバター少々とビール酵母を溶かすための牛乳少々。

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 まずは卵をかき混ぜます。今回使った卵はなんと25個! 卵の色が均一になってきた頃から、ラードとオリーブオイルを加え、さらに小麦粉を少しずつ加えて、ミキサーで混ぜ続けます。

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 他に頼める人がいないので、わたしが左手でミキサーを使いながら、右手にカメラを持って、料理風景を撮影をしている間、お義母さんは少しだけ温めた牛乳にビール酵母を溶かしています。

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 十分に混ぜ合わさった頃、さらにすりおろしたチーズを一度に加えて、混ぜ続けます。

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 さらに小麦粉を加えて、混ぜ続けるのですが、ここまで来ると、密度がかなり濃くなってきているため、ミキサーも苦戦していました。わたしは木さじで混ぜましょうかと提案したのですが、お義母さんには、ボウル(うちでは鍋で代用)で混ぜ合せるのはミキサーが使えるところまでで、ミキサーが回らなくなったら、打ち台の上に作業を移すからと言われました。

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 小麦粉を下に敷いた台の上に、鍋の中身を移します。このときには、苦労しすぎたミキサーが少し過熱していました。

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 量がとんでもなく多いので、台の上には少しずつ移し、さらに小麦粉を加えて、十分に練り上げていきます。

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 鍋の中身はすでに台の上に移り、お義母さんが、少しずつ小麦粉を加えながら、目にもカメラにも留まらぬ早業で、十分に練り上げていきます。小麦粉は、手ごたえでこれはという固さになるまで、加え続けていくとのことです。塩こしょうは、この作業の途中に加えて、味を調えます。

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 最後に、角切りにしたチーズを加えて、混ぜ合わせます。

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 バターを塗っておいた型に入れ、表面の高さをそろえ、平らにして、上にオリーブオイルを塗ります。これが11時頃。

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 12時半頃には、ビール酵母の力で、こんなにふくらんできました。ここまでふくらんだら、オーブンで焼くことができます。

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 180度に熱したオーブンで、1時間じっくり焼き上げて、はいできあがり! 最初の写真でご紹介したような、おいしい復活祭のパンが焼き上がりました。土曜日に、教会に運んで、祝福を受けることになっているそうです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-04-22 23:09 | Gastronomia | Trackback | Comments(8)

アッシジへと歩く旅2

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アッシジの聖フランチェスコ大聖堂 / Basilica di San Francesco, Assisi 17/4/2011


 目指すはアッシジ(Assisi)聖フランチェスコ(詳しくはこちらの三つ目の記事)の生地で、聖人にゆかりの教会や場所の多い町です。

 La meta è Assisi, città natale di San Francesco.

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 冷たい風と雨に打たれながら、スバージオ山の高みにある十字架を目指して歩きます。十字架は、赤い矢印で示したところに立っています。

 Colpiti dal vento e dalla pioggia proseguivamo il sentiero verso la croce segnalata nella foto sopra con la freccia rossa.

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 ようやく十字架にたどり着きました。眼下にはアッシジの町が見え、眺めはすばらしいのですが、吹きつける風の冷たさに、一同すぐに、折り返して山を下り始めます。

 Finalmente siamo arrivati alla croce; il vento era così forte e freddo che tutti hanno ripreso subito il cammino.

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 そうです。ようやく長い登り道が終わり、あとは、アッシジまで下り道です。

 Ora scendevamo sempre giù verso la città di Assisi.

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 ここまでの道中にも自生の水仙(narciso)の花を時々見かけたのですが、アッシジへと下る途中に、一面に白い水仙の花が咲きほこっている場所がありました。

 Mentre scendevamo, ci siamo imbattuti in un luogo meraviglioso, pieno di narcisi spontanei.

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 長い山道のあちこちに野生のアスパラガスが生えていて、わたしも目にしたアスパラガスは、摘み取って生のまま食べたり歩いたりしていました。山育ちの夫は、おいしそうなアスパラガスがいくつもいくつも目の前に現われる誘惑に勝てなくなったのでしょう、途中から、時々道から逸れて山に踏み入り、アスパラガスの収穫に励み始めました。

 Lungo il sentiero si trovavano moltissimi asparagi selvatici. Mio marito ha cominciato a raccoglierli e anche io e alcuni altri, pur in misura molto inferiore.

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 トレッキング・コースは、やがて道路に行き当たり、しばらく車道を歩くことになりました。道路を歩き始める直前に、フランコと出会いました。フランコは、今朝リミニを出発し、アッシジから、わたしたちと合流するべく、スバージオ山を登っていたのです。一人増えて、総勢9人となり、皆でアッシジを目指します。

 Mentre scendevamo, abbiamo incontrato Franco che ci è venuto incontro partendo a piedi da Assisi.

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 車道の傍らにも、さまざまな野の花が咲いていました。
 Anche lungo la strada si trovavano bei fiori di montagna.

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 こうして、午後3時過ぎに、アッシジの町から離れた山中にある、カルチェリの庵(Eremo delle Carceri)に到着しました。

 Verso le 15.15 siamo arrivati all’Eremo delle Carceri.

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 聖フランチェスコが、世の喧騒から逃れて、瞑想と祈りにふけるために、しばしば訪れていたのが、このカルチェリの庵です。古い庵があったこの地に、15世紀、シエナの聖ベルナルディーノが小さな修道院を建てさせたということです。

 San Francesco si ritirava spesso in questo eremo a contemplare e a pregare. Nel XV secolo sull’antico eremo San Bernardino da Siena fece costruire un convento alla semplicità francescana.

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 カルチェリの庵を訪ねたあとは、再びアッシジを目指して、歩き始めました。十字架が立っていた場所(赤い矢印で示してあります)が、もうこんなに小さく見えます。

 Dopo la visita dell’Eremo, abbiamo ripreso il cammino. Si vedeva già così piccolo e lontano il luogo dove si ergeva la croce.

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 急な下り坂を苦労しながら、下りに下って、ようやくアッシジの町の高みにある城塞、Rocca Minoreの近くまでたどり着きました。

 Era faticosa anche scendere perché la discesa era ripida. Finalmente è comparsa la Rocca Minore di Assisi davanti ai nostri occhi.

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 ようやくアッシジの町の城門、カップッチーニ門(Porta Cappuccini)にたどり着いたのは、午後5時を過ぎた頃でした。

 Verso le 17.00 siamo arrivati alla Porta Cappuccini, ingresso alla città di Assisi.

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 門の前で、皆で記念撮影。わたしが歩いたのは土曜日だけですが。マヌエーラたち4人は、日曜日にリエーティ県のポッジョ・ブストーネを出発し、毎日20km近くもの距離を、1週間歩き通して、アッシジに到着したので、感慨もいっそう深いものがあったことと思います。わたしの夫も皆と共に日曜から木曜まで巡礼を続けたのですが、金曜に合唱団で歌わなければいけなかったため、1日だけペルージャに戻り、土曜の朝に再び、巡礼に合流したのです。

 Foto insieme davanti alla porta. Ho camminato solo sabato, ma la metà del gruppo è arrivata ad Assisi dopo una settimana di camminata, partendo da Poggio Bustone (RI) domenica 10 aprile. Anche mio marito aveva camminato insieme da domenica a venerdì, ma era dovuto tornare a Perugia venerdì per un impegno ed è ripartito di nuovo sabato mattina con me. Sarebbero stati molto emozionati quelli che hanno camminato da Poggio Bustone per arrivare fin qui.

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 と言っても、宿はまだまだ遠く、アッシジの町を縦断した、さらにその下方にあります。美しい町並みを楽しみながら、最後の力をふりしぼって、歩き続けます。

 Tuttavia, l’alloggio era ancora lontana e dovevamo camminare attraversando la bella città di Assisi.

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歩きに歩いて、ようやく町はずれにあるこちらの宿、 Ostello della Paceに到着したのは、午後6時直前のことです。宿の庭に咲く藤の花を眺めながら、思わず芭蕉の句が頭に浮かび、この俳句を、初めて真の意味で、理解できたような気がしました。

  草臥(くたび)れて宿かる頃や藤の花  

 Finalmente siamo arrivati al nostro alloggio, l’Ostello della Pace. Erano quasi le 18.00 e nel suo giardino ci salutavano i fiori di glicine. Mi è venuta in mente subito una poesia haiku di Basho e forse solo in quel momento ho capito l’essenza della poesia.

  草臥(くたび)れて宿かる頃や藤の花
  Affaticato,
  mentre cerco albergo,
  mi scopro sotto i fiori di glicine.

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 この日の夕食は、ペルージャやエミリア・ロマーニャ州から他の友人たちも駆けつけ、子供連れの友人も多かったため、それはにぎやかなものになりました。前菜は、夫が中心になって収穫したアスパラガスの卵焼き。とてもおいしかったです。

 Per cena sono arrivati altri amici da Perugia e dall’Emilia Romagna, molti con i figli. Dopo un agrande camminata, era molto piacevole la cena insieme; è iniziata con la frittata di asparagi raccolti da noi ed era buonissima!

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- アッシジへと歩く旅1 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte1

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- アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ / Passeggiata ad Assisi1 – Porziuncola
- アッシジを歩く2 ~お食事編 / Passeggiata ad Assisi2 - pranzo
- アッシジを歩く3 / Passeggiata ad Assisi3

参考資料 / Riferimenti web e bibliografici
- Assisi Ostello della Pace - HOME
- A.M.Seracchioli, “Di qui passò Francesco. 350 chilometri a piedi o in bicicletta tra La Verna, Gubbio, Assisi… fino a Rieti”, Terre di mezzo, 1994.
- S. Maiarelli, “Guida storico-artistica Assisi. Itinerario francescano”, Edizioni Porziuncola, 2006.
- Matsuo Basho, “Poesie. Haiku e scritti poetici”, La Vita Felice, 1996.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-04-21 16:35 | Umbria | Trackback | Comments(6)

アッシジへと歩く旅1

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 4月16日土曜日は、ペルージャの南方にあるスペッロ(Spello)から、アッシジ(Assisi)まで、約25kmを歩きました。朝7時22分の電車で、夫と共にペルージャ駅を出て、8時頃、スペッロ駅に到着。駅から町に向かって歩いて行くと、スペッロの町並みが、朝の光に、美しく浮かび上がっていました。

 Sabato 16 aprile abbiamo passeggiato da Spello ad Assisi - camminata di circa 25km. Io e mio marito siamo arrivati a Spello con il treno alle otto.

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 友人たちとの待ち合わせ場所は、町の最も高い場所。花とイタリアの国旗に飾られた町の坂道を、二人でひたすら上って行きます。

 Salivamo per le vie verso la parte più alta della città dove avremmo incontrato gli amici.

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 町の高みにある城門で、9時前に友人たち一行と落ち合い、スバージオ山へと向かう小道を登って行きます。

 Abbiamo incontrato gli amici prima delle nove. Dopo saluti e baci, salivamo per il sentiero che conduce da Spello verso il Monte Subasio.

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 道沿いには、オリーブの木々が並び、真っ赤なヒナゲシ(papavero)が、緑の山に彩りを添えています。

 Lungo il sentiero era vivace il rosso dei papaveri in mezzo al verde degli olivi e delle erbe.

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 スペッロの町が少しずつ遠ざかっていきます。
 A mano mano si allontanava di più la città di Spello.

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 坂道を上って行く途中、野原を見つけて、最初の休憩。このとき、午前10時15分。
 Alle 10.15 abbiamo trovato un bel prato per riposarci.

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 CAI(Club Alpino Italiano、イタリア山岳クラブ)の50番トレッキング・コースを歩いて行くと、道はやがて、スバージオ山自然公園の中を進むようになりました。

 Seguendo il sentiero CAI 50, siamo entrati nel Parco del Monte Subasio.

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 道端には、さまざまな野の花が咲いています。色鮮やかなシクラメン(ciclamino)が、群れをなして咲いているところも、たくさんありました。

 La collina era oranata da diversi fiori spontanei. Ci salutavano spesso i fiori dei ciclamini, allegrandoci con il bel colore rosa.

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 ひたすら山道を登り続けて、こちらの泉、Fonte Bregnoに出会いました。
 Dopo una salita lunga e faticosa, abbiamo incontrato la Fonte Bregna.

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 泉のすぐ近くに山小屋やベンチがあり、眺めもいいので、ここで昼食休憩。パンやチーズ、クルミなどを、分け合って食べました。食事を始めたのは、ちょうど正午を過ぎた頃です。

 Accanto alla fonte abbiamo trovato un bel panorama, il rifugio, una panchina comoda. Era mezzogiorno, preparavamo il pranzetto con pane, formaggio, noci ecc. per mangiare insieme.

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 昼食後は、横に長い台形形のスバージオ山の斜面を、さらに高みを目指して、歩いて行きました。
 Dopo pranzo salivamo sul Monte Subasio ancora verso l’alto.

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 午後1時頃、見晴らしのいい草原で一休み。目的地のアッシジが、ようやく見えてきました。赤い矢印で記してあるのが、アッシジの町です。

 Verso le 13.00 ci ripsavamo sul prato panoramico. E’ apparsa finalmente la città di Assisi pur ancora piccola e lontana. Nella foto è segnalata con la freccia rossa.

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 歩いて来た方角を振り返ると、スペッロはもう山影にあって見ることができず、遠くの山々は霞に包まれています。

 Voltandosi indietro, Spello non si vedeva più, nascosta dalle colline. Le montagne lontane erano velate dalla foschia.

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 再び歩き始めたその前方は、暗い雲に覆われていました。山頂近くは、冷たい風が吹きすさび、パラパラと振りつける雨には、時折氷も混じっていました。

 Una grande nuvola nera incombeva su di noi. Tirava un forte vento freddo e cadeva la pioggia a volte mista a giaccio.

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 仲間たちに、そして、美しい花や景色に励まされながら、さらに先へと歩いて行きます。(つづく)
 Proseguivamo il sentiero, incoraggiati dai compagni, dai fiori e dai panorami. (continua)

関連記事へのリンク / LINK per gli articoli successivi
- アッシジへと歩く旅2 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte2
- アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ / Passeggiata ad Assisi1 – Porziuncola
- アッシジを歩く2 ~お食事編 / Passeggiata ad Assisi2 - pranzo
- アッシジを歩く3 / Passeggiata ad Assisi3

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by milletti_naoko | 2011-04-20 09:57 | Umbria | Trackback | Comments(12)

日本を愛する心

 来週月曜日から、新しい職場で、日本語を教えることになりました。

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 こちらが、その学校です。教会ではないか、と思われる方も多いでしょう。それもそのはず、もともとは教会、修道院であった施設が、その後、軍人病院になり、今はイタリア国外に勤務することが決まった軍人のための、外国語学校として使われているのです。このサンタ・ジュリアーナ(Santa Giuliana)、近所を通ったことは何度もあったのに、まさか中に軍人さん向けの語学学校があるとは、思いもしませんでした。

 お義母さんは、以前に軍人病院であった頃に、一般の人も通院することができたので、何度か足を運んだことがあるそうです。

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 最初の写真には写っていないのですが、建物は広大で、教会の左側に隣接しています。手前にベンチがあるのは、周囲が公園として、一般に開放されているからで、そのため、散歩に訪れている人も何人かいました。

 いつもペルージャ外国人大学でチームを組んで教えている先生方に誘っていただいて、4月4日から、3か月間、この学校で日本語を教えることになりました。と言っても、生徒は、すでに東京の大使館への勤務が決まった軍人の方1名です。月曜日から金曜日まで、毎日1日6~8時間、週に計34時間の、言わば日本語集中特訓講座です。さらに授業は1対1の個人授業で、3人の教師が、交代で教えることになります。

 というわけで、最近は、授業の打ち合わせや、必要な書類の提出のために出かけたり、授業計画を立てたり、授業の準備をしたりと、何かと慌しく過ごしています。

 高校で12年間国語を教えたあと、「わたしは勉強をするのが好きだから」と、まずは語学留学、そして、イタリアの大学での学習と、学ぶのに没頭できる月日を満喫しました。それが、外国人大学の先生に頼まれて、日本文学の授業の講演をしたり、イタリア語教育の授業中に、先生や他の学生の前で、発表をしたりする機会があったときに、自分は教えることが好きなのだということを、実感しました。聞く人が楽しめるように、よく分かるように、十分に準備をするのも、そうして、聴衆の顔を見ながら、手際よく、関心を引きつけながら説明していくのも…… 久しぶりに教壇に立ったとき、話を始めたとき、すぐに、「ああ、自分は今本当に生きているな。」という不思議な実感があったのです。

 日本と言うと、天皇、侍…と考えがちなイタリアの人にとって、平安文学の世界や俳句は意表をつく上、興味深いようでもあり、もともと古典の好きなわたしは、大学の日本文学の授業では、いつも奈良時代から江戸時代までの、古典作品を扱っています。

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 自分が本当に好きな仕事をして、お金を稼げるのは、ありがたいことだな、と思います。かつて公立高校の教員として働いていたときほどの安定した仕事や収入は、イタリアでは得られるはずもないと思いつつ、それでも、以前、高校生たちに、文学作品の魅力や言葉を学んでゆく楽しさを教えたように、日本語や日本文学の授業を通して、イタリアの、そして世界から来た学生たちに、少しでも、その魅力が伝わり、興味を抱き続けてもらえたらと思い、自分自身が楽しみながら、教えています。

 今回教える方については、特に震災のこともあって、日本に赴任する前から、日本や日本文化を愛してもらえるような授業ができたら、と思っています。こうした要の場で働く人が、一人でも日本を思ってくれれば、その気持ちは、水面に小石を投げ込んだときのように、少しずつより大きな輪になって広がっていくと思うからです。

 さて、明日(もう今日ですね)は、夫が山に散歩に行こうというので、遅くまで授業の準備をしたあと、もう寝ようかと思ったその前に、思いついて、こちらの記事を書きました。寝る前に書く文章は感情的になりやすいから、手紙は朝読み直してから送るように、と遠い昔にどこかで読んだ気もしますが、時間もないので、このまま投稿します。校正は明日山から帰ってから、日本時間ではもう皆さんが再び眠りにつかれたあとになりますので、もし何か不備がありましても、どうか大目に見てくださいませ。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-04-02 01:55 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(14)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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