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サンティアーゴ巡礼、上映会

 リミニに住む友人、フランコが、昨年自宅から、スペインのサンティアーゴ・コンポステーラまで、そして、さらに最西端のフィニステーラまで、約3000kmの道のりを、3か月間かけて、歩き通したことは、以前にもお話しました。

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 8月9日にリミニ県イジェア・マリーナの自宅を出発してから、約2か月間は、時々伴侶のマヌエーラやわたしたち友人が、車で訪れて、宿や道をしばらく共にしたものの、ほぼ一人で、野を越え、山を越えて歩き続けました。

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 10月初めには、以前にもフランコとサンティアーゴに巡礼したことのある友人スピーディが、フランコの歩む場所まで飛行機で追いかけて、最後の1か月を共に歩きました。

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 そして、10月下旬には、伴侶を追うマヌエーラやブルーナと共に、他の友人たち数名が、この一行に加わり、まずはサンティアーゴまで、そして、さらにはフィニステーレまでの巡礼を成し遂げました。

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 この巡礼の旅の感動、自然や町の中を、世界中から訪れる人々と、同じ目的地を目指して歩くすばらしさを、ぜひ他の人にも知ってもらいたい。こうした気持ちから、スピーディやマヌエーラが、地域のさまざまな団体に呼びかけて実現したのが、2月19日に、リミニ県で行われた、サンティアーゴ巡礼を描いた映画、『Within the Way Without』の上映会でした。

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 上映会場はこちらの建物で、入場料には、参加者が自分がこれと思う額の寄付金を、入り口の箱の中に入れていきます。訪れる人が、サンティアーゴ巡礼をよく知り、興味を持つことができるようにと、上映会場内のあちこちに、フランコたちのサンティアーゴ巡礼の写真が、展示されていました

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 会場入り口には、古典的なサンティアーゴ巡礼の道のりが図示され、巡礼者のシンボルである貝殻(conchiglia)が飾られていました。

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 掲示板の右側には、数々の巡礼者証(credenziale)が並んでいます。
 
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 巡礼をしてきた証明として、毎晩宿に泊まるたびに、その宿泊の証のスタンプを押してもらうそうで、どの巡礼者証にも、色とりどりで形もさまざまなスタンプが並んでいます。

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 掲示板の左側には、サンティアーゴへの巡礼達成の証明書が貼られていました。

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 広い会場には、上映時間が近づくにつれ人が集まり、ほぼ満員になりました。上映前に、スピーディと、そして、今回上映する映画を提供、準備してくれたファエンツァの文化協会、Beato Nevoloneを代表するロドルフォから、あいさつがありました。この協会は、サンティアーゴ巡礼を人々に呼びかけ、促進していて、ロドルフォ自身、何度も巡礼を果たしています。

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 映画は、オランダ、日本、ブラジルの3か国の、宗教も国も異なる巡礼者たちが、それぞれに思い立って、サンティアーゴ巡礼を続けていく様子を描いた、ドキュメンタリー映画です。巡礼者たちが英語や母国語で思いを語り、美しい風景や人々との出会いが画面に流れ、宿での会話はもっぱらスペイン語なのですが、英語でない言語については、すべて画面の下に英語字幕が流れます。映画の一部の映像が見られるページへのリンクを下に貼っておきますので、ぜひご覧ください。日本からは俳人、黛(まゆずみ)まどかさん(詳しくはこちら)が、巡礼者として参加されていて、話される言葉は、日本語になっています。

LINK per il film, “Within the way without”
-Vimeo DF “Within the way without” - 映画から、美しい風景と言葉を抜粋/Belle immagini e parole del film, (3m44s)
-The Internet Movie Database – Tres en el camino (2004) - 映画の詳細情報/Scheda tecnica del film
-A Seven Saints Production in JAPAN HOME – “Within The Way Without” – 監督と巡礼者まどかさんのプロフィール(このホームページ左側の「プロフィール」をクリックすると、ページが現れます。)

 今回の上映に際しては、DVDを提供してくれた協会が、長い映画の一部を割愛し、画面の上部に、イタリア語の字幕も付していました。3人の巡礼者がそれぞれの思いを胸に、心の葛藤もありながら、巡礼を続けていく姿、そして、美しい風景が印象に残りました。映画を見た友人たちは、日本人巡礼者、まどかさんの言葉に、一番共鳴できたと言ってくれました。

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 さて、フランコやスピーディたちは、昨年のサンティアーゴ巡礼中にも、世界中のさまざまな巡礼者たちと出会い、交流を深めたわけですが、その中の一人で、上の写真にも写っているサレルノからの巡礼者が、何と今回の上映のために、はるばる遠いカンパーニア州から、リミニまで駆けつけてくれました。

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 そこで、上映会の翌日は、スピーディの家で、多くのサンティアーゴ巡礼者たちと、おしゃべりしながら、大人数でのにぎやかな昼食を楽しみました。

LINK

巡礼の旅をつづる黛 まどかさんの著書/Libro scritto da Madoka, pellegrina giapponese nel film
-黛 まどか著、『星の旅人 スペイン「奥の細道」』(角川文庫)

映画の概要と製作のいきさつ(日本語)/Spiegazioni del film in giapponese
-Seven Saints Production in JAPAN HOME – サンチャゴ巡礼の旅 「Within The Way Without」 ~内なる道を求めて~
(上のページの「日本での上映会が決定いたしました。詳しくはこちらをご覧下さい。」という文中の「こちら」という言葉をクリックすると、該当ページが現れます。)

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-03-02 14:29 | Feste & eventi | Trackback | Comments(10)

雪のアッペンニーニ

 わたしたちがペルージャから、友人たちの住むリミニへと、車で向かうときは、ふつう、サンセポルクロ(Sansepolcro)(トスカーナ州アレッツォ県)からE45を下りて、ヴィアマッジョ峠(Passo di Viamaggio)を通り、バディアテダルダ(Badia Tedalda)を通って、アッペンニーニ山脈を越えていきます。

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 ペルージャから、登って行く山道にはほとんど雪がないのに、標高が上がり、峠が近づいてくると、周囲がすっかり霧と雪に覆われています。

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 木の枝も地面も、白い雪に包まれ、風景が霧にかすみ、墨絵のような風情があります。

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 少し坂を下ると、気温が上がるため、枝に積もった雪が解けて、玉水となり、車の窓に落ちて、流れます。

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 実は、数年前の冬に、夫とリミニからの帰りに、ヴィアマッジョ峠を目指して登っていて、路面が凍結していたために、車が道路から右に滑り出してしまったことがあります。幸い、ご覧のように、道の右手に若干平らな部分があるので、車はそこで止まり、事なきを得ました。そうして、通りかかったジープの人が、チェーンを使って牽引してくれたので、再び、道路に戻ることができました。

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 雪に覆われたブナ林が美しいのですが、枝の上に残る雪はわずかで、そのわずかな雪も次々に解けては、頭上に降りかかってきました。

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 雨が降ったし、雪解けの水もあるから、プレサリーノ滝(Cascata di Presalino)を見に行こうと、夫が提案しました。バディアテダルダから、小道に入って、滝に着いてみると、夫の言うとおり、滝水が激しい音を立て、水しぶきを上げながら、勢いよく流れ落ちています。

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Cascata di Presalino, Badia Tedalda, Arezzo 10/10/2010


 参考までに、こちらは昨年10月10日の、同じ滝の写真です。紅葉を楽しみながら散歩したとき(記事はこちら)に、撮影したものですが、2枚の写真を比べれば、季節ごとに、また天候によって、滝の水量や趣が、かなり違うのが、よくお分かりかと思います。

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by milletti_naoko | 2011-02-21 16:20 | Toscana | Trackback | Comments(4)

バレンタインの夕餉

 ヴィテルボ(Viterbo)の町を散歩し、温泉で、夕日が空とプールの水面を茜色に染めていく様子を楽しみながら、くつろいだあとは、宿泊するアグリトゥリズモに戻って、夕食の時間を待ちました。

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 レストランでは、お金をかけずに、手をかけ、心を込めれば、ロマンチックな雰囲気を醸し出せることと、そのためのヒントを、いろいろ教えてもらいました。テーブルの上には、小さな赤いハート型に切り抜かれた紙が、散りばめてあります。部屋の中央にあるテーブルには、大きな赤いハート型の飾りが、いくつも並べてあります。

 わたしたちのテーブルのろうそくの周囲には、赤い小さな巻紙があります。

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 開いてみると、愛に関する名言が書かれていました。左側の紙には、「だれかを愛して失うほうが、まったくだれも愛さないよりもいい」というイギリスの詩人、テニスンの言葉が、イタリア語で書かれています。

 ハートに混じって、キューピッドの愛の弓矢をかたどった紙も、置かれていて、上の写真では、左手の巻紙の上に、見えています。パンと一緒に運んでくれた、ピザまでハート型をしています。

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 まずは、前菜を、二人で一皿頼みました。実は、メニューはふつうのメニューだけで、バレンタイン用の特別メニューがあったわけではないのですが、前菜を頼んだら、チーズも、卵焼きも、ピザも、ポレンタも、みんなかわいいハート型をしていたので、うれしかったです。中央に盛ってあるのは貝の肉や海老のサラダです。

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 わたしが頼んだのは、キノコとサルシッチャたっぷりのトマトソースのパスタです。ソースがとてもおいしかったです。

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 夫が食べたのは、黄身のとろりとした目玉焼きとサルシッチャの載ったピザです。生地は薄くて、パリパリカリカリ。ピザにはうるさい夫ですが、満足そうに食べていました。

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 デザートのミルフィーユ(millefoglie)、前菜と同様、店のふつのメニューから頼んだのですが、これまたハート型をしていました。チョコレートがたっぷりかかっていて、おいしかったです。

 もともとこのアグリトゥリズモは、温泉に近いこと、値段も手頃なこと、そして、釜焼きのピザがあることから、夫が選び、ロマンテチックなバレンタイン・ディナーを食べたかったわたしは、前日友人たちと豪勢な昼食を食べた(記事はこちら)ばかりでもあったので、まあいいかと思いながら、了承しました。夫がピザが大好きなので、外食と言えばピザ屋なので、バレンタインくらいは他の食事をと思っていたのです。

 結果的には、二人とも自分の好きなものが食べられた上、前日も当日の昼もたくさん食べていたので、量もちょうどよかったし、何よりレストランの心遣いで、ハートにあふれる夕食になって、うれしかったです。

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 Agriturismo Poggio della Guardia(ホームページはこちら)では、宿泊所とレストランが、それぞれ独立した建物になっています。上の写真に見えるのが宿泊所で、わたしたちが泊まった部屋は、2階の一番右側にある部屋です。

 この日の晩は、以前に映画館で見て、感動した映画、『Ex』が、テレビで放映されていたので、二人で、部屋で映画を見ました。この映画については、イタリア語学習メルマガでも何度か取り上げて、予告編の映像を、ヒアリング教材として活用しています。興味のある方は、下にメルマガ該当号へのリンクを貼っておきますので、イタリア語学習にお役立てください。

 映画の話が出たついでに、わたしが夫と二人で見た最初の映画は、『ラスト サムライ』でした。夫と知り合った最初の頃は、夫も含めた友人たちと皆で繰り出して、大人数で映画を見に行くことが多かったのです。初めて二人きりで映画館に行こうというときの、夫の誘い文句は、「日本人としての君の意見を聞いてみたいんだ。」でした。二人だけで外出できるのが、とにかくうれしかったのを覚えています。

 そう言えば、まだ出会ったばかりの頃に、夫がイタリア語版の『荘子』を手に、わたしの住むアパートまで来てくれたとき(記事はこちら)、二人で近くのバールまで歩いて行ったことがありました。チョコレート菓子を食べながら、何かを飲んだのですが、このとき帰り道に、、何かのきっかけで、わたしは、「ペルージャでは、小鳥の鳴き声を聞いたことがない。」と言いました。日本で暮らした最後の数年は、自然の豊かな土地の学校に勤めたために、家にいても、牛や馬の鳴き声が聞こえたり、田んぼで蛙が合唱するのが聞こえたりするところに住んでいたのです。これは、若手の独身教員は駒として動かしやすいために、田舎の学校に配属されることが多かったからなのですが、何はともあれ、緑の中に住み慣れたわたしは、石畳に覆われた町中では、自然に触れる機会が少ないのを、寂しく思っていたのです。

 そのわたしに、ルイージが、「じゃあ、君を鳥の鳴き声が聞こえるところに、連れて行ってあげよう。」と言ってくれたのを、今でもよく覚えています。その言葉どおり、以来今まで、自然のあふれる野山に、よくわたしを連れ出してくれています。今住んでいるペルージャ郊外の家にも、緑があふれていて、朝夕ツグミが朗らかな鳴き声を聞かせてくれます。

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 さて、翌朝は、宿の主人の都合もあって、朝食は、頼んだ時刻に、部屋に運んでくれました。クロワッサンとコーヒーの他に、わたしはジュースを、夫はヨーグルトを頼みました。少し寂しい朝食なのですが、二人一泊朝食つきで部屋代が50ユーロというのは、ローシーズンとは言え、今時めったにない安い料金なので、まあこんなものかなと思いました。寒がりのわたしは、滞在中ずっと、暖房が十分に効いていたのが、ありがたかったです。

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 朝食のあと、身支度をして出発しようとしたら、宿の主人が不在だったので、帰りを待つ間、アグリトゥリズモの敷地内を、少し散歩しました。ペルージャでは、まだ咲き始めたばかりのアーモンド(木はmandorlo、実はmandorla)の薄桃色の花が、南方にあるヴィテルボ郊外では、美しい花をいっぱいに咲かせていました。

映画『Ex』を取り上げたバックナンバーへのリンク
第5号 「動詞andareと前置詞、イタリアの移民問題、映画『Ex』」 (2009年2月27日)
第6号 「春ー木・果実を表す名詞、映画『Ex』(2)」 (2009年 4月16日)
第13号 「映画Ex(3)、イタリアへの旅行・留学をお考えの方へ」(2009年7月7日)

「バレンタイン小旅行」関連記事へのリンク
・「バレンタイン小旅行」 2011-02-16 (リンクはこちら
・「ヴィテルボ町歩き」 2011-02-17 (リンクはこちら

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by milletti_naoko | 2011-02-18 22:09 | Lazio | Trackback | Comments(12)

ヴィテルボ町歩き

 温泉、Terme dei Papiに近いという理由で、訪れることになったヴィテルボ(Viterbo)の町は、とても美しい町で、街角に、さまざまな時代の面影が残っていました。 

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 駐車場を探して、城壁の周囲を車で回りながら、まずは、高く張り巡らされた、中世のみごとな城壁に驚きました。わたしたちは、こちらのPorta Fiorentina(フィオレンティーナ門)近くの駐車場に車を置き、この門から、町の中に入りました。

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 中に入ると、大きな広場があり、中世の城塞、Rocca Albornozが門の近くに建っています。長い歴史の間に何度も取り壊され、再建されたこの城塞は、教皇パウルス3世(1468-1549)の住居にもなりました。この教皇は、ペルージャとの政争に打ち勝ち、当時ペルージャで権勢を誇ったバッリョーニ家のものであった町の一角を破壊して、パオリーナ城塞(Rocca Paolina)を建築するように命じた人物であり、また、ミケランジェロに、ローマのサン・ピエートロ大聖堂の建築を依頼した教皇でもあります。

 現在、この城塞は、国立エトルリア博物館(Museo nazionale etrusco)となっています。

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 幸い、この広場、Piazza della Rocca(訳すと、「城塞の広場」)には、観光案内看板がありました。主な観光地をくまなく回れるように、おすすめの散歩コースが、黄色い線で記されています。観光名所は、地図には番号で示され、下に、写真と説明が書かれています。

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 おすすめコースに従って歩き、最初に行き当たったのは、こちらの教会、Chiesa di San Faustinoです。この教会は、1266年にすでに存在しており、古いロマネスク様式の教会だったのが、18世紀に改築されました。

 ヴィテルボの町には、街角のあちこちに、みごとな噴水があるので、驚いたのですが、町で最も大きい噴水は、Piazza della Roccaの噴水(2枚目の写真)だということです。

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 手元に地図がないので、記憶を頼りに、おすすめコースと思われる道を歩いて行きました。途中で観光案内所も見かけたのですが、残念ながら閉まっていて、地図を手に入れることができませんでした。

 店の立ち並ぶ下り坂を下りていると、前方に高い塔と鐘楼の上部らしきものが見えたので、今度は、この塔を目指して歩くことにしました。

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 そうして、1487年に再建された時計塔(Torre dell’Orologio)の建つ広場、Piazza del Prebiscitoに、たどり着きました。時計塔の右手には、11世紀末に建てられた教会、Chiesa di S. Angeloが見えています。この広場は、中心街の中央部で、こうしてカメラを構えていたわたしの左手には、13世紀に建造されたプリオーリ宮殿が建っていました。宮殿の内部がそれはみごとだということは、残念ながら、今ヴィテルボ県のサイトのページ(リンクはこちら)を見て、初めて知りました。

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 奥に大聖堂の見える道を歩いて行くと、左下に、昔の公共の洗濯場がありました。右手前の美しい建物は、Palazzo Farnese(ファルネーセ宮殿)。こう呼ばれるのは、アレッサンドロ・ファルネーセ枢機卿が、パウルス3世として教皇となる以前に、住んでいた家だからですが、館自体は、13世紀にすでに存在していました。

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 大聖堂、Cattedrale di San Lorenzoは、12世紀に建てられたもので、左にそびえるゴシック様式の鐘楼(campanile)は、13世紀末に築かれました。ただし、後に幾度も改築が繰り返され、教会正面は、ルネサンス期のものです。

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 こちらのPalazzo dei Papi(教皇の宮殿)も、大聖堂が面するのと同じ広場、Piazza San Lorenzoにあります。ゴシック様式のこの宮殿は、13世紀後半に建てられたもので、ヴィテルボの名所として知られています。

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 サン・ペッレグリーノ地区(quartiere S. Pellegrino)には、今なお中世の趣が、至るところに残っています。夫が歩いていく道の左手の壁には、Via S. Pellegrinoと、通りの名前が書かれています。

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 通りの下に伸びるこうした何気ない路地にも、何とも言えない風情があります。

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 塔や家の前に伸びる石の階段が、中世に迷い込んだような気分にさせてくれます。

 美しい街角や建造物に目をみはりながら、散歩を楽しんでいたのですが、この地区を訪れたあとは、できるだけ最短距離を通って、駐車場まで戻ることにしました。午後3時に有料駐車場に車を置き、日が暮れる頃に温泉に戻ろうと、2時間分の料金を払っていたので、時間内に引き返す必要があった上、二人とも、すっかり歩き疲れていたからです。

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 と言っても、地図がないので、道を人に尋ねながら、こうだと思われる方角を目指して進んで行きました。

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 ようやく駐車場にもフィオレンティーナ門にも近い広場、Piazza della Roccaまで戻って来ました。まだ少し時間があったので、左手に見える建物内のバールで、ホット・チョコレートを飲みました。このホット・チョコレートが思いがけずおいしくて、すっかり夫の気に入ったようです。イチゴの載った、小さなシュークリームも、二人で食べました。

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 それから、城壁前にある駐車場に戻り、再び温泉、Terme dei Papi(記事はこちら)へと向いました。中世に築かれた高い城壁は、夕日を浴びて、茜色に染まり、その上には、まだ白い月が見えていました。

参照した資料・LINK
・"Italia etrusca”, Giunti Editore, 2008.
・"Centro Storico – Città di Viterbo, Assessorato al Turismo”. (ヴィテルボ中心街に立っていた観光案内看板の説明)
Provincia di Viterbo – Turismo – Visitare la Tuscia - Viterbo
Provincia di Viterbo – Turismo –Visitare la Tuscia – Palazzo dei Priori 
Umbria e Arte – Perugia – Rocca Paolina

関連記事へのリンク
・「バレンタイン小旅行」 2011-02-16 (リンクはこちら
・「バレンタインの夕餉」 2011-02-18 (リンクはこちら

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by milletti_naoko | 2011-02-17 18:10 | Lazio | Trackback | Comments(10)

バレンタイン小旅行

 2月14日月曜日は、バレンタインデーを祝うために、1泊2日の小旅行に出かけました。

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 訪れたのは、ラッツィオ州の ヴィテルボ(Viterbo)の町とその周辺です。写真は、ヴィテルボの町のPorta Fiorentina(フィオレンティーナ門)から城壁内に入って、門とRocca Albornoz、噴水を撮影したものです。

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 朝ペルージャを発って、まずは、宿泊予定のヴィテルボ郊外のアグリトゥリズモに、荷物を置きに行きました。すぐ近くを電車が通ってはいますが、宿を取り囲む自然の美しさに感嘆しました。

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 ヴィテルボを旅行先に選んだのは、こちらの温泉、Terme dei Papi(テルメ・デイ・パーピ、訳すと「教皇たちの温泉」)(ホームページはこちら)で、リラックスするためです。右に掲げてある看板を見ると、エトルリア人に発見されたこの温泉は、教皇たちだけではなく、古代ローマ時代の執政官やダンテ、ミケランジェロも、この温泉を愛し、足を運んだと書かれています。

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 正午頃に、ゆったりとした広い温水プールで、照りつける太陽のもと、温泉浴をしばらく楽しんだあと、温泉施設内で、セルフサービスの昼食を食べました。前日食べ過ぎたので、あっさりとした昼食をと思っていたのに、ミラノ風カツレツを見たとたんに、ついつい食べたくなってしまいました。食べ始めてかなりしてから写真を撮ったので、食べる前は、カツレツはもっと大きかったし、野菜も量がもっと多かったことだけ、一言申し添えておきます。

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 食後は、すぐに温泉プールに入るわけにもいかず、また日差しがあまりにも強かったために、しばらく温泉施設から出て、車で近くのヴィテルボの町を訪れ、散歩を楽しんでから、夕方再び温泉に戻ることにしました。

 高い城壁に囲まれたヴィテルボの町を、夫と二人で、あちこちの街角の美しさに、目をみはりながら、散歩しました。写真は、13世紀に建てられたPalazzo Papale(教皇の宮殿)です。

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 午後3時から午後5時まで、ヴィテルボの町を散歩して、すっかり歩き疲れてから、再び温泉、Terme dei Papiに戻りました。駐車場を歩いて、温泉に向かう途中に、沈みゆく夕日を見ることができました。

 温泉の中で、くたびれた足をゆっくり休めながら、西の空が徐々に茜色に染まっていく様子を楽しむことができました。午後6時半頃に温泉を後にしたときには、とっぷり日が暮れていて、駐車場から温泉プールの方向を眺めると、濃紺の空に白い湯煙が、もうもうと立ち上っていました。

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 宿泊したAgriturismo Poggio della Guardia(ホームページはこちら)と同じ名前、同じ敷地内にあるレストランで、夕食を取りました。バレンタインデーだからということで、テーブルには、ハートに囲まれた赤いろうそくがともされ、前菜も、チーズ、卵焼き、ピザなど、いろいろなものがハート型をしていたのが、うれしかったです。二人で一つ注文したデザート、ミルフィーユ(millefoglie)も、かわいいハート型をしていました。

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 翌日、2月15日火曜日は、宿の主人の勧めで、BagnaiaにあるVilla Lanteという、それは美しいイタリア式庭園を持つ別荘を訪ねました。ローマのVilla d’Este(記事はこちら)を模してつくられたというこの庭園の、あちこちに配された美しい噴水や、水の流れの巧みな利用に、感心しました。

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 Villa Lanteを訪ねたあとは、すぐ近くにあるTrattoria “da Cioffa”で、おいしい昼食を、手頃な値段ですませました。店の自慢のRigatoni alla Cioffaは、トマトと生ハム、チーズを使ったパスタで、わたしも夫も、カラブリア出身という店の主人の興味深いおしゃべりを聞きながら、おいしいと満足しながら、平らげました。

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 別荘、Villa Lanteに近いこのトラットリーアには、かつて別荘の家畜小屋(stalla)であった部屋もあります。それがこちらの部屋です。別荘の噴水を始めとして、Bagnaiaの町の家は皆、火山岩、ペペリーノ岩(peperino)を使って建てられているのですが、この部屋は、そのペペリーノ岩をくりぬいてできたものです。わたしたちの右にいるのが、店の主人。ちなみに、店名にあるCioffaは、やはり店で働く若い息子さんが幼い頃からのニックネームだそうです。

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 帰りに、ぜひわたしが寄りたいと思っていた町に行くはずが、道を間違えてたどり着いたのが、こちらの村、Lubriano(ルブリアーノ)です。バールでコーヒーを飲んだあと、せっかくなので、この趣のある小さな村を、しばらく散歩しました。

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 ルブリアーノで行き方を聞いて、ようやく着くことができたのが、こちらのCivita di Bagnoregioの村です。ご覧のように、そそり立つ岩の上に建つこの村には、昔はふつうの道を通ってゆくことができたのですが、土砂崩れで地面が崩れ落ちたために、今は高い橋の上を、歩いて行かなければいけません。

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 花盛りのアーモンドの向こうに、美しい眺めが広がっています。

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 高所恐怖症のわたしは、行きも帰りもハラハラしましたが、村は、いたるところに風情のあふれていて、心から、訪れることができてよかったと思いました。

 散歩を終えたあとは、車に戻り、少しずつ日が暮れてゆき、空が暗くなる中を、ペルージャへと向いました。

関連記事へのリンク
・「ヴィテルボ町歩き」 2011-02-17 (リンクはこちら
・「バレンタインの夕餉」 2011-02-18 (リンクはこちら

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by milletti_naoko | 2011-02-16 00:40 | Lazio | Trackback(1) | Comments(16)

温泉の町、Bagno di Romagna

 今日、2月13日日曜日は、わたしたち3人はペルージャから、フランコたち3人はリミニから、中間地点よりややリミニよりの、温泉の里、Bagno di Romagnaで落ち合って、一緒に散歩と食事を楽しみました。

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 まずは、あいさつをしてから、中心街を散歩しました。

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 中心街のすぐ近くにあるアルミーナの森(bosco dell’Armina)には、北欧の森から移住してきた地の精、ノームがいるという伝説があります。そのため、Bagno di Romagnaの町では、人形を始めとするノームにちなんだ置物や土産物が売られ、森の中を通るノームの散歩道まであります。

 上の写真では、ルーカがノームとなり、横でシモーナがポーズを取っています。

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 こちらは、Palazzo del Capitano(隊長の館)。町で最も古く、重要な建築物の一つです。古くは、当地の領主である伯爵が住んでいましたが、1454年からは、フィレンツェ共和国からこの地を治めに来る隊長の館となりました。

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 この教会、Basilica di Santa Maria Assuntaは、871年にすでに存在していたことが、文献から明らかになっています。15~16世紀に大がかりな改築が行われたものの、教会の正面はロマネスク様式で、今なお、9世紀当時の扉口を見ることができます。

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 こんなふうに、ノームや森の動物たちの土産物を売る店が、街角のあちこちにありました。

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 昼食は、このホテル内にあるレストランで食べました。バレンタインデーの前日なので、ホテルの前には大きなハートマークが、いくつも飾られています。

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 店内の装飾もおしゃれで、料理は少々当たりはずれもあったようですが、おいしかったです。ただし、値段も少々高めでした。1時に入店して、デザートのあとで店を出たのが、午後3時半です。結婚式のように、ゆっくりゆっくりと間を置いて、料理が運ばれてくるからで、コーヒーを飲みたい友人もいたのですが、レストランで頼んでは出てくるまでにどれだけ待つか分からないので、店を出て、バールで飲むことにしたほどです。

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 中心街から、サーヴィオ川を渡って山を登っていくと、こちらのノームの散歩道(Sentiero degli Gnomi)の散歩を、楽しむことができます。こんなふうに、木々の間をゆく小道のあちこちに、ノームの像などが置いてあって、子供たちが楽しみながら、自然に親しめるようになっています。

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 こんなに大きなノームの頭までありました。大きな耳から中に入り、これまた、大きな口から外をのぞいたり、手を出したりできるようになっています。耳から顔をのぞかせているのは、わたしです。

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 ノームの頭の内側には、月やユニコーン、海の妖精などが美しく描かれて、子供たちが想像の世界に遊べるようになっていました。

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 途中、ルイージが、早くも花を開き始めたプリムラを見つけました。

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 帰りは同じ道を行かずに、途中から、温泉施設を有するホテルへと向かう小道を進みました。ホテルは町はずれにあり、全員がこのホテル近くに、車を置いていたからです。

 途中に、サーヴィオ川(fiume Savio)を挟んで、中心街を見渡すことのできる眺めのいい場所が、ありました。先にご紹介した教会の鐘楼も、よく見えます。

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 さらに進むと、ホテル、Hotel Euroterme(リンクはこちら)の温泉プールで、ゆっくりと湯船につかってくつろぐ人たちも、木々の間から見ることができました。

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 まだ日暮れまで時間があったので、今度はこちらの散歩道、Percorso vita(「いのちの小道」と訳せるでしょうか)を、しばらく歩きました。道の両側には、ところどころに雪が残っているところがありました。

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 しばらく行くと、道はずっと小川に沿って進んでゆき、突き当たりに、こちらの泉、Fonte del Chiardovoがあります。この泉の水は、硫黄を含んでいて、それは健康にいいそうなのですが、においもなかなかなもので、一行の中には、飲む人もいれば、飲まない人もいました。

 この散歩道は、小川を渡り、岩壁を登って、さらに山の上を目指して進んで行くのですが、もう日暮れが近かったので、今回は、ここで駐車場へと引き返しました。

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 リミニ勢と別れのあいさつをした駐車場からは、沈む夕日にほんのりと染まった雲と、小さな白い半月(写真の右上)を見ることができました。朝、ペルージャを出る前には、しばらく小雨が降り、Bagno di Romagnaに着くまでに、霧深いところや雨の降る場所も通り過ぎたのですが、幸い空は雲に覆われていたものの、雨に打たれることなく、すてきな散歩を楽しむことができました。

 ちなみに、Bagno di Romagnaという地名の、イタリア語での発音を原音にできるだけ近く片仮名で近く表記すると、バンニョ・ディ・ロマンニャになります。ただし、日本ではロマーニャという表記が定着しているようですし、北部に近いこの地方では、バーニョ・ディ・ロマーニャと発音される傾向があります。北部では、二重子音が単音で発音される傾向があるからです。

参考資料
・"Luogo di acqua, di storia, di foreste - Bagno di Romagna. Borghi di Romagna. Provincia di Forlì Cesena"

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-02-13 23:38 | Emilia-Romagna | Trackback | Comments(4)

だまされたかな?

 わたしにはメールアドレスが二つあって、主に日本用・イタリア用と国別、言語別に使い分けているのですが、そのどちらのアドレスでも、よく迷惑メールを受け取ります。

 日本語で届く迷惑メールは、ダイエットや金儲けが簡単にできると謳ったものや、いかがわしい交友の誘いのメールがほとんどなのですが、イタリア語で届くメールには、いわゆるフィッシング詐欺のものが圧倒的に多いのです。こんなことから、メールを受け取る側の、あるいは犯罪者側の国民性に違いがあるのだろうかと思ったりもするほど、スパムメールの内容が対照的です。

 出会い系のスパムメールにしても、日本の場合には、「寂しさをいやしてくれれば、お金を差し上げます」のようなあきらかに疑わしいものが多いのに対して、イタリアの場合は、まじめな交際を考える人も利用することが多そうな出会い系サイトからの勧誘だけです。イタリアの知人や友人の中には、こういうサイトを通じて知り合ってつきあい始め、結婚を真剣に考えている人もいますが、ニュースを見ていると、恋人や配偶者がいるにも関わらず、それを隠して相手を探すような輩もいます。犯罪に巻き込まれる可能性もありますので、この手のサイトには十分ご注意ください。

 ただ、わたしが受け取るイタリア語の迷惑メールで最も多いのは、先にも述べたように、フィッシング詐欺です。銀行や郵便局などを装って、「あなたの口座が凍結されました。再度使えるようにするには、以下のリンクから、ホームページで個人情報を確認してください。」と、個人情報を尋ねてるものがあります。

 かと思うと、どこかの国で資産家が多額の遺産を残して亡くなって、その遺産を受け取り手としてあなたが選ばれたとか、運よく多額の宝くじに当選したとかいう理由を述べて、個人情報を盗み出そうとするメールもあります。

 こういうフィッシング詐欺による犯罪の被害が後を絶たないため、イタリアには、消費者がこうした詐欺を通告し、また出回っているフィッシング詐欺情報を説明した記事を説明したサイトもあります。たとえば、記事の下方にリンクを紹介してあるAnti-Phishing Italiaのサイトからは、詐欺の疑いのあるメールなどをサイト側に知らせることもできますし、また、銀行などを装ってのフィッシング詐欺情報が充実したページ(リンクはこちら)もあります。

 そんなにうまい話が転がっているはずがない、と普段は注意してこういうメールは削除したり、迷惑メールに指定しているわたしですが、つい昨日、詐欺とは言わないまでも、誇大広告にまんまと乗せられてしまいました。

 実はこのメールを受け取ったのは2度目で、一度目は話に乗りかけたものの、最後の最後で考えを変えて、支払いはしなかったのです。それが昨日、2度目のメールでは、「あなたは幸運にも選ばれました」とか「あと7分以内に答えなければ」とかいう誘い文句に釣られて、ついついお金まで支払ってしまいました。

 メールを寄こしてきたのは、Gruppo OmniGeo Italia(リンクはこちら)と称する業者です。観光に関するアンケート調査に協力すれば、提携している観光業者のホテル一覧にあるホテルから、ホテルを一つ選び、そこに2人で、無料で7日間宿泊できるクーポンを提供するが、この宿泊が無料なのは、ホテルにとってもいい広告になるからだ、といった旨のことがメールには書かれていました。

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 「選ばれました」、「あと7分」という言葉に急かされて、アンケートに答えるだけならお金もかからないし、と思って答えていると、最後の画面に、ホテルのクーポンを受け取るためには、クーポン発行・送付の料金を払う必要があるとでてきました。実は、前回は、ここであやしいなと思って、作業を止めていたのです。それが今回は、PayPalを通じて、クレジットカードで払う料金は、17.5ユーロでそれほど高くない上に、少しお金を払わなければいけないので、よけいにホテルの広告もかねての無料宿泊が、本当らしく思えたりしたために、結果的に、自分の個人情報を知らせた上に、この送料の支払い手続きを済ませてしまいました。

 それが、夫に話したら、「それは詐欺では」ということになり、インターネットでいろいろ情報を調べると、幸い、同じようなメールを受け取って、話に乗るべきかどうか悩んでいる人の相談や、実際に利用して旅行に行った人のコメントがあるブログやサイトが、いろいろ見つかりました。こうしたサイトを読み込むと、どうやら以下のような事情であることが分かりました。

・完全な詐欺ではないけれども、メールの文面ほどうまい話ではない。
・7日間の無料宿泊券が受け取れるのは事実だけれども、代わりに、その間の食事代をすべて宿側に自分で支払う必要があり、結局自費でホテルに泊まるのとあまり変わらない結果になることも多い。
・観光客の多い時期には、ホテル側が無料宿泊券での利用客を受け容れなかったり、食事の料金をかなり高く設定することもある。
・問題が起こった場合に、相手にしなければいけないのは、アメリカの会社であり、直接連絡しなければいけないのは、ポーランドの会社である。
・オンラインでデータを入力し、支払いを済ませてから、無料宿泊券が自宅に届くまでには、数週間かかる場合もある。

 送料を支払ってしまう前に、こういう情報をきちんと調べておけば、むりやり旅行条件を規定されてしまう、それほどおいしくないこういう旅行・宿泊の誘いには乗らなかったのですが、すでに払ってしまったものは仕方がありません。

 実際に、この無料宿泊券を使って、安くいいホテルに泊まることができたというコメントを残している人も何人かいます。ただ、わたしたちの場合、ホテルに泊まっていても、昼食は別の店で食べたり、トレッキング中にパニーノで済ませたりすることも多く、場所も料金も共によさそうなホテルが、この業者と提携している宿の中にはないかもしれません。実際、観光シーズンを避けると、他の旅行業者のサイトから、あるいはホテル自身に連絡を取って、格安料金でいいホテルに宿泊できることも多いのです。

 というわけで、まずは贈られてくるであろう無料宿泊券とホテルの一覧を見て、もしよさそうなホテルがあれば、この宿泊券を利用するけれども、あまり得るところがないようであれば、17.5ユーロは、世の中にはいろいろな詐欺や誇大広告もあると、勉強させてもらったと思って、あきらめるつもりでいます。

 皆さんも、こういうメールを受け取ったときには、よく内容を確かめて、インターネットでその信憑性も確認してみてください。もし話に乗る場合でも、必ずどういう条件が提示されているかなどをしっかり読んでおくこと。わたしが今回、支払いを済ませたあとから参考にしたサイトにも、こういう忠告が書かれていました。

 写真は、宿の主人にうまくかつがれたような気がして、宿泊して、とても後味の悪かったB&Bです。(記事はこちら

参照したサイト・リンク
Wikipedia日本語版 「フィッシング(詐欺)」
Anti-Phishing Italia - HOME
Anti-Phishing Italia – Phishing Segnalazioni
Yahoo! Italia Answers – Aiuto…sul sito Omnigeo mi promettono un voucher per 2 persone.. è tutto vero o c’è qualche fregatura?
Bob Spammit. Truffa oppure occasione da non perdere? – omnigeo.it
Mi occupo di SEO, SEM e… - PEPTI 2010. Un breve riepilogo della faccenda.
Ciao! from bing – euroset.net
OmniGeo – indagini on line sul turismo: regolamento

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by milletti_naoko | 2011-02-09 19:06 | Altro | Trackback | Comments(8)

映画、『英国王のスピーチ』

 昨日はインフルエンザを患って以来、久しぶりに外出し、映画、『英国王のスピーチ』を見ました。英語の原題は”The King’s Speech” 、イタリア語の題は、 “Il Discorso del Re” (リンクはこちら)です。

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Cruise – Loch Lomond, Scotland    23/6/2007

 久しぶりに、特撮や美男美女でごまかさない、すばらしい映画を見たと、夫と二人で感動しました。ごく当たり前のことですが、国王もやはり一人の人間であり、皆と同じように何かしら欠点があります。後に、国王ジョージ6世(現エリザベス女王の父君)となる運命を追う主人公の場合には、吃音で公の場で話すことができません。けれど、王室の一員として、そして、やがては国王として、公の場で話をすることを余儀なくされたとき、心を支え、励ましてくれる妻や温かく優秀な吃音治療医のおかげで、自分の弱さと葛藤を続けながら、訓練を続けていきます。

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 英国王室にも歴史にも興味がない、という場合でも、一人の人間が、自分の弱点を克服しようとひたむきに努力する姿や、それを脇で支える家族、そして、王と治療医の間に築かれていく友情と信頼が非常にすばらしい映画ですので、ぜひご覧ください。映画の筋が分かってしまうので書きませんが、この吃音治療医、ライオネル・ローグの経歴が途中で明らかになると、なおさら、彼の治療にかける信念と患者への愛情、治るという確信、そして、国王との出会いのすばらしさに感動しました。

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 日本では、2月26日に公開されるというこの映画、世界各国で絶賛され、賞も多数受賞しているようです。残念ながらイタリアでは、例によって、英語がイタリア語に吹き替えられていました。言葉とその話し方自体が鍵になる映画ですので、ぜひ将来英語で再度鑑賞したいと思っています。

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 予告編を見てみたいという方はこちらをどうぞ。

日本語版   映画、『英国王のスピーチ』 予告編
英語版    The Kings Speech – Official Trailer
イタリア語版  Il Discorso del Re – Trailer Italiano

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 写真は、2007年6月に、新婚旅行でスコットランドのロモンド湖(Loch Lomond)を訪れ、船で周遊したときのものです。ご覧のように、湖畔のラス(Luss)という美しい村で、結婚式を見かけることができました。伝統の衣装を身にまとい、バグパイプの演奏に導かれて人々が進んでいく様子が、印象に残りました。

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リンク
- Amazon.co.jp - 『英国王のスピーチ』 コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

スコットランド旅行の記事へのリンク
- スコットランドの思い出 / Viaggio in Scozia
- 船でネス湖、古城めぐり / Inverness, Loch Ness & Urquhart Castle

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by milletti_naoko | 2011-02-02 13:14 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(6)

『ベファーナ物語』後編

ルイージ・ミッレッティ作、石井直子訳 ~原文は、こちらです~

― 「『ベファーナ物語』前編」(リンクはこちら)からのつづきです。 ―

 けれども、おばあさんは、ためらいました。王さまたちに、エルサレムへの行き方を教えたものの、「急いでかたづけなければいけないことが、たくさんあるものですから。」と言って、いっしょには行きませんでした。……本当は、おばあさんも、王さまたちといっしょに、王の中の王をうやまいに行きたくて、しかたがなかったのです。でも、自分はこんなにも貧しいし、服はつぎはぎだらけで、何にもおくることができないのに、王の中の王にお目にかかるだなんて、とんでもない、と心の中で、そう思いました。3人のかしこい王さまは、おばあさんがいっしょに来られないことを残念に思いながらも、たくさんの祝福で、おばあさんを満たしました。そうして、旅をつづけました。

 小さなおばあさんは、まる1日かけて、小さな家を、元のようにきちんと片づけました。食べるものは何ひとつなく、火をおこすこともできないというのに、幸せな気持ちでいました。

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 それから、何日もたちました。そうして、ある静かな、空のすみわたった夜、羊飼いたちの歌声が四方にひびき、羊たちが、そこかしこで、メエメエと鳴いている、そんな夜に、3人のかしこい王さまは、ようやく星が示していたその場所に、たどり着きました。岩かべにできたほら穴が、牛とロバ用の小屋として、使われておりました。そうして、その岩屋のかいばおけの中に、生まれたばかりの幼子が、ねむっていました。イエスと名づけられた、その幼子が、すべての王の王であることが、3人にはすぐ分かりました。両親のヨセフとマリア、そして、女たちや羊飼いたちが、すぐ近くで、幼子を見守っていました。3人は、数日間を、ヨセフ、マリアと共に、過ごしました。そうして、幼子に、いろんな話をたくさんしました。王さまたちは、あきもせず、いつまでもじっと幼子を見つめていました。このとき、この場所にいられることが、どんなに幸運であるかを、よく知っていたのです。3人は、幼子イエスに、これまでの長い旅や旅のとちゅうで出会った人々についても、語りました。みすぼらしい小さな家に暮らす、小さなおばあさん、そして、そのおばあさんが、どんなに幸せそうに、自分たちをもてなしてくれたかも、話をしました。幼子は、3人のかしこい王さまたちを、じっと見つめていました。もちろん、まだ話すことはできませんでしたが、まぶしくかがやくひとみを見れば、王さまたちの話を、おとぎばなしのように、楽しんでいることが、分かりました。

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 まさに、このときのことでした。明け方に、目をさましたおばあさんは、だんろに赤々と燃えさかる火のぬくもりを感じました。見ると、だんろ近くには、山のようにまきが積まれ、食べものを置く部屋は、食べるものでいっぱいになっています。インゲンマメにヒラマメ、チーズに小麦粉、そして、卵や、おかし、ありとあらゆるくだものがあります!! かしこい王さまたちの祝福のおかげ、そして、一行を喜んでもてなしたおかげで、このきせきが起こったのだと、おばあさんには、すぐ分かりました。そのとたんに、ぜひ幼子にお会いして、よき神がとりなされたように、誕生のお祝いに参加したいという気持ちで、いっぱいになりました。そこで、おばあさんは、大きなふくろを、部屋で見つけた食べもので、いっぱいにしました。ビスケットやあまいパン、あめやくだものを、つめこみました。そうして、3人のかしこい王さまたちに追いつこうと、家を後にしました。雲一つない、よく晴れた日でしたが、それまで毎晩ふりつもった雪のために、王さまたちが歩いて行った先は、見えませんでした。幼子がお生まれになった場所も、分かりませんでした……1日が終わり、そして、空が星でいっぱいの夜が明けましたが、歩いても歩いても、かしこい王さまたちが通ったあとを、見つけることは、できません。おばあさんは、立ち止まって、しばらく考えこみました。ふくろはおくりものでいっぱいで、おばあさんの心は、相も変わらず、喜びに満ちています。そのとき、いい考えがうかびました。「中身がいっぱいのふくろをかかえたまま、家にもどるなんて、とんでもない。どれもこれも、みな、すべての子供たちに、おくることにしましょう。そうすれば、お目にかかれなかった、王である幼子に、おくりものをささげるのと同じことになるでしょう。」

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 こういうわけで、遠いむかしから、今のいままで、おばあさんの家では、火のついただんろのまきが絶えることがなく、いつも、おいしい食べものでいっぱいなのです。そうして、小さいおばあさんは、クリスマスの夜から数えて、12日目の晩になると、ふくろをいっぱいに満たして、世界じゅうの子供たちに出会うために、まほうで空を飛ぶのです。そして、1年間絶えることのない喜びと安らぎを、心にむかえいれたいと願う、すべての人々に贈っていくのです。

                                        
 訳者あとがき

 2010年1月4日から6日にかけて、わたしたちは、ダム湖である、リドラーコリ湖近くの山荘で、友人たちと過ごしました。

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 1月6日の主顕節は、子供たちにとっては、ベファーナが靴下いっぱいのお菓子を贈ってくれる楽しみな日です。そこで、友人のマヌエーラとシルヴィアの発案で、主顕節前の晩に、子供たちのために、ベファーナを主人公とした劇を上演することになりました。何かいい物語がないか、と二人に頼まれた夫のルイージは、インターネットでいろいろ資料を探したものの、なかなかいい物語を見つけることができません。そこで夫が、2009年の末に、いろいろな資料を参考に、苦労しながら、そして、楽しみながら、書き上げたのが、こちらの作品です。

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 ダム湖周辺にはちょうど雪が降りつもり、行きも帰りも、山荘へ、山荘からの坂道を、車で通るのに苦労しました。けれども、一面に白くつもった雪の美しさは格別で、劇は、銀世界となった戸外で、夜に登場人物たちを明かりで照らして、行うことになりました。旅をする王さまたちに従って、観客もまた雪の中を歩いて行きます。マヌエーラが少しずつ物語を読み上げるに従って、星や王さまたちが動きを示して、劇が進んでいきました。

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 こちらは、上演前に、ベファーナと東方の三博士役の人々を、撮影したものです。記事に添えた写真は、暗い中で撮ったビデオ映像から保存したものなので、見づらいのですが、この写真では、赤いターバンを頭に巻いた三博士の一人が、夫のルイージであることが、よくお分かりかと思います。

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 夫はさらに、前編(リンクはこちら)の写真に見える、王さまたちが追い続けた星づくりにも、心血を注ぎました。はりきって、いろんな材料を買おうとする夫に、クリスマスの贈物の金色の包み紙と、破れた白いカーテンが使えると、わたしが提案したのですが、流れ星を支え、持つところになる木の棒だけは、買いに行きました。ちなみに、この劇では、わたしはシルヴィアたちと共に、演出を担当し、我が家では、みんなで食べる初日の夕食として、巻き寿司をたくさん作りました。

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 もともと演劇が好きなサブリーナが演じたベファーナは傑作で、おばあさんの喜びを、コミカルに表現して、皆を楽しませていました。劇の翌朝、やはり王さまの一人を演じたルーカが、ベファーナ用のつけ鼻をつけたまま、コーヒーを飲もうと苦労しています。すぐに、芥川龍之介の小説、『鼻』を思い出しました。

 残念ながら、この小旅行の際、わたしたち自身は、カメラを持参しませんでした。というわけで、この記事および前編の記事の写真は、1月2日に星を作成中の夫を撮影した写真を除いては、友人のロベルト、ロージー、ルチャーノとルーカから借用したものです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-01-24 23:44 | Feste & eventi | Trackback | Comments(9)

京都、醍醐寺の桜

 2009年3月末から4月初めにかけて、アリタリア航空のローマ・関空、往復396ユーロという特別割引を利用して、日本に帰国しました。久しぶりに、花盛りの桜を見たいという思いと、ぜひ夫に美しい桜を見せたいという気持ちから、開花情報を参考にして、時期を選びました。

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La fioritura dei ciliegi - Tempio Daigo-ji, Kyoto  27/03/09

 イタリアを3月24日に発って、日本、そして京都に着いたのは、翌25日。26日に訪れた大原でも、27日の朝訪れた寺社でも、桜の開花はまだ今ひとつだったので、こちら、京都醍醐寺の美しい桜を見て、息をのみました。

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 わたしは、愛媛県に住んでいた頃、校庭や川沿いに植えられていた桜並木の、薄いピンクの花がいっぱいに咲く様子を、イタリアに住みながら、恋しくなつかしく思っていました。

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 花盛りの桜を眺める喜び、心が満ちる感じを、再び味わいたいと思っていました。

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 大学の授業の関係で、花見の時期に帰るのには、実は少し無理があったのですが、この年は、かなりの時間数の授業を振り替えて、旅行に踏み切りました。

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 無理をしても、桜が花開く時期の京都を訪れて、本当によかったと、心から思いました。

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 思いもよらぬほど、さまざまな色の、形の、種類の桜があることに、驚き、そして、感銘を受けました。

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 夫も、日本の桜が、これほどまでに美しいとは、予想していなかったようで、二人で、一つひとつの桜の美しさに感動しながら、境内を歩きました。

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 池の水面に姿を映す桜にも、風情があります。

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 桜だけではなく、日本庭園の美しさも、楽しみました。

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 平日だというのに、同じように花見に訪れた人が、大勢いました。

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「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし   在原業平」

 やれ桜が咲いたか、やれ雨風で桜が散るまいかと、花を愛して心を砕く日本人の心は、今も昔も変わりません。

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 桜の美しい国に生まれたこと、桜を愛でる文化に育ったことを、改めて、うれしく、誇らしく思いました。

LINK
春は桜。京都の美しい桜や、イタリアでは実が目当てで桜を植えることについては↓↓
Spettacolare Fioritura dei Ciliegi in Giappone con foto ↓↓
- 日本の桜1 はじめに / Fioritura dei Ciliegi in Giappone
Fioritura dei Ciliegi a Kyoto, spiegazioni anche in italiano ↓↓
- 日本の桜2 京都大原三千院 / Tempio Sanzen-in, Kyoto
- 日本の桜3 京都大原実光院 / Tempio Jikko-in, Kyoto
- 日本の桜4 京都大原宝泉院 / Tempio Hosen-in, Kyoto
- 日本の桜5 京都、渉成園 / Giardino Shosei-en, Kyoto

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-01-18 01:39 | Giappone | Trackback(1) | Comments(16)


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