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ローマとカモメとテベレ川@サンタンジェロ城

 土曜の夕方イタリアに、そうして昨晩ペルージャの我が家に、無事到着しました。パリからローマには土曜に飛行機で戻ったのですが、その飛行機の到着時刻が微妙で、ペルージャ行きの電車の最終便に間に合うかどうか分からず、たとえ乗れたとしても、帰宅が真夜中になるため、夫と話し合って、ローマに一泊することに決めていたのです。立地から便利そうだと選んだB&Bは、アパート住まいの学生が、家主に頼まれて、空き部屋を旅行者に貸し出すといった風の宿で、朝食もなく日中荷物も預けられず、しかも、その学生がなんと午後11時半に洗濯機を回し始めるというとんでもないところでした。幸い、夫がもう眠ろうとしているのでと言ったら、その時点で洗濯終了まで2時間44分と表示が出ていた洗濯機での洗濯は中止してくれたのですが、すでに脱水に入っているもう1台の洗濯機については、あと10分で終わるからいいかと言われ、真夜中までにぎやかに洗濯機がうなっていました。雨がちで肌寒いノルマンディーから着いたローマは、週末は気温が35~40度という大変な暑さでとまどいました。幸い、宿の部屋にエアコンはあったのですが、うちの夫はエアコン嫌いで、29度に温度設定をしてエアコンをかけはしたのですが、わたしは暑くて、眠れませんでした。幸い立地は便利で、おいしいレストランやバール、スーパーが近くにありました。

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Gabbiani & Panorama di Roma @ Castel Sant’Angelo 26/6/2016

 そういうひどく暑い日だったこともあり、これまで前を通るだけで訪ねたことのない、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の近くにあるサンタンジェロ城に入ってみることにしました。中はびっくりするほど広く、古代ローマのハドリアヌス帝の墓所として築かれた空間や彫刻あり、ルネサンス期に教皇たちの命でできた装飾の美しい広間や部屋あり、さらには、屋上からローマの美しい町並みを一望できて、とても興味深かったです。

 トラジメーノ湖では、人が近づくとすぐ飛び立つカモメが、モンサンミッシェルやサンタンジェロ城では、エサがもらえると思うのか、近寄ってきたり、夫が「あれがパンテオンだよ」とわたしに教えるために伸ばした指の下にパンくずが落とされたと思うのか、そのあたりを、いつまでもまじまじと見つめていたりしていました。

 昨晩にもさっそくコメントのお返事をしていくつもりだったのが、旅疲れと急な気温の変化で体調を崩してしまい、明日になってしまいそうです。留守中もコメントや応援、イイネをくださった皆さん、ありがとうございます。明日にはお返事、お礼の訪問ができると思いますので、今しばらくお待ちください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-06-27 22:45 | Lazio | Trackback | Comments(10)

EU国滞在許可証申請中の帰国、入国・搭乗拒否のおそれあり~欧州留学・移住とシェンゲン協定2

 オランダ留学中、申請している滞在許可証が発行されないうちに、フィンランド航空で日本に一時帰国した方が、オランダに戻る途上、フィンランドのヘルシンキで、入国・搭乗拒否に遭われたという話の続きです。

 詳しくは、こちらの記事をお読みください。

- EU国滞在許可証申請中の帰国、入国・搭乗拒否のおそれあり~欧州留学・移住とシェンゲン協定1 (5/5/2016)

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Panorama visto dall’Aereo, Air France Parigi – Roma 16/6/2012

 入国拒否に遭われた方から、賠償金を受け取ることが可能か、どんな対応策が考えられるかという質問があり、わたしはとりあえず、「オランダが発行する滞在許可証申請中の証は、オランダでのみ有効で、フィンランドなど、シェンゲン協定に加盟する他の欧州諸国では無効なのではないでしょうか」と、イタリアの事情から推察して説明し、「他国でも有効かどうか、オランダ以外の欧州空港の出入りが可能かを問い合わせてみては」と返事をしました。この返事を受けて、ご本人が在蘭フィンランド大使館およびオランダ入国管理局に質問をされ、その結果、返ってきた回答は、やはり、「オランダで実物の滞在許可証が得られる前にもらえる、申請中だという証は、発行国でのみ有効で、他のシェンゲン国に入国することはできない」というものでした。

 すべてのシェンゲン加盟国に共通する、分かりやすい法の説明があればと思ったのですが、見つかる法律も、他の法律への言及が多くて分かりにくい上、原則的には共通の基盤があっても、「出入国管理は、基本的には、依然として各EU加盟国の権限に属している」(EU MAG 2014年6月号より引用、下記リンク参照)とのことですし、滞在許可証の目的や期限切れの古い滞在許可証の有無など、人によって事情も違ってくることでしょう。ヨーロッパ、シェンゲン協定加盟国で滞在許可証の申請中は出国を避けどうしても出国・再入国の必要がある場合は、お住まいの国の関係機関に問い合わせてみてください。万一、よいという返事があった場合でも、他の欧州諸国を中継しない、直行の航空会社の便を選ぶのが無難だと思います。テロ事件のために国境警備がさらに厳重になっているからです。

関連記事へのリンク
- EU国滞在許可証申請中の帰国、入国・搭乗拒否のおそれあり~欧州留学・移住とシェンゲン協定1 – イタリアだけではなかった! 滞在許可証申請中の出入国規制 – イタリアの場合、中継地点での入国・搭乗拒否の例 (5/5/2016)
- EU市民の家族用滞在証 / Carta di soggiorno per famiriare di cittadino UE (27/6/2012)
- EU市民の家族とシェンゲン協定2 (23/6/2014)

参照リンク
シェンゲン協定・査証と出入国管理
- 「EU内の自由移動と査証について教えてください」(駐日欧州連合代表部の公式ウェブマガジン EU MAG 2014年6月号 質問コーナー)
- Your Europe – Documents you need for travl in Europe
- European Commission – Europe without borders. The Schengen area (PDF)
滞在許可証申請中の出入国
イタリア
- EU国滞在許可証申請中の帰国、入国・搭乗拒否のおそれあり~欧州留学・移住とシェンゲン協定1 – イタリアの場合 (5/5/2016)
フランス
- フランス/パリ滞在質問箱 - 滞在許可申請中、更新中の一時帰国、フランス政府公報(SERVICE PUBLIC)より (3/5/2013)
- La Vie Simple en Provence 南仏暮らしと日々のこと - Récépisée での一時帰国 (29/9/2015)
フィンランド
- The Finnish Border Guard – FAQ about travel – Crossing the external Schengen border
関連EU法
- EUR – Lex - Regulation (EU) 2016/399 of the European Parliament and of the Council of 9 March 2016 on a Union Code on the rules governing the movement of persons across borders (Schengen Borders Code) (9/3/2016)
↑↑ Article 6 – Entry conditions for third-country nationals

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-05-18 23:57 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(2)

ローマ市立バラ園うつくし花かぐわし

 土曜日に訪ねたローマ市立バラ園(Roseto Comunale di Roma)は、古代ローマの遺跡や中世の教会の鐘楼も近くに見える、眺めのいい場所にあります。

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Roseto Comunale di Roma 7/5/2016

 地下鉄のB線でチルコ・マッシモ(Circo Massimo)駅まで行けば、バラ園は歩いてすぐのところにあります。

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 ペルージャからのバスが、予定時刻の9時より早くティブルティーナのバスターミナルに到着したおかげで、地下鉄に乗り、下車駅近くのバールで朝食を済ませたわたしたちが、バラ園に着いたのは、9時50分頃でした。

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 入場は無料で、バラの品種はなんと1100種、手入れも行き届いたすてきなバラ園です。ベンチもあちこちにあり、鉄柵も色とりどりのきれいなバラに飾られています。

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 バラ園は広く、わたしたちが着いた頃には少なかった人も、昼近くになると、多くの人々でにぎわっていました。あとしばらくすれば、手前のハートマークも、今は少ししか咲いていないバラの花がたくさん咲いて、かわいらしいピンクの花でいっぱいになることでしょう。

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 バラ園は半円に近い形をしていて、直線にあたる部分は車道になっていて、道沿いに高い松や糸杉の並木があります。(1枚前の写真参照)半円の円周に沿うように、バラのトンネルが続き、車道付近からトンネルを通り、少しずつ高みに登っていけるようになっています。

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 白、黄色、ピンクに赤と、トンネルを飾るバラの色はさまざまで、形や大きさも多種多様です。すでに咲いている花も少なくはありませんが、バラのトンネルが花でいっぱいに覆われるのは、もう少し先になることでしょう。

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 夫とわたしは、互いにあまり離れすぎないように、けれど自分たちがそれぞれ気に入った花を眺めたり、写真を撮ったりしながら、バラたちの間をゆっくりと歩きました。

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 目に飛び込んで感動させたその美しさを、そのまま再現できている写真は、残念ながら少ないのですが、この小さなバラは色も咲きぶりも日本の桜を感じさせて、とてもきれいでした。

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 白いバラも、白と金色が互いの色を引き立たせていて、気高い美しさがあるように思います。

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 イタリアの野山でよく見かける野バラによく似て、けれどピンクがより鮮やかで、元気に咲く花にも魅かれました。

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 どこからか飛んできた種から咲いたであろう赤いヒナゲシが、バラのピンクを引き立てている、そんな自然の芸術にも出会えました。

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 ミニバラも、さまざまな色や形の花のバラが、植わっています。

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 たくさんのつぼみに囲まれて、これからますますたくさんの花が咲いていくのだろうというバラもたくさんありました。同じ花でも、つぼみの色と花の色が違い、そうして、花も開き始めと、咲ききったときの色が違う花があって、興味深いです。

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 絞り模様のバラも、さまざまの品種、色合いの花が咲いています。

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 足を止めて撮影したり、時にベンチで休んで眺めを楽しんだりもしながら、バラ園をゆっくり回って、約2時間で訪問を終えました。

 このローマ市立バラ園は、今年は4月21日から6月19日まで、5月21日土曜日を除いて、毎日訪ねることができ、開園時間は午後8時半から午後7時半となっています。5月21日にバラ園が閉園となるのは、世界中から集まるバラの新品種国際コンクールが開催されるためです。現在、訪ねられるバラ園の敷地の道路の向こう側には、コンクールに出品されるバラたちが植わった、コンクール用のバラ園があり、コンクール当日までは、一般市民は入園できないのですが、コンクールの翌日、5月22日から6月19日までは、通常のバラ園に加えて、コンクール用のバラ園も訪ねることができるようになります。(下記リンク参照)

 ローマには見るべきものも多く、特に日本から観光にいらっしゃる方は、短い日程で訪ねたいところが多くて取捨選択に困られているとは思うのですが、とてもすてきなバラ園です。日本にお住いの方も、イタリアや世界の他の地域にお住いの方も、機会があって、バラや緑がお好きであれば、ぜひ訪ねてみてください。

Roseto Comunale di Roma
Via di Valle Murcia, 6
Tel : +39 06 5746810
Fax : +39 06 57135413
Email: rosetoromacapitale@comune.roma.it
Info, Orario: http://www.turismoroma.it/cosa-fare/roseto-comunale

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Roseto Comunale di Roma

- Oasi dei fiori bellissimi e profumati in mezzo alla capitale
tra i resti degli Antichi Romani e le chiese medievali.
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LINK
- 夜明けのペルージャからローマへ / Da Perugia all’alba a Roma in autobus (7/5/2016)
- Turismo Roma – Roseto Comunale
- Google Maps – Roseto di Roma Capitale / Googleマップ – Roseto di Roma Capitale
- Comune di Roma – Roseto Comunale: Concorso Internazionale Premio Roma
- Rose Garden – 世界のバラコンクール – ローマ国際コンクール

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-05-09 23:59 | Lazio | Trackback | Comments(12)

夜明けのペルージャからローマへ

 今日は朝5時に飛び起きて、早朝のバスでローマに日帰り旅行に出かけました。

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Perugia all’alba 7/5/2016 6:21

 思いがけず、昇ったばかりの朝日に美しいペルージャの町とスバージオ山が、バスの車上から見えて、うれしかったです。

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Castel Sant’Angelo, Roma 17.09

 ペルージャのバス会社、スルガ(Sulga)のバスで朝6時に出発して、9時前にローマ、ティブルティーナ駅近くのバスターミナルに到着し、ローマでの1日を楽しんだあと、帰りは午後6時半にローマを出発し、午後9時頃、ペルージャの我が家に戻りました。

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5:54

 ペルージャを出て、ローマ・ティブルティーナ、そしてフィウミチーノ空港へと向かうスルガのバスは、通常パルティジャーニ広場のバスターミナルが始発駅なのですが、平日の朝に限っては、前日の午後7時までに電話で頼んでおけば、ピアン・ディ・マッシアーノ近くにあるスルガのバス車庫(Deposito Sulga)や、鉄道駅ペルージャ・フォンティヴェッジェ駅からも乗車が可能です。

 スルガのバス車庫は、日帰りであれば、旅行中に自分たちの車を駐車しておくことができる上、我が家から近いので、わたしたちは今朝も車で車庫まで赴き、車庫に車を置いて、ローマ行きのバスに乗り込みました。

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5:55

 バス車庫からは、バスターミナルでの出発時刻より30分早く、朝6時にバスが出ます。今朝のペルージャでの日の出時刻は朝5時55分で、車庫に10分ほど前に着いたおかげで、ちょうど夜が明ける頃に、夕焼けとは逆に、薄紫からピンクへと、雲の色が変わっていく様子を眺めることができました。

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 バスターミナルから出発する場合は予約は不要です。これはバス車庫前の写真で、ここから乗り込んだ人の中には重いスーツケースを持つ人はいなかったのですが、スーツケースなど大きなかさばる荷物は、バスの下部にある荷物置き場に預けることができます。

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Rose @ Roseto Comunale di Roma 10:43

 今日のローマ訪問の一番の目的は、バラが美しい時期に、ローマの市立バラ園を訪ねることだったのですが、きれいな花を楽しんだあとも、教会や公園を訪ねたり、テベレ川に沿って、サンタンジェロ城近くまで歩いたりしました。

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Deposito Sulga, Perugia 20.49

 今日は日の入りは午後8時17分で、9時前にバス車庫に着いた頃には、日はとうに暮れていました。

 バラ園などローマ訪問や、先日の搭乗・入国拒否の記事の続きは、また明日以降、少しずつ書いていくつもりでいます。

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Bellissima Perugia all'alba vista dall'autobus diretto a Roma.

Abbiamo visitato il Roseto Comunale di Roma, alcune chiese e
poi abbiamo camminato lungo il Tevere fino al Castel Sant'Angelo.
Siamo partiti da Perugia prima di alba e tornati dopo il tramonto.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- ペルージャ・ローマ間はバスが便利 / Comodo Autobus Perugia – Roma / Roma – Perugia, Sulga (1/9/2011)
- ペルージャ観光、地図とアクセス / Visitare Perugia e Umbria, Info sui trasporti pubblici (23/4/2014)

参照リンク / Riferimenti web
- Sulga Autobus Orari, Assisi – Perugia – Deruta – Todi – Roma Tiburtina – Aeroporto Fiumicino (PDF)
- Sulga Autobus Orari, Aeroporto Fiumicino – Roma Tiburtina – Todi – Deruga – Perugia - Assisi (PDF)
- Sulga.it - HOME
- Turismo Roma – Roseto Comunale

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-05-07 23:42 | Umbria | Trackback | Comments(4)

EU国滞在許可証申請中の帰国、入国・搭乗拒否のおそれあり~欧州留学・移住とシェンゲン協定1

イタリアだけではなかった! 滞在許可証申請中の出入国規制

イタリアの場合
 非EU圏である日本の国籍を持つ人が、イタリアでの長期滞在に際して、初めて申請する滞在許可証を取得するまでは、帰国やイタリア国外への旅行を避けた方がいいこと、イタリア国外に出ると、イタリアやEU圏内に入れない可能性があるということは、以前から、知っていました。ただし、配偶者がEU市民である場合には、該当する法律や権利が違ってくるので、今回の記事は、そういう方を除いての話とします。若干の例外はありますが、この件については、イタリア警察のサイトに書かれています。(詳しくは こちら)また、このページによると、滞在許可証の初回申請ではなく、更新を申請中の場合についても、イタリアからの一時的な出入りができるのは、就労や家族と合流するための滞在許可証所持者のみですから、留学生などは対象外となっています。さらに、出入りできる滞在許可証所持者の場合であっても、他のシェンゲン協定国での乗り換え中継なしにイタリアに入国するなどの条件が課せられています。

 上記ページの説明は日付が2014年4月7日と、2年前になっています。今は新しい法律が出て事情が変わった可能性もありますので、詳しくは関係当局に直接お問い合わせください。

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Dal sito http://europa.eu

中継地点での入国・搭乗拒否の事例
 留学中のオランダから日本に一時帰国して、フィンランド航空でオランダに戻ろうとしたら、滞在許可証の申請中だと証明するシールでは入国は認められないと、ヘルシンキで入国と搭乗を拒否されたという方から、数日前に相談がありました。

 わたしは2年前に、フィンランド国境警備に対して、イタリア人配偶者を持つ日本人の紙製EU市民の配偶者用滞在証も、入国資格をりっぱに証明する書類であることを認め、フィンエアー搭乗拒否や入国拒否をやめるように求めたことがあります。その結果、フィンランド国境警備から、「紙の滞在証でも大丈夫」という返事を得、ほかの方からの関係者各位への働きかけもあって、それまで行われていた理不尽な搭乗・入国拒否がその後はなくなりました(と解釈しているのですが、もしまだ問題ありという方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください)。

- 紙の滞在証でも入国の権利あり (3/6/2014)
- フィンランド国境警備からの返事、紙でも大丈夫 (25/6/2014)

 相談された方は、オランダが発行する「滞在許可証を申請中であるという証」は、わたしが 「紙でも入国の権利がある」と書いた、その「紙の滞在証と同様のものと推察」して、金銭的賠償が可能かどうか、そして対応策があるかと、わたしに質問をされたのです。(つづく)

*追記
 記事の続きはこちらです。関連法・記事などへのリンク多数あり。
- EU国滞在許可証申請中の帰国、入国・搭乗拒否のおそれあり~欧州留学・移住とシェンゲン協定2

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All'aeroporto di Helsinki ad un mio connazionale che studia nei Paesi Bassi è stato vietato l'ingresso nell'Area Shengen; aveva richiesto il permesso di soggiorno ma ancora aveva (e tuttora ha) solo la cedola attestante la richiesta e la guardia di frontiera finlandese non l'ha riconosciuta come un documento valido. Ciò può accadere anche alle persone extracomunitarie che studiano in Italia e partono dall'Italia prima di ottenere il permesso di soggiorno. Attenzione!
Cfr. Polizia di stato.it - In attesa del permesso di soggiorno
- http://www.poliziadistato.it/articolo/213/
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LINK
- Your Europe – Travel documents for non-EU nationals – Passport/Visa requirements

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-05-05 23:59 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(7)

無料開放博物館・美術館、第1日曜@イタリア、ウンブリア

 イタリア国立博物館・美術館にだれでも無料で入れるという文化週間が、以前は毎年春にあったのですが、最近はその代わりに、第1日曜日が、入場無料で訪ねられる日となっています。本来は国立の施設による無料開放で、その中には考古学史跡も含まれているのですが、国の呼びかけに応じて、私立博物館・美術館の中にも、第1日曜に、だれでも無料で入れるところがあるようです。

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Galleria Nazionale dell’Umbria, Perugia  22/4/2012

 今年は5月1日が、第1日曜日となっています。今のところは、イタリアほぼ全域にわたって雨、アルプスでは雪が降るという予報が出ていますので、せっかくの休みを、歴史や芸術に親しむ日にしてはいかがでしょうか。

 イタリア全国で、第1日曜に無料開放を行っている施設の一覧は、次のリンク先にあります。

- MiBACT - #DomenicalMuseo – Elenco Luoghi

 映像リンク二つの下に、Elenco Luoghi(場所一覧)とあり、施設名が州ごとに並んでいます。

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 ウンブリア州で無料になるのはこちらの美術館や博物館で、このうち、ペルージャとスポレートの国立考古学博物館については、下記リンク中、「イタリア最古の民族」の記事で言及しています。

 エトルリア遺跡に興味のある方は、ペルージャの博物館には、遺跡が豊富で興味深いと思うのですが、わたしが気に入っておもしろいなと思ったのは、スポレートの博物館です。

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Museo Nazionale del Ducato di Spoleto  15/4/2012

 中心街の広場で、上からのぞくと、イタリアではよく見かける古代ローマの劇場に見えるのですが、

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 博物館に入ってまぢかから見ると、観客席脇や席の間に通路があり、

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 上からは見えない、観客席の下を通るこんな秘密の古い通路を、通り抜けることができるのです。

 何ということはない通路なのですが、思いもかけない古い通路を見つけて、「秘密の通路だ!」と、わたしは大喜びで、わくわくしながら歩きました。

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Dal sito Umbriatouring.it

 ペルージャ中心街にある国立ウンブリア美術館には、ペルジーノ、ピエーロ・デッラ・フランチェスカ、アルノフォ・ディ・カンビオ、ドゥッチョなど、中世・ルネサンス時代の大家の傑作が、数多く展示されています。最近、このウンブリア美術館が、ソーシャルネットワーク上、最も愛されるイタリアの美術館であるという調査結果が出て、ウンブリアでは話題になっていました。イタリアの主要な博物館25を選んで、24か月間、トリップアドバイザーやフェイスブック、グーグルプラスなどのソーシャルメディアで、どう評価されているかを調べた結果、ベネチアやバチカン、ウッフィッツィの美術館に差をつけて、訪問者の満足度が最も高かった博物館は、国立ウンブリア美術館だったというのです。もちろん、これは、有名な観光地の人気の美術館にありがちな長蛇の列や待ち時間に、ペルージャではそれほど苦しむ必要がないからではありますが、展示作品にもそれだけの魅力があるということだと思います。

 旅行者の皆さん、そして、ペルージャに留学している方やお住いの方、ぜひこの機会に、ウンブリア美術館を訪ねてみてください。無料であれば、好きなところだけじっくり見てまた戻ることができるので、そうやって気軽に楽しめるのも、いいと思います。

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Maltempo il primo maggio! Allora andiamo al museo :-)
E' la prima domenica, quindi musei statali gratis per tutti.
Poi in Umbria abbiamo "il museo italiano più amato sui social network",
la Galleria Nazionale dell'Umbria.
A me è piaciuto anche il passaggio segreto sotto il teatro romano
del Museo Archeologico Nazionale di Spoleto.
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LINK
- イタリア最古の民族 、文化週間を利用して国立美術館・博物館めぐり
- MiBACT. Ministero dei beni e delle attività culturali de del turismo – Domenica 6 dicembre 2015, Musei Gratis per Tutti. #DomenicalMuseo, tutti i musei e le aree archeologiche saranno visitabili gratuitamente - Elenco Luoghi
- Umbriatouring.it – La Galleria Nazionale dell’Umbria al top nelle classifiche dei social network (6/3/2016)
- Travel Appeal – [Infografica] 25 importanti musei italiani visti con gli occhi dei visitatori

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-04-29 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(6)

牡丹菜の花美し4月@ヴィトルキアーノ、ラッツィオ

 大輪の牡丹の花が、さまざまな色の美しい花を咲かせる牡丹植物園を、昨日の午後訪ねました。

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Centro Botanico Moutan @ Vitorchiano, Viterbo

 牡丹園は、ラッツィオ州ヴィテルボ県のヴィトルキアーノという村にあります。

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Fiori di Colza & Vitorchiano, Viterbo

 うちを出る前に、夫が所在地を調べたものの、村に行けばすぐに見つかるものと思い、どの辺りにあるのかを具体的に調べなかったために、車でぐるぐる回ることになり、そのおかげで、こんな美しい眺めを見ることができました。

 ペルージャからトーディ、オルテを通り、ラッツィオへと向かう道は、路傍のあちこちに菜の花がいっぱいに咲いていて、太陽の金色の光が花になって道や町を彩っているようで、それはきれいでした。

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 一面の菜の花畑にも時々出会い、時には菜の花に真っ赤なヒナゲシが混じったり、取って代わったりすることもあって、ドライブが楽しかったのですが、車窓からでは写真がきれいに撮れないことが分かっているので、撮影をあきらめていただけに、ここでは道を尋ねるためにと、車を停めたおかげで、写真が撮れてうれしかったです。

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Bellissimi i Fiori di Peonia e Colza.

Rallegrano il nostro cuore e i paesaggi
come il sole di primavera.
@ Vitorchiano, Viterbo 3/4/2016
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-04-04 23:59 | Lazio | Trackback | Comments(12)

亭主元気で留守の週末

 長いながいつきあいがある大親友のフランコに、この数年、毎年ずっと誘われては断っていた夫なのですが、改築でいろいろも助けてもらっているしと、先月だったか電話での再度の誘いに、「いいよ、じゃあぼくも参加するよ。」と応じました。そうして、昨日、金曜日と来週の月曜日の2日間の有給休暇を取り、昨日、フランコと共に、ヴァッレ・ダオスタに向かって旅立ちました。

 わたしは「参加するつもりは一切ありません。」という姿勢を、今回も貫き、ペルージャに残りました。と言うのも、夫たちはなんと、チベットの僧が厳寒に耐えて過ごすことができるように身につけるトゥンモの修行をしに出かけたのであり、この数年毎年参加しているフランコによると、修行内容は、夜はヨガや呼吸法を教わり、日中は雪の積もる山の池に半裸で水浴をするというものだからです。

 わたしは、以前に比べれば、右肩の可動範囲が広がり、痛みも楽になったものの、まだまだ癒着性関節包炎(凍結肩、狭義の五十肩)を患っていて、週二度カイロプラクティック院に療養に通い、来週の火曜には再び専門医にも診療を受けることになっています。関節の痛みは寒いと悪化しますし、何よりわたしは寒がりなので、「そんなことはできないという思い込みや限界を超えることができる感覚がいいんだ」というフランコの気持ちは理解できるし、すごいなと思うものの、お金をもらっても遠慮したい修行です。

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Col du Mont Cenis, France 4/8/2015

 今朝の夫からの電話によると、幸いアルプス山中も、晴れて暖かいとのことです。無事元気に帰ってくれることを祈りつつ、木曜日に大仕事を仕上げたわたしは、この週末はのんびり過ごさせてもらうことにします。晴れた日が続いて、外は花粉の飛散量が多い上に、数日突貫のパソコン作業が続いたあと、金曜に五十肩療治があって、肩がいつもより痛むからでもあります。4月半ばにまたプチ巡礼をしようという誘いが、友人たちからあるのですが、火曜にお医者さんに診てもらい、判断を仰いで、決めるつもりでいます。

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 夫たちがフランス国境に近いアルプスの山にいるということで、昨年夏に通りかかったフランスのモン・スニ峠の写真を載せてみました。眺めがすばらしい上に、広い高山植物園があり、とてもよかったので、いずれまた詳しくご紹介したいと考えています。

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Jardin Alpin @ Col de Mont Cenis, France 4/8/2015

- Bellissimi sia il Paesaggio che il Giardino delle Piante Alpine :-)))
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 朝日と植物園とカモシカの道 / Giardino Botanico Valderia @ Parco Nazionale Alpi Marittime (7/2011)
- 花のマリッティメ・アルプス1 (7/2011)

参照リンク / Riferimenti web
- it.wikipedia – Eryngium alpinum (Regina delle Alpi)
- JATAFF 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 – わたしの花ともだち - セリの仲間エリンギウム属・アストランティア属
- ウィキペディア日本語版 - ヒゴタイサイコ属 (Eryngium)
- 花と緑の図鑑 Garden Vision – エリンジウム
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-03-19 23:38 | Altro | Trackback | Comments(12)

中世イタリア珠玉の建築特集、アッシジ・ベネチア・トスカーナほか

 ピサの斜塔を正面からとらえたセピア色の写真に、思わず雑誌を手に取り、表紙を見て、『中世イタリア珠玉の建造物。建築・芸術の傑作をめぐる旅』という言葉に、まずは心を魅かれてしまいました。では、どういう建造物が紹介されているのかと、下を見ると、日本でも名高い観光地や建造物が並ぶ中、最後にアッシジの聖フランチェスコ大聖堂があるではありませんか。

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 昨年10月にグッビオで開催された、第一回中世祭りに参加して、聖遺物をめぐるそれは興味深い話を、歴史雑誌、『Medioevo』(意味は「中世」)の編集・執筆陣から聞き、次号にはウンブリアのモンテファルコと聖フランチェスコに関連する記事があると知って、その10月号も聖遺物特集号も購入しました。最近の歴史研究の成果をふまえ、写真をふんだんに用いた記事がおもしろく、独自の切り口が興味深く、学びがある上、記事に取り上げられた場所への旅心も誘われて、すでに雑誌をきっかけに、あちこちを訪ねています。

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Basilica di San Francesco, Assisi 25/11/2012

 そこで特集号には、アッシジの聖フランチェスコ大聖堂について、歴史と共に芸術的観点からもいろいろと説明してあるのを見て、きっと、これまでにガイドさんや外国人大学の美術の先生から学ばなかった興味深い発見があるだろうと、少しページをめくってみて、購入することに決めました。

 大聖堂の見どころの一つは、聖フランチェスコの人生を描いたジョットらのフレスコ画なのですが、この特集号では、巨匠ジョットの傑作として、ほかにもパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂を、14ページにわたって詳しく取り上げています。

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Piazzetta di San Marco, Venezia 16/3/2014

 特集号には、ベネチアの聖マルコ大聖堂ももちろん登場します。グッビオで聞いた、聖遺物をめぐる興味深い歴史の一つに、ベネチアが当時自分たちよりも価値ある聖遺物を持つアクイレイアに負けまいと、聖マルコの遺体を盗み出し、それがきかっけで勢力を持つようになったという逸話があります。このDossierでは、ベネチアの聖マルコ大聖堂と共に、このベネチアの抜けがけによって優位を失ったアクイレイアについても、その歴史や教会について、詳細な説明があり、写真もそれは美しいので、記事を読むのも、いつか訪ねるのも楽しみです。

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Battistero di San Giovanni, Firenze 19/10/2013

 フィレンツェの聖ジョヴァンニ洗礼堂も、その歴史が、かつて内部を飾っていた美しい芸術作品の写真と共に、16ページにわたって紹介されています。雑誌内の記事の題の下に、「ダンテが最も愛した教会」で、けれども「築いた天才的建築家は今なお作者不詳」とあり、書き手もうまいなと感心します。

 現在、ドゥオーモ付属博物館で展示されている、きらびやかな銀の祭壇や、ドナテッロの傑作、改悛のマグダラのマリア像も、元来は洗礼堂に置かれていたため、記事中に、写真と解説があります。

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Piazza dei Miracoli, Pisa 13/8/2011

 ピサについても、かの有名な斜塔をはじめ、ドゥオーモや洗礼堂、納骨堂についても、歴史年表・図・写真とともに、16ページにわたる説明があります。数年前に博物館を訪ねたとき、近隣の都市国家との闘争について読んで驚いたことを、今ページをざっとめくりながら思い出しました。写真は、ピサの斜塔に登って撮影したものです。

 表紙に記載があるように、他にもミラノやモデナの大聖堂が取り上げられているのですが、今夜は遅いため、説明は割愛します。この特集号は2016年3月号となっています。雑誌に登場する建造物の近くにお住まいの方、あるいは芸術や建築に興味があって、イタリア語も勉強しながら記事が楽しめそうだという方は、スーパーや新聞・雑誌販売店(edicola)などで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。値段は7.90ユーロです。

 今回の記事については関連記事が多数あるのですが、木曜が締め切りの大きな仕事を抱えていますので、リンクをご紹介するのはその仕事を終えたあと、金曜日以降になるかもしれません。

*追記(3月16日)
 取り急ぎ、アッシジ・フィレンツェ・ベネチアについて書いた昨年までの記事のリンクを分かりやすくまとめたこちらのページのリンクだけ追加しておきます。↓↓

リンク
- イタリア主要観光都市の天気予報と旅行情報

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Il "Medioevo Dossier" del marzo 2016 è la Guida ai Grandi Monumenti dell'Italia Medievale.

- Articoli interessanti & belle foto su Assisi, Venezia, Aquileia, Firenze, Pisa, Milano, Padova & Modena.
- L'ho trovato al supermercato e non ho potuto resistere...
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-03-15 23:59 | Altro | Trackback | Comments(4)

おもしろ看板、イタリア語ことば遊び

 見たとたん、これはおもしろいとにやりとして、すぐに写真を撮りました。何の店かは絵を見れば、イタリア語が分からなくても、想像できることと思います。

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 左手に牛、右に豚さんの絵があり、その下に包丁が描かれていますので、肉屋であることは、想像できることでしょう。

 イタリア語で、voglia di…は「~がほしい気持ち」、carneは「肉」という意味なので、voglia di carneは「肉がほしい気持ち、肉が食べたい気持ち」という意味なのですが、わたしがうまいなと思ったのは、左手に書かれている「80」という数字です。

イタリア語で数字の「80」はottantaなので、80 voglia di carneと書いて、

  “Ho tanta voglia di carne.”
  (日本語に訳すと、「わたしはどうしようもなく肉が食べたい気持ちだ。」)

と読ませているのが、おもしろいなと、思わず笑ってしまったのです。

 Hoは、英語のI haveに相応するイタリア語の表現です。イタリア語ではHは文字があっても読まないのはよしとして、80にはottantaと、子音のTが二つあるのに、Ho tantaにはTが一つしかないと思ったのは鋭い方です。

 ところが、文字上はTが一つ足りないように見えても、発音はこれでいいのです。

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I miei appunti della lezione della Fonetica e Fonologia del gennaio 2003
@Università per Stranieri di Perugia

 と言うのも、イタリア語では、たいてい表記と発音が一致しているのですが、たまに子音が一つしか書かれていなくても、発音するときは二重に、二重子音として読む場合があり、Ho tanta voglia di…の、Tは、その例にあたるからです。

 上の写真は、ペルージャ外国人大学の音声学・音韻学の授業中に、わたしがノートに書き記したものです。標準イタリア語(italiano standard)では、前置詞aや動詞ho、vaの次に来る単子音は、表記上は子音が一つしかなくとも、こんなふうに二重子音として発音し、こういう現象をイタリア語で、raddoppiamento fonosintattico (rafforzamento fonosintattico)と言います。

 ただし、表記がされないために、実際に自分が二重に発音していることに気づいていないネイティブ・スピーカーも多いはずです。さらに、二重子音というものが存在しない北イタリアに生まれ育った人は、cassaなど子音が二重でもSを単子音として発音するくらいですから、もちろん表記が単子音であるのに二重に発音することはなく、a meをammeと発音するのを聞くと、南部の方言だと思う人さえいるそうで、こうノートに記録してあります。

 イタリア語で、後続語の語頭に来る子音の発音を二重にする言葉には、ほかにもsopra、caffèなど、いろいろあります。そうして、

  a me 「わたしに」 / ho fame 「私は空腹だ」 / va bene 「いいですよ」

のように、単語が二語に分かれたままである場合には、表記上の子音は一つにとどまるのですが、

  sopra + tutto → soprattutto 「とりわけ」
  caffè + latte → caffellatte 「カッフェッラッテ」

などの例に見るように、もともと二語だった言葉がくっついて複合語に生まれ変わるときには、表記も発音を反映して、子音を二つ書くことになります。

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Da www.treccani.it

 看板は、シビッリーニ山脈の眺めが美しいマルケの町、

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Amandola & Panorami dei Sibillini 14/2/2016

アマンドラ(Amandola)を散歩中に見かけました。

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Umorismo nell'Insegna :-)))
 @ Amandola (FM), Marche 14/2/2'16
80と書いてHo tantaと読ませる! 座布団10枚
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
umorismo
- ダンテ地獄の入り口で@ユーモア博物館 / Dante all’Inferno @ Museo dell’Umorismo, Tolentino (5/3/2016)
Amandola
- びっくり串刺しチョコいちご / Spiedini sorpresa @ Amandola (15/2/2016)
- シビッリーニを望む部屋 / Terrazza con vista Sibillini (4/8/2015)

参照リンク / Riferimenti web
caffellatte
- Treccani.it – Vocabolario - caffellatte
raddoppiamento fonosintattico
- it.wikipedia – Raddoppiamento fonosintattico
- Treccani.it – Enciclopedia – Raddoppiamento sintattico
- Corriere della Sera – Raddoppiamento Fonosintattico

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-03-10 23:59 | Lingua Italiana | Trackback | Comments(13)