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tufoの里を訪ねて1

 トスカーナの南、マレンマ地方内陸部の丘の上に広がる、美しい中世の町並み。地域に豊富な凝灰岩(tufo)を、ふんだんに、そして巧みに使って造り上げた町、そして、エトルリア人が凝灰岩の山に切り開いた、謎の通り道、Vie Cave。

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 ソラーノの町とその周囲で、美しいものとおいしいものを、思いがけず、十分に楽しむことができました。旅行を贈ってくれた夫と、こんなすてきな場所を教えてくれた彩さんに感謝しつつ、今回はまず、旅全体をざっと振り返ってみます。旅の詳細は、以後少しずつご紹介していくつもりです。

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 12月4日土曜日は、朝車でペルージャを出発し、途中ラッツィオ州の小さな村、オナーノ(Onano)(上の写真)を訪れました。

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 昼食休憩のあと、トスカーナ州ソラーノのアグリトゥリズモに到着。彩さんにごあいさつしてから、まずはすぐ近くにあるソラーノ温泉(Terme di Sorano)を偵察しました。自然に囲まれた温泉と、温泉プールまでの散歩道の景観の美しさに、感動しました。春になって暖かくなったら、ぜひこの温泉に来てみたい、と思いました。

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 日が暮れてしばらくしてから、ソラーノ(Sorano)の町に到着。

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 夜の明かりに照らされたソラーノの町が、あまりにも美しいので、石造りの家の間を通る石畳の小道を歩きながら、夫ともども、町にすっかり魅了されました。

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 夕食にと繰り出したピティッリャーノ(Pitigliano)の町もまた、夜は幻想的な魅力に満ちています。

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 祝いの宴は、彩さんの働くお店、Osteria Il Tufo Allegroで。(詳しくはこちら)地方の伝統的料理から、独創性あふれる料理まで、おいしい味をいっぱいに楽しみました。その上、彩さんが、誕生日を祝って、花まで贈ってくださいました。とても気のいい給仕の方に頼み、3人で記念撮影。

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 特においしかったのが、こちらの一品です。Tortino di finocchi「ウイキョウのトルティーノ」。本当は名前がとても長いのですが、このレストランや料理の数々については、いずれ詳しくご紹介します。

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 12月5日土曜日は、朝10時半に丘の上にあるソラーノの中心街から、こちらの門、Porta dei Merliを通って、はるか下方を流れる川まで下り、

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 エトルリア人が凝灰岩を切り崩して開いた小道、Via Cavaを登ります。

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 そうして登った岩山の頂上からは、ソラーノの町並みを一望することができました。

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 岩山を降り、再びソラーノ中心街まで登って、昼食休憩。午後は、ソラーノの町を散歩して、美しい家並みや風景を十分に楽しみました。

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 この日の夕食は、宿泊していたアグリトゥリズモ、Sant’Elgeで食べました。鶏肉の料理やリンゴのケーキがおいしかったです。

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12月6日月曜日は、彩さんと別れを惜しみ、ソラーノを後にしました。そして、雨の中、ソヴァーナ(Sovana)の町を散歩してから、ペルージャへと帰途につきました。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- tufoの里を訪ねて2、オナーノとカソーネのレストラン / Verso Sorano, Lago di Corbara – Onano – Casone, Park Hotel Ristorante Bel Vedere (8/12/2010)
- tufoの里を訪ねて3、ソラーノ温泉 / Terme di Sorano (12/12/2010)
- ソラーノ考古学公園、洞窟の住居群1 / Abitazioni rupestri di Vitozza I - Parco Archeologico “Città del Tufo”, Sorano (5/6/2011)
- ソラーノ考古学公園、洞窟の住居群2/ Abitazioni rupestri di Vitozza II - Parco Archeologico “Città del Tufo”, Sorano (6/6/2011)
- ソラーノ、凝灰岩の町 / Sorano, Città del Tufo (GR) (5/12/2015)
- イタリアのかかし二人で楽しそう / Spaventapasseri simpatici a Sorano (GR) (9/12/2015)


Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-12-07 12:20 | Toscana | Trackback | Comments(20)

新オイルと新ワイン

 ウンブリア州を車で走ると、オリーブの木々が並ぶなだらかな丘陵に、いくつも出会います。そういうオリーブ産地だけあって、家にオリーブがあり、自家製のオリーブオイルを有する人も大勢います。

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トラジメーノ湖に浮かぶマッジョーレ島にもオリーブの木がたくさん 2010/6/28 

 そうして、絞り立てのオリーブオイルが手に入ると、自家製の新オイル(olio nuovo)とパンを、職場などに持参して、皆でブルスケッタ(bruschetta)を食べ、一緒に味を楽しみます。

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ブルスケッタ(bruschetta)、記事はこちら

 そう言えば、日本で愛媛の高校に勤めていた頃は、学校に必ず数人、みかん山を持つ同僚がいて、職員室の中央テーブルに、みかんでいっぱいの箱が置かれ、おいしいみかんを、ありがたくいただいていました。それと似ているかもしれません。

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 新オイルが、ふつうのオイルに比べて、濁ったように見えることが、皆さんにも分かりやすいようにと、昨秋絞ったオイルと新オイルを左右に並べて、撮影してみました。もちろん右手が、絞りたての新オイルです。左手のオイルも、1年前は同じように色が濁り、とろりとし、味にはピリッと辛味がありました。どちらも、我が家で採れたオリーブを主としてできたオリーブオイルです。朝、最も日当たりがいい部屋の窓辺に置いて撮影したため、オリーブ瓶の後方に、オリーブの木々が見えています。

 さて、夫の職場でも、先々週ほど、早くも自家製の新オイルを同僚にふるまった女性がいて、今週は、夫も我が家の新オイルをパンと共に職場に持って行き、皆に絞り立てオリーブオイルの味を楽しんでもらいました。

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コルチャーノ合唱祭で歌うCorale Tetium。祭壇画は、巨匠ペルジーノ作。 2010/6/5 (記事はこちら

 夫はコルチャーノ市の合唱団、Corale Tetiumの合唱団員です。火曜と金曜の晩に合唱の練習があるのですが、今週火曜日は、練習の前に、団員が絞り立てのオリーブオイルなどを持ち合って、ブルスケッタを食べ、皆で新オイルを味わいました。

 合唱団にはLUNGAROTTI社に勤める女性がいて、この晩、今年の新ワイン、novello FALO’を持参したそうです。夫は、この今年のノヴェッロが格別においしかったと、昨日スーパーで買い物した際に、このワインも購入しました。

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わたしも夫もあまりお酒を飲む方ではないので、ワインを開けるのは誰かお客を招待するまでのおあずけです。今年の地元の新ワイン、味見をするのが楽しみです。

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by milletti_naoko | 2010-11-27 21:21 | Gastronomia | Trackback | Comments(2)

ケーキにもオリーブ

 今日、11月20日はお義父さんのお誕生日です。そこで、昨夜はケーキを焼き、今朝デコレーションを施して、昼食後のコーヒーのときに、贈りました。

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 今日も早朝から義弟マルコがトーディから加勢に訪れ、男4人は忙しく、木の上でオリーブの収穫。最近は、お義父さんも家族も、皆オリーブのことばかりが、気にかかっています。(記事はこちら

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枝の上方を手でつかみ、手を上から下へと滑らせて実を落とします 2010/11/06

 お義父さんは若い頃に、誰かからオリーブを育て、収穫し、それを次の世代に伝える大切さを学んだそうです。

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今年1月、ハシゴに登って、オリーブを剪定する義父    2010/1/22

 というわけで、台所で見つかった数少ない材料で工夫して、焼いたケーキの上に、オリーブの実った枝を、描いてみました。

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 「おめでとうございます」(Auguri)の字が少し流れてしまいましたが、最後のiの点の部分には、ザクロの赤い小さな実を飾りました。熟したオリーブは、ブルーベリー・ジャムで描きました。このジャムは、夏に、ブルーベリーが生い茂る山の近くで購入したものです。(記事はこちら)瓶の中のジャムは、美しい濃い紫色をしているのに、ケーキに載せると、枝に使ったトッピング用のチョコレートソースの色と、あまり違いが分からないので、残念です。

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 オリーブの葉と、まだ青いオリーブの実には、ピーマンを砂糖を入れた水で、ことこと煮込んだものです。ピーマンも、じっくり煮込むと甘くおいしくなるのですが、色が茶色っぽくなってしまいます。明るい緑色を添えたかったので、二度目は、鮮やかな緑が色を変えぬうちに、鍋から取り出して、ケーキの上に飾りました。色が美しいピーマンの方には、少しですが苦味が残っています。

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 ちなみに、ケーキを飾るときに、わたしがイメージしていたのは、オリーブのこういう枝です。(上の写真)

 お義父さんが、おいしいと喜んで、何切れも食べてくださったのが、うれしかったです。

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 それもそのはず。お義父さんが一番好きなケーキは、ウンブリア伝統のトルコロ(torcolo)(上の写真、記事・レシピはこちら)だと知っていたので、同じ材料を多めに使って、穴のない型に入れて焼いたものだったからです。(卵4個、砂糖125gのヨーグルト容器3杯分、薄力粉125g×6杯分、レモン1個、オリーブオイル125g×1/2、牛乳オリーブオイル125g×1/2、ベーキングパウダー1袋)

 オリーブ園が多く、おいしいオリーブオイルの産地でもあるウンブリア州に伝わるケーキなので、バターの代わりに、オリーブオイルを使っています。というわけで、このケーキには、デコレーションのみならず、生地の材料にも、オリーブが含まれています。

 家の周囲には、もうわたしの手が届く範囲には、オリーブの実がありません。というわけで、今日はオリーブを収穫する代わりに、ケーキ作りや掃除に励み、ブログの記事も、早く書き終えることができました。午後4時頃、雨が降り出したので、夫たちも作業を中断し、オリーブの実と道具を片づけて、家に戻ってきました。

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 昼食の片づけのあと、ネコが一匹、興味深げに家の中をじっと見つめていました。

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by milletti_naoko | 2010-11-20 17:55 | Famiglia | Trackback | Comments(10)

最後の一滴、一粒まで

 「これはおいしい!」という料理を食べたあと、パスタならトマト・ソースが、肉料理なら肉汁が、お皿に少し残ったとします。「ああ、おいしいのに、もったいない。」

 こんなとき、どうしますか。

 小さい子供なら、お皿をなめてしまうかもしれない。大人でも、自分だけで誰もいないとなったら、一なめしてしまうかも。

 イタリアの場合、こういうとき、scarpetta(読みは「スカルペッタ」)をします。レストランや改まった場で食べるときは、マナー違反ですので、要注意。自分だけ、家族だけ、あるいは、ごく親しい友人同士での食事の場合に使える便利な技です。

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 その手順は、
1.パンを一切れちぎる。
2.パン切れを指の間にはさみ、あるいはフォークにさして、このパン切れを、ソースや肉汁の残ったところに載せ、前後左右に動かして、お皿をきれいにする。
3.パン切れを口に入れて食べる。

 おいしいソースや肉汁を余すことなく味わうことができるし、お皿もきれいになって、一石二鳥です。家族で食べるときには、残った汁がおいしい、おいしくないに関わらず、お皿をきれいにするために、この技を使ったりもします。

 こうやって、「パン切れを使って、食べ終わったあとの皿の汚れを取り除き、きれいにする」動作を、イタリア語で、fare la scarpettaと言います。scarpettaは「靴」を意味する名詞、scarpaに縮小辞-ettaがついたもので、「小さい靴」を意味します。指やフォークで皿の上に押さえつけたパン切れが、小さい靴のように見えるから、fare la scarpettaという説もありますが、この言葉のいわれには他の説もあるようです。(Treccani.itを参照。リンクはこちら

 家族や友人を見る限り、scarpettaをする動機は、「おいしいから」と「お皿をきれいに」の両方のようです。

 ただ、うちの夫の場合は、サラダを食べたあとに、深皿に残ったオリーブオイルと酢と塩の混ざったものでさえ、「オリーブオイルがもったいないから。」と、パンできれいにぬぐいとるのです。お皿をきれいにしてくれるのは、洗う側としてはありがたいのですが、何もそこまでしなくても、となんとなく思っていました。

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今日はお義父さんも、ハシゴの上でオリーブを収穫

 その夫の気持ち、「オリーブオイルを、最後の一滴まで大切にしよう」という気持ちが、ようやく分かったのは、最近になって、オリーブを収穫していく作業が、どんなに大変かが身にしみて分かったからです。

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今日夫が収穫したのは、鶏小屋周辺のオリーブ。広げた網に、上から実を落としています。


 オリーブの木の下に網を広げ、木にハシゴをかけて登り、網の上にオリーブを落としてゆく。収穫がすむと、網の上の実を集め、枝葉をより分けながら、箱に移し、数十kgの重い箱をまずはガレージ、そして搾油場に運び、長い列に並んで、辛抱強く順番を待ち、……(詳しくはこちら)本当に息の長い、根気も力もいる作業のあとで、ようやく手に入る貴重なオリーブオイルなのです。

 「粒粒辛苦」という言葉がありますが、お米の一粒一粒のかげに、農作業の苦労があるように、オリーブもまた、一粒一粒が大変な作業の末に、収穫されていくものなのです。

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 特に、今日の午後は、オリーブの木の下で、地面に落ちた実はないかと一つひとつ拾っていくお義母さんを見て、この「一粒のオリーブを大切にする姿勢」を、つくづくと感じました。「落穂拾い」ならぬ「落ち実拾い」が、農作物への愛や慈しみに近い気持ちから、行われているように感じました。

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 わたしも午後5時頃、日が暮れて薄暗くなりかける頃まで、カゴを抱えて、オリーブを摘みました。この木は、ひどい急傾斜に生えています。目の前に鈴なりの実があるのに、危ないので手を伸ばせないのが、もどかしかったです。

 イタリアでは、サラダには、自分で適量のオリーブオイル・塩・酢を入れて、味つけをするのですが、サラダを食べたあとに、オリーブオイルが残ると、夫が「こんなに残ってもったいない」とよく口にします。オリーブの一粒一粒、オリーブオイルの一滴が、どれだけの苦労の上にできたものかが、身にしみて分かったので、これからは気をつけて、入れすぎぬように気をつけたいと思います。とは言え、夫にしても、お義母さんにしても、サラダのオリーブオイルはたっぷり入れるのが好きなので、「足りるように、しかも多すぎぬように」という加減を、まだまだ学んでいかなければいけません。

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 薄暗い中、カゴを抱えて戻って来たわたしを見て、エサかと思った猫たちが、一斉に駆け寄ってきたのでありました。

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 一方、こちらは、わたしがオリーブを摘もうと庭に出たときに、駆け寄ってきた子猫たちの写真です。あんまりかわいいので、この写真も記事に添えておきますね。 

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by milletti_naoko | 2010-11-19 23:47 | Famiglia | Trackback | Comments(12)

異国で和食は高くつく

 留学生の頃は、「イタリア料理がおいしい」と喜んでいたものの、イタリアで働き始め、結婚をして、これからずっとイタリアで暮らすとなると、やはり時々日本料理が食べたくなります。

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 ペルージャで日本の食材が手に入るところは、何ヵ所かあります。一つは、上の写真中央に見える、中心街のプリオーリ宮殿(Palazzo dei Priori)の裏手(写真では宮殿の右手)の建物内にあるIl Chicco Integrale。菜食療法(macrobiotica)の食品店があり、日本の食材に限らず、健康によい食品がたくさん売られています。品質のいい商品が並んでいるため、値段もとても高いのですが、ここで、時々、味噌やシイタケ、昆布などを買います。しょうゆや豆腐、ひじきなど、他にもいろいろな食材があります。

 このIl Chicco Integrale(HPはこちら)には菜食療法の食品店があるだけでなく、この療法にのっとった食事をとることもできるし、指圧やヨガの講座もあります。夫はわたしと出会う以前に、この協会で指圧の講座を修了し、ヨガの授業にも通っていました。

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 最近は、日本料理や寿司の人気があるので、たとえば巻きのりは、ペルージャ市内でもあちこちのスーパーで見かけます。わたしが購入するのは、家から近いSan Marco FornaciのPAMという大型スーパーです。平日は昼食休憩なしで午後9時と、イタリアの店にしては遅くまで営業している上に、日曜・祝日でも開いていることがたまにあり、品揃えが多くで便利です。ペルージャ中心街からは、N線のバスで10~15分で行くことができます。

 しょうゆは、少々高くても、やはり日本のキッコーマンしょうゆを買うようにしています。と言っても、製造工場を見ると、「オランダ」とあります。キッコーマンしょうゆは、PAMにも、そしてペルージャ・フォンティヴェッジェ駅前のCOOPにも置いてあります。ただし、150~250mlが5ユーロ弱と高いので、できるだけ、より安く買えるGiòという店で買うようにしています。

 駅に近いこのGiòは、正面から向かって左手に、CONADのスーパーがあり、右手に、日本の食材を含むエスニック食品や酒類を売る店があります。わたしの家からはバスの乗換えが不便なので、できるだけ夫の都合がつくときに、一緒に車で行くようにしています。そこで、10月22日に、久しぶりにこの店に行ったときは、目にする日本食材に、ついついうれしくなってしまって、値段が高いにも関わらず、たくさん買い込んでしまいました。

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 それでは、この日の買い物の、驚きの価格をご報告いたします。

    みりん       600ml      7.50ユーロ
    しょうゆ       1ℓ       7.50ユーロ
    ウスターソース    500ml      4.95ユーロ

 料理用のお酒はワインで代用できるし、酢も米酢でなく、ワイン・ヴィネガーを使っても大丈夫なので、買いませんでした。実はみりんも、最近はワインに砂糖を混ぜて代用していたのですが、これは思い切って購入しました。

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 必須ではないけれど、つい見てほしくなって買ってしまったのが、こちら。

     ごま塩       150g      2.50ユーロ

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     豆腐        325g     2.50ユーロ

 今までは豆腐はPAMで、長期保存の木綿豆腐のような豆腐を買っていたのですが、今回、初めてこちらの豆腐を買いました。あんまりおいしいので感激しました。麻婆豆腐を作ろうと思って箱を開け、なめらかで美しい豆腐を味見すると、本当においしいので(これまで食べていた比較対象が悪かったというのもあると思います)、麻婆豆腐にするにはもったいないと、急遽予定を変更して、野菜たっぷりの豆腐鍋にして、お豆腐を十分に味わいました。夫も、「この豆腐、おいしい。」と喜んでいました。

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    生うどん   200g×3袋     2.50ユーロ

 こちらも、どうしても食べたいと思っていたわけではなかったのですが、まさか売っているとは思わず、久しぶりにうどんを見て、どうしてもほしくなってしまい、思わず買ってしまいました。

 他にも、即席ラーメンや即席みそ汁はありましたが、添加物も多く、体に悪いと思って、買いませんでした。日本米もありましたが、最近自分で似たような味だと思えるイタリアの白米を見つけたし、玄米ごはんを食べることの方が多いので、購入はしませんでした。

 日本でイタリアの食材が高いように、イタリアでは日本の食材は高いのです。「郷に入れば郷に従え」とも言い、健康にも家計にも、その土地で取れるもの、食べるものを食べるのがいいのでしょうが、やはり、日本の味も恋しい。時には、和食が食べたい。

 そこで、購入した今回の品、レジに持っていくと、合計27.45ユーロ。お金を払おうかと思ったら、夫がチョコレート・クリームの瓶をおずおずと(?)差しだし、「これ、ぼくに買ってくれる?」。というわけで、32.45ユーロを支払って、買った品を腕に帰宅しました。

 買い物を終えてすぐに、いえ、買い物中から、わたしはこの晩の夕食を、心の中で決めていました。皆さん、お分かりですね。

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 そうです。焼きうどんです!

 母が作っていたように、ウスターソースで味つけして、「おいしいでしょう!」と言うわたしに、夫は「何だか甘みが強いね。」と一言。すき焼きでも、肉じゃがでも、砂糖を使う料理は、かなり砂糖を控えめに入れるように気をつけてはいたのですが、ウスターソースが甘いとは、思ったこともなかったので不意をつかれました。

 でも、わたしには、とてもおいしく、とても懐かしい日本の味でした。その後インターネットでレシピを調べて、焼きうどんの味つけには、ソース派、しょうゆ派、ソース+しょうゆ派があることを発見しました。そこで、2度目は、ソースとしょうゆを同量使って味つけしたところ、今度は夫もおいしいと喜んでくれました。よかった、よかった。わたしとしてはソースだけの方が好みなのですが、やはり相方にも喜んでもらえる味でないと。というわけで、二人ともおいしいと思える味が見つかって、これで時々焼きうどんを食卓に出せると、安心しました。

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by milletti_naoko | 2010-11-18 00:22 | Gastronomia | Trackback | Comments(18)

週末は助っ人参上!

 11月12日金曜日、わたしは「オリーブ収穫用カゴ」(記事はこちら)の正しい使い方を、初めて知りました。

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 なるほど、こうして肩から斜めにかけるのであれば、首が痛くなることもありません。左肩のこりやすいわたしには、難しいかけ方ではあります。

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 この日の午後は、義弟パオロの奥さん(記事はこちら)も、カゴいっぱいのオリーブを収穫。母国エクアドルではおじさんが広大なコーヒー畑を所有しているそうで、採れたての豆を炒る様子も、ビデオで見せてもらいました。

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 ハシゴに背をもたせかけて、オリーブの収穫。最も長い間、そして最も忙しくオリーブを摘んでいるのは、わたしの夫です。数日雨が続いた後、ようやく雨の降らない日が訪れたので、この日も仕事を休み、朝から日暮れまで作業を続けます。

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 この日夫がハシゴを立てかけた木には、低く垂れた枝にもいっぱいにオリーブの実がなっていました。そこで、わたしは、時には身をかがめながら、時には背を伸ばしながら、一緒に同じ木のオリーブを摘みました。

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 お義母さんも、慣れた手つきで、次々にオリーブを摘み、カゴをいっぱいにしていきます。

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 皆の協力のおかげで、1日に4箱近くものオリーブを収穫することができました。

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 11月13日土曜日は、久しぶりの快晴。黄色く色づいた葉が美しいのは、イチジクの木です。

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 子猫たちもうれしそうに、日なたぼっこ。

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 柿の実が少しずつ熟していきます。

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 週末は、2600kmの巡礼の旅を終えて間もないフランコ(記事はこちら)が、はるばるリミニから、オリーブ収穫を手伝いに来てくれました。日が照って暑かったからか、半袖のTシャツで作業しているのがフランコで、青い作業着でオリーブを摘んでいるのが、わたしの夫です。お義父さんは、作業現場を監督し、皆がハシゴを安全に立てかけるように指導しています。

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 土曜日は、夫のもう一人の弟、マルコもトーディから駆けつけ、朝から日暮れまで、ハシゴの上で活躍。

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 パオロは、ぺルジーナのチョコレート工場での夜勤のあと、午前中睡眠をとったあとで、参加。上の写真では、木に登って、オリーブを摘んでいます。

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 わたしも木やハシゴに登って、オリーブを収穫。この日は人数も多く、余裕があったので、ようやく夫に、オリーブを摘むわたしの写真を撮ってもらうことができました。

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 1日の作業を終えるのは、日が沈んで、薄暗くなり始める頃です。

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 夕焼けを撮影しようと、窓を開けると、

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 お義母さんが、猫たちにエサと水をやっているところでした。

 今日、11月14日日曜日は、ルイージ、パオロ、フランコの3人が、お義父さんと共に、朝からオリーブの収穫。今日の昼食は、フランコとトーディのマルコの家族だけではなく、他にも4人お客さんがいて、合計16人。

 というわけで、女たちは家で、午前中は昼食の準備、午後は後片づけ。

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 昼食後は、マルコの娘である姪っ子たちも、父と一緒にしばらくオリーブの収穫を手伝いました。

 日暮れまで、夫たちと共に、オリーブ収穫に大活躍してくれたフランコも、午後6時ごろ、帰途につきました。優しく頼れる得がたい友人に、皆感謝しながら見送りました。巡礼の道中の興味深いエピソードも、この2日間にたくさん語ってくれました。今度はノルウェーで巡礼をしたいとのことで、わたしたちも誘われましたが、やはりまずはサンティアーゴ・デ・コンポステーラまで歩いてみたい、という気持ちが、フランコの話を聞いて、さらに強くなりました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-11-14 23:50 | Famiglia | Trackback | Comments(8)

巡礼のよろこび

 3か月、2600kmの巡礼の旅に挑んだ我らが友人、フランコ。8月9日にリミニの自宅から、スペインのサンティアーゴ・デ・コンポステーラを目指して、毎日数十キロメートルを歩いていたわけですが、10月31日日曜日に、無事サンティアーゴに到着しました。

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 この3か月の間には、フランコが滞在する場所まで車で行って、共に一泊し、しばらく一緒に歩いたこともあるし、時々電話で連絡を取り合っていました。

 長い旅の末、ようやく自宅に戻ったフランコと電話で話すと、「巡礼中は、歩くたびに風景が変わり、たくさんの人に出会い、毎日があっという間で、もう何年も旅を続けているような気がした。それが、こうしてうちに帰って、仕事や毎日の生活に戻ると、1日が本当に長い。」密度の濃い巡礼の間は、時の流れ方が非常に早かったとのことでした。毎日30~50kmも、20kg近くもある重いリュックを背に歩いたわけですから、体が痛んだ日ももちろんあったそうですが、気にせずに歩き抜き、「毎日充実した、すばらしい旅であった」と、その感慨を語ってくれました。

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 そうして電話で話した翌日に、巡礼先からの絵はがきも、我が家に届きました。

 2か月は一人で歩いたフランコですが、10月始めには船長スピーディが、10月27日には、マヌエーラを始めとする6人が巡礼に加わり、サンティアーゴまで、8人で共に歩いたあと、さらに、フィニステッレまで巡礼の旅を続けました。

 Finisterreという地名は「大地の終わり」を意味します。スペインの最西端の一つで、向こうには果てしない大西洋が広がっています。フランコからの絵はがきには、「大地は終わっても、夢は終わらない」とありました。巡礼中に、サンティアーゴからイェルサレムを目指して歩く人に何人か出会い、さらなる巡礼の目標を見つけたからかもしれません。

 サンティアーゴまでの巡礼を果たしたあとは、さらにこのフィニステッレまで歩いて、大西洋の水を浴び、身体を清め、巡礼中に身に着けていた服を燃やして、砂浜で、サンティアーゴ巡礼の象徴でもある貝殻を拾い、巡礼の証とする伝統があるそうです。マヌエーラは、「11月の初めで、海の水は冷たかったけれど、それでも冷たい水で身を清め、さらに聖人の像を2回抱きしめて、感慨で胸がいっぱいになった」と語ってくれました。巡礼の旅は、体を鍛え、たくさんの感動を与えてくれ、心の精進になった、と。

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 友人たちの、充足感に満ちた喜びの声を聞きながら、わたしたちもいつか、皆と一緒に、あるいは二人で、この巡礼を経験してみたいと、思いました。

関連記事
・「サンティアーゴ巡礼、2600kmを歩く旅」(リンクはこちら
・「旅立ちの時」(リンクはこちら
・「フランコ訪ねて1、森の幸満つ湖」(リンクはこちら

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-11-12 12:14 | Cammino di Santiago | Trackback | Comments(4)

オリーブ収穫3日目

11月7日日曜日。この日は朝早くから、兄弟が共同作業。

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 夫と弟のパオロが、同じオリーブの木にハシゴを立てかけ、時々おしゃべりもしながら、オリーブを摘んでいきます。いえ、下に広げた網の上に、落としていきます。(詳しくは記事、「いざ、オリーブ収穫!」

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 ハシゴをオリーブの木から遠いところに立てたのは、木の周囲がレタス畑になっているからです。しかも、野菜畑が急な斜面にあるため、長い長いハシゴが何とか木にもたれかけているという風情です。大道芸とは言いませんが、二人とも、微妙なバランスを取りながら、やや無理な姿勢で、それでも、次々にオリーブの実を、枝から落としていきます。

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 近くの畑では、お義父さんがソラマメを植えていました。

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 耕した畑の土を掘り返して、ソラマメをまき、その上に土をかけます。

 11月2日の「死者の日」、故人を追悼する日に、お義母さんの家では、代々ソラマメのスープを食べる習慣があることは、以前に書きました。(記事はこちら)義母によると、冷凍庫のなかった昔は、乾燥豆を使ってスープを作っていたけれども、生や冷凍のソラマメで作ったスープとはかなり違う味がして、乾燥豆ではない方がスープがおいしいとのことです。

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 わたしはと言えば、夫たちが作業する近くにあるオリーブの木々の間を回り、低い枝になっている実を摘んでいきました。その際に利用したのが、こちらのカゴです。バラの花は、茎が折れていたので、摘んで家に飾ることにしました。

 カゴの手提げの部分に、古いベルトがつけてあるのはなぜかと言うと、

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 ベルトの輪に頭を通して、カゴを首からかけ、摘み取ったオリーブを、手早くカゴに入れられるようにするためです。ベルトも服も同じ茶色で、分かりづらいのですが、写真では、緑の矢印でベルトを示しています。

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 というわけで、わたしは、首からカゴをぶらさげながら、オリーブの木々の間を回りました。

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 木の高みになっている実は、背伸びしながら、しなやかなオリーブの枝をつかんで引き下ろし、もう一方の手で摘み取ります。

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 こちらは再び、兄弟が力を合わせて、収穫しているオリーブの木です。上の方に行くほど、オリーブの実が大きく、黒々としているのが、お分かりでしょうか。

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 昼食の時間が近づいた上、空がかき曇り、午後は雨という予報が出ていたため、木にはまだ実がたくさん残っているものの、作業を終了。網の端を持ち上げて、オリーブの実を一箇所に寄せ集めたあと、二人はざっと見て、目につく葉や大きい枝を取り除いていきます。搾油場の機械が、後できちんと枝や葉を取り除くからです。

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 それから、夫が網の上のオリーブを、手早く箱の中にかき入れていきます。

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 箱に入らなかった分は、とりあえずわたしが首からさげていたカゴの中に入れて、運びました。

 幸い、収穫したオリーブを運び込み、網を片づけてしばらくしてから、雨が降り始めました。日曜日なので、義父母宅で、お義母さんが準備してくれた昼食を、一緒に食べました。

 以後は、雨の日が続いているため、オリーブの収穫はお休みです。

 月曜から火曜にかけて、義父、夫あるいは義弟が、何度かオリーブを搾油場へと車で運んだのですが、搾油場前に、オリーブを運ぶ車が長い列をなしていたり、その日のうちにはできないと言われたりして、昨日の午後、3度目の訪問で、ようやくオリーブの実を引き取ってもらいました。11月5日から7日午前中まで、2日半で収穫した我が家のオリーブは、枝や葉を機械が取り除いたあとの重量が、131kgだったそうです。夫によると、日数が経つほど、オリーブの実が乾燥して重量が軽くなる上、発酵し始めるので、収穫後できるだけすぐに搾油場に運ぶのが、望ましいとのことです。

 ともあれ、連日これほど列ができるということは、付近一帯で皆がオリーブの収穫をしているのだと、ウンブリア州のオリーブ園の多さを改めて思いました。

⇒記事、「週末は助っ人参上!」につづく(リンクはこちら

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by milletti_naoko | 2010-11-10 21:37 | Famiglia | Trackback | Comments(16)

ピザと満ちゆく月

 今夜の夕食には、夫のルイージがピザを焼いてくれました。

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 今回の具は、トマト、ゴルゴンゾーラ、玉ネギ、そして、クルミです。一方、ふだんは、トマト、モッツァレッラに、アンチョビとケッパー、あるいは玉ネギを加えます(記事はこちら)。

 クルミを載せようと提案したのは、わたしです。

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 ピザ屋、ポンペイのゴルゴンゾーラとクルミのピザがとてもおいしいし(記事はこちら)、最近、夫が友人の引越し作業を手伝ったときに、お礼にもらったクルミの実がたくさんあったからです。

 風邪を引いて、前日は熱もあったのに、雨の降る寒い土曜日に、「約束だから」と出かけて行く夫を、心配しながら見送ったのですが、幸い風邪をこじらせることもなく、おいしいクルミを好きなときに食べることができます。

 その友人の家にはクルミの木がたくさんあるのですが、20年ほど前にそのクルミの木を植える際にも、夫が手伝ったそうで、その若木が今は大きく育ち、毎年たくさんの実をならせているそうです。

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 ピザを焼くのでも、デザート作りでも、作業中の夫は真剣そのものです。わたしは、待ちながらテーブルを準備し、クルミを割りました。実が黒く、食べられないものも半分ほどあるのですが、夫から、手に持って重たい実を選ぶといいと教えてもらいました。言われてみると、確かに、食べられないクルミの実は、とても軽いのです。

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 さて、薪をくべるかまどのない我が家で、おいしいピザを焼くのに大活躍してくれるのが、こちらのG3Ferrari社のピザ焼き器、Pizza Expressです。

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 使ったばかりで汚れていますが、中はこんなふうになっています。オーブンのように火力を拡散させることなく、強い熱で、あっという間においしく焼けるので便利です。数年前に、安売りを機会に買ってすぐに、次のモデルが出たので、夫はとても残念がっていました。

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 ピザが焼きあがりました。端がめくれているのは、今回は夫が、珍しくも生地を伸ばしすぎて、ピザ焼き器の中に入らなかった部分を、中に折り込んだからです。

 今回は、生地を作るのに使った小麦粉が、半分が薄力粉(farina 00)、半分が全粒粉(farina integrale)。

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 まずは焼きあがった1枚のピザを半分ずついただき、その間に、次のピザを焼きます。

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 焼きたてのピザは、夫の手作りでもあり、とてもおいしかったです。こんなにくつろいだ写真を載せていいのだろうかと思いつつ、雰囲気をお伝えするべく添えておきます。

 いつか夫がわたしに、こう言ったことがあります。

 「君って、満ちてゆく月みたいだね。」

 あら、珍しく甘い言葉かしら、と思ったら、すぐに続けて、

 「君の顔、だんだん丸くなる一方だもんね。」

 甘いものやピザなど、おいしいものをつい食べ過ぎて、丸くなる一方のわたしなのでありました。友人たちと外食するときなど、夕食が夜遅くなるので、太りやすいから…などと言い訳するのをやめて、甘いものを控え、食事は腹八分にして、運動を始めなければ、と思ってはいるのですが……

 この場を借りて、ダイエットの同志を募集します! 

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by milletti_naoko | 2010-11-09 23:55 | Gastronomia | Trackback | Comments(10)

いざ、オリーブ収穫!

 11月5日金曜日から、我が家ではオリーブの収穫が始まりました。

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 オリーブの木は庭のあちこちに、そして野菜畑に生えています。最初の二日は、朝、ひどく霧が深かったので、霧が去り、木や地面が乾いてから、作業に取りかかりました。

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 木の下を、目の細かい網で覆い、その上に、次から次へとオリーブの実を落としていきます。はしごに登って収穫しているのは、夫です。

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 下に網(家族は、rete「網」ではなく、tela「布、織物」と呼んでいます)がある場合は、一粒一粒の実を摘むのではなく、オリーブの枝の上方を軽くげんこつでつかみ、そのままげんこつを枝にそって上から下に滑り下ろし、枝についた実を手早く網の上に落としていきます。

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 わたしも、まずは下枝のオリーブを収穫し、その後は、高い位置の実に手が届くように、木に登りました。写真は、自分で、その足元を撮影したものです。すでに網の上に、たくさんオリーブがたまっています。

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 網の周囲に杭を打って、網の端をその上に載せて高くし、オリーブが網の外に出てしまわないようにしています。我が家はかなり急な斜面に建っています。夫もはしごを立てかけるのに、苦労しています。

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 1日の収穫が終わると、網の端を工夫しながら持ち上げて、すべての実を、網の上の同じ場所に集めます。そして、まずは実に混じった葉や枝をざっと取り除いてから、箱に入れていきます。初日は上のような大きい箱、二つに入りきらないほどのオリーブを収穫しました。目分量で、約50kgとのことです。お義母さんや義弟も、午後はかごを片手に、他のオリーブの木の低い枝に生えている実を収穫していましたが、「こんな格好だから写真は撮らないで」ということで、残念ながら写真はありません。実は、2枚目の写真で、オリーブを収穫する夫のつまさきの右手に、ほのかにピンク色が見えていますが、これは奥にあるオリーブの実を収穫中のお義母さんです。

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 2日目、早くから作業を始めた夫に加勢しようと、外に出ると、ドアの音を聞きつけて、「餌だ!」と思った猫たち(記事はこちら)が、近づいてきました。

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 この日、夫がまず手をつけたのは、こちらのオリーブです。わたしの手が届く低い部分には、ほとんど実がない上、木登りするのは難しそうだったので、家から椅子を取ってきて、椅子の上に載って、実を摘みました。急傾斜にあるため、椅子を安定して置ける場所が限られてきます。

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 夫と同じ木で、自分の手が届く範囲の実を摘んだ後は、箱を持って、他の木の周囲を回り、低い枝に生えているオリーブの実を摘みました。下に網がないので、地面に落とさぬように注意しながら、一粒一粒摘んでいきます。

 上の写真で奥に見える、草が生えていない場所では、メンドリたちが闊歩しています。一度、突然甲高い声を上げたので、何かと思ったら、「卵を産んだところだ」ということでした。

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 早朝は霧に覆われていた空が、こんなに美しく晴れ渡りました。椅子の上に載って、手を伸ばしても届かない高い位置にあるオリーブの実たちを、撮影してみました。

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 時々休んでは、美しいバラを眺めたり、近所の人とあいさつをしたり。

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 道路を挟んだ向かいに、義母の従姉妹夫婦が住んでいて、この二人も庭仕事をしていたのです。

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 話は変わって、こちらは春に野菜畑で見つけた花です。あちこちに咲いていたので、お義母さんに尋ねると、「ルーコラの花よ。自然に実が散らばって、また実からルーコラが育つように、花を咲かせておくの。」ということでした。

 昼食のしたくへと家に戻る前に、ひょっとしたらと、花のあった場所に行ってみると、

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 雑草に混じって、ルーコラの若菜がたくさん育っています。

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 さっそく、昼食に、ルーコラにクルミの実とパルミジャーノを加え、サラダにしていただきました。パルミジャーノはナイフで薄片を削りとって、加えました。イタリアではたいていの場合、レストランでも家庭でも、塩、ワイン・ヴィネガーとオリーブオイルを加えて、自分好みにサラダの味つけをします。ルーコラ独特の苦味がクルミやパルミジャーノで緩和されて、おいしかったです。

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 夕方には、初めてトルコロ(記事はこちら)を焼いてみました。牛乳とオリーブオイルの代わりに、プレーン・ヨーグルトを加え、さらにレモン果汁も入れて作りました。周囲は少し焼きすぎて、若干固かったのですが、中はやわらかくておいしかったです。夫にも、義父母にも、「おいしい」と合格点をいただいたんですよ。

⇒記事、「オリーブ収穫3日目」につづく(リンクはこちら
 兄弟二人が木に登り、お義父さんはソラマメを植え、わたしはおもしろい道具を片手に、オリーブを摘んでいます。オリーブを網から箱に写す様子も、写真でご紹介。

>追記(11月7日)
 今朝、朝食にトルコロを食べていて、なぜあまりふくらまなかったのだろうと夫と話していて、薄力粉の量が、ヨーグルト容器4杯分なのに、ブログのレシピに間違って、「3杯分」と少なめに記載していたことに気づきました。小麦粉3杯でもおいしいのに変わりはありませんが、本来のレシピとは違って、若干甘くなってしまいます。すでに作られた方、レシピを印刷された方は、すみませんが、ご訂正ください。

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by milletti_naoko | 2010-11-07 08:45 | Famiglia | Trackback | Comments(10)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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Naoko Ishii
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