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ヴァッザーリと言われても、イタリアで日本語

 数の表現は、日本語よりも英語やイタリア語の方が、習得がずっと楽です。

There are two students. / I bought two books. / My dad gave me two pens.
Ci sono due studenti. / Ho comprato due libri. / Mio padre mi ha dato due penne.
学生が二人います。 / わたしは本を2冊買いました。 / 父がわたしにペンを2本くれました。

 英語でもイタリア語でも、数が「2」であれば、それが学生でも本でもペンでも、だれであろうとなんであろうと、数を表すには、その前に数字の「2」を意味する数詞をつければいいだけなのですが、日本語の場合は、人であれば「ふたり」、本であれば「2さつ」、ペンであれば「2ほん」と、用いる助数詞が違ってくるからです。

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 昨日は、それまでの学習内容が習得できているかどうかを確認するために、ホワイトボードに地図を書いて、「はなのまちには何がありますか。」、「ほんやはどこにありますか。」などと質問したあと、助数詞についても理解度を確認しました。

 「いっぽん、にほん、さんぼん…」と、「本」については不規則な言い方も多いため、再度説明していたら、柔道のたしなみのある生徒さんから質問がありました。 「柔道のIpponは、この1本から来ているんですか。」という問いに答えると、さらに続いて、「じゃあ、柔道のヴァッザーリもですか。」と尋ねられて、わたしは思いきり首をかしげました。

 そもそも「ヴァ行の音そのものが、従来日本語には存在しない音だったので、それは日本語ではないのではないかと思う。」と言うと、生徒さんは、絶対日本語のはずですと言います。「IpponやYuko(有効)と共にヴァッザーリもあって……」という柔道の競技や得点の規則の説明を聞いていて、やっと何のことか分かりました。

 「技あり」のことだったのです。

 ローマ字書きの「waza ari」を、「ヴァッザーリ」と言う柔道家が北イタリアには少なくないのでしょう。「わざ」はtecnicaのことで、昔の日本語では、「あります」という代わりに「あり」と言っていたのですよと説明し、ひらがなでは「わざあり」と書くのですと言ったら、生徒さんが、「今度柔道の先生や仲間に会ったら、日本語ではこう発音するんですよ、と教えます。」と答えたので、「でも、皆がそう聞き慣れて、言い慣れているのだったら、ワザアリと日本語では正しく発音しても、練習や試合のときに、何を言いたいかが分かってもらえないかもしれませんね。」と、言いました。

 標準イタリア語では、文字Zは、母音にはさまれるときは一つしかなくても二重子音として発音されるために、「ヴァザーリ」ではなく「ヴァッザーリ」と発音されるのでしょう。

 個人授業の生徒さんたちから、クリスマスの前に授業を受けたいというメールがあり、日本語能力試験の結果が気になっています。

 日本語を教えながら、わたしも学ぶことが多く、楽しく刺激の多い毎日です。

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VAZZARI?

Un mio allievo mi ha chiesto di una parola usata nella gara di judo. ???
Poi ho capito che parlava di WAZA ARI: W va pronunciata in giapponese come W di Washington.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-12-13 22:19 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(4)

夕日・朝日・朝の月と日本語学習、時の表現と歌と折り紙

 夏至に向かって、日の出は少しずつ遅く、日の入りは少しずつ早くなっています。特別な時間割変更がなければ、わたしは、月曜・水曜・金曜は、朝8時からの授業を担当しているため、7時半過ぎに学校に到着し、火曜・木曜は夕方4時半まで授業をしています。今日はペルージャの日の出は7時25分、日の入りは4時35分とのことですが、

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Tramonto a Perugia 5/12/2017 16:33

ペルージャは小高い丘や山に周囲を囲まれているため、今日はちょうど授業が終わった頃に、美しい夕日が山の向こうに沈むのが見えました。そうして、昨日の朝もまた、駐車場に車を置いてから、授業が始まるまでに時間があるので、すぐに学校に入らずに、丘の後ろから太陽が昇る様子を見守りました。

 最近は、まるく美しい月を見かける機会も多く、おとといの夕方は、ミジャーナで木々の間から昇る満月を愛で、昨日は朝7時頃に、その月が西の丘に沈むのが、うちの窓から見えました。

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5/12/2017 7:44

 昨夜は夕食を食べに出かけて、住宅街のマンションの上にさやかに輝く月が、大きく見えたのですが、今朝もまた、その月が西の丘に沈もうとするところを、うちの窓から目にすることができました。

 そんなふうに、朝日や夕日、そして月が見られる機会が多いのがありがたい今日この頃なのですが、

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今日ホワイトボードの隅に、「あさひビール」と書いたのは、そのためでも、アサヒビールの回し者だからでもありません。先ほど調べてみて、「アサヒ」がカタカナなのに気づいたわたしは、ビールは、と言うよりも、炭酸が苦手で飲めません。

 「あさ7時」、「あさごはん」、「やすみのひ」、「こどものひ」など、「あさ」や「ひ」が授業でよく出てくるので、「あさ」や「日」という言葉の定着を図るためにも、授業中に日本のビールについて質問があったときに、アサヒビールの話をしたのです。イタリアで見かける日本のビールメーカーとしては、アサヒを目にすることが多い気がしたからでもあります。
 
 さて先日、時刻表現を学習したときに、「ごぜん・ごご」も学びました。午前・午後を教えるときには、「午(ご)」は十二支の「午(うま)」で、昔は午の刻が正午の頃を指したから、今もAM・PMを表すのに「午の刻の前」、「午の刻のあと」と書くのだと説明し、十二支についても簡単に説明します。

 そのとき、十二支の「辰」に触れたときに、鯉の話になり、鯉のぼりについても言及していました。そこで、今教えている課では、「年月日」を学習し、最後のページに「ゴールデンウィーク」が出てくるために、季節はずれではありますが、「5月5日」を日本語で何と言うかを確認したあと、こどもの日とゴールデンウィークの話をしてから、「こいのぼり」の歌を学習しました。「おとうさん」、「おかあさん」、「こども」という家族を表す言葉や、形容詞、「たかい」の復習にもなります。ちなみに、今年5月の授業では、当時の生徒さんから、「お母さんは出てこないんですか。」という質問があり、恥ずかしながら、そのとき初めて、母への言及がないことに気づいたのですが、今日の授業では、そういう質問はありませんでした。
 
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 そうして、歌詞を確認してから、いっしょに歌を歌い(「カラオケは好きじゃありません。」と言っていたのですが、ちゃんと歌ってくれました)、YouTubeで映像や文字も見ながら歌を聴いたあと、折り紙のカブトをいっしょに折りました。

 かっこいいカブトができた、子供にもぜひ教えたいと、喜んでくれてうれしかったです。

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In questi giorni di sera ammiro il tramonto dalla nostra aula di scuola e di mattina a casa vedo la luna che sta per calare dietro la collina. Sono bellissimi sia il sole sia la luna perché l'aria è limpida.
A scuola ora si insegnano i modi per dire i giorni e i mesi in giapponese e nella nostra lingua si usa il carattere cinese che significa il sole (日) per indicare un giorno del mese, mentre si utilizza il carattere cinese che vuol dire la luna (月) per indicare un mese perché fino a circa 150 anni fa, il Giappone adottava il calendario lunare.
Dunque, oggi il 6 dicembre si scrive in giapponese 12月6日. Il manuale, "Marugoto" parla della festa dei bambini e così durante lezione di ieri abbiamo cantato la canzone della festa, naturalmente in giapponese, e fatto l'elmo di samurai con gli origami.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-12-05 22:26 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(8)

日本語新聞、イタリアの大学生の作文から

 生徒が、時刻表現や、日常生活におけるさまざまな行動を表す動詞を学び、日々の暮らしを日本語で言ったり書いたりできるようになってきたとき、わたしが毎回使っているとっておきの秘密兵器があります。

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 以前、ペルージャ外国人大学の学士号取得課程で、数年間日本語・日本文学の授業を契約講師として担当していたときに、当時の学生たちが宿題として書いた作文の中から、内容ができるだけ重複しないように、文を選んで作った日本語新聞の第1号です。ちなみに画像は、2008年の学生たちの作文をまとめたものです。

 かつて日本の高校で国語を教えていたときにも、『山月記』や『こころ』など、授業で扱う作品の初読の感想を生徒に書かせては、生徒が書いた感想の中から、着眼点がいいもの、斬新な感想、個性的な感想などを選んで、わたし個人の国語通信、『きつねの窓』で紹介していました。たとえば、「どうして李徴は袁傪を食べなかったのだろう。」など、生徒たち自身が書いた質問や感想を、作品を読み解く鍵として授業を進めていくと、自分たちの仲間が感じた疑問なのだと、質問も身近に感じられ、生徒たちがより主体的に考えたり、意見を発表したり、あるいは後によりよい感想を書いたりするいい励みになっていました。

 イタリアの日本語学習者も、自分と同じように日本語を学んでいた大学生たちが苦労しながら書いた作文が教材であると、読むのも楽しそうで、自分自身が作文を書く際に、自分も頑張って書こうという動機づけになってくれています。

 日本の高校で教えていた頃は、教科通信もHR通信も図書館だよりも手書きだったのですが、幸い日本語新聞は、わたしが絵を添えてこそいるものの、パソコンに入力して作成してあるために、活字が見やすくなっています。「日本語新聞」という題は、一見何だか内容そのもので風情がないように見えるのですが、「日本語」や「新聞」という言葉や漢字を、新聞を見ながら教え子が自然に身につけてくれるという意味では、よく考えたなと今でも思います。

 日本の一般の新聞同様に、縦書きで三段構成なのですが、今回は最上段の「毎日の生活」だけをご紹介します。教科書『まるごと』では、過去形を学ぶのが他の教科書に比べて遅いため、新聞の2段目にある「わたしの週末」について書いた作文も、今日印刷して明日の授業で渡すつもりではありますが、授業で扱うのは、過去形の学習が終わってからになります。

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 ちなみに、新聞の下方に配した、こちらのクイズもお気に入りです。イタリア語の質問は、「次のものは、どこで買うことができますか。」と尋ねています。語末に「や」をつけると店を指す言葉になることや、さかな・にくなどの重要基本語句の意味を、再確認することができますし、自分でかいた絵も気に入っているからです。

 日本語能力試験の受験日が12月3日に迫っているので、受験を控える個人授業の教え子たちに、「頑張ってくださいね」と日本語でメールを書いたら、すぐに返事が来て、何だかほろりとうれしくなるような言葉もあり、うれしかったです。日頃の力が十分に発揮できれば合格できるはずなので、どうか実力がしっかり出せるようにと、わたしもペルージャから祈っています。

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Quando gli allievi iniziano ad imparare i verbi e le espressioni di tempo, tiro fuori la mia arma segreta, i giornalini di lingua giapponese i quali riportano le composizioni sulla routine quotidiana scritte dai miei ex studenti dei corsi di laurea dell'Università per Stranieri di Perugia. I nuovi allievi sono contenti, scoprendo di poter già leggere e capire le frasi scritte in giapponese e a loro volta sono motivati a scrivere la loro routine quotidiana in giapponese :-)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-11-30 23:49 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(8)

日本語の否定はやたら難しい、イタリア語はnonつけるだけ

 文法的にやっかいな点が多いイタリア語も、肯定文から否定文を作るのは、英語やフランス語に比べてもかなり楽で、原則的には、否定を表すnonをつけるだけです。

 ですから、

Carlo è insegnante. カルロは教師です。
Marco è alto. マルコは背が高いです。
Il treno è comodo. 電車は便利です。
Sara canta. サーラが歌います。

という3文は、述語の核となる部分がそれぞれ名詞、形容詞、動詞と異なるにも関わらず、これらの文の否定形を作るには、いずれの場合も、動詞の直前にnonをつけさえすればいいので、そのため、それぞれの否定形は次のようになります。

Carlo non è insegnante. カルロは教師ではありません。
Marco non è alto. マルコは背が高くありません。
Il treno non è comodo. 電車は便利ではありません。
Sara non canta. サーラは歌いません。

  ところが日本語の場合は、文の述語が名詞句か、形容詞か、形容動詞か、動詞かによって、敬体一つとっても、否定形の作り方が違ってきます。(ただし、述語が名詞句の場合と形容動詞の場合は同形です。)

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 「きょうしです」も「たかいです」も「べんりです」も、肯定文では文末が「です」と同じなのに、否定文では形が変わってしまう上、動詞の否定形とも混同しないように気をつけなければいけないので、日本語の入門段階では、皆が、この否定形を使えるようになるまでに、苦労しています。

 ちなみに、上述のイタリア語の訳文を書く際に、わたしは書き言葉でもあるために、「じゃありません」よりも「ではありません」の方がしっくりするため、この形を用いたのですが、外国人向けの日本語の入門の教科書では、「ではありません」には言及しても、「じゃありません」を教えるものがほとんどです。『みんなの日本語』では、形容詞の否定形を「〜くないです」のみ取り上げて、「〜くありません」を扱わないので、わたしは、「〜くないです」は口語的で書き言葉としてはふさわしくない場合が多いのにと、残念に思っていたのですが、『まるごと』になると、さらに名詞句の否定文まで、「わたしは日本人じゃないです。」と、「じゃありません」の代わりにまで「じゃないです」を用いているのに、愕然としました。教える対象が、小中学生か、高校生・大学生・社会人か、また、実際に日本語を使うのが旅行先か仕事においてかによっても、教えるのが望ましい否定形は変わってくると思いますが、わたしは年齢・学習目的に関わらず、まずは「じゃありません」、「〜くありません」を教えて、それ以外の表現が使われることもあるとしておくべきではないかと考え、形容詞については、教科書にある「〜くないです」と共に「〜くありません」を教えて応用練習も行い、名詞句の述語に関しては、原則的には「じゃありません」を教えて、話し言葉や強く否定したい場合には「じゃないです」という表現が使われることがあると、言及しています。

 ちなみに、敬体の否定形は、まだ学習が楽な方で、常体の否定形になると、「読まない」、「ない」など、未然形の作り方が、動詞の活用の種類や行によって変わってくるので、さらに大変です。

 動詞の形が主語の人称や単複に応じて六変化するイタリア語と違って、日本語では主語が「わたし」でも「彼ら」でも述語が同じで楽だとほっとしていた入門者が、文法で苦労し始める関門である否定形ですが、頑張って習得してほしいものです。

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Non è facile trasformare una frase affermativa in negativa in lingua giapponese.
In genere in italiano basta inserire l'avverbio di negazione "non", mentre in giapponese spesso ci sono una grande differenza tra la forma affermativa e quella negativa.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-11-26 23:56 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(2)

ごはん日本語・イタリア語、文化を映す言葉たち

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 今日は日本語の授業で、教科書に出てきた「ごはん」という言葉を覚えるのに、生徒さんが苦労していたので、「ごはん」という言葉について、日本文化における米の大切さに言及しながら、説明してみました。

 イタリア語では、ごはんは、調理前の「米」であろうと、米を炊いたものであろうと、米が実る植物、「稲」であろうと、すべて「riso」という同じ単語を使います。一方、主食が米である日本では、植物は「いね」、料理する前の穀物は「こめ(米)」であり、炊いたり料理したりした場合、和食であれば「ごはん」、外来の料理と共に食べるのであれば「ライス」となり、日本文化における米の大切さが、言語に反映されているのですよと説明して、日本文化に興味を持ってもらいながら、「ごはん」という言葉を記憶してもらおうと試みたのです。ついでに、イタリアでは炊飯器を知らない人が多く、大型家電店でも見かけませんので、日本には、米と水を入れてスイッチを入れれば米が炊ける電気製品を使って、ごはんを炊く家庭が多いことや、わたしはイタリアに来て初めて、鍋でごはんを炊くことを覚えたことについても、話をしました。

 「ごはん」という言葉はまた、「食事」という意味で使われることにも言及しました。今日のそのあとの授業で、「あさごはん」という言葉も学ぶことになっていたからです。

 日本語の初級の教科書では、「おちゃ」を緑茶として、「こうちゃ」と共に学習することが多く、教科書『まるごと』でも、やはりそういうふうに扱われています。母語のイタリア語で、母音の長短が弁別機能を持たないイタリアの人には、母音の長短を認識することが難しく、たとえば「おさん」と「おじいさん」の違いを聞き取ることや、それぞれを正しく覚えることに苦労しがちです。「おちゃ」と「こうちゃ」(発音は「こおちゃ」)という言葉を、生徒さんが「どちらがどちらか混同してしまうんです。」と、今日の授業中に言っていたのですが、その混同は、「お」の母音の長さの違いが聞き取れないためでもあるかと思います。

 そこで、やはり脱線にはなるのですが、イタリア語では、紅茶をtè nero (the nero)と言い、茶の色を「黒(nero)」ととらえるけれども、日本語の「こうちゃ」という言葉は、漢字で書くと「紅茶」であって、色を「赤」と認識しているのだという話をしました。緑茶はイタリア語でもtè verdeで、「緑」ととらえていて同じだと説明し、「実際は日本語のお茶という言葉は、紅茶という意味でも緑茶という意味でも使われるけれども、伝統的な緑茶を指すことが多く、りょくちゃという言葉は難しいので、初級の教科書では、おちゃを緑茶としているのでしょう。」という話もしました。

 生徒さんが毎日日本語を勉強する時間数が多いので、こういう話をしたり、生徒さんの質問に答えたりして、車のハンドルの「あそび」にあたるような時間も適宜設けながら、授業を進めています。

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In giapponese esistono diverse parole che indicano il riso
; la pianta di riso si dice INE(いね), i chicchi raccolti KOME(こめ), il riso cotto mangiato in maniera tradizionale GOHAN (ごはん), il riso cotto mangiato con i piatti stranieri RAISU (ライス). Così la lingua giapponese riflette l'importanza del riso nella cultura giapponese.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-11-23 23:57 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(4)

フランス語版瞑想講座開始とふつふつ再学習熱

 時々学校で、フランス語の先生たちが母語で話しているのを聞く機会があり、やっぱりフランス語はいいなと、今朝も機会をとらえて、フランス語の先生と、フランス語であいさつをしてみました。この数年、フランス語学習を、すっかりさぼってしまっていけません。この夏、オルタ湖周辺を訪ねたとき、ホテルでも観光地でも、フランス人観光客に会って、フランス語で会話を交わす機会があり、そのときにも、ああフランス語の勉強を再開しなければと思いました。


 今週の月曜から、ディーパク・チョープラのフランス語版の21日瞑想講座が始まっています。英語の講座でさえ、先週は夜中にうとうとしながらディーパクの言葉だけ聞いて瞑想はしていなかったのが、この2、3日は、朝学校の駐車場取りのために早く着いた学校の教室で、あるいは、時間がないのでリハビリに通うために出かける準備をしながら聞く始末で、この数日は、フランス語の瞑想講座を聞く余裕が、ありませんでした。

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21/11/2017

 とりあえずは英語版の瞑想講座を優先しつつも、今回のフランス語版瞑想講座は、わたしが数年前に聞いていいなと思ったイタリア語版と同じ内容なので、ぜひ聞いてみたいと考えています。

 今日は、午前中は学校の授業があり、午後はうちで、12月3日にローマで、日本語能力試験のN2を初めて受ける生徒とN4に再挑戦する生徒の個人授業がありました。皆が必死で頑張る様子を見て、よりよい授業ができるよう努めたいと思う一方、わたしもフランス語学習に、こんなふうに取り組まなくてはと、感じたのでありました。

 写真は昨日、学校の前で見かけた夕日と夕焼けです。携帯電話で撮影した割には、横長ではないのが少々気になっていますが、きれいな夕焼けが見られて、うれしかったです。

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Martedì ho visto un bellissimo tramonto
, quando sono uscita dalla scuola. I miei allievi studiano il giapponese con tenacia e con costanza. Anch'io dovrei riprendere lo studio di francese e studiare come loro. Intanto, ogni volta che incontro insegnanti di francese a scuola, cerco di parlare loro in francese e poi lunedì è iniziato il corso di meditazione di Deepak Chopra in versione francese e penso di seguirlo.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-11-22 23:53 | Francia & francese | Trackback | Comments(2)

12か国語の外国語学習にも役立つ対訳付き日本語語彙集 『まるごと』 オンライン無料

 英語、中国語、韓国語はもとより、なんとインドネシア語やタイ語、ベトナム語、そして、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語の対訳・説明がついた日本語のA1レベル、つまりゼロから学習を始める入門者向けの日本語約1000語の語彙集が、日本語の教科書、『まるごと』のサイトから無料でダウンロード可能になっています。

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https://www.marugoto.org/assets/docs/download/starter_a/MarugotoStarterWordbookIT_v2.pdf

 絵や写真がふんだんに用いられ、食べ物、職業、乗り物など、関連語句が一覧になっていますので、日本語学習を始めようという外国の方にはもちろん、対訳があるために、冒頭に記した12か国語を学習しようという日本の方にも、大いに役に立つことと思います。

 日本語の教科書、『まるごと A1』の課が、暮らしのさまざまな場面ごとに構成され、この無料の対訳付き語彙集は、この教科書に出てくる言葉を中心に、重要基本語彙を、各課ごとに収録しています。イラストが豊富で、オンラインで無料でダウンロード、あるいは聞くことができる音声教材も多いため、特に従来の字の多い教科書では、なかなか学習が進まず断念してしまいがち日本語の入門者などにとっては、教科書もいっしょに購入して勉強すると、さらに力がつくと思います。けれども、初級の学習者が絵を頼りに、教科書は買わずとも、ぱらぱらとめくって、絵を参考にして、自分の興味のある言葉が並ぶページを見つけて、そういう言葉を自分の語彙として増やしていくのにも使えると思います。

 ベトナム語やインドネシア語など、まだ日本人学習者が少ないと思われる言語は、教科書を見つけるのも大変で、教材や辞書が高いのではないかと思います。そんなふうに思うのは、わたしがかつて外国語を勉強しようと考えて、辞書や入門書、参考書を探し求めたときに、英語よりもドイツ語、ドイツ語よりもイタリア語の方が、日本で出版される辞書の値段が高く、教材の数が少なかったという記憶があるからです。

 もちろんフランス語やイタリア語など、学習教材が多い言語を学び始めた人にも役立ちますが、タイ語などのアジアの言語やロシア語などを学んでみようという方や、冒頭に書き連ねた言語のどれかが話されている土地に、仕事などの関係で図らずも暮らすことになったという方には、絵も豊富で、そういう言語の基本語彙や生活に必要な語彙を学ぶのに便利だと思います。

 著作権侵害を避けるために、画像で紹介するのは表紙のみにしておきます。教科書、『まるごと』を買わずとも、次のまるごとのページからユーザー登録をすれば、

- まるごと 日本のことばと文化 - ユーザー登録
 以下のサイトの下方にある「サポート教材」中の「ごいちょう」のところに並んでいる、さまざまな言語の対訳が付いた語彙集へのリンクをクリックすれば、PDF版のイラスト入りカラーの日本語基本語句1000語を収めた語彙集を、ダウンロードすることができます。

- まるごと 日本のことばと文化 - 教材ダウンロード - 入門(A1)

 ユーザー登録後は、上のリンク先ページから、望む言語の対訳付きの日本語の語彙集を、無料でダウンロードすることができると思います。ちなみに、イタリア語版は82ページで、どの言語の対訳付きの語彙集も、日本語学習者向けであるために、その言語での訳はかなり小さな字で印刷されていますが、パソコンやスマートフォンなどの画面で、画像を拡大すれば見やすくなるはずです。

 先週から始まった学校の新しい日本語講座のために、まるごとの教材がダウンロードできるページのURLが変わっていないかどうかを確認していたら、リンクが変わっていることと、以前は、英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語の対訳しかなかった語彙集に、今では12か国語の対訳付きの語彙集が出ていることに気づきました。

 どなたかのお役に立てばと、ここに記事にしておきます。教科書、『まるごと』については、以下のリンク先の記事を参考にしてください。

 今晩、明日の授業用のプリントをようやく仕上げて、印刷しようとしたら、黒インクがなくなって、黒が印刷できないのに気づきました。やむなくすでに印刷した最初のページの字が欠けた部分には、手で書き足し、以降のプリントは、文字の色を黒から青に変えて印刷しました。文字を青に変えても、罫線は黒のままだったため、罫線なしで印刷されてしまったのですが、もうこれでよしとすることにします。

 日本語能力試験も近づき、個人授業の生徒さん用に準備するプリント教材も増え、学校でもひらがなやカタカナを教えるために、かなりの枚数を印刷したので、インク切れはやむなしと思うのですが、「残量が少ない」という警告が出てから、実際にインクがなくなるまでがあまりにも早いことに驚き、また、今日中に届くはずだったプリンタ用の黒のインクカートリッジが届かなかったことに、がっかりしています。アマゾンプライムの会員なので、アマゾンイタリアからの商品は、これまでは比較的早く届く上に、画面上で届くと表示されていた日にちよりも、早く届くことの方が多かったのに、今月に入って、到着するはずの日に商品が届かないことが相次ぎました。月曜に注文した生徒さん用の『まるごとA1 かつどう』も、先週金曜までに届くはずだったのに、今日その4日後にようやく届いたのです。イギリスから発送されているので、そのため遅くなったのだと思うのですが、残念です。

 明日は朝は学校で、午後は3時半から二人の生徒の日本語能力試験対策の個人授業があります。明日の昼にはインクカートリッジが届いて、きちんと黒いインクで、個人授業の教材を準備できますように。

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Vocabolario di base di Giapponese scaricabile gratuitamente dal sito dei manuali, Marugoto.

Bisogna registrare qui https://www.marugoto.org/form/regist
Link per il vocabolario giapponese-italiano: https://www.marugoto.org/assets/docs/download/starter_a/MarugotoStarterWordbookIT_v2.pdf
Info sui manuali Marugoto nel mio articolo seguente
→ http://cuoreverde.exblog.jp/23945598/
(↑↑ In fondo le spiegazioni anche in italiano)
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関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- 『まるごと入門A1』考1、新しい日本語教科書と無料の日英独仏伊基本語彙集 / Manuali innovativi per studiare la lingua giapponese, vocabolario di base scaricabile dal sito (2015/4/26)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-11-21 23:47 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(2)

石橋を叩いていては進めない、イタリア

 学校で来週から始まる新しい日本語の講座は、法律が変わったため、教えるために、partita IVA(付加価値税の納税者登録番号)を取得しなければならなくなり、かつ、そのために、今までずっとチームを組んで教えてきた同僚の先生たちとは、教えることができなくなってしまいました。

 ペアを組んで仕事をするためには、授業の方針や計画など、新しい先生と、まず会って話をしなければ準備が進められないことが多かったのですが、ところが学校からは、いつまで経っても、その先生の名前や連絡先の連絡がいっさいありません。授業開始前に、できることはしておきたいと、学校にメールで問い合わせると、すぐに名前と連絡先を教えてくれました。もしわたしが連絡しなかったら、授業初日にいきなり顔を合わせることになったのだろうか、でも、連絡先が分からなければ、時間割の分担も決められなかったのだけれどと、少し疑問が残ります。

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Ponte Pietra sul fiume Adige, Verona 26/4/2008

 とりあえず新しい先生とメールを交わし、時間割案を決めて、学校側にメールで送付し、その許可が出てから、詳しい時間割や授業の予定表を作成しようと思っていたら、いつまで待っても学校側から、メールの返事がありません。先週は、イタリアの国民の休日や、授業関係の担当者で有給休暇を取る人が多かったため、今週月曜日に、新しい同僚と二人で学校を訪ねると、その時間割を問い合わせた担当者は、「メールは受け取る数が多いので、学校で会ったときに、あの時間割でいいという返事をしようと思っていたんです。」と言うではありませんか。いつまでも返事がないので、先週は何度か電話でも問い合わせたのですが、数度の試みの後で、他の人に尋ねたら、週の後半は休暇で休みとのことだったのです。いずれにせよ、ようやく時間割が確定して、ほっとしました。

 ところが一昨日、新しい先生の都合で、時間割を組み直すことになり、新たに時間割表を作成して、再び担当者にメールを送りました。前回会ったときのことを考えて、「後から、念のために、これでいいかどうか確認のお電話をします。」と、メールの最後に書き、さて、その数分後から、何度も学校に電話をしたのですが、だれも電話に出ません。おとといから昨日にかけて、10回以上は電話をしたことと思います。直通の番号では返事がないからと、学校の代表電話にかけたり、業務用の携帯電話にかけたり、同じ部署で仕事をしている人にかけて、所在を確認したりもしたのですが、返事がありません。そこで、昨日の午後、「何度もお電話したのですが、お話しできませんでした。メールで、昨日送付した時間割でいいかどうか、お返事をくださると助かります。」と、再びメールを書いたら、4時過ぎにようやくメールで、提出した時間割でいいという返事がありました。

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 これまでは、何かあったら、すぐに対応してくれる人という印象を持っていたので、今回はどうしたことだろうと、考えていて、ふと思い当たりました。ひょっとしてひょっとすると、いえ、きっと、学校側は、もし不備があった場合にだけ折り返し連絡をするだけなのではないだろうか、と。何も返事がなければ、それは問題がないということだと、わたしが考えるべきだったのでしょう。

 そう言えば、これまでは、時間割の提出については、ずっと同僚の先生に任せていて、わたしはしたことがなかったのです。わたしは今回、学校側が作成したエクセルの時間割表の様式を使って、時間割を作ったのですが、それをそのままワードの文書に貼ると、ページ内に収まらないため、スクリーンショットで画像として撮って、文書に貼り、メールで送りました。そのため、まずは、画像を使って文書に貼りつけるという方法でよかったのかどうか、さらに、学校側の指定とは違う若干不規則な時間割の組み方をしているけれども、例年どおりではあるとは言え、それでいいのかどうか、その確認を得たかったのです。送った時間割でよいかどうか、先月メールで問い合わせたときには、メールの返事が来なかったので、今回は、電話で確認を得ようとして、何度も何度も電話した挙句、最後にようやく、メールで再び督促して、返事を得ることができたのですが、確かに、各言語の教員、全員にいちいち「これで大丈夫です」と返事をするのは、時間と手間がかかります。「便りがないのは、よい便り。」ということなのでしょう。

 おそらくは、以前時間割送付をお願いしていた同僚の先生や、他の教科の先生たちは、時間割を送って、学校側から特に返事がなければ、はいこれで大丈夫と判断していたのでしょう。「念のために、万一のこともあるから」と考えて、さらに授業の計画や準備を続ける前に、学校側の了承を得たかったのですが、ひょっとしたら学校の担当者も、「いちいち電話やメールで問い合わせがあったり、了承したというメールを書かなければいけなくて、めんどうだ。」と考えているかもしれません。

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 記事の題名に合わせて、「石の橋」が写った写真を使おうと思って、グーグルフォトで、古い写真の中からponte di pietra(イタリア語で「石の橋」)というキーワードで検索すると、ヨーロッパで撮影した石の橋は多いはずなのに、なぜか冒頭のヴェローナの橋の写真ばかりが、検索結果に挙がりました。どうしてかと思って、地図を見て、この橋の名前が、「Ponte Pietra」(日本語で言うと、「石橋」でしょうか)であることが分かりました。

 冒頭の写真は、アーディジェ川にかかるピエートラ橋です。2008年に、夫が属していた合唱団がヴェローナで歌うように請われ、合唱ついでに、家族や友人一同も合唱団と共にバスの旅をして、ヴェローナや近隣の町を訪ねたときに撮影したものです。9年半前の写真ですが、夫もわたしも若いので、見てびっくりしました。合唱団は数年前に解散してしまい、今は元合唱団員の結婚式があるときに、時々集合して、いっしょに歌うのみとなりました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-11-10 15:15 | Veneto | Trackback | Comments(6)

おいしい秋、京菓子・照り焼き・栗のケーキ

 個人授業で教えている若者が、9月末から日本で日本語の短期留学をしていました。昨日は、イタリアへの帰国後、初めての授業があり、日本語学校での体験を語ってくれました。さまざまな国籍の仲間と共に、日本語を学ぶのが楽しく、授業内容もよかったと、うれしそうです。クラスではどちらかと言うと、作文や会話、リスニングはできる方だったけれども、漢字については、中国人生徒にはとてもかなわず、先生でさえ、時々、板書中の漢字に自信がなくなって、中国人の生徒たちに、「これでいいですか。」と聞いたりしていたそうです。日本人学生と積極的に交流したり、わたしの授業を受けたりはしていても、もっぱら独学で日本語を勉強してきた若者なので、学校の授業が、収穫が多く、かつ楽しいものでよかったと、わたしもうれしく思いました。約1か月後に迫る日本語能力試験のN2受験に向けて、さらに頑張ろうといういい刺激にもなったことでしょう。おみやげにと贈ってくれた、京都の老舗のお菓子がそれはおいしくて、昨晩夫とありがたくいただきました。

 肩のリハビリ通院の帰りに、買い物をして、さらにケーキ屋さんに寄りました。時々、進行方向に見える太陽があまりにもまぶしくてとまどったのですが、それも関係あるのかどうか、買い物を予定していたスーパーの前では左折すべきところを、うっかり右折してしまい、ケーキ屋もうっかり前を通り過ぎてしまって、どちらについても、一度行き過ぎてから、引き返さなければいけませんでした。近場で立て続けに、二度も道を間違えたのは初めてで、自分でも不思議です。

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 そうやって、店に行くために遠回りして、しかも道を間違えてまで購入したのが、こちらの栗のケーキです。実は、この季節にこうして栗のケーキを買うのは、記憶に間違いがなければ、2年前の秋以来、3度目です。ちょうどその頃、右肩が五十肩、癒着性関節包炎を患い、痛みに夜も眠れぬほどで、何度もかかりつけ医の診療所を訪ねなければいけませんでした。専門医の診療を受けるためにも、専門医が処方した鎮痛消炎剤を購入するにも、まずは、かかりつけ医にその旨を記してもらわなければいけないからです。幸いなことに、かかりつけ医の診療所も、公立病院の診療を予約できる薬局も、同じ建物の同じ階にあります。そうして、その診療所と薬局の間に、ちょうどケーキ屋があり、2年前のあの日は、肩の痛みや何度も診療所や薬局に足を運ばなければいけない煩わしさを慰めようと、診療所と薬局を訪ねたあとに、ケーキ屋に入り、その頃が旬だった栗のケーキを見て、夫の分も購入したのです。その翌年の夏、つまり去年の夏には、幸い右肩は痛みも去って、かなり動くようになったのですが、今度は左肩がひどく痛む上に、動きが制限されるようになり、昨年の秋からは、やはり癒着性関節包炎(凍結肩)を患うと診断された左肩のために、今もカイロプラクティック院に、リハビリに通っています。半年余りでかなり回復した右肩と違って、左肩は肩や腕の動きがはるかに制限され、長い間、エプロンのひもを、背中の後ろで結ぶこともできませんでした。今はそれはできるようになったのですが、いまだに90度、特に横に腕を持ち上げることができないために、通院を続け、理学療法士に施術をしてもらってから、指示されたリハビリ運動をしています。

 おととし、去年とちょうど今の季節に、旬の栗のケーキを買って、とてもおいしかったように覚えていたので、値段が高かったのも覚えてはいたものの、同じ店で購入しました。ところが食べて見て、おいしいのは確かにおいしいのですが、値段の割にいまひとつで、妙に甘すぎるように感じました。楽しみにしすぎていたからかもしれないのですが、来年からは、このケーキそのものを買うのは避けたほうがいいことを覚えておこうと、覚え書きがわりに、写真と共にブログに記録しておきます。おいしかったおみやげの京都のお菓子は、あっという間に食べてしまって、写真がないのが残念です。

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 リハビリからの帰りに寄ったスーパーで、鶏のもも肉を買ったので、新鮮なうちに調理しようと、さっそく今日の夕食に、照り焼き風に料理しました。照り焼きでもすき焼きでも、甘みがありすぎると夫の口に合わないため、砂糖は使わず、酒代わりの白ワインとみりん、しょうゆを、同量ずつ深皿に入れ、細かく刻んだしょうがも加えて、鶏肉とネギを数時間漬けておいてから、調理しました。夫もおいしいと言ってくれて、うれしかったです。ちなみに、先週末からは外食も含めて、夫と食べるときは、ずっとイタリア料理が続いていて、和風の料理は久しぶりでした。漬けこんだ肉の写真だけなのは、料理した肉の写真を撮る時間的余裕がなかったためです。

 ふだんは食事中はテレビを見ないことにしていて、台所にはテレビを置いていないのですが、昨日は、夕食前に居間でテレビを見ていた夫が、わたしたちの好きな推理ドラマ、『ネーロ・ウルフ』が、ちょうど夕食の時間帯に再放送されていることに気づいたので、二人で皿を手に、ソファーに腰を下ろし、夕食を食べながら、ドラマを見ました。その再放送が、今日も午後7時35分から午後9時20分までありました。それを知ってはいて、サラダなどはすでに準備しておいたのですが、漬け込んだ肉を料理し始めたのは、夫が帰宅した午後7時前だったために、さあ料理ができたからと皿に盛り、そのまま皿を持ってテレビの前へと、今日の夕食の始まりは、慌ただしかったのです。主人公をはじめとして、個性的な面々がそろうドラマは見ていて楽しいので、今週金曜まで毎日、ほぼこの時間帯に放映されるようで、楽しみです。ふだんの夕食時間に比べるとかなり早いものの、明日以降は、できるだけ番組前に夕食が終えられるようにしたいと思います。夫が改築作業や友人たちを迎えるための準備を、ミジャーナで終えて、何時頃帰宅するかにもよるのですけれども。

関連記事へのリンク
- 推理ドラマ、『ネーロ・ウルフ』 (2014/4/30)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-10-31 22:53 | Gastronomia | Trackback | Comments(2)

アドリア海の荒波と日々の荒波、悪夢のPartita IVA

 今日は夫と車ではるか東に向かい、マルケ州の海を訪ねました。コーネロ山州立公園(Parco Regionale del Conero)で、山の木々の下方に海が見える美しい眺めを、インスタグラムの投稿で時々見かけていたので(たとえばこちら)、わたしは海辺の山を歩いてみたかったのです。けれども、昨晩先に海に行きたいと言い出したのは夫で、家の改築に必要な小石を拾いに行きたいというのが、その目的でした。

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Portonovo, Ancona (AN) 7/10/2017

 と言うわけで、山歩きや山からの海の眺めを楽しめなかったのは残念でしたが、思いがけず荒々しい波が打ち寄せる海辺を、いくつか眺めることができました。

 まだまだ石が足りないからか、単に久しぶりに海の近くにいるのがうれしいからか、むやみに車を停めて、そのたびに、もっぱら小石の浜を歩いたために疲れ、9時前に帰宅して、食事を終え、ようやくパソコンに向かって、昨日頼んでおいたPartita IVA(付加価値税の納税者登録番号)が取れたことを知らせるメールが届いていたのはよいのですが、添付されていた文書を見て、青くなりました。

 こういう関係の法律には疎いわたしでも、わたしが取るべきPartita IVAが、個人事業主ではなく、フリーランス用のものだということは、知っていました。商品を売買したり、職人で自分の作ったものを販売したりする人が取るのが個人事業主用のPartita IVAで、まず、そもそもわたしがする教えるという仕事の内容と合致しません。また、個人事業主用のPartita IVAの方が、支払うべき税などがはるかに多いので、以前の契約に比べれば支払う税などが増えるけれども、個人事業主ほど支払う必要はなくてよかったと、ほっとしていたところなのです。これでは、税のみならず、付随する義務も支払いもかなり多くなってしまいますし、そもそも、本来の仕事と相容れない種類のPartita IVAなので、わたしの教えるという仕事から考えると、それに付随する義務は当てはずれで、とんちんかんちんなのです。まさか個人事業主用のPartita IVAになるとは予想もしていませんでしたし、昨日説明を受けた税金などの率も、調べてみると、フリーランス用のPartita IVAに関するものなので、おかしいとしか言いようがありません。

 帰宅が遅くなり、メールを見るのも遅くなったため、とりあえずメールで、わたしの困惑と疑問を書いて、返事を送りました。朝はしばしば税理士からメールが来ているだろうかと確認していたのですが、メールが着いたのは正午過ぎで、その頃には、すっかりメールを確認するのを忘れていました。無料でしてくれるという言葉はありがたかったのですが、この重大な間違いが無料ですぐに直せるものか、この間違いによって、すでに本来は必要ではなかった出費が発生していないかどうか、今晩はすでに疲れていたのに、その答えを教えてくれそうなサイトをいくつも調べて、確認しました。

 メールを確認できたらすぐに、学校に連絡をしようと考えていたのですが、この重大な間違いがあるため、明日はまず税理士と電話で話すことにします。日曜なのですが、電話が通じますように。

 昨日久しぶりに会った大学時代の友人は、「税理士なんて、最新の法律を知らずに、いい加減に仕事をしてしまって、こちらが後から大変な思いをすることもあるので、夫は二度三度、自分で必ず見直すのよ。」と言っていました。それは、彼女のだんなさんが店を経営しているからではあるそうなのですが、専門家なら信頼できると思っていたわたしは、昨日そう聞いて、驚いたのです。

 実は、先週、学校から仕事を請け負っている税理士がわたしたちにしてくれた説明と、うちが一家で頼んでいる税理士がわたしに昨日してくれた説明では、税などの率が微妙に違うので、いったいどちらが正しいのだろうかと思ってはいたのです。ただでさえ、Partita IVAを取ると、以前と同じ仕事をしても、出て行くお金が多くなるのに、この税理士の間違いのせいで、さらに恐ろしい事態にならないことを、心から願っています。やれやれ。

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Onde alte sulla spiaggia di Portonovo, Ancona 7/10/2017

A causa del Jobs Act, per continuare a insegnare a scuola come prima, purtroppo, sono stata costretta ad aprire la partita IVA; per le gentili parole del nostro commercialista, ho affidato l'incarico a lui, MA ieri sera ho scoperto che mi aveva aperto quella come ditta individuale, non quella come lavoratore autonomo come si dovrebbe - o così presumo - purtroppo oggi è domenica, speriamo questo errore (penso) non mi rechi ulteriori problemi... Temo che la partita IVA come ditta individuale dovrebbe richiedere ancora più spese per il mantenimento e obblighi.
*************************************************************************************

関連記事へのリンク
- 拷問椅子、グッビオの町とPartita IVA

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-10-07 23:59 | Marche | Trackback | Comments(2)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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