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映画、『この世界の片隅に』、今日・明日のみイタリアで上映

 とてもよかったです。感動しました。イタリアでの上映は9月19日・20日の2日間のみで、イタリア吹き替えで上映されます。まだ日本でご覧になっていない方、お子さんや日本文化に興味のあるお友達、恋人、配偶者などを誘って、ぜひ見に行ってください。

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Dalla pagina web, http://www.nexodigital.it/in-questo-angolo-di-mondo/

 以下のWebページの下方に、各州ごとに、どの映画館でいつ上映されるかの一覧があり、さらに、In programmazione nei seguenti cinema 「次の映画館で上映予定」と書かれた行の下にあるregione「州」とcittà「市」のタブからお住いの州や市を選べば、そこで上映される映画館だけが表示されます。

- NexoDigital.it - In questo angolo di mondo 19-20 settembre

 このページには、イタリア語による映画の説明もありますので、特にすでに映画を見て内容をご存じの方には、イタリア語学習のいい読解教材にもなるはずです。


 冒頭にご紹介したポスターの上方に、Una storia di coraggio che vi insegnerà cos'è l'amoreとあります。意訳すると、「愛とは何かを教えてくれる勇気の物語」。insegneràは、動詞insegnare「教える」の主語が三人称単数現在のときの直接法未来ですから、直訳は、「あなた方に(vi)愛とは何かを教えるであろう勇気の物語」です。「何」という疑問詞は、イタリア語では本来は、直接疑問文でも関節疑問文でもche cosaであるべきなのですが、「何ですか、何だい」と聞くのに、口語では北ではcosaのみ、南ではcheのみを使う傾向があり、最近では学術書でも、このcosaのみを「何(か、ですか)」という意味の疑問詞として使うのを見かけることが多くなりました。また、「愛とは何か」というのは関節疑問文ですから、本来は関節疑問節の動詞には接続法現在を用いて、che cosa sia l'amoreとするべきところが、ここではcos'è l'amoreとなっているのは、その方が文が簡潔にもなりますし、想定される観客の多くが若者であり、そのために、文面に口語的要素をあえて使っているのではないかと思います。


 爆弾が毎日のように降り注ぐ国が、今も存在すること。そんなふうに子供や人々の暮らしが脅かされることがあってはならないこと。戦争を知らない世代のわたしたちが、ニュースや映画で戦争や残虐な映像に慣れて、頭や心を麻痺させてしまうことなく、平和を守り、その大切さを伝えていくこと。そのためにも、ぜひ多くの人に見てほしいと思いました。ふつうの映画よりずっと入場料が高く、わたしたちが見たUCI Cinemasでは、一人11ユーロでした。原作の漫画もぜひ読んでみたいと考えています。

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Film, "In Questo Angolo di Mondo"

Molto bello e commovente, solo il 19 e il 20 settembre.
Sì, racconta anche la guerra ma l'attenzione è rivolta alla bellezza e alle gioie della vita quotidiana e all'amore tra le persone, quindi il film è drammatico ma il tono di fondo è speranza, inno alla vita. Vi regalerà anche tanti sorrisi e forse anche il modo diverso di vedere il mondo che aiuti ad apprezzare di più le piccole cose della vita quotidiana.
L'abbiamo visto stasera e penso di acquistare anche i fumetti su cui è basato il film.
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LINK
- NexoDigital.it - In questo angolo di mondo 19-20 settembre
- この世界の片隅に - HOME
- amazon.co.jp -この世界の片隅に [DVD]
- amazon.co.jp - この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) コミックス
- amazon.co.jp - この世界の片隅に 中 (アクションコミックス) コミックス
- amazon.co.jp - この世界の片隅に 下 (アクションコミックス) コミックス

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by milletti_naoko | 2017-09-19 22:42 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(2)

007、カリ城とギリシャのメテオラ修道院、映画『ユア・アイズ・オンリー』

 最近イタリアでは、テレビでしばしば007シリーズの映画を放映しています。今夜は、映画、『Solo per i tuoi occhi』を見ました。英語の原題は、『Only for your eyes』(1981年)、邦題は『ユア・アイズ・オンリー』です。007シリーズは夫につきあって、わたしも時々いっしょに見ます。今日も途中からいっしょに鑑賞したのですが、今日の作品は、これまで見た別の作品と違って、筋や内容が予測できず、どんでん返しがいろいろあって、はらはらする場面も多く、わたしには、おもしろかったです。

 映画に、『ルパン三世カリオストロの城』(1979年)とそれはよく似たカーチェイスの場面があったので、驚きました。


 調べてみると、カリ城を真似て、映画の場面として利用したようです。007では、ちょうどオリーブを収穫中のオリーブ園に、ジェームズ・ボンドが運転する車とその車を追う敵の車が乱入しています。オリーブの収穫は、秋になればわたしたちもしているため、映画を見ながら、主人公たちの車によって、苦労してオリーブを摘む作業を邪魔された人々の迷惑を思いました。

 007映画では、世界のさまざまな国を舞台に物語が展開します。そのため、舞台となる場所が、知らない場所であれば、好奇心が湧き、知っている場所であれば、その地がどんなふうに映画で描かれているかに、興味を持って見ています。

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Monastero di Meteora, Grecia 27/9/2008

 今晩の作品では、わたしたちも9年前に訪ねたギリシャのメテオラ修道院が、登場しました。切り立った高い断崖の上に修道院があるのですが、映画の中では、なんとその岩の壁を、ジェームズ・ボンドがよじ登ったので、驚きました。


 わたしたちが訪ねたときには、残念ながら雨が降っていたのですが、映画を見ながら、メテオラを訪ねたときのことを、懐かしく思い出しました。

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 2か月ほど前には、若きショーン・コネリーがジェームズ・ボンドを演じる作品も見て、『薔薇の名前』で、年輩の修道士を演じたショーン・コネリーが印象に残っているわたしは、あまりにも若くかっこいいので、あらあらと驚きながら見ました。

 イタリアでは、明日もRai Movie(24ch)で、午後3時40分から、007シリーズ映画、『Moonraker - Operazione Spazio』が放映されます。わたしたちは夜9時過ぎから、夕食後に見始めることが多いのですが、テレビの番組表を確認すると、Rai Movieで、さまざまな時間帯に放映されていますし、Raiの他のチャンネルで上映されることもあります。興味のある方は、次のRaiの週間テレビ番組表を参考にしてください。

- Rai.it - Televisione - Ora in onda / Guida programmi / Programmi on demand

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Monastero di Meteora, Grecia 27/9/2008

- James Bond saliva la parete rocciosa di Meteora nel film, "Solo per i tuoi occhi" (For your eyes only, 1981) che abbiamo visto ieri sera alla TV e ho ricordato i monasteri suggestivi di Meteora cha avevamo visitato nel 2008.
- Poi nel film ci sono le scene di inseguimento in macchina alcune delle quali sono quasi identiche a quelle del film di Hayao Miyazaki, "Lupin III. Il Castello di Cagliostro"(1979)!
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関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- 宮崎映画で学ぶ日本語・イタリア語とサンレーオのカリオストロの城 / "Lupin III - Il Castello Di Cagliostro", il primo film diretto da Hayao Miyazaki (1979)
↑↑  In fondo all'articolo l'elenco dei DVD dei film diretti da Hayao Miyazaki disponibili su amazon.it.

参照リンク / Riferimenti web
- amazon.co.jp - ユア・アイズ・オンリー(デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
- amazon.it - 007 Solo Per I Tuoi Occhi (DVD)
- amazon.it -Lupin III - Il castello di Cagliostro (film DVD)

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by milletti_naoko | 2017-08-10 23:59 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(4)

ドン・マッテーオ11と登場人物と学ぶインターネット第二弾、番外編で進む恋物語 イタリア語学習にも

 神父のドン・マッテーオが主人公の、温かく楽しい推理ドラマシリーズは、イタリアで世代を超えて人気を誇る長寿番組で、つい最近、スポレートで、『ドン・マッテーオ11』の撮影が行われたと、ニュースで知ったところです。


 ドン・マッテーオ自身は登場しないものの、その主だった個性あふれる登場人物たちが、インターネットについて教えたり、学んだりするシリーズ、『Complimenti per la connessione』が、好評だったからでしょう。この夏は、前回のインターネットの基本を踏まえて、さらに、日常生活を便利にするために、インターネットやスマートフォンのアプリケーションを、どんなふうに活用できるかを、登場人物たちの楽しいやりとりを通じて視聴者に伝える第二弾、『Complimenti per la connessione 2』が、現在放映中です。


 より多くの市民がインターネットを使えるようにというねらいからか、この番組だけは、少なくとも第1話から第9話までが、現在制作したRai自身によって、YouTube上でも紹介されているため、イタリア国内でしか見られないRai Playと違って、インターネットに接続さえできれば、世界のどこからでも見られるのが、うれしいところです。

 全20回で、月曜から金曜までの午後8時半からの5、6分間、1チャンネル、Rai 1で、放映され、その再放送が、月曜から金曜までの午後1時半から2時過ぎ辺りの時間帯に、25チャンネル、Rai Premiumでもあります。

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Centro storico di Spoleto (PG) 14/5/2017

 この放映があることを、わたしは先週だったか、すでに放映が始まってかなり経ってから、初めて知ったのですが、今、YouTubeで第1話から第9話まで、一気に見てみました。スマートウォッチやスマートテレビなど、わたし自身が、ほとんど知らなかったことも多くて、興味深かったです。

 けれども、何よりうれしかったのは、確か『ドン・マッテーオ10』の最終回では、恋の行方がまだはっきりしなかったCapitano TommasiとLeaが、このシリーズでは第1話から恋人であるだけではなく、婚約者として登場し、第9回に至るまでの間に、結婚式の招待客についておじのMarescialloと相談し合ったり、結婚祝いについて話したりと、二人の結婚に向けて、どんどん近づいている雰囲気があることです。次の『ドン・マッテーオ11』では、Capitano Tommasiがドラマから去ると、スポレートでの撮影のニュースの際に聞いていたので、二人の恋の行方が中途半端なままなのにと思っていたのですが、本編では紹介できない二人のその後の様子や恋の進展を、この番外編のミニドラマの中で、伝えているのでしょう。

 YouTubeには、昨年の夏も、Raiが、このインターネットを教えるシリーズについては、ビデオ映像を載せていたのですが、今わたしの昨年の記事を見ると、そのリンクは無効になっています。と言うわけで、現在はYouTubeで世界中から見られるこのシリーズの第1〜9回も、いつまで見られるか分かりませんので、興味がおありの方は、早いうちに、ご覧ください。

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 この記事では、今日見た中で、一番イタリア語の教材としても役立ちそうで、かつ、見ていて楽しく、二人の恋がうまく行っていることが分かる映像を紹介しています。オンラインバンキング、ネチケットなど、日本語ですでに内容を知っていれば、テレビの画面に文字つきで説明も現れるために、イタリア語が理解しやすいはずです。また、5分強と映像が短く、高齢者も理解できるようにと制作されているために、全体的に、早口で話しすぎることがなく、特にLeaやCapitano Tommasiによる生活に役立つインターネット活用法の説明は、ゆっくりと言葉を明瞭に発音して話し、かつ、内容理解を促す絵や言葉も、画面に現れるため、イタリア語が分かりやすいはずです。登場人物の身ぶり手ぶりや表情から、言わんとすることを推測する、そういう右脳を使ったイタリア語学習にも、また、発音やイントネーションに耳を慣らし、どんなふうにあいさつが行われ、会話が進むかを学ぶにも、役立ちます。

 現在、第1〜9話及び登場人物へのインタビューの映像は、次のページのリンクから、ご覧になれます。
- YouTube - Rai / Rai Play - Complimenti per la connessione

 イタリア在住の方は、次のページから、第1シリーズ(Stagione 1、訳は「季節、シーズン」なのですが、ドラマの本編ではないので、「シーズン」と言うのもどうかと)及び第2シリーズ(Stagione 2)のすでに放映された回、episodoを見ることが可能です。

- Rai Play - Complimenti per la connessione

写真は、このシリーズの舞台となっているウンブリアの町、スポレートの大聖堂とその前の広場、階段を、今年5月に撮影したものです。

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Già iniziate le riprese di "Don Matteo 11" a Spoleto.

Nel frattempo alla TV i suoi simpatici personaggi insegnano
come utilizzare Internet, Smartphone, Smart watch ecc.
in "Complimenti per la connessione 2."
Sorpresa! In questo mini programma va avanti la storia
tra Capitano Tommaso e Lea;
stanno organizzando il loro matrimonio!
Foto: Centro storico di Spoleto (PG) 14/5/2017
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関連記事へのリンク
- 人気ドラマ三人組と学ぶウェブ基本&イタリア語、ドン・マッテーオ番外編
- スポレートで祝う母の日、イタリア
- 優秀な外国語学習者とは
- 木を見て森も見る外国語学習
- 英伊仏ヒアリングマラソンと注意点

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by milletti_naoko | 2017-07-22 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(0)

ペルージャ夏の野外映画祭、9月13日まで元修道院に臨む公園で開催中

 ペルージャでは、9月13日まで、サン・ピエートロ教会と元修道院の道路を挟んで向かいにある公園、Giardino del Frontoneで、日替わりで、主に昨年劇場公開された映画の数々を、楽しむことができます。たとえば、わたしが昨年見ていいなと思った『A Spasso con Bob』が、7月10日に上映されるほか、遠藤周作の小説、『沈黙』を原作とする映画、『Silence』が7月1日に、また、ディズニー映画の 『La bella e la bestia』(美女と野獣)の実写版は7月2日に、好評を博したという『La La Land』は6月30日に、上映される予定です。『A Spasso con Bob』は、特に猫が好きな方にはおすすめです。

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Basilica & Abbazia di San Pietro, Perugia 27/6/2017

 昨年見逃した映画を見たり、あるいは、日本で見た映画のイタリア語版の映画に挑戦したり、あるいは単に猛暑から逃れたりするにも、うってつけのいい機会だと思いますので、ペルージャに留学・在住の方、あるいは旅行などでペルージャにお越しの方は、ぜひ一度足を運んでみてください。

 上映は午後9時半からで、入場料は特別な催しがある場合を除いて、原則的に5ユーロです。上映予定については、以下のウェブページをご覧ください。上映会場の入場券販売所では、野外映画祭の上映予定が、それぞれの映画の上映日時や簡単な作品紹介とともに印刷されたパンフレットを、無料でもらうことができます。

- Cinegatti - Cinema all'Aperto Frontone. In Programmazione al Frontone

 写真は、今日映画の上映会場へと向かう途中に、公園から見えたサン・ピエートロ教会の鐘楼と元修道院を撮影したものです。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- Cinegatti - Cinema all'Aperto Frontone. In Programmazione al Frontone - 猫と若者を描くあったか映画『A Spasso con Bob』 / "A Spasso con Bob" - un film molto bello e commovente (17/11/2016)
- 猫と若者の感動映画、英・米に続き葡・ブラジルで上映、日本では来夏頃、原作は世界でベストセラー / Film, "A Street Cat Named Bob" Trailer in inglese & Libri (18/11/2016)
- 映画『沈黙-サイレンス-』イタリア公開、日本上映は21日 / Film, "Silence" di Martin Scorsese (13/1/2017)

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by milletti_naoko | 2017-06-27 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(6)

太陽へと咲くナデシコと米印象派・その庭を描く映画

 テラスでは、すでにいくつか冬を越したナデシコ(garofanino)が、今年は大きな鉢に植え替えたためか、いつになく元気で、きれいな花をいくつも咲かせています。

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8/5/2017

 日の光がさす南に向かって、勢いよく伸びるように咲いているのがおもしろいのですが、そう言えば、このテラスの塀の上に置いた鉢では、今も昔も、ローズマリーもカーネーションも、皆南に向かって、まるで飛び込み台から飛び込むかのような曲線を描いて、まずは上に伸び、それから下へと垂れています。

 しだれるほどの高さがないナデシコの花は、競技開始の前に、スタート地点に並ぶ走者が、皆、合図と共にすぐに前に躍り出ることができるように、身を乗り出すように構えている、そんな風情です。このテラスは、北と上からの日の光はテラスを覆う天幕のために当たらず、東は隣家の高い木が日を遮り、すぐ西に我が家の壁があるため、南からしか日が当たらないので、大切なエネルギーを送ってくれる太陽に向かって、伸びているのでしょうか。


 夫に誘われて、今夜はアメリカの印象派の画家やその美しい庭、歴史の中での位置づけなどを語るドキュメンタリー映画を見に行きました。とても美しい庭や花、絵もあり、興味深かったのですが、最近寝不足だったこともあり、不覚ながら途中で何度かうとうとしてしまいました。夫は、絵や庭、花はきれいなものが少なくなかったけれど、映像の割に言葉による説明が多すぎたと言っています。今日は学校とうちでの個人授業と合計7時間半授業があり、本当はこれから明日の授業の準備をしなければいけないのですが、今夜は早く就寝し、明朝早起きをして、すっきりした頭で準備しようと考えています。

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Belli e vigorosi i fiori di garofanino sulla nostra terrazza.

Leaning towards the sun, flowers of dianthus on our terrace.
太陽へと向かうように伸びて咲くナデシコ の 花。いくつか冬を越したのですが、今年はいつになく元気と勢いがあります。
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- モネと睡蓮、近現代絵画と花・庭園@明日までイタリア映画館で上映 / Film, "Da Monet a Matisse. L'arte di dipingere il giardino moderno" (24/5/2016)
- 映画、『わたし、クロード・モネ』とモネが好み描いたノルマンディーの風景 / Film, "Io, Claude Monet" & luoghi della Normandia amati e dipinti da Monet (14/2/2017)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-11 23:11 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

薔薇の名前に探る中世後期、イタリア明日土曜21:15 Rai 3 『ULISSE』

 ウンベルト・エーコの小説、『薔薇の名前』と映画を手がかりに、中世後期という興味深い時代について、重要な役割を担った修道士会の活動や当時の世相を知り、また、文化・風習などを読み解いていこうというのが、イタリア時間で明日、午後9時15分からRai 3で放映される教養番組、『Ulisse il piacere della scoperta』の内容であるようです。


 明日放映分の題名は、『Viaggio nel Nome della Rosa』、訳すと「薔薇の名前の旅」なのですが、番組を制作するRai 3のサイトにおける説明(下記リンク参照)と、上にご紹介したビデオ映像による予告から、冒頭に記したような内容であることが分かりました。

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Rocca Calascio, Calascio (AQ) 19/7/2014

 上の予告映像にしばしば登場する美しい古城と風景は、アブルッツォ州の古城、ロッカ・カラッショ(Rocca Calascio)と、周囲を取り囲むグラン・サッソの山々です。2014年7月に訪ねて、風景のすばらしさと要塞の美しさ、山を彩る野の花に感嘆しました。映画、『薔薇の名前』の撮影が、ここでも行われたために、明日の『Ulisse』でも、このロッカ・カラッショが撮影に利用されているようで、今から放映が楽しみです。

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 『薔薇の名前』に、修道士たちが書籍を書写する場面があるからでしょう、番組ではまた、そういう修道士たちの活動が後世に古代文化などを伝えるために、大いに貢献したことも、語られるようです。大学のイタリア文献学などの授業で、どうやって羊皮紙を作ったか、書写生の手になる写本に散見する間違いはどのようなものかなどを学んだことがあり、また、イタリア各地の修道院や教会で、そうして書き写された美しい写本や、書写が行われた作業場や作業台を見かける機会があったため、この修道士たちの書写についての説明にも、興味があります。

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Monastero di San Benedetto, Subiaco (RM) 7/12/2009

 明日はまた、ローマ県スビアーコにある聖ベネデット修道院と、その内部にある、ベネディクト修道会の創立者である聖ベネデット(San Benedetto)が最初の3年間祈りを捧げて過ごした岩間、Sacro Speco(聖なる洞窟)も紹介されるようです。この修道院は内部のフレスコ画やつくりがそれは美しく、写真撮影が禁止されていたので、わたしは写真は撮らなかったのですが、番組内では、この修道会内部の美しい壁画も見ることができるようです。と言うのも、上の番組予告では、この修道院内部でスタッフが撮影する様子も紹介されているからです。

 スビアーコの修道院を、わたしと夫はこの後再び、2013年に、聖ベネデットの足跡を追って、モンテカッシーノを目指す巡礼に参加したときに、巡礼の出発地として、巡礼仲間の友人たちと共に、訪ねたことがあります。

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Abbazia di Montecassino、Cassino (FR) 10/5/2013

 サイトの番組紹介には巡礼についての記述もあるので、わたしたちが歩いて訪ねた場所も出てくるかもしれないと、それも楽しみです。イタリア在住の方で、中世の歴史や美しい自然、修道院などに興味のある方は、ぜひ明日の晩、『Ulisse』をご覧ください。

 『薔薇の名前』については、わたしは上述の大学の授業やイタリア語の授業で、作品の一部を読み、紹介も聞き、以前から興味を持っていました。それが、数年前に、夫が本を持っているのを知って読もうと試みたものの、前書き・冒頭に、フランス語で書かれた部分が多く、まだフランス語の勉強を始める前だった上に、眠る前に読むものだから眠気に負けてしまって、読み進めぬままに終わっていました。昨年だったかテレビで放映されていた映画を初めて見て、感動したというよりは、ひどく衝撃を受けたのを覚えています。

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Favolosa Rocca Calascio & panorami (foto 19/7/2014),
bellissimo Monastero di San Benedetto a Subiaco,
attività dei monaci amanuensi,
tutto sarà domani su Rai 3 dalle 21,15 in Ulisse,
"Viaggio nel Nome della Rosa".
Inoltre, secondo il sito di Rai si ripercorreranno anche "le ultime tappe del pellegrinaggio degli innumerevoli fedeli che si spinsero fra queste valli per visitare i luoghi dove San Benedetto iniziò la sua predicazione", quindi forse potremmo rivedere anche i luoghi che abbiamo visto camminando da Subiaco a Montecassino.
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参照リンク / Riferimenti web
- Rai - Ulisse - Viaggio nel Nome della Rosa
- YouTube - Rai - Viaggio nel Nome della Rosa - Aspettando Ulisse 05/04/2017
amazon.co.jp
- 『薔薇の名前〈上〉』 単行本 ウンベルト エーコ (著), 河島 英昭 (翻訳)
- 『薔薇の名前〈下〉』 単行本 – ウンベルト エーコ (著), 河島 英昭 (翻訳)
- 『「バラの名前」便覧』 単行本 – アデル・J. ハフト (著), ロバート・J. ホワイト (著), & 2 その他
- 『薔薇の名前 特別版』 [DVD] ショーン・コネリー (出演)
- 『薔薇の名前』 特別版 [DVD] ショーン・コネリー (出演)
amazon.it
- Libro - "Il nome della rosa" Copertina flessibile – 17 nov 2014 di Umberto Eco
- Film - "Il Nome Della Rosa" (Special Edition) (2 Dvd)

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 美しい古城は映画の舞台、グラン・サッソの古城 Rocca Calascio
- もっと知りたい! イタリアの言葉と文化 第32号 「小旅行 その2(Subiaco)、クリスマス」
- モンテッカッシーノ巡礼、聖ベネデットの足跡を追って / Cammino di San Benedetto da Subiaco a Montecassino, 5-10 maggio 2013

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-04-21 23:59 | Viaggi | Trackback | Comments(4)

マテーラ舞台のイタリアドラマ、町きれいでも話がこわい

 白い石の町並みが美しいマテーラ(Matera)は、イタリアでいつか行ってみたい町の一つです。2週間前に、マテーラを舞台にしたテレビドラマが放映されると知って、すぐに見ようと思ったのは、『ドン・マッテーオ』でも、ルイーザ・スパニョーリを主人公としたドラマでも、舞台となるグッビオやスポレート、ペルージャの町がよく画面に現れ、Raiのドラマは、舞台となる町を旅した気分にさせてくれるところがあるので、ドラマを見れば、マテーラの町をさまざまな角度から見て、どんな町かも知ることができるだろうと考えたからです。

 それで今晩も、その第3話を見ました。確かにマテーラの町並みや、屋内の様子、町を取り囲む自然は美しいし、そういう映像を楽しめるのですが、話が半分推理物、半分サスペンスのような感じで、殺人があり、奇怪な現象があり、人間関係のもつれや怒り、憎しみを登場人物があらわにする場面ありで、こういう暗く重いドラマだと知っていたら、きっと見なかっただろうなという内容なのです。わたしは、人間関係のもつれや裏切りばかりに焦点をあて、登場人物同士のいがみ合いがひどかったりする作品は、ドラマにせよ映画にせよ、好きではないからです。

 それでも、マテーラの興味深く美しい町や家、自然を、ドラマを通して見られる上に、夫は、「あれ、おもしろいし、いいんじゃない。」と言うので、続きも気になって、毎回見続けています。Raiが初回放映分の最初の9分ほどの映像だけ、YouTubeに載せていますので、イタリア語やマテーラの町に興味のある方は、ご覧ください。


 今晩も第3話を見終わったら、すっかり遅くなってしまいました。明日は朝8時から肩のリハビリがあり、その後、バスで学校に教えに行きます。皆さん、おやすみなさいませ。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-23 23:59 | Lingua Italiana | Trackback | Comments(8)

映画、『わたし、クロード・モネ』、イタリアで今日明日上映

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Stagno delle ninfee, casa e giardini di Claude Monet, Giverny 16/6/2016

 印象派の大家、モネの人生を描くドキュメンタリー映画が、今年イタリアで2月14日・15日の2日のみ上映されます。初日の今日、さっそく見に行ってきました。イタリア語版の題名は、『Io, Claude Monet』で、日本語に直訳すると、「わたし、クロード・モネ」です。

 画面には、モネの作品およびその作品を描いたであろう場所の映像が流れ、モネが若い頃から晩年まで、友人・知人などに書いて送った手紙を読み上げることを通じて、手紙ですから当然「わたし、モネ」が、その時々にどんな精神的・経済的状況に置かれていたか、芸術や家族、自然に対してどんな思いを抱いていたかが、語られていきます。


 もともと印象派やモネの絵が好きである上に、昨年、ノルマンディーでモネの家と庭園をはじめ、モネゆかりのさまざまな場所を訪ねたばかりなので、夫もわたしも興味深く見ました。

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Étretat, Normandie, France 18/6/2016

 エトルタの海に切り立つ美しい白い断崖も、モネのさまざまな絵画と共に紹介されました。

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 夕日が沈む頃の空と海の美しい色を見て、いつかまた夕日の頃までじっくり滞在を楽しめたらと思いました。

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Honfleur, Normandie, France 18/6/2016

 オンフルール(Honfleur)は、夫が旅行ガイドを見て、風景や町並みに魅かれて行ってみたいと言うので訪ねたのですが、ここもやはりモネが訪ねていて、しかも風景に心を動かされ、絵心を刺激されていたらしいと知って、驚きました。

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Le Havre, Normandie, France 18/6/2016

 旅行中にル・アーヴルを訪ねたのは、そもそもはわたしの希望でエトルタを、夫の希望でオンフルールに行くことにしたものの、公共の交通機関を使っての旅でもあり、毎日宿を変えるより、どちらにも便利のいい場所に宿を取って、そこからバスで行こうと決めたからです。映画ではモネが印象、日の出の絵を描いたと思われる海辺の風景と、絵そのものの映像が流れました。残念ながらわたしたちがこの場所を訪ねたときは、どしゃぶりの雨でした。(詳しくはこちら

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Rouen, France 15/6/2016

 モネが何度描いても思うように絵が仕上がらず苦しんでいると書簡で告げたルアンの大聖堂も、訪ねました。映画では、モネが描いた大聖堂のさまざまな絵が紹介されましたが、この写真は、ルアンの美術館にあった作品を撮影したものです。

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16/6/2016

 ノルマンディーで旅行中、モネが何度も描いたルアンの大聖堂に、モネの睡蓮の絵をモチーフにした映像が映し出され、それはきれいだったので、感動しました。

 冒頭の写真に写る睡蓮の池があるモネの家と庭園を、わたしたちはルアン滞在中に、ルアンから電車で日帰りで訪ねました。

 そもそもわたしたちが昨年6月ノルマンディーに出かけたのは、信仰心のそれは厚い友人たちに、モンサンミシェルとシャルトルへの旅に誘われたことがきっかけでした。テロの危険もあり、肩は痛み、目にも問題を抱えていたわたしは、医者から行かない方がいいと言われたのですが、モンサンミシェルにもともと興味があった上に、5月下旬に、映画でモネの庭園の映像を見て(詳しくはこちら)、どうしてもすぐにジヴェルニーのモネの庭を見たいという思いが募ったためです。

 今晩の映画は、その映画、『モネからマティスまで。近現代庭園を描く芸術』に比べると、モネが自らの生活苦や芸術家としての不安などを語ることが多いがために、重く暗く単調にはなりがちでした。モネの絵画が美しく、自分たちが訪ねた場所や見た絵、モネの人生・心に触れられて、わたしたちには興味深かったのですが、モネ自らの手紙の言葉と絵・風景を通して、モネの人生を語ろうという手法が終始一貫して取られているために、何かドラマのようなものを期待して見てしまうと、がっかりされるかもしれません。今はこれだけ世界中で愛される画家、モネでさえ、若い頃こんなに評価を受けられず、貧困に苦しみ、また、将来の不安に襲われていたのだと驚きましたが、だからこそ、彼の絵には深みがあり、繊細な感受性を持つからこそ、絵があんなにも美しいのだろうと感じました。

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Film, "Io, Claude Monet" fino a domani, 15 febbraio al cinema

- Pensieri, sofferenze e passione per lavoro dell'artista straordinario attraverso le sue parole nelle lettere, le sue opere e le immagini dei luoghi da lui dipinti.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- エトルタの白い断崖青い海、ノルマンディー / Étretat e le sue Scogliere (18/6/2016)
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- 印象派の電車、ノルマンディー2016 / Treno dell'Impressionismo, Normandia 2016 (6/2016)
- モネと睡蓮、近現代絵画と花・庭園@明日までイタリア映画館で上映 / La Grande Arte al Cinema "DA MONET A MATISSE. L'arte di dipingere il giardino moderno"

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-02-14 23:59 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(4)

映画『君の名は』をイタリアで、イタリア語音声明日25日が最終日

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 日本で人気を博したことは知っていて、予告編を映画館とインターネットで見て、イタリアでは1月23・24・25日の3日間限定上映であることもあって、中日の今日、夫と見に行きました。内容については予告編で見たくらいしか知らなかったおかげで、最初は少し拍子抜けしながら見ていたのですが、漢詩の構成さながらの「起承転結」の「転」にあたる突然の話の急展開でびっくりして、それからははらはらしながら夢中で見ました。イタリア人の夫は、地名を知らないためもあってか、話の筋が飲み込めず、今ひとつという印象を受けたようですが、わたしはいい映画だなと感動しました。

 シネマコンプレックスの比較的小さい会場で、それでも200は優にあった座席が、映画が終わって見回すと、満席になっていたようです。夜8時からという時間帯ではありましたが、中学生・高校生・大学生が多く、社会人もいましたが若い人が多くて、中では夫が最年長だったかもしれません。周囲で見たイタリアの若者たちは、よかったと言いながら、他に自分たちが感動した日本のアニメ映画を互いに勧め合っていたので、まあ自発的に見に来るほどの日本のアニメファンが多かったのではありましょうが、いい映画だと感じた若者が多いという印象を受けました。

 イタリアでは例によって、イタリア語に吹き替えて上映されています。YouTubeで見つけた英語字幕つき日本語の予告映像と重なる場面が多いので、この二つを互いに参考にしながら見れば、英語字幕つき日本語予告編は日本語の学習に(イタリア人で英語はあまり分からない人でも、イタリア語音声字幕が理解の助けに、イタリア語音声の予告編は、日本の方などのイタリア語学習に、リスニング教材として使えると思いますので、両方へのリンクを埋め込んでおきます。



1:28  「あなたは だれ?」
1:30 「おまえは だれだ?」




1:26 "Ma tu chi sei?"
1:28 "Si può sapere chi sei?"

 イタリア語では、「あなたはだれ?」も「おまえはだれだ?」も、"(Tu) chi sei?"だけでもいいのですが、それでは2(3)音節で、6音節・7音節の日本語のセリフに対して短すぎることもあって、長さを原語に合わせるために、「でも、それにしても」と、maという逆接の接続詞を冒頭に加えたり、"Si può sapere chi sei?" 「おまえがだれかを知ることができるだろうか」と、「おまえはだれだ」([tu]chi sei)の部分をふつうの疑問文から間接疑問文に変え、さらに長い文の一部としてしまっているのでしょう。

 ちなみに文学的書き言葉を母体とする標準イタリア語では、文法的には厳密に言うと、間接疑問文内の動詞は接続法でなければいけないために、"Si può sapere chi tu sia?"と、疑問文では直説法現在の動詞seiが接続法現在のsiaになります。さらに、seiは、英語のbe動詞にあたるイタリア語の動詞esereの2人称親称単数形のtuの単数形に対してのみ使われる形なので、seiを使えば主語のtuはあえて明示しなくても分かるので、特に強調するのでなければ、明記しないのがふつうですが、 接続法現在では、動詞essereは、主語が1人称単数(io)、2人称親称単数(tu)、3人称単数(lui/lei)、2人称敬称(Lei)のいずれの場合にもsiaと同じ形を取るため、動詞だけでは主語が特定できないので、接続法現在のsiaを用いる場合は、前後の文脈からよほど自明でない限りは、主語のtuを明記する必要が出てきます。ただし、話し言葉では、こんなふうに間接疑問文内の動詞が接続法にならず直説法のままということも、特に親しい人の間どうしのくだけた会話ではよくあります。

 おそらくは長さを原語に合わせるために、イタリア語訳ではよけいな装飾がついているものの、イタリア語なら"(Tu) chi sei?"と同じ言葉ですむのに、日本語だと「あなたはだれ?」、「おまえはだれだ?」、あるいは、「君はだれだい?」などと、話す人や会話の相手、話し相手との関係によって、表現が変わってくるため、そういうところが日本語で、話すにも聞いて理解するにも、難しい点かと思います。日本語の初級の授業では、敬体を使って、「あなたはだれですか?」を最初に教え、徐々に口語的表現も導入するのですが、日本に留学して、若者が友人どうしの間で交わす言葉に接して、教科書や大学で学んだ表現との違いにとまどうイタリア人大学生も少なくありません。

 イタリアを旅行中、イタリアで留学中の方は、イタリア語の勉強も兼ねて、イタリアで長く暮らされている方は、日本に興味のあるイタリアのお友達やご家族に、日本を知ってもらうために、興味があれば、ぜひ誘ってごいっしょに、見に行ってみてください。 

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-01-24 23:59 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(4)

映画『沈黙-サイレンス-』イタリア公開、日本上映は21日

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 遠藤周作の小説、『沈黙』を映画化した『沈黙-サイレンス-』が、イタリアでは日本より一足先に、昨日、1月12日に公開されたのを、今夜映画館に見に行きました。遠藤周作は好きな作家で、20歳の頃にいろいろな作品を読み、小説、『沈黙』に感動したのを覚えてはいますが、もう30年近くも昔のことです。興味はありつつも、内容が重いこと、そのため、ただでさえ空がどんより重く、雨が降り北風が吹きすさぶ日に見に行くのはどうかと思う上に、原作が日本の小説とは言え、アメリカが制作する映画で描かれる日本の映像や歴史解釈には疑問があり、2週間ほど前に予告編を見たものの、自分から行こうというつもりはありませんでした。

 それが、「今日は天気がひどく悪いから、駐車場があるシネマコンプレックスで上映される映画を見に行こう、『沈黙』はどう?」と夫に誘われ、最初は断ったのですが、日本での評価をインターネットで調べると、評価が高い上に、すでに大切な賞も日本から受けているようです。そこで、映画への興味もあり、また、日本語や日本文化を教える立場として、早いうちに見ておいた方がよかろうと、見に行くことに決めました。

 小説をご存じの方ならお分かりと思いますが、人生や宗教の究極の問いを突きつける上に、残酷な場面も多い作品です。夫は作品そのものの主題よりも、主人公たち、ポルトガル宣教師に見える西洋至上主義などに嫌悪感を抱き、あまりよい印象を持たなかったようですが、わたしは見てよかった、胸や見る目・心に重いものはあるけれども、いい映画だと思いました。ただ、どうして当時の日本政府がカトリック教徒を迫害し始めたかなど、日本人読者を対象とした小説では必要のなかった説明が、日本の当時の歴史について知識がほぼ皆無であるイタリアの観客を対象とする映画の場合には、冒頭に数行の文字の説明でもいいから、あればよかったのではないかという気も、わたしはしました。

 英語音声日本語字幕付きの日本向けの予告編、イタリア語音声のイタリア語版の予告編を以下にご紹介します。舞台設定が日本で、登場人物の大半が日本人ですから、日本語の音声もところどころにあり、その中には、イタリア語版では字幕のないセリフがいくつかありました。





 迫害は、イタリアおよびヨーロッパでは、古代ローマ時代に、ローマ帝国がキリスト教徒に対する残酷な迫害を続け、中世以降はカトリック教会が異端派とみなす宗派や、魔女と呼んだ無実の女性たちなどに恐ろしい迫害を行っているため、過去の日本でのカトリック教徒への迫害を知って、だから日本は野蛮だとみなすイタリア人は、よほど無知な人でなければいないはずです。

 詳しい感想は、まだ小説を読んだことのない方もいるかもしれませんので、映画の内容が分からないように、ここでは伏せておきます。

関連記事へのリンク
- ciatr - 映画『沈黙-サイレンス-』あらすじ・キャスト【窪塚洋介、小松菜奈がハリウッドデビュー】

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by milletti_naoko | 2017-01-13 23:59 | Feste & eventi | Trackback | Comments(2)


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