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桜が二度咲き

 昨日、11月1日火曜日は、イタリアでは祝日でお休みでした。大家族で昼食を済ませたあと、夫と義弟と共に、ペルージャ郊外で改築中の家の様子を見に出かけると、

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Migiana di Monte Tezio 1/11/2011

 家の前の桜の木が、花をいっぱいに咲かせていたので、びっくりしました。

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 夫たちも、桜が秋に咲くのを見たのは初めてらしく、驚いていました。

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Migiana di Monte Tezio 15/11/2009

 こちらは、現在改築中のミジャーナの家を、一昨年の11月15日に撮影したものです。葉の赤とオレンジが、燃える火を思わせるような、ひときわ美しい木が、今回二度咲きした桜です。イタリアの桜には、秋になると、まずは葉が黄色に、そしてオレンジ、赤へと、木のてっぺんから色が変わり、まるで虹のように美しい木が多いのです。実は、この家の裏手にも桜の木があり、その木ではもう紅葉が始まっていました。それが、今回花を咲かせた桜は、2枚目の写真に見えるように、緑の葉でいっぱいなのです。

 ひどく寒い日が続いたあとに、暖かい日が続いたから、花が春だと勘違いしたのかもしれないねと、話をしました。イタリアには、サクランボ目当てで桜の木を植える、「花よりサクランボ」の人が多いのですが、このとき、義弟は、「サクランボもなるかなあ。」と言い、夫は、「秋には実はならないだろうし、ひょっとしたら、来年の春は、花が咲かずサクランボもできないかも。」と、花より実の方を気にしているような発言をしていました。

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 わたしたちがローマまで歩いている間に、屋根には煙突もできました。

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 今は、あちこちの壁に、窓を作っている最中です。屋根の上方が、やや盛り上がったアーチ型になるように、ゆるいカーブを描いた木の枠を置き、その上にレンガを並べています。すでに窓の形ができあがって、木の枠をはずした窓も、いくつかあります。

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 この日は、階段や台所の配置について、いろいろ考えて、話し合いました。上方に見える梁は、栗の木でできています。下方に見える梁は、以前から家を支えていた梁を、そのまま活かして利用するのですが、モミの木でできています。

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 家の周囲には、秋咲きの自生のシクラメンが、たくさん咲いていました。

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 周囲の山では、少しずつ紅葉が始まっています。そんな中で、1本だけ、可憐な花を咲かせている桜を見ることができて、うれしかったです。

 さて、今日11月2日は、イタリアでは「死者の日」とされていて、この日の前後に、お墓参りをする慣習があります。ペルージャでは、「死者の市」(Fiera dei Morti)という、大がかりな市が立ち、多くの露店が立ち並んで、観光客でにぎわいます。祝日であった昨日や、「死者の日」当日で、学校が休みの子供も多い今日は、混雑しているでしょうから、お墓参りも死者の市を訪ねるのも、明日以降にしようと考えています。「死者の日」や「死者の市」に興味のある方は、昨年の記事(下記リンク参照)をお読みください。

関連記事へのリンク
- 「少しずつ少しずつ」 (ミジャーナ、テッツィオ山の初秋と改築の様子)
- 「花よりだんご」のイタリア人?
- 「ローマ到達」
- 「死者のソラマメ、死者の市」
- 「ペルージャ、死者の市」
- 「甘いマカロニ」 

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-11-02 15:36 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(8)

10月3日(月)はストに注意

 昨日、バスでペルージャの中心街に出かけたとき、

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バス内の掲示を読んで、

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10月3日月曜日に、全国規模で、地域の公共交通機関(Trasporto Pubblico Locale)のストライキ(sciopero)が、予定されていることが分かりました。ペルージャ県(下注参照)でも、バス、トラジメーノ湖のフェリー、ミニメトロなどが、運行に影響を受けます。掲示には24 ore(訳すと、「24時間」)とありますが、通勤や通学の足に支障をきたさないように、スト中にも運行される時間帯があり(詳しくはこちら)、この時間帯は、各地域やバス会社などによって、異ります。ペルージャの場合は、掲示にあるように、6時から9時まで、及び、12時から15時までの便は、平常どおり運行されます。この時間帯以外は、ミニメトロも運営されませんので、注意してください。

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 イタリア各地での運行が約束されている時間帯については、インターネットで、「場所の名前」、「3 ottobre sciopero」(10月3日ストライキ)をキーワードに、最近1か月あるいは1週間のニュースに限定して検索すれば、分かるのではないかと思います。

 首都であり、観光客や住まれている方も多いであろうローマについてだけ、ストライキ情報を詳しく述べたANSA.ITの記事へのリンクを下に貼っておきます。記事によると、ローマでストライキが行われるのは、午前8時半から午後5時まで、及び、午後8時以後とのことです。バスや地下鉄に加えて、ローマ市内及び郊外を走る鉄道も、ストライキの対象となるようですが、詳しくは、記事を直接参考にしてください。

 公共交通機関のストライキは、前日までに撤回されることも、たまにあります。ただ、今回のストライキを呼びかけたUSB(Unione Sindacale di Base)の記事(下記リンク参照)によると、今回のストは、切実な現状を踏まえて、地域公共交通機関の運営の是正を問い、大幅な人員削減を回避しようとするものであり、予定どおり実施される見込みが高いのではないかと思います。

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 イタリアでは、ストライキと言っても、全員が参加するわけではなく、たまに運行しているバスがあったりするので、いつまでも来ないバスをあてもなく待っていたことが、わたしにもかつてありました。ペルージャに限って言うと、たとえUmbria Mobilitàのバスの時刻表には載っていても、Zで始まる路線は、ACAPという会社によって、運営されていて、ACAPのバス(たいていは小型バスです)は、ストライキ中でも、運行しています。これは、ACAPが組合のような会社で、職員がお互いに仕事を分担し合い、よく知り合っているからです。

 公共交通機関のストライキは、金曜日に行われることが多く、日にちは以前から決まっていても、テレビニュースで取り上げるのはたいてい前日の夜になります。今回は、前日が日曜日でもあり、ひょっとしたら、出かけていて、ストライキを知らぬまま、月曜日にストに巻き込まれる方もいるかもしれないと思い、ブログの記事にしてみました。

 最後の2枚は、最近いつも、母子仲よく、我が家の周りで、遊んだり、追いかけっこをしたりしているネコたちの写真です。うまく表情をとらえたと思ったら、さらに近寄るので、写真に収まらず、そうかと思ったら向こうに行ってしまうので、うまく写真に撮れないのでした。近頃は、窓から顔を出して、2匹の様子を見るのが、楽しみの一つになりました。

LINK
- メルマガ第14号、「Bacio、交通機関のストライキ」
- Ufficio Stampa USB – Trasporti: lunedì 3 ottobre Scipero Nazionale di 24 ore del TPL. USB, Fermiamoci per Fermarli
- ANSA.IT Lazio – Trasporti: Lunedì sciopero, disattivati varchi Ztl. A rischio bus, metro, tram e ferrovie urbane
- InfoRoma.org – Ferrovie urbane di Roma

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-10-01 15:49 | Viaggi | Trackback | Comments(12)

花の妖精

 花市には、あでやかな衣装をまとった花の妖精たちが、

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空を舞っているかのような、

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美しいラン(orchidea)の鉢植えが、

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たくさん並んでいる店も、ありました。

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 盆栽もあります。イタリアでも、近年は盆栽が流行しているようで、あちこちの店や市場で、時々見かけます。オリーブの木など、イタリアならではの素材を大胆に使った、大きな美しい盆栽を見たこともあります。今回並んでいた盆栽は、小ぶりのものが多く、日本の盆栽とは、どことなく異なる風情があります。

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ブドウや梨など、

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果物の木を売る店もありました。

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 こちらの木の名前に、「日本の」(del Giappone)とあったので、友人に質問されたのですが、残念ながら、どういう植物か、まったく知りませんでした。今日になって、ラテン語の学名から検索して、東アジアに分布し、日本にも広く分布するアキグミ(詳しくはこちら)という落葉低木だと、知りました。

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ふだんは、このリッチョーネ(Riccione)花市、Giardini d’Autore(記事はこちら)を訪ねるときは、会場の近くに駐車していたのですが、今回は、町はずれに車を置いて、会場まで歩きました。海辺の町なので、海の近くまで行き、しばらく砂浜の水際を、裸足になって歩きました。

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植木鉢を提げて歩くには距離があったこともあり、今回は、花の購入を見合わせました。その代わりというわけか、夫はリキュールやジャム、

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お菓子の並ぶ店を、特に時間をたっぷりとかけて、見ていました。吟味をつくして購入した、ヨーロッパカンゾウ(liquirizia)のメレンゲが、とてもおいしかったです。メレンゲには妙に甘いものが多くて、あまり好きではないのですが、このメレンゲでは、カンゾウの苦味とメレンゲの甘さがうまく調和して、いい味になっていました。

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 今回の記事もやはり、お気に入りのカボチャ(zucca)で締めくくりたいと思います。

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 こちらの写真は、角度を変えて撮影したものです。首のかしげ具合や愛らしい後ろ姿が、いっそうよく見えます。

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 こちらも、巣に集う鳥の親子のように見えます。想像力と創造力が発揮された、自然と人間のみごとな共作だと思いました。

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by milletti_naoko | 2011-09-29 17:00 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

カボチャも芸術

 日本に暮らしていた頃は、カボチャと言えば緑色と思い込んでいたのですが、イタリアで見かけるカボチャには、黄色やオレンジなど、さまざまな色があります。

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 そう言えば、ハロウィンのお祭りで使うカボチャもオレンジ色ですが、わたしが、カボチャ(zucca)の美しさに、初めて感動したのは、ちょうど10日前のことでした。色とりどりの、大きさも形もさまざまなカボチャたちの美しいことと言ったら!

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 ここでは、泉も、泉から水を飲む鳥たちも、すべてカボチャの形をうまく使っています。ぐるっとねじれたカボチャは、確かに、鳥が長い首をねじらせたような形をしていますが、うまく考えたものだなと思います。それぞれの模様や色合いが微妙に違っているのが、またいい味を出しています。

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 このすばらしいカボチャたちに出会ったのは、9月18日日曜日に、リッチョーネ(Riccione)で開催された花市、Giardini d’Autoreを訪れたときです。

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 会場は、リッチョーネ中心街にあるVilla Lodi Fèです。毎年、春と夏に二度催されるこの花市を、わたしたちが訪れたのは、今回で4度目になります。

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 春に比べると、やはり花の数が少ないのですが、それでも季節の花の鉢植えや、

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庭を心安らぐ空間にするために

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役立つ品の数々を、

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見て楽しむことができました。

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 今回の花市には、友人シモーナが勤める工房、Artigianateも店を出していました。工房で作る布製品は、上質の布地に、梨の木を手で彫り上げた版木を使って、麦の穂やブドウなどのデザインを施したものです。(詳しくは、下記リンク参照)今春に、店がリミニからリッチョーネに新装開店したこともあって、花市の主催者から出店の誘いを受けたそうです。

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 そこで、9月18日日曜日は、シモーナたちと花市の会場前で待ち合わせて、一緒に昼食を取りながら、おしゃべりをしました。わたしたちも以前に食べたことのある、リミニのピアディーナ屋、NudeCrud(下記のリンク参照)が、花市の会場で店を出していたので、ここで、ピアディーナ(piadina)を買って食べました。わたしが頼んだのは、ローストビーフ、トマト、そして、レタス入りです。シモーナから、ここのピアディーナはおいしいから、と前回も今回も聞いていたのですが、そのとおり、生地がパリパリしているのに柔らかく、本当においしかったです。

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 昼食後、会場内を散歩したのですが、これまで見かけたことのない不思議や植物や盆栽、そして、

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Gallo Sebright

こんなふうに、それは美しい鶏たちを、見ることができました。

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 他にも、きれいな花や興味深い品々はたくさんあったのですが、過去もずっと出店している業者が多いため、こうした業者の店の写真は、今回は割愛しています。興味のある方は、過去2度の花市に関する記事をご覧ください。(下記リンク参照)

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 何はともあれ、今度の花市で、わたしが一番気に入ったのは、こちら、トスカーナのフォイアーナ・キアーナ(Foiana della Chiana)Club Amici della Zucca(訳すと、「カボチャの友の会」)の展示でした。

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 冒頭の写真のカボチャも、やはり、このカボチャの友の会の提供です。この会では、毎年、フォイアーナの町で、カボチャ祭り(Festa della Zucca)を開催し、カボチャの重量を競うコンクールも行っています。上の写真では、1等のカボチャは、なんと481kg、2等248.5kg、3等は246.5kg。会場の人に尋ねると、ここまで大きくするには秘訣があり、ここで賞を得るカボチャは、食べることはできないということでした。

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 他にも、カボチャを使った興味深い展示が多かったので、今年のカボチャ祭りの開催が、10月22日・23日と知って、ぜひ行ってみたいと思いました。フォイアーナは、ペルージャから、それほど遠くありません。

 こんなふうに、この花市には、何度訪ねても、おもしろい発見があります。花や園芸のお好きな方も、そうでない方も、機会があれば、ぜひ訪ねてみてください。

⇒記事、「花の妖精」(リンクはこちら)につづく。

LINK
- Giardini d’Autore a villa Lodi Fè. Mostra Mercato di Piante Insolite e Rarità Botaniche - HOME
- 「リッチョーネの花市」(Giardini d’Autore 19/9/2010)
- 「花市で春を先取り」(Giardini d’Autore 19/3/2011)
- Stampa su tela – Artigianate – Prodotti e Ordini
- 「ロマーニャ伝統の技とデザイン」(Artigianate 3/10/2010)
- 「新店は森の中」(Artigianate 8/5/2011)
- NudeCrud. Piada, Cassoni, Bar e Cucina - HOME
- 「夏のリミニ1」(NudeCrud. Piadineria di Rimini 5/9/2010)
- it.wikipedia - Sebright
- Club Amici della Zucca - HOME

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by milletti_naoko | 2011-09-28 17:28 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

アルプスと言えば

ハイジ。ハイジと言えば、牛飼い少年のペーター。マリッティメ・アルプスでも、山の高み、標高千メートル以上の草原で、のんびりと草を食んでいる牛の群れを、しばしば見かけました。

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Piana superiore del Valasco (1814m), Parco delle Alpi Marittime 20/7/2011

 上の写真は、ヴァラスコ高原(記事はこちら)で撮影したものです。ただ、ハイジと違うのは、こういう牛たちは完全に放牧されていて、近くに牛飼いらしき人を見たためしがないということです。アッペンニーニ山脈では、人がいなくとも、牛は柵の中に囲われていることが多いのですが、アルピ・マリッティメ自然公園(記事はこちら)では、柵を見かけることはまれで、牛たちは野山を自由に歩き回っていました。

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Pianoro del Valasco (1763m), Parco delle Alpi Marittime 20/7/2011

 ただ、牛の中にもうっかり屋さんはいて、たとえば上の高原から50メートル下の高原に下りると、はぐれ牛が、仲間が見つからずに、うろたえて、さまよい歩いていました。夫が追い立てて道を示し、何とか坂道を登って行きました。

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Lago del Vei del Bouc (2054m), Parco delle Alpi Marittime 21/7/2011

 今回の旅行中、驚いたのは、細い道を長い間登り続けて、ようやくたどり着いた2054mの高みにある湖、Lago del Vei del Bouc(記事はこちら)でも、牛たちが水辺でのんびりとくつろいでいたときです。

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 牛と言えば、牛乳。牛乳と言えば、チーズ。夫もいろいろな店で、特産のチーズを味わって、楽しんでいました。上の写真は、先日もご紹介したパランフレ(Palanfré)の宿、L’Albergh(記事はこちら)の前菜です。宿の経営を始めたばかりの娘さん曰く、「お客さんには、やはり地域独特のサラミやチーズを味わっていただきたい。」

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 それは客のためだけではなく、実は彼女の家族のためでもあります。と言うのは、村には彼女の兄弟が経営する農場があり、牛を飼育し、チーズ(formaggio)を生産していて、店で食べたチーズは、この農場のものだからです。農場の名は、Azienda Agricola Isolaで、宿から少し坂道を登ったところに、農場のチーズ直売店があります。前菜で食べたチーズがおいしかったからと、夫と山登りの帰り道にこの店に立ち寄り、店の人に説明を聞きながら、数種類のチーズを購入しました。

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 フレッシュチーズ(formaggio fresco)熟成チーズ(formaggio stagionato)とも、いろいろな種類があり、大きさもさまざまです。店では、チーズの他に、バター(burro)リコッタ(ricotta)も販売していました。

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 このチーズ直売店は、左手に見える、花で飾られた建物の1階にありました。店の入り口は、写真で歩いている夫の、ちょうど正面にあります。

LINK
- Rifugio – Albergo L’Albergh – Locanda del Parco - HOME
- Regione Piemonte – Diapositiva1 – p.5 “Azienda Agricola Isola” Vernante – Loc. Palanfré (ppt)

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by milletti_naoko | 2011-09-24 08:02 | Piemonte | Trackback | Comments(8)

花のアルベルギ渓谷

 わたしたちが泊まった宿、L’Albergh、(記事はこちら)の名前は、この近くを流れる川と渓谷、そして、川の源である湖の名前、アルベルギ(Alberghi)から来ています。

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Palanfré (1379), Parco delle Alpi Marittime 23/7/2011

 7月23日土曜日は、湖までの散歩が終わったら、他の場所に移動するつもりだったので、朝はまず、荷物をまとめて、駐車場に運び、午前10時頃に、パランフレ(Palanfré)の村から、歩き始めました。

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 出発してからしばらくすると、道は緑の木々の間を進んで行きます。

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 まもなく視界が開けて、前方に大きな岩の頂が見えてきます。左手には、はるか下方に川が流れています。

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 登りに登って、11時過ぎには、かなり高いところまでたどり着きました。振り返ると、これまで歩いてきた渓谷が、見晴らせました。

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 参考までに、この写真は、パランフレの宿の2階の部屋から撮影したものです。上の写真では、この写真では近くに大きく見える青い山並みが、後方に遠ざかって、小さく見えているのが、お分かりかと思います。

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 急な登り坂はいったんここで終わり、しばらくはなだらかな坂道、それから平地が続きます。

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 アルベルギ渓谷(Vallone degli Alberghi)のこの平地には、色とりどりの花がたくさん咲いていました。


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 特によく見かけたのは、自生のラン(orchidea)の花です。ペルージャやアッペンニーニでよく見かける花もありましたが、この花のように、ふだん見かけるのとは色も花の形も異なり、芳しい香りのするランが、群れをなして咲いていました。

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こんな小さくて愛らしい花もあれば、

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あでやかなマルタゴン・リリー(giglio martagone)

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セイヨウウスユキソウ(エーデルワイス、イタリア語名stella alpinaの直訳は「アルプスの星」)の花もありました。

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 こうして、花いっぱいの野原を歩いて行くと、

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ちょうど正午頃に、道が二手に分かれました。右の道は、湖、Lago inferiore del Frisson(2057m)へ、左の道は、湖、 Lago degli Alberghi(2038m)へと向かっています。所要時間は、いずれの湖へも45分と書かれていります。ただし、ピエモンテの人は歩くのが速いのか、わたしがひどく遅いのか、わたしはピエモンテでは(トスカーナではそんなことはないのですが)、たいていは所要時間の倍の時間をかけて、山を歩きました。

 わたしは、渓谷を流れる川の源になっているアルベルギ湖に行きたかったのですが、夫が、右の道の行く手にある別の湖、Lago Vilazzo(1838m)を訪ねたいと言うので、右の道を進むことになりました。

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 急な坂道を登り続け、ようやく湖、Lago inferiore del Frisson(2057m)に到着したのは、午後1時半頃のことでした。

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 湖やパノラマを心ゆくまで眺めてから、花を愛でながら、山道を下りました。

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 宿に着く直前に、チーズ農家がチーズを直売する店に少し立ち寄りました。こうして、パランフレの村には午後4時40分頃に到着しました。

LINK
- Alpi Cuneesi. Escursioni e Sentieri – Valle Vermenagna 10.03 Palanfré (1379m) – Lago inferiore di Frisson (2057m) - [Lago superiore di Frisson (2127 m)] - [Passo della Mena (2197 m)] - Lago degli Alberghi (2038 m) - Palanfrè (1379 m)
↑↑Descrizione dettagliata e foto del sentiero/コースの詳しい説明と写真があります。
- regione.piemonte.it – Rete Escursionistica - Valle Vermenagna - La Valle di Palanfré (pdf)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-09-22 23:51 | Piemonte | Trackback | Comments(6)

ナデシコとブナと救急病院

 湖を訪ねたあとは、来た道をひたすら下りました。(記事、「思い出の散歩道」の続きです。)

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 渓谷、Vallone del Vei del Boucは、見晴らしがすばらしく斜面も色とりどりの花に覆われています。

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 特に印象に残ったのは、ナデシコ(garofanino)の花です。花びらの形も、ピンクの色合いもさまざまな花が、標高2千メートルもの高みに、たくさん咲いていました。

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 ただ、そうやって風景や花に見とれて、撮影するために立ち止まっていたら、夫からかなり遅れてしまいました。また、下り道が長いこともあり、本来のトレッキング・コースよりは近道になる小道を選んだのですが、この道には細くかつ足元が滑りやすいところが、何箇所かありました。山を下る途中で、うっかり足を滑らせ、左手で体を支えた際に、地面に指を強く突いて、痛めてしまったのは、こんなふうに、他のことに気を取られながら歩いていたため、また、歩きにくい道を選んでしまったためだと思います。

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 翌日、7月22日金曜日の朝は、サン・ジャーコモの宿から、別の渓谷を歩こうと出発したのですが、あまりにも指が痛むのですぐに引き返し、一番近いクーネオ(Cuneo)の町にある救急病院(Pronto Soccorso)を訪ねました。受付で事情を説明し、わたしの負傷は、verde(訳は、「緑色」)に、区分されました。救急病院では、救急医療を必要とする順、傷病の重い順に、赤(rosso)、黄(giallo)、緑(verde)、白(bianco)に区分され、患者が診療を受けられる順や支払いの有無も、この色によって決まってきます。待合室の壁を見ると、緑色の印の横には、「それほど緊急を要しないけれど、この病院を訪れたのは正解」と書かれていました。

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 にも関わらず、すぐにレントゲン撮影と診療を受けることができ、包帯で指を固定もしてくれました。中指の第二関節が不完全骨折(infrazione)を起こしているけれども、大したことはなく、20日間固定すれば治るはずだと聞いて、安心しました。受付から診療終了までが、40分と速かったので、夫と二人で、ピエモンテの病院の効率のよさに感心しました。診療やレントゲンも幸い無料でした。ちなみに、3週間後にペルージャの病院で、レントゲン撮影をし、ギプスを取って、診療を受け、「もう大丈夫」と言ってもらったときには、予約をしていたにも関わらず、すべて終わるまでに2、3時間かかりました。このときは患者の自己負担金(ticket)として、レントゲンに14.2ユーロ、診療に12.91ユーロを支払いました。

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 もともとサン・ジャーコモの宿(記事はこちら)では、泊まり始めた水曜日の晩から、「金曜の晩はすでに満室」と聞いていました。マリッティメ・アルプス(記事はこちら)の地図やガイドブックを見て、わたしたちが次の滞在先として選んだのは、アルピ・マリッティメ自然公園(Parco delle Alpi Marittime)の東端に近いパランフレ(Palanfré)でした。上の写真、左手の看板にあるように、この村を出発地点とするトレッキング・コースはたくさんあります。

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 宿は、こちらのL’Arbergh(ホームページはこちら)です。

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 この宿はレストランにもなっていて、到着したばかりのわたしたちは、まず昼食を済ませました。地元のサラミとチーズがふんだんに味わえる前菜を、夫が喜んで食べていました。(残念だったのは、夕食にも、そっくり同じ前菜が出されたことです。)空室があり、朝食・夕食つきでダブル・ルームが、一人一泊50ユーロと聞いて、ここに泊まることにしました。

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 ちょうど翌日から村祭りが始まるため、村の入り口で、会場の設置をしていました。そのため、わたしたちは、車を村はずれの駐車場に置き、しばらく歩いて荷物を運びました。

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 午後は、宿からしばらく山道を登って、ブナの森(bosco di faggio)を訪ねました。下方にある村を雪崩から守るため、ブナの伐採が禁じられていたために、数世紀を経たみごとなブナの木が、いくつもそびえ立っています。

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 散歩道には、自然やかつての暮らしを説明する看板がいくつか立っています。そうした看板を読み、美しい眺めや花を楽しみながら、しばらく散歩をして、宿に戻りました。

LINK
- Ministero della Salute – 118 e Pronto Soccorso – I codici colore gravità (triage)
- L’Arbergh – Locanda del Parco in Palanfré di Vernante


Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-09-21 16:46 | Piemonte | Trackback | Comments(6)

麗しのヴァラスコ高原

 7月20日水曜日は、アルピ・マリッティメ自然公園(Parco delle Alpi Marittime、記事はこちら)の中心(cuore del Parco)と言われるヴァラスコ高原(Pianoro del Valasco)を訪ねました。

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Pianoro del Valasco (1763m), Parco delle Alpi Marittime 20/7/2011 11.44

 出発は、自然公園の観光案内所と植物園(記事はこちら)のあるテルメ・ディ・ヴァルディエーリ(Terme di Valdieri、1368m)

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Parcheggio delle Terme di Valdieri (1368m) 20/7/2011 10.03

 ここからヴァラスコ高原までの所要時間は、ガイドブックによると1時間10分。わたしたちは、のんびりと2時間かけて歩きました。無料駐車場に空きがないので、こちらの有料駐車場(1日3ユーロ)に駐車しました。左手に迷彩テントが並んでいるのは、軍人さんたちがキャンプをしていたからです。

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 道は、小川のそばを、ゆるやかに登って行きます。上の写真は、10時22分頃、後ろを振り返って、撮影したものです。登っていくうちに、最初は手前の山の後ろに隠れていた向こうの山が、姿を現し始めました。

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 右手に見える山を見ると、わずかに残った白い雪が、下方から少しずつ解け始め、その水が流れ落ちて、やがては川に注ぎ込んでいます。

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 時には、ゆっくりと穏やかに流れ、時には、水しぶきを上げ、勢いよく流れ落ちる。そんな川の変化も楽しみながら、山を登って行きます。

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 水の豊かなところなので、花が咲きほこり、色とりどりの蝶もたくさんいました。

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 こうして山を登ったあとで、最初の写真でもご紹介した、ヴァラスコ高原に到着しました。

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 奥に小さく見える白い建物は、山小屋、Rifugio Valasco。1861年のイタリア統一時の王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世が、狩猟に訪れた際に、使用していた館です。今は、登山客が食事や宿泊をするのに使われています。

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 到着がちょうど正午頃でもあり、この山小屋で昼食を食べました。南仏料理が味わえるというこの山小屋、野菜がたっぷり入ったこちらの前菜がとてもおいしかったです。

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 一方、こちらのパスタは今ひとつ。パスタをゆでるお湯に塩を入れ忘れたのではないかと思いました。

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Piana superiore del Valasco (1814m) 20/7/2011 13.55

 昼食後は、さらに山を登り、こちらの高原までやって来ました。左手の山の斜面から、細い滝がいくつも流れ落ちています。

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 水辺には、ランの花がたくさん咲いています。

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 こちらの花も、高原のここかしこで、白やピンクの花を咲かせていました。

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 高原には、牛もたくさんいて、広い野原で、のんびりと草を食んでいました。

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 花が咲きほこり、川の美しい野原を、しばらく散歩してから、山を下りました。

LINK
- Rifugio Valasco (Reale Casa di Caccia, 1764m. s.l.m.) - HOME

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by milletti_naoko | 2011-09-13 00:03 | Piemonte | Trackback | Comments(8)

秋色いろいろ

 9月2日、ペルージャの北方にあるテッツィオ山(Monte Tezio)を、ミジャーナ(Migiana di Monte Tezio)から登って行くと、

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ブラックベリーの茂みがところどころにあり、熟しつつある実がいい色をしていました。熟れた黒い実は、甘くておいしかったです。

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 野バラの実も、色づいて、赤くなりつつあります。

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 少しわき道にそれると、思いがけず、クロッカスの花が咲いています。

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 緑のセイヨウヅタ(edera)の間から、遠慮がちに、顔をのぞかせる、美しい可憐な花たち。

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 8月下旬から、ミジャーナの古い家(記事はこちら)の改築が始まりました。働き者の左官屋さんたちが、毎日忙しく仕事にあたっています。外壁を覆うセメントを落とすと、下から美しい石造りの壁が現れました。

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 今年の夏は涼しい日が続いたときがあったからか、トマトの収穫が例年に比べて、若干遅かったような気がします。早朝、ルーコラやサニーレタスと共に、保存用に瓶詰め(記事はこちら)するべくたくさんのトマトを収穫したのは、9月1日。

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 テラスの竹を組んだアーチを飾るジャスミンに、絡みながら育っていた朝顔が、ようやく花を咲かせ始めたのも、8月下旬になってからです。

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 澄んだ秋の空によく似合う、深い空色の花が、

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 毎朝、たくさんテラスに咲きほこるので、見るのがとても楽しみです。

*追記(2012年9月11日)
 今年の夏になって、この記事に写真を載せている花は、クロッカスではなく、毒のあるイヌサフランだということが分かりました。クロッカスとの見分け方や学名など、詳しくはこちらの記事)をお読みください。

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by milletti_naoko | 2011-09-11 14:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

朝日と植物園とカモシカの道

 朝6時過ぎ、

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東には、昇り始めた日の光がまばゆく、

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西には、傾きゆく月と、朝日に赤く染まるアルプスの山。この写真を夫が撮影したのは、7月18日の朝のことです。朝日や山がどんなに美しかったかを、夫が目を輝かせて語るので、

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 翌7月19日は、わたしも早起きして、朝日を見ようと思ったら、昇る朝日は雲に覆われて見ることができず(上の写真は、5時58分に撮影)、ですから、山も紅に染まることはありませんでした。でも、ピンクを帯びた朝焼けの空が、とてもきれいでした。

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 ちなみに、わたしがようやく昇る朝日と紅に染まる山を見ることができたのは、さらに次の日、7月20日の朝のことでした。(上の写真)「菜の花や月は東に日は西に」と詠んだのは、与謝蕪村。ここでは逆に、「日は東に月は西に」見えたのですが、自然の雄大さと神秘を感じました。

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 7月19日火曜日の朝、テルメ・ディ・ヴァルディエーリ(Terme di Valdieri)を訪れると、日頃は後方に見える高い山が、霧と雲にすっかり隠れています。写真で、道路の左手に見えるのは、アルピ・マリッティメ自然公園(記事はこちら)の観光案内所。右手に見えるピンクの建物は、バール・ホテル兼レストランです。

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 観光案内所内には、周辺の山や村の観光やトレッキングに役立つガイドブックや地図(詳しくはこちら)が、多数あります。無料で手に入るいい地図もあり、どこを歩くか決めたり、自然公園全体の概要をつかむには便利なのですが、登山をするには、やはり詳しい地図を購入する必要があります。無料の地図では、所要時間や標高差、正確な道筋などが、分からないからです。案内所ではちょうど、「人間と狼の出会い~狼の飼育と人間と犬の関係の起源」(原題は下記)というテーマの展示が行われていました。

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 観光案内所で入園料を払い、上の写真の左に見える木の橋を渡って、植物園に入ります。夫が見ている看板に、このヴァルデリーア植物園(Giardino Botanico Valderia)の園内図や説明があります。植物園では、アルピ・マリッティメ自然公園の代表的な植物を、約450種も見ることができるます。植物園の説明(イタリア語)や植物の写真、園内の見取り図(PDF)へのリンクは、こちらです。ちなみに、上の写真は、天気のよかった前日に撮影したもので、

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 わたしたちが植物園を訪ねた日は、曇っていた空から、入園とほぼ同時に、雨が降り始めました。

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 天気は残念でしたが、植物園では、自然公園の植物を、生育環境ごとに、14か所に分け、一つひとつの植物の名前も、きちんと記されていたため、散歩は楽しかったです。アルピ・マリッティメを歩いていて、時折り見かけた、こちらの美しい花も、学名が、Astrantia major L.、イタリア語名がAstranzia maggioreだと分かりました。

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 こちらの花は、イタリア語で、Regina delle Alpi(直訳は、「アルプスの女王」)、学名をEryngium alpinum L.と言います。この花は、植物園や他の庭園で栽培されているのは、見かけても、今回の旅行中は、自生の花を見ることができませんでした。

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 このStella Alpina(直訳は「アルプスの星」)は、かなり標高の高いところで、時々見かけました。

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 こんなおもしろい形をした花も咲いていましたし、ブルーベリーの茂みがあり、苔むした岩が美しく並ぶ小道もありました。

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 植物園を訪問したあとは、雨が降りやまないので、次に宿泊する場所探しも兼ねて、ドライブをしました。こちらのエントラックエ(Entracque)の町を訪ね、

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 町はずれにあるダムに近いレストラン、Ristorante il Vecchio Mulino(リンクはこちら)で、昼食を食べました。わたしが食べたのは、こちらの前菜、Antipasti misti。地域特産のチーズや肉、魚を、趣向を凝らして料理したもので、どれもとてもおいしかったです。食後はまず、ダムの隣にあるENELの博物館で催されていた、アルピ・マリッティメとメルカントゥールの植物・動物の写真展を見ました。

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Torrente Gesso della Barra, vicino al parcheggio di San Giacomo di Entracque

 それから、エントラックエのジェッソ川(Torrente Gesso di Entracque)バッラのジェッソ川(Torrente Gesso della Barra)(上の写真)を遡って、翌日から宿泊する宿を決めたのですが、澄んだ水が勢いよく流れる川と、石の模様の美しさが、印象に残りました。

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 それから、サンタンナ・ディ・ヴァルディエーリ(Sant’Anna di Valdieri)の宿に戻り、しばらく部屋で休みました。わたしが午睡のあと、目を覚ますと、空はすっかり晴れ上がり、部屋の窓からは、朝は霧と雲に覆われていた山が、よく見えました。

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 その後、午後6時頃に、夫から電話があり、「窓から向かいの山を見てごらん。」と言うのです。電話で夫が指示する場所を、カメラのズームで拡大して見てみると、夫が携帯電話を片手に、手を振っているではありませんか。(赤い矢印で示した部分)

 かつてサヴォイア家の王がよく狩猟をしにやってきたこの地域では、その頃から、カモシカ(camoscio)を引き寄せるために、塩をまいていた箇所がいくつかあり、今もそうして塩がまかれたところを、カモシカが好んで歩くそうです。前日に、ライ麦の博物館の方から、この岩山に、そういうカモシカの通り道があると聞いていました。以来、夫はこの岩山を登りたがっていたのですが、登山地図を見ても、トレッキングコースがなく、岩がちなので、わたしは反対していました。わたしが宿で一眠りしている間に、夫はこうしてカモシカのように軽々と、目指す岩山に登ったわけです。

LINK
- Parks.it – Parco delle Alpi Marittime – Guide, DVD e gadget
- Parks.it – E l’uomo incontrò il lupo: sabato mattina l’inaugurazione della mostra. Domesticazione del lupo e origine del rapporto fra uomo e cane
- Parks.it – Valderia Gli ambienti La flora (PDF)
- it.wikipedia – Astrantia major
- it.wikipedia – Eryngium alpinum
- Vecchio Mulino entracque – Ristorante Tipico - HOME

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by milletti_naoko | 2011-09-08 21:40 | Piemonte | Trackback | Comments(4)


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Naoko Ishii
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