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パリへ脱出大作戦

 できるだけ早く飛行機の便を見つけて、近いうちにパリへと旅立ち、2、3週間滞在したいと思ったのは、今朝のことです。昨日から、花粉症の症状がぶり返して、今朝は5時半に起き出して、錠剤を飲み、目薬を差しました。

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 「パリなら北にあるから、イトスギの花粉はまだ飛んでいないはず。」というのも、動機の一つですが、もともと「今年はパリに行きたい!」と、すでにフランス語学習キットも購入していました。フランス語の母音の多さにめまいがして、「第1節 発音」の二重母音のあたりで、入門書はストップ。夫の留守中、家事をするときには、できるだけフランス語の歌を聞いて、耳だけは慣らすようにしていましたが…… パリ行きの時期としては、漠然と5月を予定していました。

 早起きを幸いに、こんな時間では洗濯も掃除もできないからと、インターネットで調べていたら、まずはパリにも花粉症があると分かりました。ただ、今イタリアで、わたしの花粉症の根源となっているイトスギなどの針葉樹は、パリの町にはないということです。現在花粉症で大変なのは、フランスでは、イトスギの多い南部だとか。南部の気候や樹木は、イタリア中部と似ているのでしょう。ところが、「イトスギを始めとする針葉樹が少ない」はずのパリでも、日本でスギ花粉に苦しむ方に、アレルギー症状を引き起こす花があることが判明しました。街路樹として、数多く植えられているというマロニエの花です。

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 インターネットで花粉症対策を調べると、イタリア語のサイトでは、「症状がひどい場合は、その時期だけ、標高千メートル以上の山など、症状を引き起こす花粉のないところに出かけること」という助言を、よく見かけます。それで最近は、週末に、夫と標高の高い山を散歩したのですが、低地は暖かくなってきた今も、千メートル以上の山には、まだ雪が残っています。小学校の高学年まで札幌に住んでいて、小学校の体育の授業は、冬はスキーばかりだったし、家でもスキーで遊んだりはしたものの、以来スキーとはおさらばで、雪山に何日も滞在するのもどんなものか。それなら、北のパリに行けば、まだスギ花粉は飛散していないはずと思ったら、このマロニエのために、パリで花粉症に苦しむ日本人は、非常に多いようです。

 実はこのマロニエ、イタリアにも存在します。ペルージャ近辺やアッペンニーニの高地で見かける木で、ブドウの実が逆さになって咲いたような白い花がおもしろく、きれいなので、印象に残っています。イタリア語名がippocastano(読みは「イッポカスターノ」)だとは、夫に聞いて知っていて、響きが妙にひょうきんだなと思っていました。「ippo-とあるから、馬に関係あるに違いない。馬の頭が上を向いたような形をしているからかしら。」と何となく思っていたのですが、今、記事を書くに当たって伊伊辞典で調べると、「実(み)が馬の病気を治すと考えられていたために」、こう呼ばれるそうです。パリで「マロニエ」が花粉症を起こすと分かり、Wikipedia日本語版で「マロニエ」を調べて、イタリア語(italiano)の同じ項に飛び、そこで初めて、「マロニエ」なる木が、ippocastanoのことだと分かった次第です。

 でも、この木の花は、イタリアでも5月頃咲くはずだから、パリではまだ咲いていないはずだと思って調べてみると、案の定、パリでマロニエの花が咲き、花粉症患者が出はじめるのは、5月に入ってからのようです。まれにパリで2月後半から3月の間にアレルギー症状や花粉症を、経験したという記事も見かけたのですが、何の木によるか、また、それが花粉症かは不明のようです。いずれにせよ、パリには、今ペルージャでわたしを花粉症に追いやっているイトスギは存在せず、マロニエの花が咲くにはまだかなり早いようです。そうして、以前から行きたいと考えていた5・6月にパリを訪ねては、花粉症に苦しむ恐れがあるということが、分かりました。

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 そこで、今年は、軍語学学校で教えることもないだろうし、今学年度は、外国人大学で担当する授業もないし、春は今のところ、通訳や翻訳の仕事も入っていないので、ただいま、パリへの逃避行を画策しているところです。フランス語の勉強はできていないけれど、復活祭の前でもあるし、ひととおり家じゅうの大掃除と洗濯だけ片づけて、2・3週間、花粉からおさらば、と。

 「パリ、花粉症」をキーワードとして、検索していたら、「これはよさそう」と思われる花粉症対策を書いた記事にも、行き当たりました。(下記リンク参照)こうした記事を参考にして、今朝からさっそく、1日水を2リットル飲もうと心がけ、生のミントの代わりに、家にある乾燥させたミントの葉を5g使って、モロッコ風ミントティーを入れ、冷たい飲み物・乳製品・白砂糖・合成添加物を避けようと、心に決めました。

 まだ飛行機の料金も調べていないし、夫にも話していません。ただでさえ乗ることのまれな愛車を、さらに放置するのもかわいそうですが、パリまで、そして、パリで車を運転する度胸はありません。

 さて、わたしはパリに、行けるかな行けるかな? 日本への航空料金は高く、今年は法事があるので9月に帰国したいのですが、ちょうど滞在許可書の更新の時期が重なるため、これも微妙なところです。フランス語の勉強は…… 今回は間に合わないでしょうから、英語とイタリア語で何とか間に合わせるとして、とりあえず出発前に少しだけつめこみは試みるつもりです。一度行けば、勉強する気もより高まるかもしれませんし。

 口だけではなくて、本気ですよ。今朝さっそく、Amazon.itで、パリのガイドブック2冊と、フランス旅行会話の本を注文しました。たった今、17時03分付のメールで、「ご注文の3冊を発送しました。」というメールを受け取ったばかりです。注文時も今も、「到着予定は3月16日」、つまり明日となっていて、今日15時58分に、荷物を運送業者に引き渡したそうな。さて、このパリのガイドブックたち、予定どおり明日中に、届くかな届くかな?

*写真は、今年3月3日に、ウンブリアの山を歩いていて見かけたクロッカス(croco)の花です。

参照リンク
・パリ、フランス花粉症・花粉情報
- 「グリップ・風邪流行の次は、ポレンヌ・花粉アレルギーが始まった南フランス地方・・・」(波多野均さんのブログ)
- 「パリの花粉アレルギー」(Qtaro-mamaさんのブログ)
- 「第83話 パリのマロニエ恐怖!?悪魔来たりて花粉まき散らす?」(BOSSさんのブログ)
- 「マロニエの花咲く季節」(加藤耕一さんのブログ)
・花粉症対策
- 「花粉症の治し方」(宮内好江さんのブログ)
- 「花粉症 マクロビオティックの視点から」(Babaさんのブログ)
↑↑ 冷たい飲み物、乳製品、白砂糖や添加物食品は避ける必要があるそうです。
- 「 花粉症に効果てきめんのモロッコ風ミントティー」(廣畠輝冶さんの記事)
- 「【PARIS】私にとっての万能薬 花粉症にも効くオーガニック アロマオイル」(小椋三嘉さんのブログ)
↑↑ パリ土産にぜひ購入したいと思っています。イタリアでも販売しているかも?
- 「花粉症の赤鼻トナカイ脱却。ヴェレダのカレンドラ・クリーム」(パリジェンヌA子さんのブログ)
↑↑ わたしも鼻をかみすぎて、鼻の下の皮膚がかさかさなので、これはいいかな、と。Weledaの商品はイタリアでもよく見かけますし。

ブログの関連記事へのリンク
・フランス語学習
- 「今年はパリとフランス語」(2012/2/24)
- 「赤い彗星と地球規模化」(2012/1/31)
- 「かじかむ手足もZazで躍動」(2012/2/4)
- 「やがて悲しきなだれかな」(2012/2/13)
・花粉症
- 「花粉症対策2012」(2012/3/6)
- 「花粉情報、イタリア&ウンブリア」(2012/3/13)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-15 17:51 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(8)

クロッカス咲くフィオンキ山

 2月26日土曜日は、スポレートの南南東にあるフィオンキ山(1337m)の頂を目指して、山を登りました。

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 まだ雪の残るところの多い山の高みに、自生の美しいクロッカス(croco)が咲いていて、目を楽しませてくれました。

 まずは、聖フランチェスコが仲間たちと祈りを捧げて過ごした森や庵のあるモンテルーコ(Monteluco di Spoleto、827m)まで登って、近くのホテルで、昼食用のパニーノを作ってもらい、車でさらに山を登りました。

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Sbalzo della Carta (1061m) 26/2/2012 12.24

 わたしたちが今回歩いた登山コースは、Sentiero dei Castellieriイタリア山岳クラブ(CAI)のSentiero SCです。本来は出発点が950mで、高低差が450mあったのですが、時間も遅いので、もっと高い地点から登り始めることにしました。途中、Sbalzo della Carta(上の写真)で車から下り、眺めのすばらしさに息を飲みました。

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Bivio Patrico (1040m) 26/2/2012 12.40

 近くの小村との分岐点に車を置き、いよいよ山を歩き始めます。目指すフィオンキ山(Monte Fionchi, 1337m)が、前方に見えています。

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26/2/2012 12.59

 20分ほど歩いて、こちらの分岐点までやってきました。CAIの道しるべによると、目指す山までは、あと1時間15分。手前の岩に、大きく「庵」(EREMO)と書かれ、矢印も付されています。

 実はここまで来る間にも、何度かこの庵への道案内を見かけたのですが、どういう庵で、何キロメートル先にあるかが、さっぱり分かりません。それでも、夫はひどく行きたがっています。

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 何とか説得して、予定通り山登りを続けることにしました。フィオンキ山(Monte Fionchi)が、かなり近づいてきました。

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 山を登るにつれて、道が深い雪に覆われていることが、多くなりました。

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 すっくりと立つさまざまな木々の美しさ。木の周囲の地面だけ、雪に覆われていないのが、自然が描いた模様のようです。少し先に、木のテーブルと椅子を見つけて、そこでパニーノを食べました。野バラの茂みに囲まれていたので、花が咲く季節に、また訪ねてみたいなと思いました。

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I Trocchi (1098m) 26/2/2012 13.59

 おいしい清水のわく泉の二つあるこの場所の名は、I Trocchi。このあとは、道しるべに従って、矢印の方向に、山を登っていきました。道しるべによると、フィオンキ山の頂までは、徒歩1時間。

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Monte Fionchi (a sinistra) 26/2/2012 14.09

 山頂が近づいてきました。雪に覆われたところが多いので、道が分からず、間違った道をしばらく進んで引き返したりもしました。

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 フィオンキ山が目前に迫る、岩がちの小道を歩いているとき、道の上に、そして山の斜面に、自生のクロッカス(croco)がたくさん咲いていたので、うれしくなりました。今年、山でクロッカスの花を見たのは、この日が初めてです。

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 わたしが苦労しながら、雪の坂道を上っている間に、夫はもうこんなところまで登ってしまいました。

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Vicino alla cima del Monte Fionchi (1337m) 26/2/2012 14.55

 夫は、フィオンキ山の頂上まで登り、さらにその先を少し歩いたそうなのですが、わたしは、この写真を撮った高さまで歩いて、あとは山登りを断念しました。

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 登りやすい小道があるはずですが、今はすっかり雪に隠れています。わたしのいるところからは、斜面が急で、雪は深いものの固いので、滑り落ちてしまう可能性もあります。後から聞くと、夫は一度ここまで歩いたあと引き返し、反対側から山を登ったとのことです。

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Eremo degli Angeli 26/2/2012 16.28

 帰りは、泉のあるI Trocchiまで、雪の深い別の道を通って戻った上、遠回りして、夫が行きたがっていた「天使の庵」(Eremo degli Angeli)を訪ねました。

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Panorama dall’Eremo degli Angeli 26/2/2012 16.56

 道のりが長く、登り下りもあって大変でしたが、この庵にたった一人で、もう長い間住んでいる高齢のシスターと会って話を聞くことができました。庵からの眺めも、すばらしかったです。フィオンキ山の名前をうろ覚えだったため、わたしは、シスターに話しているときに、「フィノッキオ山」(Monte Finocchio)と言ってしまい、後から夫が、思い出して楽しそうに笑っていました。名前、よく似ていますよね。

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Patrico 26/2/2012 17.34

 すっかり疲れ果てたわたしが、重い足を運びながら歩いていると、かき曇る空の下を、夫は一人でどんどん先に行ってしまいました。そうして、そのうち冷たい強風が吹き始め、最初は少しだけ混じっていた雪の量がどんどん増えてきて、激しい吹雪になりました。一足早く車までたどり着いた夫が、車で迎えに来てくれたのと出会って、ほっとしたのは、午後5時半近くのことです。雪が降りつける中、車に乗ったまま、Patricoの集落を訪ね、そのあと、最初は雪が、途中からは雨の降る山道を下ってスポレートまで下り、そのまままっすぐペルージャまで戻りました。

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by milletti_naoko | 2012-03-05 23:17 | Umbria | Trackback | Comments(4)

ネコと雪のテッツィオ山

 2月初めは、寒さが厳しく、雪が降り続け、ペルージャ郊外の低地にある我が家の周囲も、すっかり雪に覆われました。ペルージャで、こんなに雪が積もったのは久しぶりだと、お義父さんも、感慨深げでした。

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 2月5日日曜日は、朝から天気がよく、何を思ったのか、子猫がブドウの木に登っていました。雪の上を歩くのは足が冷たいからか、小鳥を追い求めてか、一面の銀世界を高みから眺めてみたかったからか……

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 そうして、ブドウの細い枝の上を、歩いたりしていたのでありました。

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Monte Tezio, Perugia 5/2/2012 14.42

 昼食後、雪のテッツィオ山を歩こうと、自然公園に向かいました。近づいて来たテッツィオ山の頂は、すっかり白い雪に覆われています。

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 他のペルージャの住民も、同じことを考えたようで、自然公園まで続く細い坂道は、上り下りする車でひしめき合っています。積もった雪で、道幅がさらに狭くなっているため、ふだんはすぐにたどり着ける公園入り口まで、いつまでたっても近づけません。

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 そこで、公園はあきらめて、山を下り、コンプレッソ(Compresso)の北にある集落、ピエーヴェ・ペトロイア(Pieve Petroia)まで車で行きました。幸い、車も人もごくわずかです。この大きな家の近くの路上に駐車して、登山靴にはきかえ、歩いて山を登りました。

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 オリーブ園も、すっかり雪に覆われ、遠くの畑や山の斜面も白くなっています。

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 白と緑の対照に、目をみはります。

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 山を登れば登るほど、

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雪が深くなります。風が雪を吹き飛ばし、揺り動かして創り上げた模様の美しさ。

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 吹きすさぶ冷たい風の中、しっかりと抱き合っているように見えるオリーブの木も、ありました。

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 こんなにたくさん重たい雪を頭に戴いて、

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それでも、頭をしっかり高く掲げ、どっしりと立っているオリーブたち。

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 柳に雪折れなし。野バラもエニシダも、オリーブも、しなやかな枝を柔らかく折り曲げ、何とか重い雪に耐えています。柔軟でありながら、たくましい木々。初夏には、エニシダは、鮮やかな黄色い花で、野バラは、かわいらしいピンクの花で、いっぱいに飾られることでしょう。

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 頂上はそう遠くないはずなのですが、雪に覆われているためもあって、山を登る道が見当たりません。そこで、このあたりまで歩いてから、山を下り始めました。

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 深く雪の積もったテッツィオ山を、存分に歩いてから、家に戻ると、窓際には、ネコたちが、いつものように陣取っていました。

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by milletti_naoko | 2012-02-29 15:15 | Umbria | Trackback | Comments(6)

降りやまぬ雪とネコたち

 今日、2月11日土曜日の朝は、よろい戸(persiane)のすき間から差し込む日の光が、いつもより白く見えるので、「これは、夜の間にまた雪が積もったに違いない」と思いながら、窓を開けました。

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 案の定、家の周りにはさらに雪が降り積もり、オリーブも、頭を覆う白雪が増えて、重たげです。

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 そうして、雪はまだ後から後から降ってきます。

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 裏庭も本格的に白くなって、今日は、何度かテラスの雪を掃き出す必要がありました。

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 この数年、わたしたちのクリスマスツリーとして活躍してくれている鉢植えのモミの木も、初めて、綿ではなく本当の雪で、きれいに飾られています。

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 テーブルの上に置いてある箱には、雪のためにエサ探しに難航する小鳥たちのためのパンくずが入っています。

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 その中に子猫が入ってしまったので、夫が追い出したのですが、ネコはどうして追い出されたのかが今ひとつ分かっていないようです。

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 雪が積もらず、小鳥が安心していつでも食べられるのは、うちの周囲では、このテラスの屋根の下だけなのですが、ここは、雪や寒さから身をしのぎやすいため、ネコたちもよく集うのです。どうか恐がらずに小鳥が来てくれますように。ネコたちが、小鳥さんに悪さをしませんように。

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 今朝は、わたしが洗濯物を片づける傍らで、夫は、小鳥たちがネコを恐れずに安心して食べられるようにと、落花生を針金で数珠つなぎにして、竹のアーチからつるしました。今回針金を使ったのは、前回、針金ではなく糸でつないだら、鳥がくちばしでつつくたびに落花生が動いて食べづらいからか、食べた形跡がなかったからです。

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 この古い樽は、金魚たちの水槽になっています。皆が時々ぬるま湯を注いだり、氷を割ったりして、魚たちが呼吸できるようにしているのですが、水面に張った氷が、毎日少しずつ厚くなっているような気がします。

 ペルージャでは明日も雪が降り、水曜日の朝方まで、どんどん気温が下がっていくという予報が出ています。水曜朝の予想気温はなんと氷点下12.3度。以後は少し持ち直すものの、まだまだ寒い日が続きそうです。イタリアの他の地域でも、まだ大雪や寒さのために被害や交通機関のキャンセルが続発している模様で、la Repubblica.itの大雪・厳寒情報を確認すると、ローマ・フィウミチーノ空港では、半分の便がキャンセルになったとのことです。

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by milletti_naoko | 2012-02-11 11:05 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(18)

白雪と小鳥とネコと

 1985年以来の猛烈な寒波がイタリアを襲うと聞き、今週は、ペルージャの天気予報をしばしば確認して、「きっとペルージャにも雪が積もる」と、毎日楽しみにしています。

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Perugia 1/2/2012 9.09

 夫も、「草木のためにも、農作物のためにも、大雪が望ましい」と、雪が積もるのを心待ちにしています。おととい、1月31日の晩に降り始めた雪は、わたしたちが眠っている間に、ペルージャの家の周囲を、うっすらと白く包みこみました。

 我が家は、ペルージャ郊外のかなり低い位置にあるため、降る雪が積もらずに、こうして解けてしまうのですが、義弟とその家族が暮らすトーディの町では、雪が積もり、学校は休校となったそうです。ペルージャに通勤する義弟は、昨日は雪で動けず休暇を取り、奥さんは、歩いて職場まで出かけたとか。

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Perugia 1/2/2012 10.43

 昨日の朝は、7時半過ぎにはみぞれが降り、積もった雪を少しずつ解かしていたのが、午後10時過ぎには、強い北風が吹き始め、みぞれが雪に変わりました。

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Perugia 1/2/2012 15.47

 昨日も今日も、いつ見ても、駐車場の地面に、何羽か鳥がいます。ヨーロッパコマドリ(pettirosso)、ツグミ(merlo)、スズメ(passero)…… 皆、すばやくて、窓を開けると、カメラを構える前に、飛び去ってしまいました。遠くから拡大して、何とか撮影できたのは、こちらのキジバト(tortora)だけです。

 裏庭や野菜畑など、草や野菜の生えているところは雪に覆われていますが、草のない駐車場では、積もった雪がすぐに解けてしまいます。鳥たちが駐車場に集まるのは、雪がないので、エサを見つけやすいためでしょう。

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 昨日の最高気温は2度近く、今日の最高気温は、予報では零度ですが、明日以降は、最高気温が、氷点下3度から氷点下5度という日がしばらく続くという予報が出ています。(ペルージャの週間天気予報はこちら

 そこで、お義父さんは、野菜畑のキャベツやサラダ菜が凍らぬようにと、上から覆い、時々様子を見に、畑を訪ねます。

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 だれかが畑に行くたびに、ぞろぞろとお供についていくネコたち。底冷えする冬の日も、やはりトコトコと、お義父さんについて行くのでありました。

 今日も、朝から雪が降り続けています。気温がどんどん下がるとのことですから、そのうちきっと一面の銀世界が見られることでしょう。

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by milletti_naoko | 2012-02-02 15:26 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

アルヴィアーノ湖めぐり

 1月29日日曜日は、ウンブリアの南にある小さな村、アルヴィアーノ(Alviano)とその周辺を訪ねました。

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Castello di Alviano 29/1/2012 17.30

 一昨年、2009年の1月末に、歴史ある美しい町、アメーリアを訪ねたとき(下記リンク参照)、近くのアルヴィアーノ村に、湖と古城があると知り、以来、いつか行ってみたいと思っていたのです。しばらく冬眠していたアイゴを運転してみたいし、それには、夫が隣にいてくれた方が安心だとも考えました。(うるさいけれども、安心……)

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Immagine dalla mappa, “Amelia e il territorio, pianta della città”

 前日から、大木を訪ね歩こうと心に決めたらしい夫が、アルヴィアーノの北にあるグアルデーア村にも、巨木があることを突きとめて、アルヴィアーノ行きを了承してくれました。

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Grande Rovere di Ontorello, Guardea 29/1/2012 13.24

 そこで、まずは、グアルデーア村でパニーノを買い、こちらのフユナラ(学名Quercus petraea、イタリア語 rovereの大木を訪ねました。村で数人に尋ねたものの、この木を知る人がだれもいなかったので、朝インターネット上で見た地図の記憶を頼りに道を進み、なんとか見つけることができました。幹周4.5m、高さは20m。(下記リンク参照)

 緑の野山、そして遠くアルヴィアーノ湖を見下ろして、高くそびえる大木を眺めながら、草原に腰を下ろして、昼食のパニーノを食べました。

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 昼食後はいよいよ、アルヴィアーノ湖にある自然公園、Oasi del Lago di Alviano(訳すと、「アルヴィアーノ湖のオアシス」)を訪ねました。入園できるのは、9月1日から5月31日までの日曜日と祝日で、開園時間は午前10時から日没までとなっています。入園料は、大人5ユーロ、子供・お年寄り・団体客が3ユーロです。夏は、野鳥の繁殖期であるため、閉園となっています。受付では、野鳥観察用の双眼鏡(倍率10倍)を、1ユーロで貸し出しています。

 入口(ingresso)から入り、上の図で、赤い線で示された散歩道を歩いて、いくつかあった観察小屋で、バードウォッチングをしました。テヴェレ川と湖にはさまれた小道は、さぞかし美しいことだろうと、散歩ができないかどうか聞いてみたところ、「左右に川と湖が見えて、眺めはすばらしいけれど、あまり手入れされていないので、倒れている木があったり、道が泥だらけだったりする可能性がある上、今日はもう時間が遅いから、また次回に。」とのことでした。

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 道沿いには、湖・湿地に住む動物や森に生きる動物について、絵や骨、木の実などを使って説明した学習看板が、あちこちに立っています。ちなみに、この掲示板は、イノシシ(cinghiale)について説明しています。

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 散歩道では、湖の周囲が筵(むしろ)で覆われ、野鳥たちが人間に脅えることなく、安心して暮らせるように、配慮されています。道沿いには、時々、こんなふうに木でできた野鳥観察小屋があります。小屋の中には、鳥の生活を脅かさないために、「静かに」(Silenzio)と掲示があります。

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 大人用の高い観察台と、子供用の低い観察台があり、観察台からは、湖や遠くの山々がきれいに見えます。肉眼では、遠くに小さく鳥が見えるだけなのですが、

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 双眼鏡を使うと、鳥たちが思いのままに、くつろいだり、泳いだりしているのが、よく見えて、興味深かったです。(わたしのカメラの性能ではこれが精一杯)

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 小屋の中には、鳥だけではなく、湖に棲息する魚の説明もありました。右上のtinca(日本語では「テンチ」)という魚は、トラジメーノ湖(下記リンク参照)周辺のレストランで、この魚の卵を使ったパスタやブルスケッタを食べる機会がよくあります。この図入りの説明のおかげで、今回初めて、どんな魚かを知ることができました。

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 aula(意味は「教室」)と名づけられた2階建ての建物の中には、動物や環境について学べる展示と野鳥観察台があります。写真手前に見えるのは、倍率50倍の望遠鏡で、これを使うと、遠くの鳥たちの様子が、くっきりと見えました。大きな鳥や小さな鳥、色や形も違う鳥が、そんなことに関わらず、ごく近くにいて、互いにくつろいで過ごしている。人間もこんなふうに生きられたらいいのに、と思いました。つい最近見た映画、『E ora dove andiamo?』を思い出しながら。



 小さく平和な村でも、ちょっとしたことがきっかけで、ふだんは仲よく暮らしているイスラム教徒とキリスト教徒の男たちの間で、激しいいさかいが起こりがち。すでに子供や夫を亡くした女たちは、つまらぬ闘いでこれ以上、愛する者を失うまいと、あの手この手を使って、男たちの目をいさかいから逸らそうとする。つらい環境に置かれながらも、明るく強く生きる賢明な女たちに拍手を送らずはいられない、とてもすてきな映画でした。ペルージャではCinema Sant’Angeloで、今日、2月1日まで上映しています。(下記リンク参照)機会があれば、ぜひご覧ください。

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 わたしが見ているとも知らず、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、くるくる回ったり、身づくろいをしたりと、のんびりしているこの白いダイサギ(イタリア語、airone bianco maggiore)が、とてもかわいらしかったです。

 アルヴィアーノの湖と湿地帯は、テヴェレ川の水を人工的に堰き止めた結果、生まれたものです。以来、湖を何千羽もの鳥たちが訪れるようになったものの、同時に狩猟もさかんに行われたため、自然環境保護運動が高まり、1977年にウンブリア州が全域で狩猟を禁止しました。以後、テルニ県がWWF、ENELなどと協力しながら、渡り鳥を始め、多くの動植物が棲息できる環境を整え、野鳥観察ができる散歩道や小屋を設置し、動植物について学べる場所として、オアシスを造り上げてきました。

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Castello di Alviano 29/1/2012 17.07

 バールで温かい紅茶を飲んで、いよいよ古城に着いたのは、午後5時過ぎのことでした。アルヴィアーノ城は、995年頃に、軍事要塞として建造され、15世紀末に改築されて、典型的なルネサンスの城として生まれ変わりました。現在では、城の上階は町役場として使われ、1階と半地階は、博物館となっています。10月から3月にかけては、この古城に入場できるのは、日曜・祝日だけで、開館時間は10:30-12:30、 15:00-18:00。本来、入場料は2.5ユーロのところ、オアシスの入園券を持つわたしたちは1.5ユーロで入れるとのことでした。ちょうどガイド付きの古城案内が始まるところだったのですが、日が暮れる時間帯だったために、屋内よりも、夕日に染まる湖を見ようと、今回は訪問しませんでした。オアシス入園による割引は、1か月間有効とのことです。

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 茜色に染まる湖を見に行こうと急いでいると、上から夫の声が聞こえます。上階が町役場となっているため、自由に階段を上って、窓から景色を眺めることができるのでした。

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 それで、わたしも、後について上ってみました。眺めはなかなかいいのですが、湖はあまりよく見えません。

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 夕焼けに染まる空と湖の眺めを楽しみながら、古城の周囲を散歩し、それから、帰途につきました。帰りは、日が暮れて暗くなってきた上、カーナビが、なぜか押し黙っている上に、来るときに通ったのとは違う、カーブの多い細い道を示すので、途中から、夫に運転を代わってもらいました。うんともすんとも言わずに、わたしを不安のまま運転させ、夫をいらだたせたこのカーナビ、ペルージャに入って、我が家がもう近いというときになって、突然、ようやく道案内を始めたのでありました。ここまで来たら、もう案内の必要はないというときになって……

参考資料・リンク / Riferimenti bibliografici & web
- G. Cardinali, “Oasi di Alviano: tra storia e natura”
- Servizio Turistico Associato dell’Amerino, “Umbria. Cuore verde d’Italia – Amelia e il territorio, pianta della città”
- Molise Alberi – Regione Umbria – Elenco degli alberi monumentali censiti dal C.F.S.
- Comune di Alviano – Cosa visitare – Oasi naturalistica
- WWF Italia – Oasi del Lago di Alviano
- Cinegtti – Perugia - Spoleto (ペルージャのCinema Sant’Angelo、上映予定)
- Sistema Museo – Museo / Castello di Alviano

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「アメーリアとプレゼーペ1」 / Amelia ed i Presepi - Parte1
- 「アメーリアとプレゼーペ1」 / Amelia ed i Presepi - Parte2
- 「巨木にあいさつ」 / Incontro con la Grande Querca a Nottoria di Norcia (28/1/2012)
- 「初夏のポルヴェーセ島2」 / Lago Trasimeno in estate(トラジメーノ湖とその魚料理)

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by milletti_naoko | 2012-02-01 11:14 | Umbria | Trackback | Comments(14)

ネコと人形と夕焼けと

 ところ変われば、年末年始の過ごし方は違うもので、義弟の奥さんの国、エクアドルでは、古紙を詰めた人形を作って、古着を着せ、仮面をかぶせて、大晦日の晩に、庭に火を焚いて燃やす風習があります。

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 昨年末、12月30日の夜、家の扉を開けた夫が声を上げたので、何かと思ったら、だれもいないはずの踊り場に、こちらの人形が鎮座していたからでした。

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 元旦の日は、夕方、今年最初の夕日を見に行こうと、テッツィオ山(Monte Tezio)に向かいました。

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 余裕を持って出かけたつもりが、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)を見晴らせる場所、Miralagoに着いた頃には、夕日が雲の向こうに姿を消していました。

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 それでも、山を下りながら、少しずつ紅に染まっていく空の様子を、木々の間から眺めることができました。

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 こちらは午後5時過ぎに、テッツィオ山自然公園入口前に置いた車まで戻ってから、撮影した写真です。重なる山並みの間に、わずかにトラジメーノ湖が顔を出しています。遠くに見える、裾野が穏やかに広がる山は、トスカーナのアミアータ山(Monte Amiata)

 沈む夕日には間に合いませんでしたが、とても美しい夕焼けの空を見ることができました。

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 最近、あまり記事にはしていませんが、我が家の周囲には、相変わらずネコたちがたくさんいます。年末年始は、大家族で昼食を食べる機会が多く、そういうときには、ローストチキンなど、肉のまだついた骨が、たくさん残ります。

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 それで、子猫たちも、この頃はごちそうが多いと大喜び。窓を開ける音を聞いては駆けつけて、食事に向かって突進。先に食べ終わった子猫が、こうやって、他のネコが食べている肉片を奪おうとして、結局は、この黒猫が肉を持って行ってしまいました。ネコたちの生存競争も、なかなか厳しいものです。

関連記事へのリンク
- 「ベファーナが来る!」
- 「初夏の恵みを味わう散歩 ~ヒナゲシとアスパラガス」 / Passeggiata fino a Miralago in giugno
- 「初秋のテッツィオ山」 / Passeggiata fino a Miralago in autunno

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by milletti_naoko | 2012-01-07 20:58 | Umbria | Trackback | Comments(6)

花と緑のキュー・ガーデン

 12月3日土曜日、ロンドン観光の初日に、わたしたちが訪ねたのは、王立植物園、キュー・ガーデン(Royal Botanic Gardens, Kew)です。

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 植物を愛する夫と旅をすると、世界のどの都市に行っても、まず訪れるのは、植物園や庭園です。冬に庭園を訪ねてもと、内心思いはしたのですが、冬の庭園にも、それなりの美しさがあり、巨大な温室がいくつもあって、中には緑や花があふれていて、なかなか興味深かったです。

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 この日は朝ゆっくり起きて、朝食のあと、地下鉄を乗り継ぎ、植物園と同名のKew Gardens駅で降りました。道案内に従って歩くと、道の両側には、すてきな造りの家が、たくさん並んでいます。

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Royal Botanic Gardens, Kew, London 3/12/2011

 わたしたちは、こちらのヴィクトリア門(Victoria Gate)から、園内に入りました。大人一人の入園料金は13.9ポンドですが、宿泊先のホテルでもらった20パーセント割引券を見せると、11ポンドになりました。

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 最初に入った温室は、こちらの広大なPalm House

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 その名のとおり、温室内は、緑のヤシ(palm)の木でいっぱいです。こんなふうに、らせん階段を上って、高いところから木々を眺めることもできて、夫は大喜びでしたが、高所恐怖症のわたしは、恐くてたまりませんでした。

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 海草やその周囲に住む動物たちを集めた水族館もありました。この水槽では、サンゴ礁付近に住む魚たちを見ることができます。

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 温室を出て、外を歩くと、初冬の庭園では、小さな赤い実が目に鮮やかで、

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敷きつめられた落ち葉の間に、みごとな巨木がそびえていました。

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 桜の葉は赤く色づき、ペルージャではめったに見かけないイチョウの木は、鮮やかに黄色い葉で覆われていました。日本の桜が、小道の両側に立ち並ぶところもあり、春にはさぞかし美しいことだろうと思いました。

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 園内にはカフェもいくつかあり、そこでサンドイッチなどを買って食べることもできたのですが、寒い園内を長く散歩したあとなので、ゆっくり落ち着いて、温かいものを食べようと、こちらのレストラン、Orangery Restaurantで、昼食を取りました。セルフサービスで、いくつかあるセットメニュー(10ポンド弱)から好きなものを選び、飲み物と一緒に、レジで支払いをすませました。

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 細い竹が立ち並ぶ入り口の奥に隠れているのが、こちらの庭、Secluded Garden。竹や石の並びが、何となく日本庭園を思わせます。キュー・ガーデン内には、日本庭園もあったのですが、今回は、時間がなくて、見ることができませんでした。

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 こちらの温室、Princess of Wales Conservatory内は、十の異なる気候帯に分かれていて、それぞれの地に自生する植物を観察することができます。生まれて初めて、バナナの花と熟しゆく実を見ることができて、興味深かったです。コーヒーの木や、実がなったマンゴーの木を見たのも、わたしは今回が初めてでした。夫は、遠い昔に南米や東南アジアを旅したときに、すでに見たことがあるそうです。

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 この蘭の花たちが、こうして根を宙にむきだしにして、根を通して雨や霧から水分を補給すると知って、驚きました。キュー・ガーデンでは、訪れる人が植物や動物について学べるように、単に名前だけではなく、興味深い説明も、しばしば添えてあります。

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 閉園時間が近づき、土産物屋に立ち寄る前、最後に足を運んだのが、こちらの池です。紅葉や冬枯れの木のたたずまいの美しい池は、たくさんの鳥たちとにぎやかな鳴き声に満ちていました。ちょうど鳥たちの餌の時間に通りかかったからです。

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 中には、孔雀も何羽かいました。わたしが孔雀に近づいて、眺めたり、写真を撮ったりしていると、親切な餌係の人が、「餌をやりたければどうぞ。」と、孔雀の餌をわたしの手のひらに載せてくれました。ただ、この孔雀さん、見知らぬわたしを警戒したのか、餌を手早く手に入れるための策略か、くちばしで、餌をついばむ代わりに、わたしの手を二度鋭くつつきました。驚いたわたしの手のひらからは、すぐに餌が地面にこぼれ落ちました。係の人が餌をやっているときには、おとなしくついばんでいると言うのに…… 係りの人はもう一度餌をくれたのですが、結果は同じ。でも、孔雀に手のひらをつつかれるという、めったにできない経験をすることができました。

 ヴィクトリア門近くのVictoria Plazaには、カフェと店があり、そこで庭園や植物に関する本や、陶器やオイルなど、実にさまざまなものを売っていたので、最後にその店に立ち寄り、買い物をしてから、植物園を後にしました。入園料を払ったヴィクトリア門の入り口では、係員が、2人に1枚、英語の案内パンフレットをくれただけなのですが、このヴィクトリア・プラザの入り口には、イタリア語や日本語の案内パンフレットもあり、訪問が終わってから気づいたのですが、冬の散策コースを示したパンフレットまでありました。外国語で書かれた案内には、それぞれの月の庭園の見どころもいくつか挙げられていたのですが、不思議なことに、同じ12月の項を見ると、イタリア語版と日本語版では、書かれているものが若干違っていました。

 ユネスコ世界文化遺産にも指定されたこのキュー・ガーデンは、どの季節にも魅力があると、あちこちで読みましたが、春の美しさはひときわではないかと思います。いつか春の日に再訪するのが楽しみです。

LINK
- Wikipedia日本語版 - キューガーデン
- Royal Botanic Gardens, Kew - HOME

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by milletti_naoko | 2011-12-10 15:04 | Regno Unito - UK | Trackback | Comments(4)

桜が二度咲き

 昨日、11月1日火曜日は、イタリアでは祝日でお休みでした。大家族で昼食を済ませたあと、夫と義弟と共に、ペルージャ郊外で改築中の家の様子を見に出かけると、

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Migiana di Monte Tezio 1/11/2011

 家の前の桜の木が、花をいっぱいに咲かせていたので、びっくりしました。

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 夫たちも、桜が秋に咲くのを見たのは初めてらしく、驚いていました。

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Migiana di Monte Tezio 15/11/2009

 こちらは、現在改築中のミジャーナの家を、一昨年の11月15日に撮影したものです。葉の赤とオレンジが、燃える火を思わせるような、ひときわ美しい木が、今回二度咲きした桜です。イタリアの桜には、秋になると、まずは葉が黄色に、そしてオレンジ、赤へと、木のてっぺんから色が変わり、まるで虹のように美しい木が多いのです。実は、この家の裏手にも桜の木があり、その木ではもう紅葉が始まっていました。それが、今回花を咲かせた桜は、2枚目の写真に見えるように、緑の葉でいっぱいなのです。

 ひどく寒い日が続いたあとに、暖かい日が続いたから、花が春だと勘違いしたのかもしれないねと、話をしました。イタリアには、サクランボ目当てで桜の木を植える、「花よりサクランボ」の人が多いのですが、このとき、義弟は、「サクランボもなるかなあ。」と言い、夫は、「秋には実はならないだろうし、ひょっとしたら、来年の春は、花が咲かずサクランボもできないかも。」と、花より実の方を気にしているような発言をしていました。

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 わたしたちがローマまで歩いている間に、屋根には煙突もできました。

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 今は、あちこちの壁に、窓を作っている最中です。屋根の上方が、やや盛り上がったアーチ型になるように、ゆるいカーブを描いた木の枠を置き、その上にレンガを並べています。すでに窓の形ができあがって、木の枠をはずした窓も、いくつかあります。

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 この日は、階段や台所の配置について、いろいろ考えて、話し合いました。上方に見える梁は、栗の木でできています。下方に見える梁は、以前から家を支えていた梁を、そのまま活かして利用するのですが、モミの木でできています。

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 家の周囲には、秋咲きの自生のシクラメンが、たくさん咲いていました。

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 周囲の山では、少しずつ紅葉が始まっています。そんな中で、1本だけ、可憐な花を咲かせている桜を見ることができて、うれしかったです。

 さて、今日11月2日は、イタリアでは「死者の日」とされていて、この日の前後に、お墓参りをする慣習があります。ペルージャでは、「死者の市」(Fiera dei Morti)という、大がかりな市が立ち、多くの露店が立ち並んで、観光客でにぎわいます。祝日であった昨日や、「死者の日」当日で、学校が休みの子供も多い今日は、混雑しているでしょうから、お墓参りも死者の市を訪ねるのも、明日以降にしようと考えています。「死者の日」や「死者の市」に興味のある方は、昨年の記事(下記リンク参照)をお読みください。

関連記事へのリンク
- 「少しずつ少しずつ」 (ミジャーナ、テッツィオ山の初秋と改築の様子)
- 「花よりだんご」のイタリア人?
- 「ローマ到達」
- 「死者のソラマメ、死者の市」
- 「ペルージャ、死者の市」
- 「甘いマカロニ」 

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-11-02 15:36 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(8)

10月3日(月)はストに注意

 昨日、バスでペルージャの中心街に出かけたとき、

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バス内の掲示を読んで、

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10月3日月曜日に、全国規模で、地域の公共交通機関(Trasporto Pubblico Locale)のストライキ(sciopero)が、予定されていることが分かりました。ペルージャ県(下注参照)でも、バス、トラジメーノ湖のフェリー、ミニメトロなどが、運行に影響を受けます。掲示には24 ore(訳すと、「24時間」)とありますが、通勤や通学の足に支障をきたさないように、スト中にも運行される時間帯があり(詳しくはこちら)、この時間帯は、各地域やバス会社などによって、異ります。ペルージャの場合は、掲示にあるように、6時から9時まで、及び、12時から15時までの便は、平常どおり運行されます。この時間帯以外は、ミニメトロも運営されませんので、注意してください。

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 イタリア各地での運行が約束されている時間帯については、インターネットで、「場所の名前」、「3 ottobre sciopero」(10月3日ストライキ)をキーワードに、最近1か月あるいは1週間のニュースに限定して検索すれば、分かるのではないかと思います。

 首都であり、観光客や住まれている方も多いであろうローマについてだけ、ストライキ情報を詳しく述べたANSA.ITの記事へのリンクを下に貼っておきます。記事によると、ローマでストライキが行われるのは、午前8時半から午後5時まで、及び、午後8時以後とのことです。バスや地下鉄に加えて、ローマ市内及び郊外を走る鉄道も、ストライキの対象となるようですが、詳しくは、記事を直接参考にしてください。

 公共交通機関のストライキは、前日までに撤回されることも、たまにあります。ただ、今回のストライキを呼びかけたUSB(Unione Sindacale di Base)の記事(下記リンク参照)によると、今回のストは、切実な現状を踏まえて、地域公共交通機関の運営の是正を問い、大幅な人員削減を回避しようとするものであり、予定どおり実施される見込みが高いのではないかと思います。

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 イタリアでは、ストライキと言っても、全員が参加するわけではなく、たまに運行しているバスがあったりするので、いつまでも来ないバスをあてもなく待っていたことが、わたしにもかつてありました。ペルージャに限って言うと、たとえUmbria Mobilitàのバスの時刻表には載っていても、Zで始まる路線は、ACAPという会社によって、運営されていて、ACAPのバス(たいていは小型バスです)は、ストライキ中でも、運行しています。これは、ACAPが組合のような会社で、職員がお互いに仕事を分担し合い、よく知り合っているからです。

 公共交通機関のストライキは、金曜日に行われることが多く、日にちは以前から決まっていても、テレビニュースで取り上げるのはたいてい前日の夜になります。今回は、前日が日曜日でもあり、ひょっとしたら、出かけていて、ストライキを知らぬまま、月曜日にストに巻き込まれる方もいるかもしれないと思い、ブログの記事にしてみました。

 最後の2枚は、最近いつも、母子仲よく、我が家の周りで、遊んだり、追いかけっこをしたりしているネコたちの写真です。うまく表情をとらえたと思ったら、さらに近寄るので、写真に収まらず、そうかと思ったら向こうに行ってしまうので、うまく写真に撮れないのでした。近頃は、窓から顔を出して、2匹の様子を見るのが、楽しみの一つになりました。

LINK
- メルマガ第14号、「Bacio、交通機関のストライキ」
- Ufficio Stampa USB – Trasporti: lunedì 3 ottobre Scipero Nazionale di 24 ore del TPL. USB, Fermiamoci per Fermarli
- ANSA.IT Lazio – Trasporti: Lunedì sciopero, disattivati varchi Ztl. A rischio bus, metro, tram e ferrovie urbane
- InfoRoma.org – Ferrovie urbane di Roma

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-10-01 15:49 | Viaggi | Trackback | Comments(12)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


by なおこ

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Naoko Ishii
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