2010年 04月 17日
アイスランド火山噴火速報1
ヨーロッパの方が火山地域から近いので情報が詳しいと思うのですが、日本の皆さんが朝を迎える今、深夜であるヨーロッパから、日本に最新のニュースを送るべく待機しているかどうか分りませんので、とりあえず現在イタリアで分った範囲の情報で、日本の旅行中の方などに関係ありそうなことだけ簡単に申し上げます。

インターネット上にいくつかイタリア国営放送RAIのテレビニュース(telegiornale, TG)の火山関連ニュースもすでに載せられていますので、そうしたニュース映像のリンクを貼り、簡潔に内容を記して、関係のある情報をご説明します。
ネット上に見つけた最新のニュース映像 (RAI、4月17日午前零時現在) (*追記: 2018年3月現在、リンク先の記事ページが存在しなくなっているため、リンクを削除しましたが、記事本文はそのままにしておきます。)
1. LE CENERE DEL VULCANO FERMANO L'EUROPA(TG1, l'edizione delle 20.00 del 15 aprile 2010)
RAI1の16日夜8時のニュースで、今のところRAIのサイト上に見つかる最新の情報のようです。「アイスランド火山噴火の模様と想像される被害、空港の閉鎖と便のキャンセル」について述べています。英国・アイルランドを始めとして、北欧から南ではスペインまで、危険を回避するために閉鎖された空港のある都市が数多くあり、そうした都市を地図を用いて示し、今後の火山灰の動きの予測なども説明しています。
ただ、わたしが最後に見たのはRAI3の午後9時10分(日本時午前4時10分)からのニュースで、その中では「火山灰がアイスランドから南下して、翌17日にはミラノ、マルペンサ空港あたりまで来るだろう」という予測に触れてしました。北欧の空港ほど大幅な便のキャンセルはないものの、ミラノ・ローマの各国際空港でも、北欧行きの便を中心として数十便がキャンセルされたとのことです。いつ飛行機が発ち、どの航空会社のどの便が代替便となるのかという情報がまったく分らなかったり、二転三転したりして、途方に暮れる旅行客の姿や表情がコメントと共に映し出されていました。
さらに、これは他のTG1、TG2にも共通ですが、火山によって上空に吹き上がったのは、火山灰だけでなくガラスの小片も無数にあるため、火山灰によって飛行機の航空自体が危険にさらされる可能性が高いために、空港の閉鎖や便のキャンセルもやむを得ない状況だと言えます。
噴火した火山を有するアイスランドやその周辺では、ガスが有毒の恐れがあるため、ガスマスクを装着して外出するようにとも呼びかけられていると、ニュースでは言っています。
他にも、いくつかこのニュース関連のRAIのニュース映像のリンクを貼っておきますので、興味があれば、ご覧ください。
2. IL VULCANO ISLANDESE BLOCCA AEROPORTI UE (TG2, l'edizione delle ore13:00 del 15 aprile 2010)
このニュースでは、「火山による英国・アイルランドを始めとする北欧の便キャンセル」について説明しています。
3. L'ERUZIONE DEL VULCANO IN ISLANDA (TG2, il 16 aprile 2010)
こちらは、「火山噴火についての科学的説明、類似した過去の現象、危険地区の住民への注意」を述べています。
4. ISLANDA: PAURA TRA I GHIACCI (TG3, 1 aprile 2010)
このニュースだけが4月16日当日ではなく、4月10日のものです。「噴火を控えた火山の美しく恐ろしい映像と噴火のもたらす被害の予測」を伝えています。
これから旅行に出かける予定の方は、これからのニュースの動きに十分ご注意ください。風速や風の向きによって、火山灰の動きもまた異なる予測が出てくる恐れがあります。
では、おやすみなさいませ。
ブログ内関連記事 ⇒ 「アイスランド火山噴火速報2」(4月21日、欧州空港の飛行状況)
*追記(2018年3月1日)
すでに存在しない記事へのリンクを削除し、2012年6月16日に、パリからイタリアに戻る飛行機内から撮影したアルプス山脈の写真を添えました。

