2010年 04月 26日
ペルージャ春の市

昨日の我が家では、日曜日定例の大家族での昼食会。義父母宅に、3人息子とそのそれぞれの家族がすべてそろって、大きなテーブルを囲んで昼食を取りました。誕生日を迎えたマルコがケーキの上のロウソクを吹き消した後、甘口のスプマンテ(spumante 男性名詞、発泡性ワイン)を開けて、皆で乾杯してから、義母手作りのおいしいケーキをいただきました。
昼食後は、天気がよく暖かいので、皆でペルージャで催された大がかりな春の市(Fiera di primavera)へと繰り出しました。場所はペルージャ中心街から出発するミニ・モノレール(il Minimetrò)の終着駅であるPian di Massiano。この駅は、サッカー競技場の近くにあり、広大な駐車場を有しています。今回春の市の会場となったのは、この駐車場。ペルージャの町中から、ミニ・モノレールでわずか15分ほどで到着です。

「春の市」というくらいだから、花がたくさん売られているだろう。暖かくなっていたので、ベランダやテラスに飾る鉢植えの花を買いたいと思って出かけました。けれども、写真でもお分かりのように、売られているのは花だけではありません。写真の手前にあるのは、展示され販売されていたアンティーク家具です。

絵画や衣服など売られている商品はさまざまで、それぞれの出店が所狭しと並び合っています。他にも、フライパンなどの家庭用品から、民芸品、おもちゃなど、多種多様なものが売られていました。

食品についても、全国からイタリア各地の特産物を販売する店や業者が訪れて、自慢の特産物を販売していました。店頭に並んでいたのは、サラミソーセージやチーズ、パスタやオリーブ・オイル、菓子類など。広い敷地内を目玉商品を物色して歩き回る人々が疲れたときのために、パニーノ(panino)などすぐにその場で食べられる食品を販売する出店も数多くあり、食事用のテーブルや長椅子もたくさん並んでいました。わたしが大好きなポルケッタ(porchetta)は、豚に香草を詰めて、薪のかまどでじっくり丸焼きにしたものです。これを薄切りにして、パニーノにはさんで売っている出店もたくさんありました。

店と店の間の狭い通路をたくさんの客が押し合いへし合い歩きながら、興味のある店の前で立ち止まります。前日土曜日に雨が降ったあとの、晴天の日曜日ということで、明るい日ざしのもと散歩も兼ねて春市を練り歩く人も大勢いたようです。時々友人や知人に出くわして、「これは久しぶり」と立ち止まって、あいさつをし、少しおしゃべり。
この春の市が行われるのはペルージャでは今回が10年目ということです。実は、ペルージャで有名なのは、中世から行われている歴史の長い死者の市なのですが、この春の市も盛況を収め、近隣から観光客を集めていた様子でした。



去年の11月に、わざわざフラスカーティまで行って食べたポルケッタもおいしかったです。
脂身のカリカリの部分が、特においしかった~~~
もちろん白ワインも忘れずに買いました。
イタリアの食べ物は、やっぱり魅力的です。
ジーナ
昨年、とある日本の企業の社長さんの通訳をしたときに、「大阪にはポルケッタを焼ける職人がいないので、10人以上希望者がいるときに東京から呼び寄せなければいけないのだけれども、大阪でも、見事に焼き上げたおいしいポルケッタを食べられるんですよ。」とおっしゃっていました。ウンブリア州では、街角で気軽に3ユーロもしない値段でおいしいポルケッタ入りのパニーノが購入できます。ペルージャにおいでの際は、ぜひ街角あるいは市場で買って食べてみてください。やみつきになりますよ。