2010年 05月 07日
火山活動、再燃か
記事によると、このために、「アイルランドは、イタリア時間で、5月7日午前1時から午後2時まで空港を一時閉鎖すると発表し、これがこの3日間で3度目の空港の一部閉鎖になる」ということです。
こうした決断が下されたのは、火山灰の雲が、長さ約1600km、幅約1000kmという巨大なものとなったからのようです。
というわけで、火山活動がこれから再び活発となるのか、完全に活動が終わる前の最後のはでな活動かは不明であり、火山の状況によって、特に火山に近い北ヨーロッパでは、まだまだ噴火や火山灰の雲の影響を受けて、空港が閉鎖されたり、便がキャンセルになったりする可能性があるかもしれません
イタリアRAI3の、おとといの正午のニュースでは、6月から7月頃まではまだ火山灰の影響で一部の空港閉鎖や飛行停止がありうると言っていたような気がします。食事のしたくをしながらのながら聞きで、あまり確信を持っては言えないのですけれども……
イタリアではこの数日間、「再び火山灰の影響で空港閉鎖」のニュースが新聞やテレビをにぎわわせたあと、昨日からはふっつりと、火山情報が、ニュースからもRepubblica.itからも姿を消しました。
ギリシャ危機や暴動、国内問題としての与党内の亀裂や汚職事件の発覚、来年の独立150周年に向けての諸問題など、他にも重要なニュースが多いからでしょうが、アイスランドからごく近くのイタリアでさえこうですから、まして日本ではなかなかすぐに情報が見つかりにくいのではないかと思って、この記事を書いています。
ただし、上の記事には、「火山が再び噴火初期段階にある」と発表したのが「気象学者」(meteorologo、meteorologiは複数形)だと書いてあるので、「発表したのは本当は、火山学者あるいは地質学者なのに、記者がうっかり書き間違えた」のか、それとも、「発表したのは気象学者であって、火山活動の専門家ではないので、それほどあてにはならないのか」が定かではありませんが、あしからず。
今回、初めてこのブログを読まれた方は、よろしかったら、この数日に書いた関連記事も参考にしてください。これまでにアイスランド火山の噴火がヨーロッパの空路に与えた影響が分かり、また、万一噴火が再び活発化した際に、航空業界が取りそうな対応策が予想しやすくなるかと思います。
原則としては、空中に火山灰があって飛行の妨げとなる限り、飛行機は飛びません。そのために、旅行中に火山灰を吸って苦しまれることを心配する必要はなく(すでにヨーロッパにいる方をのぞいては)、地上に火山灰が降りるような状況では、そもそも飛行機自体が飛ばないことになります。