2010年 06月 25日
イタリア敗退と日本の勝利 ~イタリアのワールドカップ報道から
イタリア・チームの敗退をイタリアでどう受け止め、分析しているかに興味をお持ちのイタリア・サッカーファンのために、イタリアの有力紙とそのホームページから、関連記事の要点をお伝えします。

まずは、『Corriere della Sera』紙の今朝の第一面の見出しを見てみましょう。
“Azzurri, la disfatta e la vergogna
Mai così male nella storia dei Mondiali di calcio. Lippi: colpa mia”
「イタリア・チーム、敗北と不名誉
サッカー・ワールドカップ史上、最悪の結果。リッピ、『わたしの責任だ』」
(「 」内は石井訳。以下も同様)
vergognaという単語は、かなり辛辣な言葉で、「恥」とも訳せます。『la Repubblica』紙のサイト上の記事にも、昨晩は、イタリア敗退について、このdisfattaとvergognaの2語が使われていたように覚えています。
サイト、CORRIERE DELLA SERA.itで、現在最もよく読まれている記事の見出しは以下の三つです。( )内は、記事の執筆者です。
1. "I 5 errori di Lippi" (Alberto Costa)
「リッピが犯した五つの誤り」
2. "Lippi: «Mi prendo tutte le responsabilità»
Buffon: «Così è giusto tornare a casa»" (Redazione online)
「リッピ、『責任はすべてわたしにある。』
ブッフォン、『これでは(=三つ試合をして一度も勝てないなら)、帰国は当然だ。)』」
3. "Peggio della Corea" (Mario Sconcerti) 記事へのリンクはこちら。
「(1966年のイングランド大会における)対北朝鮮戦での敗北よりひどい失態」
どの記事も、今のチームや監督ぶりでは勝てなくても仕方がない、という厳しい口調なのですが、参考までに、1.の記事で、「リッピが犯した五つの誤り」とは何かを、ご紹介します。
(1) このところ勝てないユヴェントゥスに所属する選手が多すぎる上、トッティが不在。
(2) フォーメーションや選手の役割をしばしば変える戦略によって生じた混乱。
(3) ワールドカップ出場に値しない選手を多く選出し、個性のない弱小チームを作り上げ
たこと。
(4) 監督がスロヴァキア戦で選手の不安に全く気づかないという最終試合の過ち。
しかし、選手の不安は、多数の選手の技量のなさを考えればもっとも。
(5) 間違いなく最優秀選手であったクワッリャレッラが最終試合の土壇場まで、ベンチに
控えていたこと。リッピはトレーニング中、一体どこを見ていたのか?
では、一般のイタリア人は、この予選敗退をどう受け止めているかと言うと、夫や家族、友人は、試合中のイタリア・チームの動きをふがいなく思い、ひどく憤慨・落胆しています。
一方、日本の勝利については、たとえば、『la Repubblica』紙ホームページ上で、昨夜、日本の活躍ぶりを、感嘆と共に、好意的に評価している記事を見つけました。
夫も「イタリアは負けたから、これからは日本チームを応援する」と、言ってくれています。
頑張れ、日本!


辛辣な言葉なんですね~。勉強なります。
これからもmilletti_naokoさんのブログに伺いたいので
ぜひリンクさせてほしいのですがいかがでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
マレンマよかったです♪
結局、わたしと夫も週末にマレンマに行ってきました。どこかですれ違ったかもしれませんね。