2010年 07月 22日
リラの花咲く家
「カナダに小さな家を持っていたんです。
水槽と小さい魚たち、たくさんのリラの花に囲まれた家を。
そばを通りかかった娘たちは、口々に、
カナダの小さな家、なんてすてきなんでしょう、と言ったものです。」
(「 」内は石井訳。以下も同様。)
この歌、『La casetta in Canada』(訳すと、「カナダの小さな家」)は、YouTubeの映像(リンクはこちら)で、視聴できます。
イタリアの我が家の庭には、このリラ(ライラック)の木がいくつかあります。日本に住んでいた頃は、ライラックと言うと、芳香剤くらいしか連想できなかったのですが、春にリラが美しい花をいっぱいに咲かせるのを見てから、リラはわたしの好きな花の一つになりました。
Wikipediaや日本語のサイトを見ると、紫色や白のリラの写真が多いのですが、我が家のリラは、ご覧のように、つぼみの時には、深い桃色で、花が開くと、花弁は淡い桜色となります。
4月の初めから終わりにかけて、仕事から帰るたびに、リラの花のつぼみが、少しずつ開いていく様子を眺めるのが、わたしの楽しみでした。
ブログを書き始めてから、大学の授業があって、中心街に出かけるたびに、カメラも持参していたため、リラが開花していく様子を、少しずつ写真に収めていったのですが、ご紹介するのがすっかり遅くなってしまいました。
優しい桜色の花が目を楽しませてくれると共に、甘いほのかな香りもとても心地いいので、リラの花に近寄っては、家に入らずに、長い間眺めたり、写真を撮ったりしていたので、室内からその様子を見ていた義父母が、あきれることもたまにありました。
実は、春に撮影したものの、まだ記事にしていない写真や話題がたくさんあるのです。盛夏の折、季節はずれにはなりますが、時々はそういう写真を題材に、記事を書いてみたいと思っています。