2010年 08月 04日
散歩とキノコ
こちらは、昨年10月に、6日間で90kmを歩く巡礼の旅をしたときのものです。雨や霧のためにしめやかな10月の森では、あちこちで、さまざまなキノコを見かけました。
実は、一緒に巡礼していたフランコたちがポルチーニ茸も見つけたため、宿泊した民宿で、夕食のパスタの具にしてもらって、食べたりもしましたが、残念ながら写真はありません。
素人は、うかつにキノコに手を出さないのが一番で、食べられるキノコによく似ているけれども、有毒のものもあります。ある友人がかつてポルチーニ茸をたくさん採ったとき、似ていて芯だけ赤い別のキノコを、食べられないと脇に置いていたのに、奥さんがそうと知らずに、すべて一緒に料理してしまったことがあります。
自分の意志に反して、大きな叫び声を上げ続けるという不思議な副作用のあるキノコで、食べた4人全員が、救急病院に駆けつけ、廊下で皆で大声で叫び続けたということで、今では笑い話として語ってくれますが、そのときは、本当に大変だったようです。
一方、こちらは、2008年3月8日に、夫と姪のアレッシアと3人で、ペルージャ郊外の栗林を散歩したときのものです。冬枯れした森の中で、キノコの赤が美しく映えています。
この栗林には、何百年も経たような大きな栗の木もいくつか生えています。
春がまだ遠く感じられる肌寒い日でしたが、こんな可憐な花も咲いていました。
日本庭園が好きな夫は、苔も好きで、美しいと思うと、さまざまな角度からシャッターを切ります。
秋と冬の写真で、季節はずれではありますが、散歩をしていると、美しい風景や花以外にも、目を楽しませてくれるものがあるということをお伝えしたくて、書いてみました。