2010年 08月 22日
馬がとおせんぼう
イタリアの山道では、牛や羊の群れが道路を横切っているのに出くわすことは時々あります。特に、これが羊の場合は、白く大きな牧羊犬が車窓に顔を近づけて吠え立てたり、車の直前を走ったりして、危ない思いをすることも多いのですが、道路を渡る馬の群れに行き当たったのは、これが初めてです。
動物の好きな夫は、すぐに車から降りて、馬と交友を図ります。馬たちも、特に脅威を感じる様子も、わたしたちを威嚇するそぶりも見せず、のんびりと落ち着いて、夫のあいさつに応じています。
問題は、このあとです。夫が再び乗車して、いざ車で先へ行こうとして、馬のごく近くまで車を進めても、馬たちは悠然として、気にも留めない様子なのです。
クラクションを鳴らしても平気な顔。馬に接触するまでに車を進めても、夫の緑色の車を草だとでも思ったのか、大きな顔をボンネットに近づけて、鼻先をすり寄せる始末です。
結局夫が再び車外に出て、馬たちを手で押しやり、何とか道の左側に渡らせることに成功したので、ほっとしました。
思わず一句、
「馬たちよそこのけそこのけ車が通る」
元となる一茶の俳句は、皆さんご存じですよね。
馬がとおせんぼう。
とってものどかな感じが、いいですね~~~
1枚目と2枚目の写真の、白と茶色マーブル模様の親子。
ピントホースと呼ぶようです。
仔馬がお母さんから離れず、ずっとそばにいるのがかわいらしい。
私の通う乗馬クラブにも、白と黒ですが、ピントホースがいます。
この写真の親子と同じで、お母さんも子供も同じ色合いです。
仔馬の様子:
http://www.toelle.jp/blog_comment.aspx?id=31029
http://www.toelle.jp/blog_comment.aspx?id=31412
http://www.toelle.jp/blog_comment.aspx?id=32472
ジーナ
確かに本当にのんびりとしていました。人が近寄っても、車が接触しても、まったく動じず、立ち止まってこちらをのどかな瞳で見つめる馬たち。
やっぱりジーナさんは馬を見る目が細やかで温かいのだと思います。わたしは親子だとも気がつかなかったのですが、確かに色合いやまだら模様からしても、いつも寄り添っている様子からしても、「仲良しこよし」の馬の親子なのでしょう。
そう考えると最後の写真にも別の子馬が写っているようで、親馬子馬の入り混じった不思議な馬の群れなのでした。馬は、平地や丘のなだらかな斜面にある、柵に囲まれた広い敷地の中に見かけることが多いので、山の急な斜面の、しかも車道で見つけたこの馬たちとの邂逅には、とにかくとても驚きました。思いがけない、旅の楽しい一こまになりました。
馬の性格にもよりますが、初産の母馬は人間を警戒するようです。
ご主人が挨拶をした母馬は、ベテランの母馬か人間を警戒しないタイプだったのでしょう~~~
ラッキーでした!!!
最後の写真の親子も、同じ色合いでかわいいですね。
楽しい旅の思い出になりましたね。
これを機に、乗馬を始めてみてはいかがでしょう~~~
ジーナ