2010年 08月 25日
笑顔の力
昨夜のコンサートでは、わたしも好きな『La Prima Cosa Bella』以外にも、初めて聞いて、いいなと思った曲がいくつかありましたので、また、おいおいメルマガでご紹介するつもりです。
マリーカが歌う『La Prima Cosa Bella』の映像は、こちらです。
「ギターは弾けないけれど
君のためにギターを手に取って歌うよ
(中略)
ぼくが人生から受け取った
最初のすばらしいもの(la prima cosa bella)は
君の若々しい微笑みだ
君なんだ」
昔の歌ですが、みずみずしい恋心を歌い上げたすてきな歌です。興味のある方は、メルマガ第39号の解説(リンクはこちら)をご覧ください。
英語の歌も多くて、中には、昔大好きで、よく聴いていた曲もあり、懐かしく思い出しました。今回の記事の題は、その英語の歌、『Smile』を思いながら、つけてみました。歌詞がすてきなので、これからも自分がしばしば思い出したいということもあり、訳してみますね。
「ほほえみなさい
たとえ心が痛むとしても
ほほえみなさい
たとえ胸が張り裂けそうであっても
空が雲に覆われていても
痛みや悲しみに打ち勝って
ほほえめば
切り抜けることができるはず
ほほえんでごらんなさい
たぶん明日には
日光の輝きが
見えるはずだから
顔を喜びに輝かせ
悲しみの影を隠しなさい
たとえ今にも涙があふれそうだったとしても
そういうときこそ
こらえ続けなければ
ほほえんでごらんなさい
嘆き悲しんでも
どうにもならないのだから
ほほえみさえすれば
人生は
それでも生きるに値するものだと
分かるはずだから」
(人によって解釈が分かれる箇所もあると思いますが、わたしが自分で受け止めているように訳してみました。)
この歌、『Smile』は、チャーリー・チャップリンが映画『モダン・タイムズ』のために作曲した曲に、あとから歌詞が添えられたものなのですが、曲も歌も美しく、みごとに調和しているという印象を受けます。英語の歌詞を知りたい方は、 こちらのページをご覧ください。
YouTube上には、様々な歌手が歌った映像があるのですが、わたしが覚えているのは、映画、『マイ・ガール2』の中で歌われたものです。
この映像の字幕がイタリア語であるのは、まったくの偶然です。
さて、再びコンサートに話を戻します。
残念ながら、カメラは持参しなかったので、写真はありませんが、彼女と共に曲に合わせて踊る二人組の一人が、お茶の水博士のような風貌・髪型をした老紳士であるにも関わらず、音楽に乗り切っていたり、様々に切り替わる照明やその効果が美しかったり、マリーカ自体の熱演以外にも、いろいろと楽しむことができました。
夫が好きな歌手だからと興味を持って出かけたのですが、わたしもファンになって帰ってきました。与党の政治家の論調やマスコミの犯罪報道が、外国人や移民への偏見を助長する中で、二つの祖国を持つマリーカのような歌手の活躍と人気は、大きな意味を持っていると思います。
応援を始める一歩として、近日中に、さっそくCDを買いに行くつもりでいます。