2010年 10月 18日
白牛と紅葉

ほとんどがキアニーナ種の牛です。体が白く大きいのが特徴で、ウンブリア州やトスカーナ州で、山道をゆくと見かける牛は、たいていこのキアニーナ(Chianina)です。

カメラを構えると、牛たちも、興味深そうにこちらを見つめ返します。

10月10日日曜日は、昼食のあと、友人ルーカの車で、アッペンニーニ山脈へと向かいました。リミニから来た友人たちと、バディア・テダルダ(Badia Tedalda)で合流してから、まずは車で、プレサリーノの滝(Cascata del Presalino)(上の写真)に行きました。

滝の近くに車を置いて、散歩をしました。

森の木々が、それぞれの秋色で、山を染めてゆきます。

プレサリーノの滝から流れ落ちて、この川に注ぎ込んだ水は、やがてマレッキア川(Fiume Marecchia)に合流します。

虹を思わせる七色の森が美しく、崩れ落ちた家の中に、緑の木々が育っています。

プレサーレ川(il Presale)沿いに、川をさかのぼりながら歩いていきます。

黒々と熟れた、おいしいブラックベリーの実を、時々摘み取って味わいます。

優しいシモーナは、自分が摘んだブラックベリーを、わたしにもいくつか分けてくれました。

日々刻々と、黄に紅に染まってゆく秋の森がきれいです。

撮影にかまけて皆に遅れるわたしを心配して、夫が時々ふり向いてくれます。

こちらの柵の前まで歩いてから、来た道を引き返しました。夏には柵を越えて、さらに川も渡って歩いて行くのですが、今は秋。空がぐずついて天気が悪い上、リミニの友人たちが帰途を急いでいたからです。

道沿いに、大きなブナの木が1本生えていました。感嘆しながら、色を変えつつある木の葉の色を眺めます。

のんびりと草をはむ白牛たちに再びあいさつしてから、車で近くのバールまで行き、温かい紅茶とおしゃべりを一緒に楽しんだあと、友人たちと別れて、家路につきました。
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白牛ですか!?珍しいですね。
私の住む北海道ではホルスタインか、肉用の黒牛がほとんどです。
とても景色の素晴らしい所ですね。
紅葉も綺麗です。
イタリアと言えば歴史的建造物などの観光地が思い浮かびますが、
自然にも恵まれた土地なんですね。
わたしもイタリアに来てから初めて知ったのですが、本当に自然の美しいところです。特に夫が山歩きが好きなので、旅行となるとどうしても山が多くなるため、歩くのは大変ですが景色のすばらしいところをたくさん訪れることができました。
わたしは幼稚園の終わりごろから小学校5年生までだけ、札幌で過ごしました。冬の雪遊びや雪祭り。ジンギスカン、小学校で習った札幌・北海道の歴史やアイヌ語の歌。遠足で訪ねた牧場などを、懐かしく覚えています。住んでいたのは、札幌市豊平区月寒というところでした。
こちらこそコメントをありがとうございます。ツイッターともども、よろしくお願いします。
週末、バタバタしていて、今日一気に記事を読みました。
ご結婚のいきさつも、ペルージャのチョコレート祭りも、合唱団もそしてこのキアニーナの記事も、naokoさんの書かれる文章って素敵ですね!
写真も素敵です。
イタリア、本当に美しいところだなぁと思います。
都会もですが、街から離れたところの景色が本当にきれい!
経済が大変と聞きますが、私は経済的に恵まれているという日本よりもイタリアの方が、本当はすべてにおいて恵まれているのじゃないか、と思います。
日本は日本、イタリアはイタリアの暮らしやすさ、暮らしにくさがあると思います。今イタリアでは経済のみならず、教育や健康をめぐるさまざまな問題で大変な状態です。大学を出ても給料が安い上に不安定な仕事しか見つからないため、多くのイタリア人の若者が海外に職を求めて国外に出ていることが問題になっています。医療ミスによる事故、職場での事故死が後を立たず、ナポリのゴミ問題は再発し、貧富の差がどんどん広がっていることが指摘されています。
イタリアもですが日本も本当に美しいところですよ。生活や移動が不便なので観光地となっていない場所で、自然に囲まれた景色の美しいところに、長く勤めたことがあります。たとえば、愛媛県の野村町や内子町。今は他の市町村と合併されてしまったようですが。
夫が振り返るときは、「ちゃんと後について来てるかい」と「写真はいいから、歩きなさい」の二つの声なきメッセージを感じます。:-) (←右に90度傾けて見るイタリアのスマイル・マークです。)

既にところどころ赤く色づいているようですが、そちらの紅葉は例年通りですか?
日本のそれは、今年は大幅に遅れそうです。
関東地方もそうですが、京都の友人も同じだと言ってました。
変なお天気で、トマトも例年よりひどく割高です。
(↓大量のトマト、羨ましいです~)
振り返るご主人がいいですね^^
振り返ってくれるので、つい安心して、さらに甘えて写真を撮り続け、皆に遅れてしまうわたしなのでした。
トスカーナも秋を迎えているんですね。
今年の日本の紅葉は例年よりも遅めのようですが、美しい色あいのようです。
写真にみる光景、ヨーロッパならではだなぁ・・・などと思いました。
イタリアは、冬に一度訪れたきりですが、秋に行ってみたくなりました♪
日本の方は休暇が取りにくいので、どうしても短期間に、それも人の多く暑い夏か、寒く日の短い冬に来られることが多いのですが、やはり旅行に最適なのは初夏か秋だと思います。こちらにも美しい自然がたくさんあります。日にちに余裕があれば、ぜひこちらでも山の散歩を楽しんでみてください。