2010年 10月 25日
ラヴェルナの秋


空は曇り、山には霧がかかっています。そして、黄色い木の葉たちが地面を覆っています。

秋色の森をラヴェルナ目指して登っていきます。

行く手には苔むす巨岩があり、足元には落ち葉が敷きつめられています。

木と岩と大地が、それぞれの色と姿、手だてで、秋を共に描きあげていきます。

大地にしっかりと根を下ろすブナの木の根元を、緑の苔が覆っています。そして、今は大地を覆う落ち葉たちは、やがて根を培う養分へと変わっていきます。

もう少し登れば、左手に伸びる修道院へと続く道にたどり着けます。霧に包まれた森の木々に、神秘的な美しさがあります。

ラヴェルナ(La Verna)の修道院の入り口は、左手に聖フランチェスコの像があり、右手には岩の壁があります。

修道院のレストランで昼食を取り、一休みしながら、おしゃべりも楽しみました。

敷地内の美しい教会を訪ねます。

修道院を囲む山も、すっかり秋らしい装いです。

昨日の記事でご紹介した、2週間前の真っ赤な葉は、もうほとんど姿を消しています。

このあと、修道院から、ペンナ山(Monte Penna)を登ります。

自然の美しさに感嘆しながら、聖なる森を歩いてゆきます。

この二人は、切り株の中に何かを見つけたようです。

発見したのは裂け目の奥に生える、ココア色をしたキノコたちです。

霧が立ち込め、冷たい風が吹いてきたので、引き返すことにしました。

濡れた岩で足元がすべり、歩きにくい急な斜面を、大人が代わるがわる手を貸しながら、一緒に下って行きます。

ブナの木々は、大地にどっしりと根を下ろし、季節ごとにそれぞれの美しさで、わたしたちを迎えてくれます。
⇒「ラヴェルナの秋2」(リンクはこちら)につづく


街並みといい自然といい。
私、苔が大好きなんです。あの綺麗な毛並みのような苔。さわり心地もいいし艶々光ってるし。
寒くなる前に私もハイキング行きたいなあ。
苔がお好きなら、きっとAcuiさんにはたまらない場所だと思いますよ。食事もおいしいので、いつかお二人でいらしてみてください。