2010年 10月 26日
ラヴェルナの秋2
若い修道士たちが、本を片手におしゃべりしています。
参考までに、こちらは、10月9日土曜日に撮影した写真です。わずか15日の間に、山の秋色がすっかり深くなりました。
平地や遠くの山々にも、赤に、黄に、オレンジにと、衣替えした木々が見えます。
帰りは、来た道とは違う道を通って、ラヴェルナからキウーシへと戻ります。
金色の並木を右手に、坂をどんどん下っていきます。
菅原道真が「紅葉の錦神のまにまに」と、詠みながら思い描いた紅葉の色合いはかくばかりか、と思わせる美しい彩りです。
自然を愛し、大地に兄弟と呼びかけ、小鳥と言葉を交わした聖フランチェスコですから、「清貧の我が身には何もないけれど、せめて美しい秋景色を神に捧げたい。」と、このラヴェルナで菅公と同じような気持ちを抱いたかもしれません。
途中、道を左に曲がり、さらにひたすら坂道を下ります。
道沿いには、シクラメンの花が、淡いピンクの花を咲かせていました。(ただし、この写真は、花がより美しく、たくさん咲いていた10月9日に撮影したものです。)
道を敷きつめる落ち葉も、よくよく見ると美しい彩りに満ちています。やがて大きな木に育ちゆくかもしれない木の実も、あちこちにあります。
散歩を終え、キウーシ(Chiusi)の観光案内所に戻ったのは、午後4時過ぎでした。
実は、家を出る前、内心、「2週間前に訪れたばかりだから、たいして景色が変わっていないだろう」と思っていました。幸いなことに予想がはずれ、美しい秋景色を十分に楽しむことができました。
ペルージャからキウーシまで向かうドライブ中にも、美しい紅葉を道沿いに、そして周囲の山々にたくさん見ることができました。キウーシ村はずれに立っていたこの美しい木は、車内から撮影しました。
少し遠ざかってから、ふり返って見たペンナ山。深い緑の森と紅葉した木々、そして裾野に広がる淡い緑の色の対照が絵になっていました。
キウーシからペンナ山とラヴェルナを望むこの風景が、ミケランジェロの絵画の背景に使われていると、最近明らかになったようなのですが、それについては、また別の機会にお伝えするつもりです。
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- ミケランジェロとラヴェルナ / Michelangelo e la Verna (27/10/2012)
自然豊かで、素晴らしい場所ですね♪
いつか、いってみたいなと思いました。
聖フランチェスコの精神が現地の方にも受け継がれてるのでしょうね。
(以前、少し、聖フランチェスコ興味を覚えて、調べたりしていたので)
こちらでは知ることのできないイタリアを
ブログを通じて知ることができて、とっても勉強になります。
P.S コメントありがとうございました♪
コメント、更にリンクまでしていただけ、
とっても嬉しく感動しました。
今後もブログ楽しみにしています♪
ずっと昔に作られた詩が、ブログというメディアを通して、あっという間に、イタリアから日本・世界へ、そして日本の間に広がっていく不思議。詩の思いがタンポポの種のように広がり、あちこちで根を下ろして、花を咲かせていったらすてきだと思います。
こちらこそみそじさんの感動の言葉に感動しました。わたしはよそじに入りましたが、いつまでも、感動できるしなやかな心を忘れずにいたいものです。これからもよろしくお願いします。
素敵な紅葉 楽しませていただきました。 またお邪魔します。
訪問・コメントをありがとうございました。
http://www.santuariolaverna.org/info/info_accoglienza.htm
上のリンクにあるForesteriaのメールに英語で問い合わせるのが一番確実ではないかと思います。電話番号も書かれていますが、英語で対応できるかどうか疑問ですし、間違いがあっても困りますので。
ラヴェルナ自体に宿が見つからなければ、歩いて30分、山を降りたところにあるBeccia、あるいはChiusi della Verna(ベッチャからの方が石畳で道は歩きやすいです。キウージからは自然はきれいですが、山道を登ります)に、それぞれいくつかホテルがあります。わたしたちが泊まったのは数年前で、どのホテルも特に優劣はなかった気がします。
BecciaやChiusi della Vernaもnaokoさんのブログ拝見して行ってみたいです。行ったことないんです。本当にありがとうございます。
イタリアに暮らされたこともあるんですね! ラヴェルナ訪問、ぜひ楽しんでくださいね。修道院に部屋が見つかるといいですね。
naokoさんは旧姓はイ○カワさんではないですか?京都の大学出身では?お写真が知り合いに似ていましたので違っていたらすみません。
6月初めにAssisiとセットで巡礼旅行を予定しています。
ラヴェルナの修道院で宿泊できればいいなあと考えているのですが、スーツケースを持っての移動のため、バス乗り場のあるChiusi della Vernaは、簡単にタクシーを拾える様な町(村?)なのでしょうか?
無難にバス停近くのホテルにするか、Arezzoからの日帰り旅行にした方がよいのかなあとも思ったりもしますが、厚かましいお願いで恐縮ですが、もしご存知でしたら、教えてもらえませんか?
よろしくお願い致します。
http://www.ilsentierodifrancesco.it/Index.aspx?idmenu=47
ラヴェルナは春先から秋にかけて団体で訪問する旅行客も多いので、まずは、今からでもご希望の日に修道院に宿泊できるかどうかという問題があるかと思います。もし宿泊が可能であれば、荷物は10kgくらいに抑えて、すべてリュックサックに入れて歩いて運ぶという手もあります。ラヴェルナやアッシジには、リュックを背負って野山を歩き続けて訪れて宿泊する旅行者も大勢いるんですよ。歩いてラヴェルナまで行くのは、大きなホテルが一つあるBecciaからでもChiusiからでも、約30分かかりますが、山歩きに慣れていないのであれば、Becciaからの方が格段に道が分かりやすく歩きやすいですし、Becciaにも、 Bibbienaからバスが出ているようです。6月は日が長いので、アレッツォよりもラヴェルナ周辺のホテルに滞在された方が、修道院訪問を長く楽しめると思います。いい旅になるといいですね。
Chiusiからタクシーを利用しようとする方は・・・どうやら殆どいない様ですね。ならば荷物はアレッツォのホテルに預け、リュックひとつで修道院へ1泊旅行、若しくはみえさんの様にBescciaかChiusiのホテルで2泊と考えていたのですが・・移動日(6/3)が、どうもバスのストライキと重なるらしく、ぎりぎりまで動向を見守る事にしました。
今回は修道院宿泊は難しそうなので、次回の楽しみに取っておこうと思っています。ストライキが延期になり、周辺のホテルが取れましたら、勿論2泊する予定です。
ご親切に色々と教えてくださり、本当にありがとうございました。
どういたしまして。ラヴェルナは、聖フランチェスコが聖痕を受け、祈りや瞑想に過ごした場所ではありますが、美しい森をゆっくりと長く散歩するという意図が特になければ、境内のいくつかの教会や見るべき場所は、1日あれば十分に見て回れます。
アレッツォから日帰りするよりはと申し上げたのは、交通機関の関係で、滞在時間が2・3時間になっては、せっかくいらっしゃるのに、慌しく回ることになってもったいない、逆にChiusiやBeccia、ラヴェルナに滞在されるのであれば、もっとゆっくりできるのではと思ったからなのですが、ストライキがからむとなると、難しいですね。泊は1泊でも、着いた日や翌日に十分にラヴェルナを訪ねることはできると思いますので、交通機関の時刻表と相談してください。美術やミケランジェロに興味がおありであれば、Chiusiには、ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の天地創造の絵を描くのに参考にしたと言われるアダムの岩があり、ミケランジェロの生家と博物館のあるカプレーセも近くにあるので、そういうところも訪ねようとされると、2泊必要かと思いますが、バスの便があるかどうか。(つづく)
アッシジ、ラヴェルナということで、聖フランチェスコを慕っての旅行ではないかと推察するのですが、アッシジ周辺には、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ、リーヴォトルト、聖ダミアーノ、カルチェリの庵など、聖フランチェスコの人生に深く関わった場所が数多くあります。そういう場所についても、ブログに紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
タクシーを使われるよりは、週末にかからなければ、わたしがペルージャから同行通訳という名目でラヴェルナにお連れしてはと思ったのですが、ペルージャからだと往復3時間、片道約100km(ガソリン代だけでも30ユーロ)で、ひどく時間もかかってしまいそうです。
お蔭様でトラブルもなく、昨日イタリアより帰国しました。
ラヴェルナ修道院へも無事行ってまいりました。本当に素敵な祈りの場所でした。今回は用心のため日帰りにしましたが、懸念していたストライキ当日は普通にバスが走っており、ああやられた~と思いました(笑)。8時35分Chiusi着、Beccia15時発のバススケジュールで組みましたので、思っていたよりも時間的には余裕がありましたが、やはり1泊したかったなあといった感想です。ちなみに修道院内のレストランでお昼を頂きましたが、とてもおいしかったです。
翌日はアッシジに2泊しました。実は6年前の再訪にもなるのですが、前回行けずにいたリーヴォルトやカルチェリの庵にも、今回は行ってきました。さすがにカルチェリまでは、足に自信がなく、ホテルからタクシーを呼んでの観光にしましたが、サン・ダミアーノ→リーヴォトルト→サンタマリア・デリ・アンジェリまでは、2時間かけてプチ徒歩巡礼を楽しんでまいりました。また頑張って早起きして、サン・ダミアーノの朝ミサにも参加致しましたが、映画の一場面の様な本当に美しいミサで、大感激しました。
旅行前に、たまたまなおこさんのブログにたどりつき、前情報を色々教えて下さったお陰で、今回は安心した旅となりました。
これからもまめに拝読させてもらい、心はイタリア気分にどっぷりひたさせて頂きます。本当にありがとうございました。
サン・ダミアーノ・リーヴォトルト・サンタマリーア・デッリ・アンジェリ、すべて聖フランチェスコの人生の軌跡に、魂に触れることの多いすてきな場所ですよね。ヒナゲシの赤に彩られた、緑の麦畑の中の散歩を、アッシジの町の遠景と共に楽しまれたことと思います。サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリのミサがお気に入りで、聖ダミアーノのミサにはまだ行ったことがないのですが、お話を聞いて、わたしもぜひいつか参加してみたいなと思いました。ブログの情報がお役に立ったようで何よりです。どういたしまして。こちらこそ、うれしいコメントをありがとうございます。