2010年 11月 03日
タラとポテトの香り焼き、イタリア風
魚とジャガイモを、ローズマリーとニンニクの香りと共に、オーブンでじっくり焼いたこの料理は、夫も大好きで、いつも喜んで食べてくれます。カリッとした食感があり(croccante)、ニンニクの風味がきき、ロースト・ポテトが添えてあってと、夫の愛するものがそろっているからでもあるのですが。
ただし、使用している魚は、冷凍されたタラ(merluzzo)です。山に囲まれ、海を持たないウンブリアでは店の魚の鮮度に疑問があるということで、魚は、義母もいつも冷凍食品を利用しています。わたしは新鮮な魚もたまに買って料理するのですが、ここで、もう一つ問題があります。日本では魚に多少骨があっても、箸で取り分けながら食べると思うのですが、うちの夫は、骨のない冷凍の魚を調理したものに慣れているからか、少しでも小骨があると、不満そうなのです。文化・習慣といえばそれまでなのですが、一つひとつ小骨をこちらが取っては手間も大変。というわけで、冷凍の魚は、そういう意味でも重宝しています。
このレシピは、もともとCOOPの冷凍魚についていたレシピに、我が家好みに若干の変更を加えたものです。元のレシピは、冷凍したメルルーサ(nasello、タラ科の魚)を対象としていました。
2人分の材料は、
冷凍タラの切り身 200g
ジャガイモ 400g
ローズマリー 1~2枝
ニンニク 1~2粒
パン粉 適量
(我が家では、堅くなった古いパンをすりおろしたものを使用します)
オリーブオイル 適量
塩・こしょう 適量
1.オーブン皿の底一面にオリーブオイルを薄く塗り、冷凍タラの切り身を間隔を開けて並べ、周囲に一口大に切ったジャガイモを並べていく。
2.1の上から、塩・こしょうをふりかける。
3.ローズマリーの葉とニンニクをみじん切りにして、タラとジャガイモの上にふりかける。
4.3の上からさらに、パン粉を全体にムラなくふりかける。
5.190~200度に加熱しておいたオーブンに入れ、30分ほどじっくり焼き上げて、できあがり。
魚もジャガイモも、パリパリとして食感がいい上に、ニンニクやローズマリーの風味がよく行きわたって本当においしいのです。オーブンに入れるまでが30分、入れてからが30分と、1時間ほどで簡単にできます。ぜひ一度召し上がってみてください。
ローズマリーとニンニクの量は、元のレシピでは一枝、一粒だったように覚えています。夫がしっかりした味わいが好きであるため、そして、今回見つけたローズマリーの若枝が小さかったため、今回はそれぞれ二枝、二粒使いましたが、一枝、一粒でも十分おいしくできますので、分量は、お好みに合わせて調整してください。
昨日、ローズマリーを摘みにテラスに行くと、なんと花盛りです。そこで、花のない緑の葉だけの枝を選んで、ハサミで切り取りました。
我が家の庭には、あちこちにローズマリー(rosmarino)の茂みがあるのですが、秋深い今の時期に、花を咲かせているローズマリーはごくわずかです。香りのある草花を愛する夫は、パンテッレリーア島やエルバ島など、旅行に出かけるたびに、それぞれの土地に生えているローズマリーの枝を摘み取って、うちに帰ってから栽培するのですが、今この薄紫の美しい花を咲かせているローズマリーも、そうした旅みやげの一つです。
食後には、夫が作ったトルコロ(記事・レシピはこちら)を食べました。今回は、カカオ入り。ほんのりとしたチョコレートの風味がとてもおいしかったです。今朝の朝食は、このトルコロを緑茶と共にいただきました。
絶対これ作ります。明日にでも…
簡単に手に入るものでのレシピ、嬉しいです♪いつもありがとうございます!
なおこさん、料理上手そうだなー。私も精進します!
ローズマリーの花ってこんなにも可愛いのですね。大きいバルコニーのある家に引っ越したらハーブ育てるのが夢です。ローズマリー、その候補に入れたいと思います^^
鱈のお料理、とっても美味しそうです♪
ローズマリー、ポテト、お魚にも相性いいですし、
私の好きなハーブの一つです。
(もちろん、ガーリックも大好きです♪)
レシピ参考にして、作らせていただきます♪
イタリアもその土地土地に、
気候や自然に応じた豊かな食文化がありますね。
日本の小さい小あじなどは、海外の方には食べにくいかもしれませんね。うふふ
(日本でも最近、若い方はお魚離れしてるので。)
そして、お庭のローズマリー、立派ですね♪
ローズマリー、そちらのハーブということがあり、
育ちもよく、年中楽しめそうで、素敵だなーと思いました♪♪♪
朝食のトルコロもとっても美味しそうです♪
また、更新、楽しみにしています!!!
ホントにご主人様は粉ものがお得意なんですね~。このケーキもホントにおいしそう~!
タラがお好きなんですね! タラというと、こちらでは塩漬けにした干したタラ(baccalà)もあるのですが、今回使ったのは生の新鮮な魚を塩気をつけずにそのまま冷凍したものですから、気をつけて。干鱈は義父の大好物で、昔は海の遠いウンブリアでは乾物くらいしか魚が手に入らなかったため、幼い頃から食べていて、好きになったようです。
数年前に一枝のローズマリーを数本持って帰り、挿し木で小さな鉢から育てたものが、今は横長の鉢いっぱいに育ちつつあります。ローズマリーの香りがお好きなら、料理にもさっと新鮮な枝や葉が使えて便利ですよ。
和風の魚料理も何度か試みたのですが、砂糖で甘くなるのが夫には苦手だったり、小骨が多いのが難だったりして、結局イタリア風に料理することが多くなります。魚を手軽に焼ける日本のロースターのような品がないので、アジやサバをさっと焼いて食べるあの素朴な味が恋しいです。
手間があまりかからずに、でもおいしいので、とても重宝するレシピです。夫は最近なぜかむしょうにジャガイモを食べたがります。それもフライドポテト、ローストポテト…… おいしいのでついつい手が伸びるトルコロも最近は常にあるので、ダイエットの難しい毎日です。