2010年 11月 19日
地中海式食生活、ユネスコ世界文化遺産に!

そこで、この「地中海式食生活」を詳しく知るために、次の記事を参考にしました。
・tg1 online - "LA DIETA MEDITERRANEA DIVENTA PATRIMONIO DELL'UMANITA'"
(記事へのリンクはこちら)
「地中海式食生活」は、4年前に、イタリア・スペイン・ギリシャ・モロッコが共同で文化遺産として登録を申請したものの却下され、国同士の調整を引き受けたイタリアが、昨年再び、この3国と共に、登録申請をしていたものだということです。

記事によると、「地中海式食生活」(dieta mediterranea)は、
・食事に時間がかかり、そのおかげで、腰を下ろして、じっくりと食事をし、他の人々とコミュニケーションをとることができる。
・摂取する脂肪分が少なく、四季のおかげで食材が多様であり、健康によく、長寿者が増え、がんを遠ざける。
・保護成分を含有する果物や野菜、そして、栄養と保護成分が豊富なオリーブオイルをふんだんに使うので、健康に恩恵をもたらす。

・繊維に富む食物(穀物、豆、果物と野菜)、ミネラルや抗酸化物質に富む食物、オリーブオイル、魚、炭水化物が、適切な1日のエネルギー摂取に役立つだけでなく、健康によく、滋養に富む食生活の基盤となっている。
ということです。
イタリアではここ数年ちょっとした日本料理ブームがあり、ペルージャ近辺にも、日本料理の店が、中国人経営の場合も多いものの、増えてきました。健康にいいというのも、その理由で、私も、油を控え、野菜や魚をふんだんに用いる日本料理は、イタリア料理に劣らず、おいしいし、健康にもいいと思っています。
地中海式食生活に教わりたいところは、オリーブオイルの使用を始め、いろいろあるのですが、特に見習いたいのは、「腰を落ち着けて、じっくりと食事をし、会話を楽しむ」食習慣かと思います。

私も日本で教師として働いていたときは、昼食の休憩時間に、各種委員会があったり、生徒が質問にやって来たりで、ゆっくりと昼食をとる時間はありませんでした。せめてご家族と食べるときは、テレビ番組などはつけずに(これをするイタリアの家庭も多いのですが、夫には私が禁止令を出しています)、じっくり食事を味わい、大切なコミュニケーションの時間にされては、と思います。
ゆっくり咀嚼するのは、消化にもいいけれど、頭脳の活性にもよいとどこかで読みました。とは言え、私も夫と二人で食べるときは、30分から1時間くらいで食事は終えますが、その間は、できるだけ他のことに気を取られて慌てることなく、ゆっくり二人で食卓を囲むひとときを楽しみたいと思っています。
仕事で忙しかったり、一人暮らしだったりすると、つい食事が「栄養補給で、はい終わり」になりがちなのですが、一人暮らしでも、盛り付けを工夫したりして、楽しく食べると、体だけではなく、心にも栄養がいくと思うのです。と、蛇足ながら、思うところを書いてみました。
*メルマガ第59号で、上記のニュース記事をイタリア語の学習教材として利用しています。興味のある方はぜひご覧ください。(リンクはこちら)←バックナンバーを移行し次第リンクを追加する予定です。



イタリアの食事が文化遺産、すごいですね♪
なおこさんのおかげで、このニュースを知ることが出来ました。
イタリア料理って、本当にバランスもよく、
私もヘルシーで、大好きです♪
時間をかけて、お話をしながらって、大切ですね。
ついつい、短時間で済ませてしまいますが、
美味しいお料理も会話でもっと美味しく頂けますね♪
P.S 素敵な本を教えてくださり、ありがとうございます♪
洋書、買ってみます!!!
美味しいね、といい会話をしながら食べるのが最も体にいいなと私も考えていて、テレビが家にないのも手伝って、食事の時間はコミュニケーションの時間です。(と言っても私たちは狭い部屋に2人で住んでいるので常に話していますが…)
あと、結構前に発見したことなのですが、ごはんを食べている時に怒ることってできないんです。笑
喧嘩しながらごはんに突入した時があったのですが、食べてるうちにどうでもよくなってきちゃって、あー食事ってすごいと勝手に思っていました。私が食い意地はってるだけですかね?^^;
食べるという事は文化なんですね、4人の子育て中から早く食べる癖があり、今も早食いですの、段々と動物化してると思いますわ。
時間をかけて作り、楽しみながら食べるということをしていないと思います。
なおこさんのお話から気づかせて貰えますわぁ~
今からおやつを食べようと思いましたが、柿とミカンにしますわ、最近果物もあまり食べていません。
ここだけの話、剥くのが面倒なんて思うオババです、ふふふ
イタリアのみならず、スペイン・ギリシャ・モロッコなど他の沿岸諸国の食生活も含めて「地中海式食生活」と呼ぶようです。ギリシャでも野菜をたっぷり含む料理をたくさん食べた記憶があります。
わたしも特に一人で食べるときは、昔の習慣かつい「エネルギー補給」になってしまうので、もっとゆっくり味わって食べるように気をつけたいと思います。みそじさんは、でも、彩りやバランスに気をつかって、一人のときでも十分に食事を楽しんでいらっしゃるように思えます。見習わなければ。わたしは一人の食事だと、つい手も抜いてしまうので、反省しています。
どういたしまして! みそじさんの感性に響く話も多いと思います。話の数が多いので、どれかは必ず感動を誘うかな、と。ぜひ読んでみてください。
どこかで、新婚の頃は話す機会も話したい気持ちも多いのに、年数が経つにつれて、だんだん共に少なくなっていき、会話がなくなっていくと読んだことがあります。単に必要な連絡事項だけではなく、互いのつながりを深めるためにも、食事の時間は、お互いにじっくり向かい合って話ができる貴重な時間なので、大切にしたいと思います。
Acuiさんは偉いなあ。わたしは食事の最中でもむくれてしまうことがたまにあります。食べるときに怒ったり悲しんだりすると、そういう負の要素も、食物と一緒に体や心の中に入ってくるとも、どこかで読んだことがあるので、やはり食事は、落ち着いてゆったりとした気持ちで食べたいと思います。その方が消化にもいいというだけではなくて。気をつけます。
最初はわたしも驚いたのですが、大学の授業で教わったことを思い出して、なるほどと思いました。文化人類学では、どんなものをどんなふうに食べるか、どんな衣装を身につけるかなど、ある地域の民が伝えていくさまざまな生活様式や慣習も含めて、「文化」と呼びます。そうすると、料理や食事の取り方も、確かにれっきとした「文化」だな、と。
わたしも、おそらくはせっかちなのと、日本での長年の習慣で早く食べるので、よく夫に、「もっとしっかり噛まないと。噛まずに飲み込んでない?」と指摘されます。ほぼ毎週日曜日に、大家族が集まって食べる昼食は、ゆっくりゆっくり、プリモ・セコンドと食べていきますが、その間にやはり、何かしら会話がはずみます。『星の王子さま』や『モモ』が語る「本当に大切なのに、おろそかにしがちなこと」の中には、食事や食事を通してのコミュニケーションも含まれている気がします。
わたしも、おやつは、ついつい甘くてすぐ食べられるものに手が伸びるのですが、柿も熟してきたので、今日は柿を食べます! 地球の向こう側で、ムームーさんも食べていると思うと、いっそうおいしいことでしょう。

naokoさんのブログは学ぶ事が多く勉強になります。
「じっくりと食事をし、会話を楽しむ」同感です。
ご存知かと思いますが、こちらでは小学生が受験のための塾通いで、やむなく夕食をコンビニですませたり(母親がお弁当を作っている家庭もあります)中高生のお昼がコンビニ弁当といったような、それぞれの家庭の事情はあるでしょうが心配になってしまうことがあります。
こちらこそお世話になります。「焼きうどんにソース+マヨネーズ」、「カツ丼はソースに浸したトンカツがごはんの上」の方がいて、地方があるなど、日本にもまだまだ知らないことがたくさんあり、食文化の地域差が多いことを教えていただきました。
食事もその典型的な例なのですが、日本は小学生から働く人まで、とにかく皆が忙しすぎる社会だと思います。働いていたときはゆっくりしようにも、その時間がとれず、わたしも苦労しました。ただ、そういう時間がとれるときには、せめてそれを大切にする必要があるのではないか、そして家族の談話の場ともなる食事は、本当は優先されるべきものであるのに、ひょっとしたら、他のつまらないことのために、おろそかにされていないか、と一石を投じてみました。働くお母さんも多いし、女性にも社会で頑張ってほしいのですが、毎日ではなく、たまに、ごく簡単なものでも、手作りのお弁当が持たせてあげられたら、母の愛情も伝わるのではないか、と思います。両親共に忙しいなら、たまにはお父さんの手作り弁当も。
このところ、よくユネスコ文化遺産の話題を耳にするんですけど、食生活も文化遺産として登録されることがあるんですね。後世に長く残すべき遺産ということなんでしょうね。
僕も、なかなか、ゆっくり食事をとることができません。
朝なんて通勤中の車の中でパンを食べていることもありますし(笑)
凸d(^ー^)応援pochi!
そういえば、茶事の茶懐石は、結構、早食いですよ。出されたものを一番美味しい時の食べるというのがその意味ですが。料理は、コースですので、最終的には1時間くらいかかりますけど。
日本の皆さん、やはり食事の時間もないほど忙しいんですね。なんだか心配になってしまいました。わたしと夫は長時間のトレッキングの時には、パニーノを買って、眺めのいいところで食べるのですが、かやさんはどうですか? 美しい自然の景色を眺めながらの昼食も、なかなか乙なものです。わたしにとっては食べる間が貴重な休憩・体力回復時間でもあります。
うちの夫も仕事があるときは、短い昼食休憩の間に、職場に近い食堂で食べたり、スーパーでピザなどを買って食べたりするそうです。イタリアではお弁当を職場に持っていく習慣がないので、妻としては楽でありがたいです。
茶懐石という特別な食事の席もあるんですね。お茶の世界も奥が深いというよりは、わたしの知らないことがまだまだたくさんありますね。