2010年 11月 26日
ネコとpizzaとクリームシチュー
11月24日水曜日。この日も正午前に、いっとき太陽が雲の間から顔を出しました。

ネコたちも、この束の間の日ざしを楽しもうと、仲よくジャスミンの鉢の上で、ひなたぼっこをしています。三つの植木鉢の上に、ネコが4匹。鉢の間に置かれたおけには、テラスの屋根から落ちる雨水をためて、椿への水やりに使っています。

仲よく一緒に、ひなたでぬくぬく。

枝の影からじっと見つめる子猫、自由にのんびりくつろぐ子猫、そのネコにちょっかいを出そうかと機会をうかがっているかに見える子猫。姿はそっくりのネコたちも、個性はさまざまです。

影から見ていた子猫は、今度は一匹、木の椅子の上の、微妙な場所に陣取っています。つい先ほどまで降っていた雨で、まだ床が濡れています。
ここで、晴れたからと洗濯物をテラスに出して、しばらくすると、再び雨が降ってきて、ネコたちもどこかに行ってしまいました。
11月25日木曜日。夫は、前夜すでに準備しておいたピザの生地を、この日の晩、仕事から帰るなり、手際よくこね始めました。

写真は、生地をこねる手元だけ許可するとのことでしたので、手さばきだけご覧ください。

今回、ピザの具として用意したのは、モッツァレッラ(mozzarella)、トマト(pomodori)に加えて、ケッパー(capperi)とアンチョビ(alici)です。自分の好きなピザの具を表すイタリア語を覚えておくと、イタリアのピザ屋で注文するときに、役立ちます。

一つひとつ具を載せていきます。モッツァレッラだけは、ピザを少し焼いてから、生地の上に載せていました。

準備ができたら、すでに加熱しておいたピザ焼き器、Pizza Expressに入れて、じっくり焼き上げます。焼き始めてから、2分後にモッツァレッラを追加し、さらに3分後には、もうおいしいピザが焼き上がります。

2枚のピザを1枚ずつ焼き、ピザが焼き上がるたび、1枚のピザをはんぶんこして食べました。夫手作りのあつあつのピザを、ふうふうしながら、おいしくいただきました。
今日、11月26日金曜日の夕食には、生まれて初めて、ルウを使わずに、クリームシチューを最初から作ってみました。クックパッドのけゆあさんの「基本のクリームシチュー」のレシピ(リンクはこちら)を見て、これなら、わたしでも作れそうだと思ったからです。

こちらが、できあがったシチューの写真です。今日はひどく寒かったので、あつあつのシチューから立ちのぼる湯気で、シチューが霞の中に見えます。
わたしは母がハウスのルウで作るクリームシチューの味に慣れて育ち、母がいつも豚肉を使っていたので、自分でも、シチューと言えば、ルウと豚肉を使って作っていました。シチューやカレーのルウはイタリアでは売っていないので、こちらでは食べられないものと思い込んでいたのですが、ふとしたことから、こちらのレシピを見つけて、挑戦してみました。
レシピを少しアレンジして、鶏肉の代わりに豚肉を使い、サラダ油の代わりにオリーブオイルを使いました。肉汁も捨てずにそのまま使いました。それでも、できあがったシチューが、昔からよく食べ慣れていた、あのクリームシチューにそっくりだったので、感激しました。懐かしいおいしい味と、イタリアでもクリームシチューが食べられるという感動と、おいしいシチューが自分で作れたという喜び。夫も「おいしいね。」と、おかわりもしてくれました。
けゆあさん、すてきなレシピを本当にどうもありがとうございます。ちなみに、わたしの場合は、作るのに、約1時間ほどかかりました。4人分とあるのですが、わたしたちが小食なのか、おそらく二人であと2回分はシチューを楽しめそうです。それとも、お義父さんとお義母さんに日本の味(?)を知っていただこうかと、ただいま考え中です。


私の近所にはめっきりいません。
手作りピザ羨ましいです!
よく料理してくださるパートナーでまたまた羨ましいです!
アンチョビは本当においしいですよね。私はこの前、豆腐にアンチョビとオリーブオイルをたらして食べましたが、手軽なのにほっぺがおちました^^

とっても美味しそうなpizzaにシチューですね♪
pizza大好きです♪うふふ
そして、陽だまりの中のプランター、そして、猫ちゃんの画像、いいですね♪♪♪
とっても、気持ちが温かくなる風景ですね♪
P.S コメントありがとうございました!!!
素敵な言葉ありがとうございます!!!
4匹の子猫がいつもあちこちで、のんびりしたり走り回ったりしていて、ほほえましいです。
Acuiさんも一度サイードさんに約束の(?)ケーキを作ってもらって、「おいしい!!」と大喜びする顔を見せれば、サイードさんもうれしくなって、時々台所に立つかもしれませんよ。豆腐にアンチョビ、オリーブオイル、おいしそうですね。
猫たち、以前はカメラを向けると逃げていたのですが、最近は、「害のあるものではない」と悟ったらしく、のんびりとくつろいだままの姿を見せてくれます。
炊飯器がないので、鍋でごはんを炊けるようになったり、ルウがないので、シチューをルウなしで作れるようになったり、「イタリアでは見つからない」おかげで、昔はできなかったことができるようになりました。
PS どういたしまして!!!みそじさんが元気だと、わたしも、そして、みそじさんのおじいさんもきっとうれしいです。
今Wikipediaで調べてみると、シチューは世界中のさまざまな国で、いろいろな作り方、食べ方をされているようです。
実はわたし、イタリアではクリームシチューを見たことがない(自分が日本で買ったルウで作った以外には)し、他の国を旅行したときにも、食べたことがないのです。というわけで、わたしにとっては、あのハウスのシチューがシチューであって、懐かしく日本を思わせる味なのでした。カレーも同じです。インド料理店はイタリアにもあるのですが、カレーの味は日本のカレーとはかなり異なるものだと予想して、食べたことがありません。昔愛媛県で、「ある店がインド本場のカレーの味で売ろうとして、客が集まらず、日本人の口にあうカレーにして初めて客が集まり始めた。」と聞いたこともあります。
ピザ、おいしい店のピザは本当においしいですが、イタリアでも当たりはずれがあります。夫の作るピザも、本当においしいときと、作ってくれた気持ちがおいしいというときがあるんですよ。

手作りpizza美味しそうですね!
メルマガの「第12号縁は異なもの」を読んでとても感動しました。人生何が起こるかわからなくて、つらい経験が将来自分に幸せを運んでくれる可能性もあるという言葉に元気付けられました。
他のメルマガもイタリア語を勉強しつつ読んでいきたいと思います。直子さんの教育への熱い思いが伝わってくる内容ですね。
作った料理を美味しいって食べてくれるのってとってもうれしいですよね。おかわりしてくれたら更に。
Pizza Express(やっぱり名前はナポリなんですねぇ)って焼けるの早い!日本では、ガスオーブンでも15分くらいかかります。すごい火力なんですねぇ。
写真は手元だけ許可って笑える~。もしや、すごい顔をしてこねているからとか?(笑)
メルマガ読んでくださったんですね。ありがとうございます。日本でもイタリアでも、まだまだイタリア語の学習書を書いたり、教えたりする人の中に、「イタリア語の外国語としての教授法」をしっかり学んだ人が少ないと思うのです。自分自身の経験や大学で学んだこと、そして実際に現在使われている新鮮なイタリア語やイタリアという国について、できるだけもっと日本の方に知っていただけたらと思って、書いています。これからも、よろしくお願いします。
ありがとうございます。シチューは「日本の味だ!」とうれしくなり、今日の昼食ではうれしそうに鍋までscarpettaできれいにしました。日本の料理(シチューがそうかどうかは疑問ですが)を作るときは、特に初めてのときは、いつも夫の口に合うかなと気にしながら作るので、おかわりまでしてくれて、本当にうれしかったです。
言われてみれば、やはり「おいしいピザが焼ける」ことを謳うには、Napoliと書き添える必要があったんでしょうね。友人にも、「ナポリあるいは近郊出身の人が焼くピザじゃないとだめ」という人もいます。これは極端な例で、実際には外国出身の人が焼いたおいしいピザもありますが、やっぱり「おいしいのはナポリのピザ」という信仰(?)はあるようです。写真は手元だけというのは、どうも「二人だけの家族のひととき」はそんなに公に触れ回るものではないけれど、ピザ作りという文化を紹介するならいいよ、ということのようです。至近距離からの撮影は焦点を合わせるのが難しいので、全体写真を撮ってから、手の部分だけ選んで掲載しました。
これは日本でイタリア料理店を開く者も絶対ぶつかると思う壁ですね。
塩加減やニンニク、ハーブ。もしかしたら自分が物足りないと感じる量が「適量」なのかもしれませんし。
(mstk)a.it さんへ
日本で育ちイタリアで経験を摘んだ (mstk)a.it さんが作られて、ご自分がおいしいと納得される料理は、逆に日本人でもイタリア人でもおいしいと思える普遍性があるかもしれません。
ただ、量の加減はおっしゃるとおりで、たとえばわたしが夫に日本料理を作るとき、砂糖はかなり控えめにし、しょうゆも少し量を控えて塩で補いますから、まずは身近なご家族やご友人から、少しずつ味の好みや反応を試していかれるのがいいかもしれません。とは言え、ニンニクや塩加減は、我が家でも夫と義母でかなり違うので、ご自身がおいしいと思い、かつお客さんが感動する味を目指すのは難しいかもしれませんが、 (mstk)a.it さんなら、きっとそういうすばらしいお料理を作り出されていかれることと思います。