2010年 11月 30日
食後は歌とScarabeo

マッダレーナが歌の意味を知りたがるので、説明すると、夫曰く、「ただでさえ毎日雨が降っているのに」。確かにもっともな意見で、歌に雨乞い効果がないことを願います。「お義父さんとお義母さんの前で、一緒に傘を手に、歌って踊りましょう。」と提案すると、「室内で傘を開くのは縁起が悪い。」と却下されてしまいました。イタリアの迷信では、室内で傘を開くと不運を招く、とされているからです。

夕方は、お義母さんの兄君で、同じ二世代住宅に住むディーノ伯父さんの台所で、姪っ子たちと遊びました。最初に、姪たちと「あめあめふれふれ」を一緒に歌うと、伯父さんも思わず顔がほころびます。
この歌は、日本語の授業でも、雨の日に、学生たちと一緒に歌います。イタリアでは、天気が悪いと気分まで落ち込む人が多いので、歌うことで気分を明るくすることができるし、日本語の復習・練習にもなります。まずは歌詞を黒板に書き、一行ずつ読ませて、平仮名と片仮名がきちんと読めるかどうかを確認し、それから、まずは一行ずつわたしの後について歌わせ、それから皆で一緒に声を合わせて歌います。学生たちも、やはり、最後の擬音語の部分がお気に入りのようです。

この日のゲームは、わたしが大好きなScarabeo(読みは「スカラベーオ」、リンクはこちら)です。袋の中から各人8字ずつアルファベットの文字を取り、すでに盤上にある単語にうまくつなげながら、手持ちの文字を使って、単語を並べていくゲームです。
学校でイタリア語のさまざまな言葉を習っている最中の姪っ子たちも、興味津々。マッダレーナの提案で、二人ずつチームを組み、アレッシア・ルイージ対マッダレーナ・なおこで、勝負に挑みました。

本当は点数もあるし、駒がすべてなくなるまで勝負するべきなのですが、姪たちにとっては初めてでもあり、まずは点数はつけずにゲームをしました。そろそろ家に帰ろうと、義弟夫妻が迎えに来たので、途中で(上の写真)ゲーム終了。
姪たちが自分で考え出して置いた単語もあり、二人ともなかなか楽しんでいたので、うれしく頼もしく思いました。ドレミファソの「ソ」が、イタリアではsoではなく、solだということも初めて知りました。ちなみに上のゲーム版では、夫たちが並べたSOLの上下に、わたしたちが後からIとAを付け足したので、SOLはISOLA(意味は「島」)という単語の中に隠れています。

こちらが、このゲーム、Scarabeoの箱です。Scarabeoは、単語を並べていく英語のゲーム、Scrabble(読みは「スクラブル」)のイタリア語版です。日本での英語学習中に、すっかりスクラブルのファンになったわたしは、英語を教える友人や弟妹、英語の学習仲間と勝負を重ねました。
というわけで、イタリアでイタリア語版のScarabeoを見つけて、すぐに購入してから数年になります。姪たちが、二人とも学校に通って、イタリア語を学び始めたので、いつか一緒に遊べる日を、実は心待ちにしていたのです。エルバ島に住む友人は、幼い頃からよく家族でこのゲームをして育ったそうですし、時々こうしてScarabeoを一緒に楽しむつもりです。姪たちが日本語も学んでいたら、一緒に百人一首で遊べるのに、と少し残念です。



この傘のほかにも、イタリア人って昔からの言われを結構信じているような気がします。イタリア人は、見えるものしか信じないというイメージがありましたが、意外と迷信や占いとか好きですよね~。
このゲームおもしろそう!!初めて見ました。
これだと自分の頭で色々考えるから、新しい単語も印象に残って覚えやすそうですし、いいですね♪♪
国や地方によって、いろんな迷信があって興味深いです。お義母さんも、「別に信じてはいないけれど」と言いつつ、迷信に従っていることがよくあります。家族が亡くなった家は、9日間(この辺は記憶が不確かです)物の貸し借り、返却をしないとか…… これは、お義母さんが生まれ育ったウンブリア北部の村だけの迷信で、ペルージャでは言わないそうです。
Scarabeo、おもしろいですよ! 相手が置く単語を見るのも、勉強になります。わたしも今回、耳で知ってはいても、意外とつづりを知らない単語があること(chef やboe)を発見しました。

Scrabble、とっても面白そうなゲームですね!!!
初めて知りましたー。
また、今度の週末も皆さんで、楽しい時間過ごしてくださいね♪
姪御さんたちも覚えた言葉をゲームをしながら
また勉強できますね♪

ヨーロッパは雨期が長いのですか?
確かに毎日雨では滅入ってしまいそうです。
日本の冬はカラッと晴れることが多いので、寒いけど好きなんですよねー(なんて言ってられるのは今のうちかもしれませんが)


室内で傘を開いてはいけないという話、フランスやアメリカでもそうだと聞いたことがあります。結構本気で嫌がるそうですね。傘の歴史的に考えて、迷信の発祥はイタリアだろうなと思うのですが、どういうことなんでしょうね?
トマトソースのパスタ↓たっぷりと、とても美味しそうです。
旦那様のエプロン姿もお似合いです♪
自然に台所に立つ方ですね。羨ましい~
Scrabble、とてもおもしろいですよ。わたしは一時期すっかりはまってしまって、逸話を書いた本やScrabble用の辞書まで買いました。ただ、のめりこんでしまうと、quixotic(QとXは得点が高いので、大量得点ができる単語です)やli(距離の単位、「里」。LとIは多いので、困ったときに置きやすい)など、スクラブル用の少々偏った語彙に精通してしまったりもします。
みそじさんも、ぜひ仲間を見つけて、スクラブルで楽しんでみてください。
雨期と言うほどでもないのですが、秋・冬はよく雨が降ります。先週も覚えている限りでは、今年は特に雨の日が多いような気がします。
こちらの人はよく湿気が多いと寒さがことに身にしみると言っています。晴れると、気温が低くても日差しが温かいので、うれしいのですが、今日も雨が降っています。
傘の迷信は、今のように自分たちだけで暮らしていると、濡れた傘を浴槽に置いて乾かせるのですが、他の人と同じアパートで同居していた頃は、アパートのドア前の踊り場に置かざるを得なかったこともあって、かなり不便でした。
二人とも実はとても飽きやすいのですが、今回はすっかり夢中になって、置ける単語を考えようと必死でした。去年から学校に通い始めたマッダレーナは、今は、楽しみながら文字を読んだり書いたりしています。Scarabeoを通して、この読み書きの喜びがずっと続いてくれたら、と思っています。
この迷信が、フランスやアメリカにもあったとは知りませんでした。アメリカには移民が伝えたのかもしれませんね。下のリンク先の記事によると、この迷信の以来には諸説あるようです。具体的には、「家の中で傘を開くのは、屋根が崩れたり屋内に浸水したりする時なので、大惨事を連想させる」、「室内で傘を開くと、天気が雨になる」、「家の中で傘を開くのは危険である」など。
http://notizie.virgilio.it/gallery/oggetti_superstizione.html,zoom=328070.html
夫は、息子ばかりの3人兄弟の長男なので、日曜のパスタのお義母さんの補助役は、ずいぶん長いこと続けていて、年季も入っています。

縁起が悪いで思い出したのですが、フィレンツェで古い教会に入って、夜寝たら金縛りにあったのです。翌朝起きてまずテレビをつけて、電気をつけたらブレーカーが落ちて部屋が真っ暗に…。
あわてて外に出たら、外は電気が点いてましたが。
何か連れてきちゃったんでしょうか?古い町なのでそんなこともありそうですね。電気系統が弱いホテルだったんでしょうか?
それは恐ろしい体験をされましたね!!なんだかホラー映画かサスペンスの始まりのようです。その後何もなくてよかったですね。我が家では食器洗い機と洗濯機、オーブンのうち二つを同時に作動させるとブレーカーが落ちます。朝ホテルが食事の支度、客はシャワー後にドライヤーを使うなど、一時的に電気の消費量が規定の量を超えたのだと思いたいのですが……

ディーノ伯父さんの表情が何とも言えません。肖像画のようで、素敵です。
外国の方と百人一首をしてみるのも楽しそう、とふと想像してしまいました。そういう私はほとんど忘れてしまいましたが。。。残念!
伯父さん、いきなりカメラを向けられて、どういう表情をしていいものか、困ってしまったようです。でも、やはり伯父さんの家で遊んでおいて、家の主人がいないというのも、どんなものかと…… ひらがなを習い始めた外国の方と百人一首をするのは、なかなか楽しいですよ。歌を覚えていなければ、スターと地点も同じでよりおもしろいと思います。わたしは、高校で教えていた頃、かるたクラブやかるた部の顧問だったことがあり、AET、英語助手の外国語の先生を時々招待していました。生徒たちと一緒に、なかなか楽しんでいましたよ。