2010年 12月 03日
リゾットと煮干し、タラ鍋
昔、イタリア料理の教室で習った、おいしいリゾット作りのコツは、
1.野菜ベースのブロードを用意して、弱火で沸かし続ける。
2.細かく刻んだ少量の玉ネギをバターで炒め、玉ネギの色が透き通ってきたら、米を入れて、米が透き通るまで炒める。(今日使ったお米の袋には4分間炒めるとおいしいと書いてありました。)
3.お玉を使って、1のブロードを少しずつ、お米の入った鍋に入れていく。ブロードは常に、ひたひたになる程度の量だけつぎ足し、お米をしばしばお玉でかき混ぜる。そして、ブロードが少なくなってきたら、再びつぎ足して混ぜることを繰り返す。
4.フライパンでリゾットの具を用意しておき、ごはんがほどよく炊き上がる5分前に、具を、米を調理中の鍋に入れ、混ぜ合わせる。そして、もうしばらく手順の3番を繰り返す。
5.ごはんが好みの炊き具合になったら、火を止め、すりおろしたパルミジャーノと混ぜ合わせる。
上の「おいしいリゾットの作り方」は、マルケ州の小さな村に語学留学していたときに、語学学校で主催していたイタリア料理教室で、先生から教わったものです。村で生パスタの店を経営し、村役場の依頼で、地方の伝統的なレシピを集めた著書(下の写真)もある、すてきな先生でした。
このときの料理教室のレシピと上の本は、今も、家で料理をするときに、よく参考にしています。マルケ州伝統の料理と言っても、夫や義母が「ウンブリアでもこう料理する」というレシピもかなりあります。
料理教室では、リゾットの具は、ポルチーニ、あるいは海老とズッキーニ、とおしゃれだったのですが、今回は、雨が続いて畑の野菜を取りに行けないときの強い味方、グリンピースを使いました。パンチェッタとは相性がいいので、この組み合わせは、パスタの具にすることもあります。日本ですき焼きの作り方が地方や人によって違うように、イタリアでもリゾットの作り方には、地域差や個人差があります。わたしは、最初に玉ネギと米を炒めるのに、できるだけオリーブオイルを使うようにしています。お米はバターと相性がいいとは言いますが、オリーブオイルのほうが健康にいいと思うからです。そして、やはり健康にいいからと玄米を使ったので、リゾットができあがるまで1時間近くお米を煮込むことになりました。
さて、ここで問題発生。上の「おいしい作り方」に従ってリゾットを作っていると、ただでさえ湿気の多い冬には、台所に水蒸気が充満して、窓ガラスが濡れてしまいます。そこで、寒いし、雨は降っているものの、換気のために窓を開けることにしました。あたりを見回すと、ネコは一匹もいません。そこで、安心して、ほんの少しだけ窓を開け放しておきました。
料理に没頭し、しばらくしてから振り返ると、なんと子猫が2匹、台所の中をうろうろしているではありませんか!
慌てて子猫たちを外に出して、窓ガラスを閉め、今度は換気扇を回し、かつ上の手順の3番を変更して、たっぷりのブロードを鍋に入れて、鍋に蓋をして、しばらく煮ることにしました。
そして、子猫たちが4匹とも窓の外にいるので、昨晩だし汁を取るのに使った煮干しを、やりました。山に囲まれたウンブリア州では、義母が料理するのは、主に冷凍の魚か義弟マルコの釣った魚です。こんな小さい魚は、子猫たちは生まれて初めて見たと思うのですが、すぐに食べ始め、食べることに没頭しました。
あっという間に、一かけらも残さず、舌を使ってきれいに平らげてしまいました。ふだんは、パスタや肉などイタリア料理に慣れたネコたちです(記事はこちら)が、煮干しもとても気に入ったようです。
ちなみに、昨晩、煮干しでだし汁を取って作ったのは、タラ鍋です。白菜も長ネギも手に入らないので、たくさんの玉ネギで代用し、シイタケはこちらでは高価品なので、惜しんで二つだけ使いました。味は、だし汁にしょうゆ・みりん・塩を足して、調えました。
イタリア料理とは、魚のスープの作り方がひどく異なるので、夫の気に入りますようにと思いつつ作ったのですが、幸い夫も「これはおいしい」と喜んで、おかわりをしてくれました。鍋料理は、体も心も温まります。
今日の夕方は、窓から、燃えるような美しい夕焼を見ることができました。雲が多いのですが、明日は晴れるのでしょうか。明日から、トスカーナに2泊3日の小旅行に出かけます。夫が誕生祝いにと贈ってくれる旅行で、宿泊先は、ブログを通して知り合った彩さんの働くアグリトゥリズモ、Sant’Egle(詳しくはこちら)です。うち1日は、彩さんが働かれているトラットリーア(詳しくはこちら)で夕食も楽しむ予定です。場所も人も食事もすてきだと確信しています。天気にも恵まれますように。
リゾット美味しそうですね☆
猫ちゃんたちも、煮干しに集まる姿がかわいいですね
ニャー(・ω・)(・ω・)(・ω・)(・ω・)(・ω・)ニャー
ふだんはイタリアンなお食事を食べてる猫でも、やっぱり猫ですから魚は好きなんでしょうね。
凸d(^ー^)pochi!
私は、猫が食事をしている姿を見るのが、不思議と好きです。
リゾットってあんまり食べたことがありませんが、時間をかけて作るのは美味しいでしょうね、猫ちゃん達はジャコを貰って満足ですね、それにしても毛並みの綺麗な上等のネコちゃん達ですね。
お誕生お祝いの旅行ですかぁ、こんなに美しい夕景が見れますように、楽しんで下さいませ~
いきなり振り返ったら、子ネコちゃんがいたとは!びっくりですね。イタリアのネコ達も、にぼしを美味しく感じるとは、ネコの味覚は世界共通なんでしょうか。
今、ご旅行中なんですね。どうぞごゆっくりと楽しんできてください。そして、またブログでいろいろと紹介してくださいね。素敵な旅行でありますように!
土曜の朝、お義母さんが、ペットショップの方がそのうち引き取りに来ると言っていたので、もし旅行から帰ったときにいなかったら、とてもさびしいです。とは言え、7人が住む家に、猫が10匹は猫が多すぎ。せめてもう一度会えますように。よっぽど煮干しが気に入ったのか、翌朝は逃げずに触らせてくれたんですよ!
リゾットもなかなかおいしいので、一度どうぞ! いろんな具と楽しむことができますよ。ありがとうございます。今のところ、とてもすてきな景色や町並みを見て、とてもおいしい料理を味わうことができています。帰宅は明日です。
昼食のしたくが終わって、一段落してから記事を書き始めると、記事の投稿がちょうど日本の深夜になってしまうので、料理に関する記事は危ない誘いになってしまいやすいのかもしれません。
ありがとうございます。今のところ、とてもすてきな旅行です。夫にあきれられるくらい、たくさん写真も撮ったので、いつかブログでご紹介するつもりでいます。
グリンピースとパンチェッタのリゾットですか!
色合いも美しく、美味しそうな画像に説明を読むまではお店の一品かと思いました。やはりブロードを何度も継ぎ足し、丁寧に作っていくのですね~
タラ鍋、玉ねぎで代用されて器も違うと洋風なものに見えるところが面白いですね。旦那様が美味しいとおかわりして下さって良かったです。
誕生祝いのトスカーナへの小旅行、いいですね!
今頃楽しまれてる最中かしら?
是非満喫してきて下さいね。
↓ニョッキ、すっごく美味しそうです。
私もゴルゴンゾーラのニョッキが大好きなので、
いつかなおこさんの手料理をご馳走になりたいです(笑)
リゾット、自分で言うのも何ですが、なかなかおいしかったです。ありがとうございます。幸い雨が降ったのは最終日だけ。思いがけず美しい村を発見して、とてもすてきな小旅行になりました。
1時間半ほど前に帰宅しました。ありがとうございます。美しい眺めやおいしい料理を楽しめる、すてきな旅になりました。
ニョッキ、いつかおいしいものが作れるように、頑張って精進します! ゆんさん、では、今度イタリアにいらしたら、ぜひペルージャにも来てくださいね。
このリゾット、すごくおいしそうですねぇ!
グリーンピースとパンチェッタという取り合わせもとっても素敵!
写真から味が想像できて、ああ食べたい~>笑
タラ鍋もイタリアでできるんですね!
それがもう驚き!
子猫ちゃんたち、相変わらず可愛いです。
煮干しを食べているイタリアのにゃんこは、naokoさんのところの子たちだけかも!
トスカーナの旅、楽しかったのですねぇ!
よかったですね!
美しい小さな村・・・どこら辺でしょう?
私、ピエンツェア、凄く好きなんですよ、あそこも本当に小さな村というか街ですよね^^
旅の記事、楽しみにしていますね~♪
グリーンピースとパンチェッタは、意外とおいしいので、パスタの具としてもおすすめです。常備食品で手軽にできるので、実は、困ったときや急ぎの際のお役立ちメニューでもあります。
今、旅行の記事を書き上げたところです。トスカーナの南方にあるソラーノという町なのですが、本当にすてきなところで、町の美しさに感動しました。