イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

にぎやかな週末

 この週末は、友人たちがエミリア・ロマーニャ州から、わたしたちの住むウンブリアまで、はるばる新オイルを買い込みにやって来ました。

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 こちらは、12月12日日曜日の朝、オリーブオイルの購入が終わったあと、搾油場で撮った写真です。サブリーナが、ルイージさんと並び、バジル風味と唐辛子風味のオリーブオイルを手に、ポーズを決めています。

 友人たちが我が家に到着したのは、前日、12月11日土曜日です。土曜の晩は、義弟パオロ宅に、大勢で夕食に招待されました。

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 夫は腕を見込まれて、デザート作りを頼まれました。金曜日から、レシピをじっくり研究し、アーモンドと牛乳、そして生クリーム、ゼラチンを使ったデザートを、これまたたっぷり時間をかけて、丁寧に作り上げました。土曜日も朝から、デザートにかけるオレンジ・ソース作りに熱心に取り組んでいました。

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 こちらが完成したそのデザート、ブランマンジェです。イタリア語名はbiancomangiare(読みは、「ビアンコマンジャーレ」)。味は、甘いアーモンド風味がするパンナコッタをご想像ください。ブランマンジェも、新鮮なオレンジを使って作ったソースも、それはおいしくて、みんなから好評でした。

 土曜の晩は話もはずみ、デザートやおしゃべりを終えて、皆が引き上げたのが午前1時頃になりました。

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 アドリア海岸にあるリミニの町には大きな魚市場があります。フランコたちは、海のないウンブリアに住むわたしたちに海の味をごちそうしようと、市場で新鮮な魚を購入して、持って来てくれました。日曜日の朝、搾油場に発つ前に、フランコが昼食用に魚の下準備をし、40年来の親友である夫が手伝います。

 フランコはハサミを使い、鮮やかな手さばきで、魚の内臓を処理したあと、細かく刻んだパセリ(prezzemolo)、ニンニクとパン粉を加えて、魚全体に十分に行きわたらせます。さらに夫が、その上からオリーブオイルをたっぷり注ぎ、これで下準備は完了です。

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 それから皆で搾油場に向かい、途中バールで朝食をとってから、搾油場に到着しました。オリーブオイルの購入と車への運び込みが終わったあとで、名犬マリアンナの白トリュフ狩り(記事はこちら)を、興味深く見学しました。

 最初の写真にある唐辛子風味のオリーブオイルを作るための唐辛子(peperoncino)は、ルイージさんが栽培しています。夫とマヌエーラは、その唐辛子も分けてもらいました。十分に辛い唐辛子を、自分たちの畑でも育てたいと考えたからです。

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 家に帰ると、正午を少し過ぎた頃です。夫とフランコが、さっそく採り立ての白トリュフを、すりおろし始めました。

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 すりおろした白トリュフに、たっぷりのオリーブオイルを注ぎ、そのまま浸しておきます。トリュフの一部は残しておいて、あとで一皿ひとさらのパスタの上に、直接すり下ろしました。

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 さらに、フランコとマヌエーラが、下準備しておいた魚を、暖炉の炭火の上で、網焼きにする準備をします。

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 午後1時過ぎに、トーディからマルコ一家が到着すると、両頬を合わせてのイタリア風あいさつが、あちこちで交わされます。フランコが、頭と目の位置を同じにして、マッダレーナにあいさつしているようですが、恥ずかしがりやの姪っ子は、お母さんの後ろに隠れています。マルコ到着を機に、パスタは、すでに沸騰していたお湯の中へ。

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 皆で協力して、パスタの皿を次々にテーブルに運び、昼食が始まります。プリモは、お義母さん手作りのタッリャテッレ(tagliatelle)。まずは採れ立ての白トリュフとオリーブオイルであえたパスタ。続いて、自家製のトマトを肉や野菜とじっくり煮込んで作ったトマトソースのパスタをいただきます。

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 ふだんの日曜日の昼食(記事はこちら)では、セコンドは肉料理です。これは姪っ子たちが魚を食べないからでもあるのですが、今回は、フランコたちが準備した新鮮な魚がセコンドです。手前にあるのは炭火で焼いた魚、後方に見える魚は粗塩(sale grosso)に包んで、オーブンで焼いた魚です。フランコが魚を皿に取り分けるための準備をしている間、姪っ子たちは、それは興味深げに見つめています。

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 わたしは写真も撮影しながら、給仕係りを務めました。こちらが一人分の魚です。右手に見えるのは、サバ(scombro、sgombro)にパン粉、ニンニク、パセリ、オリーブオイルをたっぷりつけて、炭火で焼いたものです。以前フランコから聞いたのですが、サバはおいしいのに、あまり好まれないので、値段が安いとのことです。そして、イタリアで見かけるサバは日本で売られているものより、概してかなり小さいのです。皿の上でサバと並んでいるのは、ヒラメ(rombo)とボラ(cefalo)です。
 
  魚を食べない姪たちには、義母が鶏の胸肉のソテーを用意しました。コントルノは、野菜畑で取れたサラダでした。

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 デザートには、まず、夫手作りのブランマンジュ。大量に作ったので、少し残っていました。この日初めて食べたマルコたちは、「おいしい!」とおかわりをしていました。

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 そして、マッダレーナが、テーブルの間を、お義母さん手作りのビスケット、トッツェッティ(tozzetti)を配って回ります。イタリア語やトスカーナでは、カントゥッチ(cantucci)と呼ばれるビスケットと同じものです。

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 テーブルには、デザートと共に、自家製のヴィン・サント(vinsanto)クルミ酒(nocino)など甘いお酒が並びます。トッツェッティは、ヴィン・サントにひたして食べるとおいしいのです。左手の瓶は、今年の春エルバ島を旅した際に(記事はこちら)購入したグラッパ(grappa)です。

 デザートとコーヒーのあと、皆で片づけを終え、またひとしきりおしゃべりを楽しみました。そして、午後4時頃に、家路に向かう友人たちに別れを告げました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-12-15 14:30 | Famiglia