イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia 日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより

映画、『ラプンツェル』

 La Serraでピザを食べたあとは(記事はこちら)、近くのシネマ・コンプレックス、Giomettiに映画を見に行きました。

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 映画館も、たくさんのクリスマス・ツリーやイルミネーションで、華やかに飾られていました。

 映画料金は、映画館によっても、そして、同じ映画館でも時期や曜日・時間帯によって、かなり異なるのですが、昨晩は一般の入場料金は8ユーロ、女性の入場料金が安い日で、女性は3.5ユーロでした。

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 3Dではない上映を選んで見たのですが、これはわたしが3D映画を見ると、気分が悪くなるからです。

 見たのはディズニー映画、『Rapunzel - L’intreccio della Torre』です。邦題は、『塔の上のラプンツェル』で、日本では来年3月に公開が予定されています。

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 昔見て感動した『美女と野獣』や『アラジン』ほどではありませんが、見ていて楽しく、途中感動して泣けた部分もありました。

 これから見る方の楽しみを損ねない範囲で、もう少し感想を加えると、ヒロインの描かれ方に、時代の変遷を感じました。同じディズニー映画でも、『白雪姫』では、容姿も歌声も美しく、家事に励むヒロインが、小人や王子様に助けなければやっていけなかったのに、この映画では、ラプンツェルが男性顔負けの闘いぶりを見せて、『紅の歌』(記事はこちら)のフィオを彷彿とさせます。宮崎作品の方がディズニー映画よりも、時代を先取りしているように思えます。

 一つ気になったのは、3Dで上映するためかもしれませんが、ラプンツェルの描き方や顔・体の動きが、バービー人形によく似ていることです。クリスマス直前に、この映画を通して、「バービー人形のクリスマスプレゼントを子供たちにほしがらせよう」としているのではないか、と少し勘ぐってしまいました。

 ともあれ、自立や夢を追うことの大切さを、笑いや美しい景色も織り交ぜながら、描いた作品で、ディズニー作品らしく、子供が楽しみ、学ぶことのできる作品になっています。

 イタリアで上映された映画では、音声は、歌も含めてすべてイタリア語に吹き替えられていました。ちなみに、イタリア語でヒロインのラプンツェルの声を担当し、歌も歌ったのは女優のラウラ・キアッティ(Laura Chiatti)ですが、彼女は、夫の母方の遠い遠い親戚にあたります。

 興味のある方でイタリア語学習中の方は、イタリア語の予告編(リンクこちら)をご覧ください。イタリア語版の映画、『Rapunzel - L’intreccio della Torre』の公式サイト(リンクはこちら)にも、ビデオ映像を始めとする興味深い情報やリンクがたくさんあります。作りが似ているので、日本語版の映画、『塔の上のラプンツェル』の公式サイト(リンクはこちら)と比べてみると、分からない言葉を理解する手がかりになるかもしれません。(イタリア語版、日本語版の映画、それぞれのDVD情報は、下記リンク参照)

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 遠い昔に読んだ原作、『グリム童話集』収録の話とは、違うところがあるということは、映画を見ていて分かったのですが、帰宅して、夫の持つ『グリム童話集』の原作を読んで、映画の筋や設定が、原作とかなり異なることに、改めて驚きました。

LINK
- 『Rapunzel - L'Intreccio Della Torre』(イタリア語版の映画DVD)
- 『塔の上のラプンツェル』 (日本語版の映画DVD)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ムームー at 2010-12-19 09:09 x
なおこさん、映画の割引の日がそちらでもあるのですね。
主人公の描き方も時代の流れで変わって来たのでしょうねぇ。
>宮崎作品の方がディズニー映画よりも、時代を先取りしているように思えます。
何か嬉しいような気がします~
私は子供達が小さい頃にシンデレラと101匹わんちゃんを最後に映画館に出向いたことがありませんの。
素晴らしい映画はやっぱり大画面で見ると違いますね。
Commented by Acui at 2010-12-19 10:07 x
おおお、なおこさん、クリスマス戦略とか勘ぐってしまうのですね!
鋭い着眼点。。
最近はクリスマスシーズンと言われる時期もハロウィーン以降から。
間延びしてうきうきする気持ちもなんだか冷めてしまう昨今です…
素敵なイベントなのに残念ですよね。
ディズニー映画はここ最近ずっと見ていないですが、チェックしてみたいなあ。
Commented by mie at 2010-12-19 17:01 x
イタリアで映画を観てみたいと思っていましたが、なかなか観光で忙しく時間がなくて観たことはありません。
予告編観てみたした。カメレオンがかわいい!
早すぎて何言ってるか全然わかりませんでした~。
予告編は難しいのかもしれないですね。でもPC上にはいろいろな教材があるんだなと思いました。
Commented by milletti_naoko at 2010-12-19 17:44
ムームーさんへ

もうかなり前の話ですが、映画、『バードケージ』などが公開されたとき、米の『TIME』誌に、「ようやくハリウッドで、ゲイが殺人事件の被害者やこっけいな役ではなく、ごくふつうの市民として描かれ始めた」と、映画に社会が反映されることを記していたのを覚えています。そのとき、映画が人々の偏見や社会の在り方を反映する一方で、映画がまた、人々の考えや社会に影響を与えていくのではないかと思ったのを覚えています。身体に障害を持った方にしても、イギリス映画などでは当たり前の登場人物の一人としてさりげなく出てきているのに、日本では当時、主人公として描かれるか、まったく登場しない場合が多かったように思います。

映画を映画館で見ると、やはり感動が違います。ムームーさんもぜひ、お嬢さんたちと出かけてみてください。
Commented by milletti_naoko at 2010-12-19 17:49
Acuiさんへ

もうクリスマスは目前に迫っているので、そろそろ飾りつけはしてもいい時期なのですが、ただいま我が家では、夫が防寒・防音のためのコルク板を、書斎の天井に取りつけるべく大がかりな作業中で、書斎の家具やパソコンをすべて居間に移動したりしていて、居間にクリスマス・ツリーやプレゼーペを置く場所がありません。夫の主義としては、「本来の祝う時期である12月24日から1月6日まで」飾りつけをするべき、ではあるようですが、それにしても、飾りつけが間際になってしまいそうで、間に合うかしら、と少々心配しています。夫には義父母宅のプレゼーペ係も任されているのです……

ディズニー映画は、以前に日本で、英語の学習のためにも、よく見ていました。『美女と野獣』や『アラジン』は、歌も美しかったり楽しかったりしたので、サントラも買って歌を繰り返し聞きました。
Commented by milletti_naoko at 2010-12-19 17:51
mieさんへ

観光中はなかなか時間がとれませんよね。冬の寒い時期は日が暮れるのが早いので、夜間に映画を見に行くという手もあるかもしれません。

メルマガでも映画の場面を取り上げたYouTube映像やイタリア語の歌、ニュース記事など、いろいろなインターネット上の教材を取り上げて、解説していますので、興味があれば、ぜひ参考にしてください。
Commented by かや at 2010-12-19 18:28 x
こんばんは☆
僕の住んでいる栃木県小山市にもシネマ・コンプレックスができたんですけど、まだ入ったことがありません。
見られる映画が多いのは嬉しいんですが、見たい映画が意外とやっていなかったりして…。
今度、宮城県の仙台まで行って映画を見てこようかな~と思っているんですけど、休みが取れるかどうか……日本の12月「師走」は忙しいです。

凸d(^ー^)応援pochi!
Commented by milletti_naoko at 2010-12-19 20:08
かやさん、こんにちは!

ペルージャ周辺には、いくつか映画館があります。シネマ・コンプレックスで公開される映画は、ハリウッド映画やイタリアで人気の出そうな作品など、メジャーな映画が多く、独特のおもしろい作品は、ZenithやSant'Angeloなどの小さな映画館で上映されることが多いかと思います。イタリアの12月も慌しいですが、幸いわたしたちは特に仕事に追われることはありません。

いつも応援をありがとうございます!
Commented by haru at 2010-12-19 22:58 x
映画館で見る映画はいいですね。日本の映画館でイタリア映画を見る機会は、そんなに多くないのですが、先日イタリア映画祭が京都の駅シネマであり、フェリーニ監督の崖を見てきました。こじんまりした所なのですが、けっこうたくさんのお客さんが来ていて、ちょっとびっくりしました。もっと、こちらでもイタリアの映画が見れたらうれしいのですが。
Commented by Delfino at 2010-12-19 23:22 x
あ!ラプンツェルだ~、なつかしい!子供のときに読みましたよ!
ディズニーのでは、原作と違うんですね。著作権とか問題ないんですかね、変えちゃって。日本だったらなるだけ原作に忠実にするだろうなぁ。
戦うっていうのをよんで、は?って思いました。
すぐに戦いを出してくるのがアメリカ的だなぁ、ディズニー。
ディズニーより宮崎駿さんのほうが好きなんですよね、わたし。
Commented by milletti_naoko at 2010-12-19 23:46
haruさんへ

わたしも数年前に、愛媛からわざわざ電車を乗り継いで、京都までイタリア映画際に駆けつけたことがあります。Ferrini作品は難しくて、分かりにくい作品が多いという印象がわたしにはあります。今京都のイタリア映画際の上映プログラムを見てみると、相変わらず、昔の名作が多いですね。古い名作もいいのですが、イタリア文化に魅かれて映画を見る人も多いので、最近のいい映画ももっと紹介されていたら、と残念に思いました。日本でも、アメリカ映画にこだわらず、イタリアを含めて、もっと世界のさまざまな国の作品が見られたらすてきだと思います。
Commented by milletti_naoko at 2010-12-19 23:52
Delfinoさんへ

なにせ原作が何世紀も前に書かれているので、著作権は「ディズニー解釈」ということになるのだと思います。『白雪姫』でも、ディズニーでは、白雪姫と王子様が、姫が毒に倒れる前に知り合っていたという設定で、やはり微妙に原作とは違っていますし…… わたしも、ディズニーより宮崎駿監督作品の方が好きです♪
by milletti_naoko | 2010-12-18 17:36 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(12)