2011年 01月 07日
主顕節(Epifania)
~ マタイによる福音書 第2章 11~12節(日本聖書協会の『聖書 新共同訳』から引用)
1月6日は、主顕節(Epifania)。夜空に明るく輝く彗星を頼りに、旅を続けた東方の三博士が、幼子イエスに面会し、贈り物を捧げたとされる日です。
上の写真は、今年の主顕節当日に、モンテマルベの修道院の教会のプレゼーペを撮影したものです。
一方、こちらは昨年1月3日に撮影した同じ教会のプレゼーペの写真です。人物が置かれている場所が、去年と今年では若干違っているという外に、大きな違いがあります。1月6日の上のプレゼーペでは、東方の三博士が、幼子イエスの前に到着して、まさに贈り物を捧げている最中なのですが、1月3日の写真では、まだ博士たちが旅行中なので、姿が見えません。モンテマルベの修道院は、プレゼーペを考案した聖フランチェスコを慕う修道士たちが住まうところだけあって、プレゼーペも、細部までこだわって、飾られています。
主顕節の日の朝、わたしたちは、この修道院の教会のミサに参列しました。ミサの終わりには、今年の復活祭(Pasqua)が4月24日であることと、その他の移動祝祭日の日にちが発表されました。
1月6日は、カトリック教の祝祭日であると共に、イタリアの国民の祝日でもあります。この日の昼食も、大家族がそろって、一緒にいただきました。主顕節(Epifania)は、Pasquetta(直訳は「小さい復活祭」)とも呼ばれ、そのためか、ペルージャでは、復活祭に食べる習慣のあるパン、Torta di Pasquaが、この日も、食卓に登場しました。
主顕節の子供たちの楽しみは、何と言っても、ベファーナ(Befana)がこの日に贈ってくれる、お菓子のいっぱいつまった靴下(calze)です。食事が終わるまで、辛抱強く待った姪っ子たちは、うれしそうに、靴下を手に取りました。どちらの靴下にも、黒い帽子をかぶったベファーナが描かれています。
マッダレーナが少しずつ、靴下の中に手を入れては、お菓子を取り出して、テーブルの上に並べています。
アレッシアも、目にも留まらぬ早業で、次々にお菓子を取り出してゆきます。こんなにたくさんお菓子が入っているなんて、びっくり。二人とも、この1年間はいい子にしていたと、ベファーナから認めてもらえたのでしょうか。今回は、靴下の中に、木炭は入っていなかったようです。
子供たちがお菓子を食べる傍らで、大人たちは、スプマンテで乾杯してから、パネットーネとパンドーロを、おいしくいただきました。
6日は祝日なのですね。
そして、パンがまた、おいしそう! かつての記事を読ませて頂いたところ...、こちらの自家製パン、卵が10個も使われているのですね! そしてチーズも...。わぁ、すごい。さぞや濃厚な、贅沢な味わいのパンなのでは...と、想像しては、食べてみたい気持ちでいっぱいになりました。それにしても、とってもお上手に焼かれていて...。こちらも、お義母様のお手製なのでしょうか。
靴下の習慣も楽しいですね。子どもたちは大喜びなんだろうなぁ。木炭が入ってなくてよかったね! ...でも、木炭型のお菓子もあるというお話に、またまた笑ってしまいました。私もイタズラに、入れてしまいそうです。木炭型の黒い砂糖菓子(笑)
こういう風習が、流れ流れて日本にもやってきたのでしょうか。あの、クリスマスのブーツに詰められたお菓子って...(笑)
マッダレーナちゃん、相変わらず可愛いですねぇ。
でも、ちょっぴり大人びてきた感じがするのは気のせいかな?なんだか、可愛いに、キレイもプラスされてきたような...。将来が楽しみですね!
主顕節の様子がよくわかりますわぁ。
お菓子がたくさん入ってるのですね、姪っ子ちゃんはとっても
いい表情をされていますわ、美人で可愛い~
この美味しそうなパン食べてみたいです~
ケーキみたいねぇ~
Torta di Pasquaは、卵たっぷり、チーズたっぷりで、タンパク質いっぱい。こちらはお義母さんの手作りで、特に焼きたては、茶色い部分がカリッとしていておいしいです。ラードが使われ、塩気もかなりあるこのパンは、伝統では復活祭の時期に食べるのですが、ペルージャ周辺のパン屋さんでは年中売られていて、生ハムをはさんで売られていたり、そうやって食べたりすることもよくあります。
今回の靴下もですが、スーパーなどですでにお菓子が詰め込まれた靴下が売っている場合が多く、たまに最初から木炭のお菓子が入っていることもあるのですが、今回はありませんでした。
子供が楽しめる行事がこの時期にはたくさんあります。靴下、トーディの自宅や祖母宅でも見つけたし、近所の友人からももらったということで、お菓子がいっぱい手に入ったもようです。
Torta di Pasquaは、名前もtortaとあって、ケーキみたいなのですが、塩味がしっかりきいて、卵もチーズもたっぷり使ったパンです。おいしいですよ。夫や義弟の大好物なんです。復活祭の時期にこのパンを作って食べるのは、春先には鶏が卵をたくさん産むということもあるようです。
寒の入りもあり、いよいよ寒さの本番です。
はじめまして。日本のお正月の厳かで敬虔な雰囲気と、イタリアのクリスマスが、そしてイタリアのにぎやかなお祭り的なお正月と日本のクリスマスが、お祭りの雰囲気としては、それぞれ似ていると思います。新たな年を迎える厳粛な雰囲気は、やはり日本古来の祝祭でこそ、感じるものなのでしょう。門松、七草、どんど焼きなど、日本古来の風習も、とてもすてきですよね。遠いイタリアから、想像と共に、気持ちだけ参加しています。
世界のいろいろなプレセーペ。日本ではあまり作られないようですけど、作っている人もいらっしゃるのでしょうかね。
こちらの教会のプレセーペも細かく手が込んでいて素晴らしいですね。
靴下の中からお菓子がいっぱい♪良かったですね♪
凸d(^ー^)pochi!
わたしが日本の方のブログで見かけたプレセーペには、イタリアのプレセーペに似たものが多かったような気がします。クリスマスとベファーナの贈り物の次の子供たちの楽しみは、復活祭にもらえる卵型チョコレート。大きなチョコレートの中に、おまけも入っているんですよ。
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