2011年 01月 10日
スポレート食べ歩き1
おしゃべりしながら、山盛りのパスタをおいしくいただきました。
このホテルも兼ねたレストラン、Albergo Ristorante Dei Piniは、スポレート自慢の郷土料理をおいしく食べることができる上に、ボリュームが多く、値段がお手頃。
エリーザが食べているのは、キノコ入りトマトソースのストランゴッツィ。ストランゴッツィ(strangozzi)は、スポレート名物のパスタで、卵を使わずに、小麦粉と水で作られています。地元名物のこちらを味わうべきところを、黒トリュフとクリームソースのトルテッリーニを食べたのは、ストランゴッツィのソースは、唐辛子がきいていて、辛口だと聞いたためです。お互いのパスタを少しずつ味見しあったのですが、どれもとてもおいしかったです。
食後は、エリーザたちの職場を訪ねました。ドアにscuola di lingueと書いてあるように、語学学校です。名前は、Carpe Diem。映画、『いまを生きる』で、ロビン・ウィリアムズの演ずる教師が、生徒たちに、繰り返し熱く語っていたラテン語の成句で、わたしも大好きな言葉です。
こちらが学校の教室の一つです。エリーザは初級の英語、フィリッポはフランス語を教えています。
(*2018年追記: 数年前からエリーザは、同じスポレートで別の語学学校を経営し、イタリア語を教えています。)
このピンク色の建物の2階に、語学学校、Carpe Diemがあります。駅から歩いて5~10分、しかも、スポレートの美しい町並みがすぐ傍ら、というとても便利な場所にあります。
学校を訪ねて、さらにおしゃべりを重ねたあとは、エリーザとカルロと共に、スポレートの中心街を散歩しました。上の写真の奥に見えるのは、14世紀に建てられた塔、Torre dell’olioです。古来、スポレートを襲撃しに訪れた敵の上に、この塔から煮えたぎる油を浴びせかけていたことから、「油の塔」と呼ばれているそうです。
坂道を登り、町の中心部に近づくと、街角の風景にも風情があります。
美しいイルミネーションに目をみはったとき、曇っていた空から、雨が降り始め、やがて、雨に雪が混じるようになりました。
こちらは、2世紀に建てられた古代ローマ時代の劇場(Teatro Romano)です。奥に見える建物は、国立考古学博物館(Museo Archeologico Statale)。
劇場と博物館は、広場、Piazza della Libertàの側面に立つ壁の格子の間から見えました。最近は、政治家たちが、「自由」(libertà)という言葉をはき違えているよね、と、3人でおしゃべり。
この広場には、観光案内所もありました。
中には、スポレートの町での催し物から宿泊施設、散歩コースなど、観光に役立つ情報がたくさんあります。イタリアのたいていの町には、無料の観光案内地図があり、今回もまずは、観光名所を図示した無料の地図を、入手しました。この記事も、主にその地図を参考にしながら、書いています。
広場、Piazza del Mercatoに面して建てられた、こちらのみごとな噴水は、18世紀に建てられたものです。
噴水の左手に伸びるVia dei Duchiの特色は、建物から通りに突き出した石の台。中世には、店がこの台の上に品物を並べて、売っていたそうです。
こちらの店も、同じ通りにありました。窓を飾るイルミネーションと、同じように上から下へと数珠つなぎに伸びるサルシッチャの列の取り合わせの妙が楽しくて、思わず撮影しました。 (つづく)
私の彼の弟をはじめ、観光客たちが口々に日本は食事のボリュームが少ないから高くつくと言うのを思い出しました。
これだけ出てくれば日本の通常サイズじゃ物足りないだろうなあ…
本当に見るもの見るものが可愛いですね。
早くヨーロッパに行きたいです!
街並みに品のいいイルミネーション、店内の飾りも素敵です。
お友達との楽しい時間、素晴らしい~
語学の勉強だけでなく、各地を訪れるのですかぁ~
建物や食べ物、文化までなおこさんから教えて貰えて
イタリアを身近に感じています~嬉しいわぁ~
スウェーデンの方もたくさん食べるんですね。イタリアには確かにたくさん食べる人も多いのですが、ここのパスタは、本当に山盛りで、全員半分ほど残してしまいました。本当は、大きな銀の皿から客の皿にパスタを取り分ける際に、客の方で「これで十分です。」と言うべきなのですが、今回は、お互いに味見をしあうからということもあって、すべてお皿によそってもらったのです。
パスタの量は店によっては多いこともあれば、ほんの少しの場合もあるので、初めて入るお店では、セコンドやコントルノを、パスタを食べたあとで、注文することもあります。
ヨーロッパ旅行、楽しみですね。
キノコ入りトマトソース、少しピリッとしていましたが、おいしかったです。
語学研修ツアーは、イタリア語・イタリア文化の学習を、ウンブリアの観光旅行とうまく組み合わせてあって、たとえば午前中のイタリア語の授業で、聖フランチェスコについて学んだあと、聖人が生まれ育った町、アッシジとその教会を訪ねたり、ワインやオリーブの耕作についての授業のあとで、近隣のワイナリーを訪れて、ワインを試飲したりと、楽しみながら学ぶことができる、興味深いものです。ただ、日本の方が、十分にこのツアーを楽しむには、中級以上のイタリア語の力、あるいはイタリア文化の基礎知識と英語の力(授業はイタリア語・英語併用)が必要だと思うのです。
いつもうれしいコメントをありがとうございます。イタリアは、州ごとに、町ごとに、建物や食べ物を始めとする文化の個性が豊かなので、わたしも、エリーザたちのおかげで、散歩を十分に楽しむことができました。エリーザも、「なおこのおかげで、地元なのに長い間訪ねていなかった大聖堂などを訪ねることができた。」と喜んでくれました。
電車での旅、たのしそうですね!
街並も、とても素敵です。とくに、縦に下がるようにして飾られたイルミネーションの数々、日本ではあまり見ない雰囲気で、新鮮です。
私も、ずいぶん前になりますが、ローマを少しだけ旅したとき、電車を利用するのに、ずいぶん苦労した記憶がります。テルミニ駅という響きも、なんだか妙に懐かしいです(笑)
券売機?のような、黄色い機械が、結構壊れていたりして、焦ったり...。いま思えば、何もかもいい思い出です。またあらためて旅してみたいなぁ...と、なおこさんのブログを拝見するにつけ思います。
なによりも、こうしてイタリアで、ご主人はもちろんのこと、エリーザさんをはじめとしたお友達に囲まれ、愉しいお喋りをかわし、素敵な場所を旅するなおこさんに、尊敬してしまいます。ここまでくるのに、言葉の壁において、たくさんのご苦労もされたんだろうなぁ...と思うからです。海外に行くたびに、言葉が喋れたらなぁ...という思いを抱えて帰国する私には、まぶしいばかりです! これからも、たくさんの愉しいお話を発信してくださいね。
日本の公共交通機関は、市民にも外国人旅行客にも、それは分かりやすいように、いろんな案内・掲示がある上、尋ねると、親切・的確に答えてくれる方もいて、便利ですよね。それに比べるとイタリアでは、駅に限らず、いろんな情報が、こちらから探さないと見つからないので、困ることもあり、初めて旅行される方は大変だろうなとつくづく思います。特に電車が大幅に遅れて、発車間際に突然ホームが変わるときなど、イタリアに住んでいても、イタリア人でも、慌てます。うちの夫は日本を旅行すると、エレベータ内の非常警報やバスで降車を知らせるブザーなど、目に見えるボタンをむやみに押したがるので、わたしは止めるのに必死でした。確かに説明は日本語でしか書かれていないのですが。
わたしが外国語を勉強するのは、もともと言葉を学ぶのが好きである上に、日本ではもともと高校で国語を教えていたこともあり、外国語でも、きちんと言葉を話したいという、言葉に対するこだわりというか、好奇心が旺盛だからだと思います。(つづく)
みほさんが丁寧に一つひとつの絵を描き上げ、お菓子を創り上げるのと同じで、わたしは勉強をしたり、言葉と、そして言葉を通して文化を学んでいったりすることが、とても好きなのです。かつて、出会った先生方や生徒たち、そして、『赤毛のアン』や『巨人の星』に、「やればできる」、「努力は必ず自分の肥やしになる」と教えてもらって、そう信じているおかげで、努力ができて、身についたのだと思います。
同じように、教壇に立って教えるのも、こうやって文章で書いて伝えていくのも、とても好きなのです。わたしには、みほさんの創られるお菓子やそのお菓子にまつわる思い出がとてもまぶしいのですが、それぞれ、自分の好きなこと、自分にできることを通じて、世界が、だれかの気持ちが、少しでも豊かになったらすてきですね。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
すごいボリュームのパスタで、美味しそうですね。
キノコもトマトもたっぷり使っていそうですね。健康的ですね。
辛くなければ僕も食べられそう。
古代ローマの劇場~。野外ステージですね。
劇場というと日本では映画も「劇場版~」って言ったりするんですが、映画館は劇場じゃないですよね~。
夜になるとイルミネーションも綺麗そうですね。
凸d(^ー^)pochi!
そうなんです。唐辛子も適量なら健康にいいので、体に優しいのもストランゴッツィだったのですが、わたしは黒トリュフに魅かれて、生クリーム入りでカロリーも高く、トルテッリーニなので肉も入ったパスタをいただいてしまいました。実は黒トリュフはウンブリアでは食べる機会が多いのですが、今回のパスタは中でもとりわけおいしかったです。これからダイエットを、と言いつつ、Delfinoさんの記事に魅かれて買ったMilkaの板チョコを、昨日から夫と二人で、もう2枚食べてしまいました。
イタリアの劇場は、野外にある古代ローマの劇場も、屋内にある装飾の美しい劇場も、劇場自体が一つの芸術作品である場合が多い気がします。
いつも応援をありがとうございます!