2011年 01月 12日
スポレート食べ歩き2

日の暮れ始めたスポレートの町をさらに歩き、長い階段を下って、12世紀末に再建されたという美しい大聖堂、Cattedrale di S. Maria Assuntaを訪ねました。

大聖堂前の広場(Piazza del Duomo)から、階段を振り返ると、こういう風景が目に入ります。階段の右手中央に、12世紀に建てられた教会、Chiesa di S. Eufemiaの後陣(abside)が見えます。

14世紀に築かれた城塞、Rocca Albornozianaも、大聖堂のすぐ近くにあり、Piazza del Duomoを見下ろしています。

ロマネスク様式の美しい教会正面(facciata)は、1207年作のみごとなモザイクと12世紀後半にウンブリアの大理石工が手がけたバラ窓(rosone)に飾られ、その前方には、15世紀に作られた柱廊(portico)があります。

教会内部は、17世紀に大がかりな改築が行われたとのことです。

画家、フィリッポ・リッピ(Filippo Lippi, 1467-1469)が、聖母マリアの生涯を描いた、一連のフレスコ画の美しさに、感動しました。

特に、このフレスコ画が、聖母の頭上もそして下も虹に取り囲まれ、背後の金色の光や、衣装の青や赤の色使いも美しく、印象に残りました。

左下にあった、受胎告知の場面は、「聖霊による懐妊」を、民にも分かるように、工夫して描いています。

大聖堂の入り口、右手にある礼拝堂、Capella S. Leonardoには、1497年作とされるピントゥリッキオ(Pinturicchio)の壁画があり、色彩と筆づかいが繊細で、美しかったです。

大聖堂を出ると、まだ午後5時20分過ぎだというのに、すっかり日が暮れて、周囲が暗くなっていました。

この後は、エリーザの家で、温かい番茶を飲んで、ゆっくり休んだあと、外灯に照らされたスポレートの町を歩いて、駅へと向かいました。

エリーザとカルロが同行してくれたので、暗い町も、その独特の雰囲気を楽しみながら、安心して、歩くことができました。

駅に近づくと、エリーザたち地元住民からは不評を買っているエスカレータが、城塞の下に長く伸びているのがよく見えます。
帰りの電車は、行きと違って、Foligno(フォリンニョ)駅での乗り換えがありました。近くの人に聞き、フォリンニョで降車したあと、時刻表で、乗り継ぎの電車の発着ホームを確認。電車は予定通り、午後7時40分頃、無事にペルージャ駅に到着しました。車で出迎えてくれた夫が、思いがけず、夕食の準備までしてくれていたので、とてもうれしかったです。



落ち着いた街並みにため息が出ます~
日本はどんなに田舎に行ってもモルタルの同じ家が
並び、昔の田舎が壊れていきそうですわ。
礼拝堂の壁画~~圧倒されますねぇ~
満たされた日ですねぇ、お出迎えにお食事の用意まで、素晴らしい~

実際に見てみたいなあ。
こんなこというと、怖い人だと思われるかもしれませんが、笑
一度霊視できる人に、私の前世はイタリアの教会に併設されていた病院の看護師で若くして死んだと言われたことがあります。
まるっと信じているわけではないですがそれが、イタリアの教会などを実際見てみたいなーと思うようになったきっかけかもしれません。
帰ったらごはんができてるのって本当に嬉しいですよね!
最近サイードのごはんを食べていないのでおねがいしてみようかな…

それにしても、イタリアってどこもかしも絵になりますね。
なおこさんのブログを見て、その思いを強めています。
こんな、伝統ある美しいものに囲まれて、生まれた時から生活をしているイタリア人が、コンクリートジャングルな日本に来ると、どういう感想を持つのだろう?とふと思いました。
この時期は随分と日が短いのですね。
外灯や店の灯りが少ない分、余計に暗さを感じるのでしょうか。
一日お疲れさまでした。
ご主人もそんな思いだったのでしょうね^^
それとも心配して首を長ーくして待ってらしたのかしら?
お料理上手なご主人のお夕食、羨ましい~
歴史のある町並みや自然の美しいところは、建築や改築に制限が多く、でもおかげで、景観がほぼ昔のまま、美しく保たれています。実は、イタリアも少し郊外に行ったり、高速道路を走っていると、これはどうかなという住宅群が立ち並んでいるところも、ところどころにあるんですよ。
フィリッポ・リッピの、鮮やかで温かい色づかいと、希望や豊かさがあふれるようなフレスコ画には、美しさにもですが、その独創性、ふだん見慣れている大聖堂の絵との違いにも心を打たれました。
そうなんですか? イタリアの古い教会には、巡礼者をもてなしたり病気の介護をしたりしていた建物が併設されている場合がたまにあるので、そういう教会のことを言われていたのでしょうね。
夫が料理の本を見て、ある材料を使って作ったのは、牛乳・バターを使った玉ネギのスープ。角切りにしたパンをオーブンで焼いて、スープと一緒にいただいたのですが、寒い日でもあり、温かいスープで、心も体も温まりました。
イタリアでは、歴史のある町や自然公園などでは、住宅の建築・改築の際に規制が厳しく、暮らしていく上では不便もあるものの、景観を守っていくには大切なことで、いいことだと思います。ただ、イタリアでも、少し郊外に出ると、醜いコンクリートの住宅群が並んでいるところが、あちこちにあるんですよ。わたしが長い間暮らしていた愛媛県にはまだ昔の町並みの残るところが、あちこちにあったのですが、日本でも、そうした景観を大切にしていってほしいと、わたしも思います。
夫は、まだ東京に連れて行ったことがないのですが、未来を思わせる京都駅に感動し、また美しい京都の寺社に感動していました。東京を始め、日本をあちこち旅行したイタリアの友人が撮った写真と映画がすてきで、現代と歴史が交錯し、人が優しい日本に感動していました。ブログ右側の「お気に入り」リンクの上に、友人の日本旅行写真日記、「Japan 2009」(全5ページ)へのリンクがあります。言葉は分からなくても、友人たちの感動は写真を通して伝わると思いますので、ぜひお時間のあるときにでも、のぞいてみてください。

また、その時にスペロにも行きましたが、初めてご主人様とペルージャを出てのデートの地だったのですね。
私たちがスペロに行ったときは「ピントリッキオ展」を開催していまして、楽しんだ思い出があります。どの写真もとても懐かしいです。
さて、一つお尋ねしたい事がありますが、今年の2月に、またイタリアに行く計画を立てています。その際にローマからフィレンッツエに行く途中で、ペルージャの美術館に寄ってみようと思っていますが、駅にヴァーゲージを預けるロッカー等はありますでしょうか? もしご存知でしたら、教えて頂けますか?
楽しいブログで また遊びに来ますね. よろしくお願い致します。
ブログ少し拝見しました。JJ、BBという自称のニックネームもすてきだし、世界を旅されたり、ブログを楽しまれたりと、すばらしいですね。レストラン、Dei Piniにもいつかぜひ足を運んでみてください。
わたし自身は、ペルージャ駅で荷物を預けたことがないので、インターネットで調べたところ、イタリア語版のWikipediaには、駅に荷物預かり所があると書かれていますが、Yahoo! Answersの質問の答えには、「荷物預かり所はあるけれども、小さいので、荷物はあまり置けない。」とあります。わたしの身の回りには、ペルージャ駅に荷物を置こうと考えたことのある人が少ないと思うのですが、周囲の人に聞いてみて、だれか分かる人がいるようであれば、お答えしますね(一応下にリンクを貼っておきます。)こちらこそ、ご訪問とコメントをありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。すてきな旅行になりますように。
http://it.wikipedia.org/wiki/Stazione_di_Perugia
http://it.answers.yahoo.com/question/index?qid=20100903055151AABbwlC

ありがとうございました。
冬の旅は 二回目ですので、スキーズボンとスキーヤッケを着ての旅になると思います。
とても楽しみです。
色々とありがとうございました。
これをご縁に、また訪問をしたいと思います。