2011年 01月 30日
「日本がアジアの覇者に」 ~イタリアのニュース記事から
大健闘した選手の皆さん、そして、言葉も習慣も異なる遠い異国で、新しいチームを育てるのに、苦労も多かったであろうザッケローニ監督。そして、このチームを支えてきたすべての人々、おめでとうございます! そして、この感動をありがとうございます。
日本の皆さんには、今回のサッカーアジア杯における日本優勝を、ザッケローニ監督の母国、イタリアで、どう報道しているかに、興味がある方も多いことと思います。昨夜の30分のテレビニュースは、自国および近隣の国の政治状況でもちきりで、午後8時半からのテレビニュース、TG2では、唯一のスポーツの話題が、リュージュの世界選手権の男子一人乗りで、イタリア人選手が優勝したことでした。
けれども、イタリア時間で昨夜のうち、つまりアジア杯終了の数時間後には、さまざまなイタリアのオンラインニュースが、すでに、ザッケローニ監督率いる日本チームの優勝を伝える記事を続々と発表していました。その中から今回は、イタリア有力紙のオンライン記事を、一つご紹介します。試合内容はすでに皆さんもご存じと思うので、ここでは割愛します。イタリア語を学習中のサッカーファンの方には、うってつけの学習教材になると思います。
・”La Vittoria di Zaccheroni. Giappone campione d’Asia” - Republica.it, 29/1/2011
「ザッケローニの勝利、日本がアジアの覇者に」(「 」内は石井訳。以下も同様。)
記事の最後に、日本の新聞からの引用として、監督の言葉が紹介されています。
「最高のチームが成し遂げた優勝でした。全員が一丸となり、非常に強い代表チームを打ち負かしました。全員が疲れ切っていましたが、最後の最後まで、果敢にもちこたえるこができました。」
(前田に代わって李を起用したことについて)
「代用は生易しいものではありませんでした。しかし、このチームがすばらしいのは、控えの選手でさえ活躍を見せてくれるところです。日本国民は、この代表チームを誇りに思うべきです。」
*最後の「べきです」はイタリア語本文ではdeveと書かれています。この補助動詞dovereには「…はずである」という「推定」と「…しなければならない」 という「当然」の、両方の働きがあるため、「この代表チームを誇りに思っているはずです」と訳すこともできます。ここでは、個人的に、「こんなにすばらしいチームなのですから、皆さん、ぜひ誇りに思ってください」と捉えて、上のように訳しました。
ザッケローニ監督については、こう描写されています。
「ユヴェントゥスでの過去シーズンにおける監督業が期待はずれの結果に終わったあと、昨年8月に日本サッカー協会からの申し出を受け、新監督に就任したアルベルト・ザッケローニにとっても、大変喜ばしいことに違いない。自らの手に委ねられた代表チームが前途有望であることを、ザックは、対パラグアイ、グアテマラ戦との親善試合における勝利を、スタンドから観戦したとき、すでに悟っていた。そして、10月8日、メッシ率いるアルゼンチンの試合におけるデビューは、望みうる最高の、輝かしいものであった。」
日本の皆さんがすでにご存じのことが多いとは思いますが、イタリアでの報道に興味のある方が多いのではないかと思い、今回はまず、Repubblica.itの記事からお届けしました。
実は今朝、イタリアでベテランのスポーツ解説者が書いた、非常に興味深い記事も見かけたのですが、無理をしたためか、少し風邪をぶり返しましたので、そちらはまた、後日ご紹介したいと思います。
桜の写真はすべて、一昨年3月27日に、京都御苑で撮影したものです。
このところちょっと停滞気味な日本ですが、こんな嬉しいニュースが世界を駆け巡るのは本当に嬉しいことです。
ところで、なおこさんはツィッターを上手に利用されているのですね。
私も一応アカウントを持っているのですが、どうも使い勝手がいまいち把握出来ず、結局楽しめずにいます。
ツナのグラタンも↓あっさりと美味しそうです^^
御苑の見事な桜を愛でながら読み進めていきました。
私見損ねて寝てましたが、ニュースを見て素晴らしい笑顔と動きに引き込まれました。
清清しい闘いでした~
監督のガッツポーズにも拍手!
スポーツ選手の爽やかさに見とれます。
いろんなニュースや人を通じて、オーストラリア戦はなかなか厳しそうだと思っていたので、わたしも画面こそ見られませんでしたが、勝ったと知ったときは、本当にうれしかったです。日本では深夜の放送だったのに、では、このときは、ゆんさんも応援をしていらっしゃったんですね! 日本にもイタリアにも、世界中に暗いニュースの多い中、イタリアに住むわたしたちにとっても、自分たちはやはり日本人なんだということを実感させてくれる、本当にうれしいニュースでした。
試合終わり間際になって、「インターネットで英語の中継をイタリアから観戦中」という知っている方のツイートを発見。少し早く知っていたら、わたしも画面で見られたのに、と残念でした。ツイッターは、わたしもまだまだ初心者ですが、なんとないつぶやきで世界が広がり、つながっていくのが楽しいと思います。
京都は桜の名所がたくさんで、どこを訪ねるかで、夫と時々もめたりもしました。いろんな桜名所の開花状況を、一目で分かるように掲示してある場所も多く、日本の観光業に携わる人の仕事に感嘆すると共に、桜の大切さを改めて思いました。そういう掲示を、愛媛県では見かけたことがありませんでした。
選手も監督も、喜びと達成感でいっぱいだったことでしょうね。イタリアで、いつかきっと、少しはテレビニュースにも映像が流れるに違いないと思って、注意してニュースを見ていたのですが、どうもテレビの短いニュース枠では、取り上げてもらえないようです。残念!
代表の結果には大満足ですがふり返ると初戦は敗戦寸前のドローでハラハラでした。
そこで追いついた事が大きかったから・・・?
もっとふり返るとW杯後の監督人選。
サッカー界、何が起こるかは決まってみないとわかりません。
ウラに隠れた本当のコトもわかりませんが報道を信じるならザッケローニは何番目の候補だったのか?
初から候補にあったかすら疑わしいとおもってますけど・・・。
今になってみると今大会は選手のリストアップでの配役が素晴らしかったから起こった結果だと思います。
縁あってのザッケローニ、いい夢見れて感謝しますが、さらなる飛躍を期待します。
ウマく文になりませんでしたがサッカー・・・カルチョですね!
カルチョには熱くなっちゃいます!
そういう最初の試合から、ハラハラしながら見守っていたsaitohさんにとっては、優勝の喜びもひとしおだったことでしょうね。皆が優勝を目指して精進しても、手にできるのは一つのチームだけ。監督の人選も選手たちとの出会いも、もしおっしゃるとおりだとすると、本当に運命的なものだったんですね。とにかく、自分に与えられた選手を最高の状態で戦えるように育てたザッケローニ監督と、新監督と共にすばらしいチームを創り上げ、優勝を成し遂げた選手たち、そして、後ろで皆を支えてきた人すべてに、拍手を送りたいと思います。
これをきっかけにまた、日本でのイタリア熱、イタリア・サッカー熱が再燃するかもしれませんね。