2011年 02月 02日
映画、『英国王のスピーチ』
久しぶりに、特撮や美男美女でごまかさない、すばらしい映画を見たと、夫と二人で感動しました。ごく当たり前のことですが、国王もやはり一人の人間であり、皆と同じように何かしら欠点があります。後に、国王ジョージ6世(現エリザベス女王の父君)となる運命を追う主人公の場合には、吃音で公の場で話すことができません。けれど、王室の一員として、そして、やがては国王として、公の場で話をすることを余儀なくされたとき、心を支え、励ましてくれる妻や温かく優秀な吃音治療医のおかげで、自分の弱さと葛藤を続けながら、訓練を続けていきます。
英国王室にも歴史にも興味がない、という場合でも、一人の人間が、自分の弱点を克服しようとひたむきに努力する姿や、それを脇で支える家族、そして、王と治療医の間に築かれていく友情と信頼が非常にすばらしい映画ですので、ぜひご覧ください。映画の筋が分かってしまうので書きませんが、この吃音治療医、ライオネル・ローグの経歴が途中で明らかになると、なおさら、彼の治療にかける信念と患者への愛情、治るという確信、そして、国王との出会いのすばらしさに感動しました。
日本では、2月26日に公開されるというこの映画、世界各国で絶賛され、賞も多数受賞しているようです。残念ながらイタリアでは、例によって、英語がイタリア語に吹き替えられていました。言葉とその話し方自体が鍵になる映画ですので、ぜひ将来英語で再度鑑賞したいと思っています。
イタリア語版の予告編を見てみたいという方はこちらをどうぞ。
(*追記: 日本語版・英語版の予告編へのリンクは、2018年3月現在無効であるため、削除しました。)
写真は、2007年6月に、新婚旅行でスコットランドのロモンド湖(Loch Lomond)を訪れ、船で周遊したときのものです。ご覧のように、湖畔のラス(Luss)という美しい村で、結婚式を見かけることができました。伝統の衣装を身にまとい、バグパイプの演奏に導かれて人々が進んでいく様子が、印象に残りました。
リンク
- amazon.co.jp - 『英国王のスピーチ』 コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
- amazon.it - film DVD, "Il Discorso del Re"
スコットランド旅行の記事へのリンク
- スコットランドの思い出 / Viaggio in Scozia
- 船でネス湖、古城めぐり / Inverness, Loch Ness & Urquhart Castle
100%字幕に頼りますがチョットそれはつらいまもしれませんね。
日本も地上波だと吹き替えですが1回目はオリジナルがいいです。
話しはかわってPAVIAを地図で発見!
ミラノのちょっと南の方なんですね。
ここに狩野舞子選手が所属しています。セリエAでも女子バレーボールですが・・・。
ケガからの復帰で元日本代表ですが若いのでまた選ばれる活躍をしてほしいです。
で、今シーズンはペルージャもセリエAなんですよ・・・ねエ?
チームは最下位と苦戦中ですが3月くらいまでシーズンらしい?のでよかったら応援してあげて下さい。
いえ、今シーズン、2010・2011年度も、ペルージャのサッカーチームは、セリエDです。ただし、現在、かなり健闘しているようです。(↓)
http://www.ac-perugia.com/classifica.cfm
http://it.wikipedia.org/wiki/Perugia_Calcio
(Wikipediaのページの下の方に、ペルージャが毎年どのリーグで戦って来たかを示す一覧表があります。赤枠で囲まれているものです。)
私は個人的に吹き替え文化はなくすべきだと思っているのですが、どうなのでしょう…
湖畔にある村ってかわいらしいですね。
白鳥の子供がまだふわふわした毛につつまれていてきゅんとしてしまいました。
イタリアでは吹き替え文化が定着していて、逆に吹き替えをする声優さんたちも非常にうまく、わたしはすっかり吹き替えに慣れてしまいました。今回のように言葉がポイントになる映画では、言語で何と言っているのか気になる場面がとても多いのですが、確かにイタリア語は、日本語や英語に比べて、同じことを言っても、文や単語が長くなる傾向があるため、時々イタリアで映画を見ていて字幕が出てくると、字幕を追うのにとても苦労します。イタリアの人が、英語の聞き取りや発音に苦労するのは、何でも吹き替えられてしまうため、英語を耳にする機会が少ないというのもあると思います。
ラスの村は、わいらしい石造りの小さな家が並んでうr上、どの家も美しい花で飾られていて、何だかおとぎ話の世界のようでした。そうです。白鳥って、1や2羽だけ孤高に水の上を行くところを見ることが多いので、こうして家族いっしょにいるのを見ると、ほほえましいですよね。『みにくいアヒルの子』という童話がありましたが、このままでも十分愛らしいのに、やはりアヒルという違う鳥の中では、違うものを迫害しがちだという話だったのでしょうか。
素敵な映画なんですね、予告編見ました。
国王であっても一人の人間なのですねぇ。
もう何十年も映画館に出向いていませんが、見たくなりました。
美しい所での結婚式、映画のシーンのような感じです。
白鳥さん親子の姿、健気で崇高ですね。
よかったら、ぜひお嬢さんかだんなさんを誘ってごらんください。人が自分の苦手なことを、自身の弱さと闘いながら克服していく姿と周囲の人の温かさに打たれました。思わず笑ってしまう楽しいシーンもいろいろあります。
日本に比べて、イタリアは映画料金が安いからか、夫も友人たちもよく映画館に行くので、わたしも「そんなに映画ばかり」と思いつつ、時々足を運びます。わたしは「感動できるおもしろそうな映画があれば、見てみたい」タイプなのですが、夫の方は、「ちょっと外出して何かするために、映画を見よう」と考えるようです。