2011年 02月 08日
ネコと椿と花粉症


洗濯物がよく乾くし、朝晩は寒くても、昼間は太陽の光が、外の空気も屋内も温めてくれるので、うれしいかぎりです。

ネコたちも1日中、日当たりのいい場所を見つけては移動して、日なたぼっこをしています。日だまりに、ネコが3匹いるのがお分かりになりますか。

午後には、360度太陽の光に包まれる、絶好の場所でくつろいでいるネコもいました。一体このネコがどこにいるのかと言うと、

何とこのように高い棒の上にいたのでした。洗濯物を干すのに使われている棒なのですが、なぜ上に植木鉢を逆さにして置いてあるのかは、なぞです。

人懐こいネコで、テラスを掃いたり、テーブルクロスの上のパンくずを、小鳥たちにやるために、庭に払いに行ったりするたびに、近くに寄って来ては、後について来ます。
ネコの後ろには、白いヒナギク(margherita)の花が、いくつか咲いています。

このところ晴れた暖かい日が続いているため、いつになくヒナギクの花がたくさん咲いているような気がするのですが、夫には、ヒナギクは年中咲いているよと言われてしまいました。

ヒナギクの合間に、薄紫のかれんな花も、ひっそりと咲いています。

ローズマリー(rosmarino)も、太陽の光を浴びて、小さな美しい花を咲かせています。

こちらはミモザ(mimosa)の花。イタリアでは、3月8日の女性の日(Festa della Donna)に、女性にミモザの花を贈る風習があります。我が家のミモザは、まだわずかに花が咲き始めたばかりですが、近所の庭には、もうかなり花の咲きそろったミモザの木も見かけます。
ミモザの写真を撮っていたら、遠くでお義父さんが、オリーブの木を剪定しているのが、緑の葉に覆われたオリーブの枝の間に見えました。

椿(camelia)のつぼみも、だいぶ色づき、膨らんできました。日本では雪の間に咲く椿を見慣れていたので、椿は冬の花という印象を持っていたのですが、イタリア中部では、椿は春先、3月になってから咲き始める場合が多いようです。ですから、ルッカ県の椿まつり(記事はこちら)も、毎年3月上旬に行われています。

ちなみに、こちらは上の椿が、昨年咲いていたときの写真です。日づけはなんと4月9日です。
天気がいいとこうやって、日なたでは春先のような気分を味わうことができ、窓を開け放して、掃除をしてホコリをたたき出し、温かい空気を取り込むこともできます。が、ここで一つ問題が発生しました。ようやくインフルエンザから回復したと思ったら、日曜日から、今度は花粉症(allergia al polline)の症状に悩まされることになってしまいました。暖かいと花粉も早く登場し、晴天が続くと、空気中に飛び散りやすいのだと思います。

日本に住んでいた頃から、目には、花粉のためにアレルギー性結膜炎が起こり、毎年2月から5月頃までは、眼科でもらう点眼液で切り抜けていました。昨年から、鼻水やくしゃみなどの症状まででてきたのですが、春に松林を散歩したときに特にひどかったくらいだったのが、今年ははや2月から、家の中にいながら花粉症の症状が出ています。というわけで、月曜日に診療所に行って、写真にある鼻用のスプレーを処方してもらいました。月曜から早速使い始めたものの、天気がいいからと窓を開け放して掃除をするからか、今日もくしゃみや鼻水が止まりません。薬の使用説明書には、「効能が十分に発揮され始めるのは、使用後2日経ってから」とありますので、明日からは薬の効果が表れますようにと祈っています。

昨年12月3日に、うれしそうに煮干しを食べていた4匹のかわいい子猫たち。(記事はこちら)実は、このあとまもなく、お義母さんとお義父さんが、子猫たちを、飼い主を探してくれるという近所のペットショップに連れて行ってしまいました。ごく小さい頃から、なついていたネコたちなので、なんだか寂しかったのですが、きっと、幸せにどこかの家で暮らしていることでしょう。

今回、初めにご紹介した、近頃よくうちの周囲で見かけるネコなのですが、何だか、表情も色合いも、あの4匹の子猫たちの中の1匹に、よく似ているような気がするのです。「うちが恋しくて帰って来たに違いない」とわたしが言うと、お義母さんは、「そんなはずはない」とおっしゃるし、夫も、「そんない急に大きくならないよ。」と言います。
実は、4匹の子猫の中に、1匹だけ、いつも他の3匹から少し離れた場所にいて、こちらをじっと見守っていたネコがいたのです。

それは、こちらの子猫です。これは、昨年11月24日に、日だまりでくつろぐ子猫たち(記事はこちら)を撮影した写真の1枚ですが、見れば見るほど、まなざしや毛並みがよく似ているような気がするのです。きっとあの1匹が、慣れた家と庭、わたしたちが恋しくて、自力で戻って来てくれたのだ、と心の中で、そう思っているわたしなのでありました。


とはいえ寒い気候は変わらず、本日は雨まで降っているのですが、街並みが少しほんの少しですが色づいてきたなーと。
殺風景な木の枝の先のつぼみからうっすら花弁が顔を見せていたり。
しかしながら、私も花粉症の持ち主ですのでそろそろかなーと心配しています。
アレルギー項目の食品を避けるとかなり楽なんですけどね…
こんにちは~
椿の蕾がだいぶ膨らんでいますねぇ、綺麗な色していますね。
猫ちゃんたち、可愛がって貰えるといいですね。
この猫ちゃんのじっと見つめるお顔も姿も可愛い~
猫ちゃんも不思議な力を持ってるのでしょうねぇ。
花粉症が少しでも楽になるとよろしいですね。
今朝はペルージャも寒くて、畑や庭には霜が降り、窓を開けると吐く息が白くなります。少しだけ顔を見せる花弁、すてきですね。寒い冬の間にも、少しずつ春の準備が進んでいるのですよね。
ゆかさんも花粉症ですか。春はうれしいけれど、つらいですね。食品でアレルギーがそこまで軽減できるとは知りませんでした。わたしもいろいろ調べてみます。
そうなんです。晩秋から少しずつ膨らんできた椿のつぼみが、かなり大きくなってきました。きれいな色で、わたしも大好きです。
この猫、わたしが見つめているのに気がついて目が合うと、いつまでもいつまでもじっと見つめ返すんですよ。近づくと逃げてしまって、なかなか撫でさせてくれないのですが、なんだか愛着がわいてきました。
ありがとうございます。イタリアでどんな花粉症対策ができて、どんな商品があるのかも、少し調べてみたいと思います。
花粉症なんですね。
私もですよ!今年は日本は昨年の10倍以上の花粉が飛ぶと言われているので、恐怖です・・・
イタリアでみた白い可愛い花はヒナギクだったんだ!とわかりました。
あちこちに咲いていて、この花はなに???とずっと思っていたんです。
にゃんこ、4匹のうちの1匹だと思います、私!
模様も似ているし、表情も!
ネコって家につくって言いますよね^^
naokoさんが恋しくて戻ってきたのよ、絶対に!!!
花粉症には日本だとゆずを薄く輪切りにして砂糖漬けにし、毎日1枚づつ夜寝る前に食べているとかなり症状を軽減できるの。
ビタミンCがゆずは豊富だから。
イタリアでは何かで代用できないかしら?
杏さんも花粉症なんですね。わたしは初心者なので、ぜひまたいろいろ教えてください。ゆずはこちらでは見かけたことがないのですが、柑橘類は豊富なので、何か代用できるものがないか探してみます。うちにあるもので一番近いのはとりあえずレモンのような気がします。杏さんも、くれぐれもお大事に。昨年の10倍以上とはまた、恐ろしいですね。
この花、イタリア語でmargheritaと呼ぶことは間違いないのですが、『伊和中辞典』でその定義を見ると、「フランスギク」とあります。ただインターネットで調べてみると、茎がそれほど長くないこともあって、「ヒナギク」のようだという結論にわたしは至りました。日本語版Wikipediaが「ヒナギク」の例として載せている写真は、かなり異なる花に見えるのですが、イタリア語版を見ると、同じ学名の花が、イタリア語では俗にmargheritaと呼ばれていると書いてあります。
杏さんもそう思いますか!? わたしもきっとあの子猫の1匹に違いないと思っています。ペットショップも実は我が家からあまり遠くない位置にありますし……
つい最近まで、イタリアの寒そうな風景が続いていたのが、うそのように春めいてきましたね。日差しが降り注いで、ぽかぽかとあたたかな日だまり、幸せな風景ですね。花々も可憐です。
特にミモザは、うらやましいの一言に尽きます! 実は、私も自宅に、ミモザの木を植えたいと思っているのですが、なかなか、よい木にめぐりあえず...。大きく育ってくれると、黄色い花が枝垂れて、本当に可愛いですよね。いまは、もっぱらお花屋さんで、ミモザの枝を買ってきては、大きめのフラワーベースにいけて楽しんでいます。
そして、やっぱりイタリアの椿は、どことなくヨーロッパ風(?)で、ひらりとしたドレスのようで素敵です。日本の凛とした風情とはまた別の美しさがありますね。
花粉症、たいへんですね。お大事に...。今年は、去年の8倍の飛散量などと報じられているので、私もヒヤヒヤしています。実は私は、ここ数年ほどで、ホメオパシーにより、ひどかった花粉症が治ってしまったのです。そんなわけで、ここ近年は病院へも行っていないのですが、今年はどうなることやら...。おつらいですよね。どうか、お大事になさってくださいね!
早朝は寒くて霜が降りるくらいなのに、昼は天気がよく、太陽の日ざしが温かい日が続いています。明るい黄色の美しい花がいっぱいに咲いているミモザの木を見るのは、わたしも好きです。いつかきっと、これはという木にめぐりあえると思いますよ。みほさんはいつも季節のいろいろな花を室内に飾られていて、すてきですね。
イタリアにも純和風の椿はあるのですが、夫は、こういう花びらが幾重にもなった花や、白い花に赤がところどころ差しているような、優雅な花を好むため、我が家には、そういう椿が多いのです。日本の椿も、ヨーロッパの椿も、それぞれに趣があって、美しいですよね。
ひどい花粉症が治ってしまうとはすごいですね。ホメオパシーについては、夫も話していたのですが、インターネットで見つけた治療法や対策をたくさん列挙していたので、ホメオパシーがそんなに効果のあるものとは思いませんでした。日伊で療法がかなり違うかもしれないのですが、わたしもいろいろ調べてみます。ありがとうございます!