イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

バレンタインデーの思い出2

 恋するどうしが、共に過ごせることを祝うのが、イタリアのバレンタインデー(Festa/Giorno di San Valentino)

 夫と初めて、恋人どうしとしてバレンタインデーを祝ったのは、夜中にワインバーへの呼び出しがかかったバレンタイン(記事はこちら)の1年後のことでした。夫を夕食に招待したわたしは、散らし寿司を作って、それぞれのお皿に、ハート型に盛りつけて飾り、夫は赤いバラの花を一輪贈ってくれました。もう何年も前の話なのですが、イタリアに来て初めて、恋人たちの祭日(Festa degli Innamorati)を、好きな人と一緒に祝えるのが、うれしかったのを覚えています。

 それ以来、今まで、一緒に食事に出かけたり、ささやかな贈り物をしあったりして、共にバレンタインデーを祝ってきたのですが、今回は、その中から、心に残っている思い出を、もう一つお話します。

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La Piazza del Campo e la Torre del Mangia, Siena(シエナのカンポ広場とマンジャの塔) 2005/03/30

 2006年1月から、シエナ外国人大学の大学院課程に通い始めました。ペルージャ外国人大学では日本語・日本文学を教えていたため、自分が教えている同じ大学で学ぶのはどうかと考えたのと、外国語としてのイタリア語教育を続けて勉強するのに、当時の両校のカリキュラムを見比べて、シエナの方がより深く、専門的に学べそうだと判断したからです。そして、授業が1・2月に集中しており、これはちょうど、ペルージャ外国人大学の試験期間中であったため、仕事との両立がしやすいと考えたからです。

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Duomo di Siena(シエナの大聖堂) 2005/03/30

 というわけで、すでに夫とは一緒に暮らしていたものの、2006年と2007年の1・2月には、わたしはシエナで下宿生活を送りました。週末には、わたしがペルージャに帰ることもあれば、夫が訪ねに来てくれることもありました。

 2007年2月14日は水曜日で、直前の週末には、夫がシエナを訪れて、二人で映画を見たり、大聖堂のまわりを散歩したりしました。この日は、朝9時頃に、ルイージから電話がありました。ふだんは夜に電話をしあっていたので、いったいどうしたのかと思ったら、タンスの中に下着を忘れてしまったから、あるかどうかを確認してほしいと言うではありませんか。それで、困ったものだと思いながら、タンスの引き出しを開くと、

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 衣類の間に、このハート型の箱入りのチョコレートが、隠れていました。夫がバレンタインデーの贈り物にと、そっと準備しておいてくれたのです。びっくりするやら、うれしいやらで、慌ててお礼を言い、お互いに、"Buon San Valentino!”とお祝いを言いました。わたしがリンツのチョコレートが大好きなのは、この時の思い出のためかもしれません。この箱は、今でも大切にとってあって、タンスの中で、小さ目の衣類を仕分けるのに、使っています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-02-10 16:06 | Feste & eventi