2011年 02月 10日
バレンタインデーの思い出2
夫と初めて、恋人どうしとしてバレンタインデーを祝ったのは、夜中にワインバーへの呼び出しがかかったバレンタイン(記事はこちら)の1年後のことでした。夫を夕食に招待したわたしは、散らし寿司を作って、それぞれのお皿に、ハート型に盛りつけて飾り、夫は赤いバラの花を一輪贈ってくれました。もう何年も前の話なのですが、イタリアに来て初めて、恋人たちの祭日(Festa degli Innamorati)を、好きな人と一緒に祝えるのが、うれしかったのを覚えています。
それ以来、今まで、一緒に食事に出かけたり、ささやかな贈り物をしあったりして、共にバレンタインデーを祝ってきたのですが、今回は、その中から、心に残っている思い出を、もう一つお話します。
2006年1月から、シエナ外国人大学の大学院課程に通い始めました。ペルージャ外国人大学では日本語・日本文学を教えていたため、自分が教えている同じ大学で学ぶのはどうかと考えたのと、外国語としてのイタリア語教育を続けて勉強するのに、当時の両校のカリキュラムを見比べて、シエナの方がより深く、専門的に学べそうだと判断したからです。そして、授業が1・2月に集中しており、これはちょうど、ペルージャ外国人大学の試験期間中であったため、仕事との両立がしやすいと考えたからです。
というわけで、すでに夫とは一緒に暮らしていたものの、2006年と2007年の1・2月には、わたしはシエナで下宿生活を送りました。週末には、わたしがペルージャに帰ることもあれば、夫が訪ねに来てくれることもありました。
2007年2月14日は水曜日で、直前の週末には、夫がシエナを訪れて、二人で映画を見たり、大聖堂のまわりを散歩したりしました。この日は、朝9時頃に、ルイージから電話がありました。ふだんは夜に電話をしあっていたので、いったいどうしたのかと思ったら、タンスの中に下着を忘れてしまったから、あるかどうかを確認してほしいと言うではありませんか。それで、困ったものだと思いながら、タンスの引き出しを開くと、
衣類の間に、このハート型の箱入りのチョコレートが、隠れていました。夫がバレンタインデーの贈り物にと、そっと準備しておいてくれたのです。びっくりするやら、うれしいやらで、慌ててお礼を言い、お互いに、"Buon San Valentino!”とお祝いを言いました。わたしがリンツのチョコレートが大好きなのは、この時の思い出のためかもしれません。この箱は、今でも大切にとってあって、タンスの中で、小さ目の衣類を仕分けるのに、使っています。
ああ素敵なお話し!
ご主人様、にくいですね~^^
日本のあの狂想曲のような、お菓子屋さんが主導のバレンタインとは全然違いますね。
とっても心が優しくなる今日のnaokoさんのブログ^^
↓の記事・・・
日本の振り込め詐欺に似ていますねぇ。
実は先ほどPCが「メールボックスにフィッシング詐欺と思われるメールが届いたのでブロックした」と教えてくれました。
最近のPCは賢くて>笑
残っていたので、見ると某有名ソフトウエアの会社の名で「100万円を山分け!」と書いてあった!
功名です。
タンスに贈り物が隠れているなんて、思ってもいなかったので、とってもうれしかったんです! どこに隠そうかなと考え、わたしが喜ぶ顔を想像していただろう夫に、感謝、感謝です。日本のバレンタインデーについて話をすると、イタリアの学生たちは、興味津々に耳を傾けます。時には、「あ、それは~のアニメ(漫画)で見たので、知っています!」という学生もいます。
YahooやLibero.itもかなりの数のメールを、最初から「迷惑メール」、「Spam」として振り分けてくれるのですが、時には友人からのメールが間違って迷惑メールに振り分けられることもあれば、「お久しぶりです」なんて、紛らわしい件名で普通の受信箱に入っているメールもあるので、確認したりしていると、いろんな迷惑メールに行き当たることになります。そのソフトウェア会社で大金を山分けというのは、英語のメールでも受け取った気がします。英語で受け取るスパムメールにも、イタリアのものと似た傾向がある気がします。特に英語にだけ多いものに、そう言えば、薬剤の販売があります。だます側も、あの手この手を使ってくるので、こちらとしても自衛が大変ですよね。
なおこさんがハート形のちらし寿司をふるまったというのも可愛らしいですが、ルイージさんやりますねー!ロマンチックですねー!!素敵なサプライズ…
こっそりしのばせていたルイージさんを想像するとかわいいですね。
私の彼はちょっとそういうのはしなさそうです。。残念。。
素敵なお話です~
バレンタインの意味もわからず、お祭騒ぎのようなイベントに
なっているのですよね。
なおこさん、贈り物がそんな所に入っているなんて心憎いですね、おしゃれで気が利いていますわぁ。
隠した場所が場所だし、「下着を忘れた」なんて言うので、見つけるその瞬間まで、まさか贈り物が隠してあるとは思わず、びっくりしたし、本当にうれしかったです。サイードさんはでも、毎日24時間愛情をしっかり表現していて、それがとってもすてきだと思いますよ。
イタリアでもやはりバレンタイン商戦というのはあって、町を歩くとチョコレートや小物に限らず、いろんな贈り物を売り出したり、ロマンチックな夕食や小旅行を呼びかけるレストランや宿があちこちにあります。バレンタインデーにせよ記念日にせよ、年に何度か二人でこうやって一緒にいられることを祝うというのは、大切な気がします。
わたしも夫もチョコレートが大好きなので、よくお互いに贈り合うのですが、初めは二人一緒に仲よく食べて、なくなりかけてくると、攻防戦になります。「そんなにチョコレートばかり食べていては」とお互いに牽制したりして。
わたし、なおこさんのこういう話題読むの大好きです~♪♪えへ♪♪
普段、誠実できちっとした雰囲気の話題が多い中、こういうなおこさん個人のお話を読むと和みます~。
いや~、日本は相変わらず恋人同士の日というよりは、(減ったとは言え)同僚・上司に義理をたてる日で、正直なところ面倒くさい雰囲気です。
相変わらず、女性が男性に尽くす雰囲気をよしとするところがあるからか、まだまだ続きそうです。
いいかげん、やめたらいいのになぁと個人的には思うんですけどね。
こんばんは(日本時間)&こんにちは(イタリア時間)! 少し恥ずかしいなと思いながら、よく覚えているうちに書き留めておきたいなと思って、書いてみました。何だか気恥ずかしいのですが、和んでいただけてうれしいです♪
男性の多い職場に勤めていると、バレンタインデーはなかなか厄介ですよね。初めての職場だと、年賀状でもそうですが、誰にどの程度まで、というのがつかみにくいですし…… 勤務先の高校で、たまにバレンタインデーのチョコレートを禁止にしていたことがありましたが、職場の場合には、こうやって「義理チョコ」やお返しを必要なしと、上から通達してくれると楽ですよね。かつて同僚の奥さんが、チョコレートを贈ってくれた生徒たちへのお返しの買い物に苦労していると話してくれたこともありますから、義理チョコに関しては、贈るほうも受け取る方も、何だか気疲れするところがあるような気がします。
カードもすてきですね。わたしは心がこもり、手がかかったカードや手紙、好きなのですが、これはごくごく数えるほどしか受け取ったことがありません。
来客用に少しは置いておかなければ、と言いつつ、我が家では、少しずつだれかの手が伸びて、いつのまにかチョコレートがなくなってしまうことがよくあります。