2011年 02月 24日
夕日とかけくらべ


テッツィオ山の散歩コースには、湖の見晴らしが美しいミーララーゴ(Miralago)という場所があるのです。

こちらが、テッツィオ山自然公園の入り口です。手前の駐車場に車を置いて、登山靴にはきかえます。緑の鉄柵の左側から、公園に入ると、坂道が続いていて、そのまま、まっすぐ行くと、頂上までの登山コースに行くのですが、坂道の途中で左に曲がると、湖の眺めがいい場所に、たどり着くことができます。

夏には、道の端々に野生のアスパラガスが見つかり、ヒナゲシやエニシダなどの花が咲き、緑でいっぱいの道(記事はこちら)も、冬には、常緑樹が多いとは言え、なんだか冬枯れの風情を見せています。
ふだんは、ここに夕日を見に来るときは、日没の直前に到着して、日が沈むのを見届けてから山道を下りるのですが、この日はひどく寒かったため、最初の写真のように、雲に隠れていた夕日(tramonto)が、ようやく顔を見せて、空と湖を茜色に染め出してから、すぐに山を下ることにしました。

日が沈んで、寒くなる前にと、帰り道を急ぐわたしたちの右手に、木々の間から、紅に染まりゆく空と湖が、よく見えました。

「茂みに隔てられているから、いい写真は撮れないよ。」と、夫に急かされながら、それでも、時々立ち止まっては、夕日にカメラを向け、夫の後を追いながら、坂道を下って行きます。

曲がり角を右に曲がり、まっすぐに駐車場と下る坂道は、両側に背の高い木が並んでいるため、空の低い部分は見えず、青い空の高みに、横長に伸びるピンク色の帯が、目に映ります。

午後5時半に、夕日と湖に別れを告げてから、25分ほど歩いて、駐車場に戻りました。靴をはきかえながら見た南の空は、まだ明るく、水色やピンク色など、淡いパステルカラーに美しく染まっていました。


美しい景色が広がりますねぇ~
>野生のアスパラガスが見つかり、ヒナゲシやエニシダ
素晴らしいです~ヒナゲシって可愛くて好きなんですよ。
冬枯れから、このような景色になるのですねぇ~
木の間から大きなお日様が見えて感動!
次の写真も色が神秘的で見とれています。
美しい写真をありがとうございます。
春、夏には花が咲き、秋には赤い木の実やキノコ、紅葉が彩っていた道。冬景色には、わび・さびが感じられます。ムームーさん、ヒナゲシがお好きなんですね。夏にペルージャ郊外を車で走ると、あちこちにヒナゲシの鮮やかな赤いかわいらしい花が見えるんですよ。
日が沈むときの、空の色の移り変わりって、本当にきれいですよね。少し時間が経つと、すっかり別の色や模様になっているのに、驚きます。