イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

雪のラヴェルナ1

雪のラヴェルナ1_f0234936_2191930.jpg
 昨日、2月26日土曜日は、白い雪に包まれた聖なる森を散歩しました。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2474337.jpg

 聖フランチェスコが聖痕を受けた聖地、ラヴェルナ(La Verna)は、切り立った岩山の上にあります。今回は、この岩山、ペンナ山(Monte Penna)のふもとを取り囲む森の中を歩いて、ラヴェルナの修道院を訪れました。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2135888.jpg
地図は、”Parco Nazionale delle Foreste Casentinesi, Monte Falterona e Campigna – Carta Escursionistica” (S.EL.CA.)から借用


 上の地図に茶色い線で印してあるのが、今回わたしたちが歩いた道です。出発地点のベッチャ(Beccia)に、いつものように車を置いて、まずはCAIの53番コースを歩いたのですが、ベッチャからラヴェルナに一直線に向かう(記事はこちら)かわりに、昨日は、途中で左に曲がり、53番コースを進み続けて、岩山の周囲を回り、途中から、56番コース、最後に50番コースと、常にCAIのトレッキング・コースに従って、ラヴェルナまで歩きました。

雪のラヴェルナ1_f0234936_214195.jpg

 晴れた空の下を、まずはいつものように、ベッチャのホテル前の坂道を上って行きます。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2152326.jpg

 夫に言われて、道の左側を見ると、地面のそこかしこから、クロッカス(croco)のつぼみが、顔を出していました。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2165426.jpg

 さらに少し坂道を上ってから、左に曲がり、ラヴェルナの修道院を戴く崖のすそを、時計回りに歩いて行きます。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2171394.jpg

 これは、ちょうど修道院の真下を通ったときに、崖下から撮影した写真です。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2173250.jpg

 同じ場所で、地面を見ると、たくさんのマツユキソウ(bucaneve)が、鮮やかな白い色で、クロッカスの花と共に、野原を彩っていました。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2175822.jpg

 山道をしばらく登って行くと、森は一面、白い雪に覆われています。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2181688.jpg

 森のあちこちに、緑の苔に覆われた大きな岩や石が、積み重なっています。幸い、雪は浅かったので、登山靴で歩くのに、それほど苦労しませんでした。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2183749.jpg

 どういうわけか、山の高みに、一部だけ雪のまったくないところがありました。上の写真の上の方、地面が見える部分です。本来のトレッキング・コースは、夫の手前に見える部分ですが、昨日は、ご覧のように、厚い氷に覆われていました。雪解けの水が、トレッキング・コースを伝って流れ出したのが、寒くなったので、凍ってしまったのだろうと、夫が言いました。

 わたしが写真を撮ろうとすると、楽しそうに、こんなふうに、双眼鏡を目にあてて、ポーズを取っていました。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2185782.jpg

 しばらく登ると、こんなふうに、見晴らしのいい場所がありました。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2191930.jpg

 分岐点で、53番コースを後にして、56番コースを歩き出すと、風景は再び、白い雪と苔むした岩に覆われます。CAI(イタリア山岳クラブ、Club Alpino Italiano)のトレッキング・コースは、時には岩に、時には木の幹に記された赤と白の目印を、手がかりに進んでいきます。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2195288.jpg

 ずっと先を歩いていた夫が、立ち止まりました。今回の散歩で、ぜひ訪れたいと思っていた洞窟、grotta di fra Davidを見つけたようです。以前から、近くを通りかかるたび、道案内の看板があったので、気になっていたのです。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2201542.jpg

 洞窟(grotta)と言っても、実際には大きな岩がいくつも重なり合い、その下にわずかなすきまができているのを、こう呼んでいるようです。

雪のラヴェルナ1_f0234936_2203522.jpg

 岩の上には十字架が立てられ、その下に、ダーヴィッド修道士(fra David)の顔写真が置かれています。写真の下に、名前と生没年が書かれており、若くして夭折したことが分かりました。ただ、なぜこの場所に、この修道士の名を冠する洞窟があるのかは、帰宅してから、本やインターネットで調べても、分かりませんでした。次回、ラヴェルナで尋ねてみたいと思います。(つづく)

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

by milletti_naoko | 2011-02-27 18:29 | Toscana