2011年 03月 10日
家の祝福と冬の来客
わたしたちの教区の神父さんは高齢であり、また教区が非常に広いので、我が家には毎年、近郊の修道院の修道士が、家を祝福しに訪れます。皆で祈りの言葉を唱えたあとに、修道士の方が、頭上から聖水を降りかけて、家族を清め、祝福します。祝福を受けた家族は、最後に、感謝の言葉と共に献納金を渡します。このとき、教会側からは、毎年、家族の祝福を祈るおふだ、あるいは、祈りの小冊子が贈られます。
今回いただいたおふだは、ラッファエッロが描いた聖母子を背景に、家族の祝福を祈る言葉の書かれた、それは美しいものでした。
上の写真は、以前にもご紹介したカレンダー、Calendario di Frate Indovinoの、3月(marzo)初めの部分を撮影したものです。ご覧のように今年の3月8日には、女性の日(Festa della donna)と謝肉祭(carnevale)の最終日が、重複していました。
そのため、3月8日に、近所のレストラン、Ristorante la Serraに出かけると、店内には、女性の日を女性どうし、あるいはカップルで祝う人々が、大勢いました。そうして、謝肉祭ということで、給仕の人たちが、カウボーイや魔女のコスチュームに身をつつんでいました。
写真は、謝肉祭に、トーディで行われる子供たちの仮装行列を、昨年1月31日に撮影したものです。
前年までは、子供たちがそれぞれ思い思いの衣装で参加したのですが、昨年は学校ごとにテーマが決まっていました。姪たちの学校では、森の生き物たち、他の学校では、「101匹ワンちゃん」や、「眠れる森の美女」などが、テーマになっていました。
この数日、ペルージャでは、冷え込みが厳しいものの、天気のいい日が続いています。そのため、こちらの椿も、今日は2輪目の花が咲こうとしていました。他のつぼみも、次々に色づき、ふくらんできています。
庭のヒナゲシたちも、特に日当たりのいいところには、花がびっしりと並び、輝く太陽の下で、大きく伸びをして、「春が近づいてうれしい!」と、喜んでいるようです。
冬は寒いので、例年、サソリやカメムシなどの虫たちが、暖を取るためか、室内に入り込むことが、よくあります。室内で見つけるたびに、わたしが悲鳴を上げて、夫がつかまえては、外に逃がしてやり、(再び家に入ってくる)ということを繰り返すのですが、今年の冬は、いつもとは違うお客さんを、よく日当たりのいい窓辺で見かけました。
朝晩姿を見かけるこのお客が、誰だかお分かりになりますか。
そうです。てんとう虫(coccinella)です。昨日などは、トイレの掃除中、窓の近くに3匹も見つけました。写真のてんとう虫は二つ星ですが、ふだんは、星がもっと多い虫の方を、よく見かけます。
イタリアでは、てんとう虫は幸せを呼ぶと言われています。というわけで、朝晩、我が家でお泊りしているてんとう虫を見かけては、なんだか幸先がよさそうで、うれしい気持ちになるのでした。
日本のお祭りは仮装する習慣があまりないので、こういうのがとても楽しそうに見えます。ハロウィーンみたい。
私は虫が大嫌いなのですが、テントウムシは例外です。かわいいからなのでしょうか。飛ばない限りは楽しく観察できます。笑
マリア様がが綺麗に描かれていて服装の色が特に気に入ってます。
ウチにもカメムシ、てんとう虫は入ってきます。木や農作物に害があるので退治します。役目は私です。
ナナホシてんとう虫だと逃がしてあげるんだけど最近あまり見ることがないです。
黒い背中に赤のニ星ばっかりです。
子供の頃、てんとう虫の兄弟のアニメがあったのでそのイメージでナナホシだと可愛く思ってしまいます。
イタリアにさそりはビックリ!
砂漠地帯とばっかり思ってました。退治にも勇気がいりますね。
夫が幼い頃にも、学校で仮装をする日が決まっていて、朝から家で衣装を着て、そうして皆で学校に出かけていたそうです。インディアンの仮装をしたのが、特に記憶に残っているようです。
わたしも虫は好きではありませんが、てんとう虫だけは例外で、飛んでも楽しく観察できます。蜘蛛が苦手なのは、『みなしごハッチ』などのアニメで、悪役だったからかなと思うこともあります。
日本で言うところの「家内安全」のお守りなのですが、今年は特に絵も色合いも美しいので、何だか家に飾れるのがうれしいです。
木や農作物に害があるとは知りませんでした。わたしもてんとう虫と言うと、昔懐かしいあのアニメを思い出します。主題歌も、今でも不思議とよく覚えています。