2011年 04月 13日
日本の桜4 京都大原宝泉院
最後に訪れた宝泉院も、三千院と実光院のすぐ近くです。樹齢700年というみごとな五葉の松が、わたしたちを出迎えてくれました。
Il Tempio Hosen-in è l’ultimo tempio che abbiamo visitato ad Ohara. E’ molto vicino sia al Tempio Sanzen-in che al Tempio Jikko-in. All’entrata ci saluta il Grande Pino di 700 anni.
客殿からは、この五葉の松のどっしりとした幹と枝がよく見えます。
Si possono ammirare i tronchi e i rami, entrambi maestosi, dalla sala del tempio.
こちらは、部屋の中から観賞できる鶴亀庭園。池の形が鶴、築山を亀、山茶花の古木を蓬莱山とみる名園、とお寺でいただいた案内に説明があります。
In questo giardino, lo stagno ha forma di gru, le rocce e la terra sono accumulate a forma di tartaruga, mentre l’antico albero di sasanqua rappresenta L’Horai-san, monte meraviglioso dove non ci si invecchia e non si muore.
盤桓園(ばんかんえん)と呼ばれるこちらの庭も、石と緑、そして、花が美しく調和し、風情があります。手前に見えるのは珍しい二連式の水琴窟(すいきんくつ)。
E’ bellissima anche la vista di questo giardino, Bankan-en. Bella armonia tra le pietre, i fiori e il verde.
奥には、緑の孟宗竹が立ち並んでいます。
In fondo i bambù moso-chiku, verdi e alti.
室内の壁にも、やはり自然が描かれていて、落ち着いた、穏やかな気持ちに誘ってくれます。
La natura è dipinta pure all’interno del tempio. L’ambiente che da grande tranquillità e pace.
寺の南側に近年新たに誕生した庭、宝楽園。岩や木々、そして、白砂などを用いて、広大な仏、神の世界を表している、とのことです。
Questo è il giardino, Horaku-en che si trova a sud del Tempio Hosen-in. Il mondo immenso del Buddha e degli Dei viene rappresentato dalla disposizione delle rocce, gli alberi, la sabbia bianca ecc.
岩や緑の配置が生み出す不思議な調和に、夫と二人で感嘆しました。
Un’armonia bella e misteriosa.
一昨年の3月26日は、まだ肌寒く、花を愛でるのには早かったのですが、それでも、大原で、美しい日本庭園を持つお寺を三つ訪ねることができて、二人とも満足しながら帰途につきました。
Il 26 marzo ancora i ciliegi avevano pochissimi fiori, ma i tre templi di Ohara che abbiamo visitato erano tutti bellissimi e siamo tornati in centro di Kyoto, felici e contenti.
LINK
↓日本語/In lingua giapponese
-宝泉院 – hosenin.net (solo in giapponese)
↓In inglese/英語 – storia, orario, come arrivare ecc.
-My kind of Kyoto, a website on a historic city of Japan- Hosen-in Temple in Ohara
古都は日本の中で一番落ち着ける雰囲気があると感じます。
騒がしい世の中から抜け出してのんびりと静かな時間を過ごしたいと感じる今日この頃です。
京都にはもう30年も足を踏み入れていませんが、行ってみたくなりました。(^^)/
わたしも夫が外国人でなければ、また、妹の嫁いだ土地でなければ、こんなにじっくり、またしばしば京都を訪れることもなかったと思います。美しい寺社や庭園が、いくつもいくつもあり、それぞれの季節の美しさに本当に感動しました。やっぱり日本の心がここにある、という感じで、落ち着けて、いいなあと思います。ぜひクロちゃんも、足を運んでみてください。
大阪に住んでるので京都はすぐ行けるのに
なかなか足を運ぶ機会がありません。
でもこうやってなおこさんの写真を拝見してると
日本ってやっぱりいいなあ~って思います。
ちょうど今は桜の季節ですが、
地震の影響で外国人の観光客が激減で空いているようです。
いつもは混んでいるのがイヤで春や秋には行かないのですが
今年は行ってみようかなって思っています。
三千院は見てもここには入ったことがないなんて勿体ないこと
しています。
こんなに素敵なお庭なんですね。
松が見えて、毛氈がひかれてる様子いいですね~
今度訪ねるときは、もう少しゆっくりと見たいです。
近くに住んでいると、かえってあえて足を運ばないということもありますよね。わたしも夫が日本庭園を愛するイタリア人でなかったら、こんなに多くの京都の寺社を、帰国するたびに訪れることもなかったのではないかと思いますが、どの寺社や庭園にも独特の美しさ、魅力があって、感動しました。
春や秋の京都は宿の値段も高いですよね。ただ場所にもよるのでしょうが、人気のある寺社は広いし、平日はそれほど混雑していなかったように覚えています。ぜひこれはと思う寺社に足を運んで、わたしの分も美しい桜を眺めるのを楽しんでください。京都の寺社の桜が、こんなに美しいとは、日本に住んでいた頃、思いもかけませんでした。次回からは、もっと桜の花が開いている寺社や庭園をご紹介していきたいと思っています。その前に、花の季節が終わってしまいませんように……
ぜひ訪ねてみてください。盤桓園も風情があるのですが、一番印象に残っているのは、宝楽園です。岩や緑の配置が本当に独特で、夫がいただいた英語版の案内には宇宙の秩序を表していると書かれていたように覚えているのですが、不思議な美しさに、心を打たれました。