2011年 05月 23日
なぜか人気の日本刀


途中で、こちらの店に立ち寄りました。

翌日、5月15日は、グッビオ(Gubbio)のロウソク祭り(Festa dei Ceri)であると同時に、夫の伯父の誕生日でもあるため、何か祭りにゆかりの誕生日プレゼントを、と考えたからです。ご覧のように、一般的なおみやげに加えて、中世の武器らしきものも、たくさん店頭に並んでいます。

店内には、美しい陶器やさまざまな聖人や天使の像があり、カトリック教徒で高齢の伯父に喜んでもらえずはずと、贈り物としては、まずこうした像の一つを選びました。

こうして贈り物を選んでいる間に、わたしが気づいて驚いたのは、どういうわけか、イタリアの町グッビオの土産物屋の奥に、日本刀の模造品がたくさん置かれていることです。日本でよく見かけたプラスチック製のおもちゃの刀ではなく、鞘から刀身を抜くと、切れはしないものの、一見本物の刀に見えるように、しっかり作ってあります。
店主に尋ねると、人気があってよく売れるので、他の武具と並べて、置いているのだということでした。それもどういうわけか、国籍を問わず、男性や子供ではなくて、女性が購入する場合が圧倒的に多いそうです。イタリアの歴史ある町の土産物屋で、模造の日本刀を売っていることにも驚いたのですが、実際に、ここで模造刀を買う女性が多いと聞いて、さらにびっくりしました。

伯父への贈り物には、やはり誕生日の5月15日にちなんで、ということで、5月15日(15 maggio)の日づけ入りで、ロウソク祭りの様子が描かれたこちらのスカーフも贈ることにしました。

こうして無事、贈り物を購入したあとは、翌日にロウソク祭りを控えて、熱気に満ちたグッビオの町を、町並みを楽しみながら歩き、車を置いていた場所まで、しばらく歩きました。


ろうそく祭りって・・・すごいものでお祭りするんですね。
ろうそくってことは、宗教的なものなのかしら?
イタリアは、キノコ祭りだの、なんでも祭りにしますね~。
自然のものに感謝(は言い過ぎかもしれないけれど)するところは、日本人と共通するところなのかも。
何せ数世紀も続く、歴史の長いお祭りなので、いわれもいろいろあるようですが、宗教あるいは宗教的な由来があるのは間違いないようです。ウンブリア州の州のシンボルは、このグッビオのロウソク祭りの巨大なロウソクです。グッビオ出身の知人の家族は、この日は家族全員がグッビオに帰省して、祭りに参加するんですよ。
遠い国で日本刀が人気って、なんだかとても嬉しいです。
日本の文化が感じられる品でしょうか。
女性の購入者が多いですか。
まさか!
護身用にこれ差して街を歩く姿が…。
それはありませんね。(^<^)
日本では九州が梅雨入りです~。
わ~気になってたろうそく祭りの事が分って嬉しいです♪
グッビオもとても綺麗な街ですね。
ヨーロッパの街並って、自分が中世に迷い込んだかのような気がして
不思議な感じにさせられますね。
やっぱりお祭りだとすごい人~
みんな鐘を聞きに集まってるですね。
ここの鐘楼の鐘はこのお祭りにしか鳴らされないのでしょうか?
刀・・・そうそう、日本でもちょっとした武家ブーム?だったんですよ。
昔の武将の家紋入りの物が売れたりしていたみたいです。
こんにちは~
美しい町並みにうっとりです。
ロウソク祭りの描かれたスカーフ素敵ですなぁ。
見るもの全てが長年の歴史が感じられて感動しますね。
日本でも未だに昔からのお祭りが執り行われています。
興味深いです~
数年前、イタリアのテレビニュースで、護身用に柔道や合気道などの講座に通う女性たちの映像を見たことがあります。刀が切れるわけではありませんが、木刀みたいに使えば、確かに十分護身用になりますが、刀を佩いて歩いている人は見たことがありません。ともあれ刀も日本文化、海外で人気があるというのは、うれしいですよね。
日本列島は梅雨に入り始めたんですね。ペルージャでは、このところ、幸い晴天が続いています。
うちの夫は人が集まりすぎるところが苦手なので、ロウソク祭り当日のグッビオは、夫と共に訪れることはないと思いますが(日本の京都でも、金閣寺は人が多すぎるから行かないと言い張ったくらいです)、ロウソク祭りは、ぜひ一度訪れてみたいと思います。ただ、前日でさえ、駐車場も近くに見つからず、足の踏み場がないくらいでしたので、当日はまた大変だろうなと予想はできます…… 石造りの町並みは、昔のままに建っている建物も多いので、やっぱり中世に迷い込んだような印象がありますよね。
家紋入りの刀とは、また本格的ですね。いろいろ眺めていたら、鞘に武士が守るべきモットーのような言葉(忠義など)を、たくさん書き記したものもありました。
日本の京都のお祭りも、衣装も美しいし、長い間の伝統が今に続いていて、すてきですよね。美しいグッビオの町を舞台に繰り広げられる推理ドラマ、『ドン・マッテーオ』は、ちょうど日本の『大岡越前』や『遠山の金さん』に似て、何度も何度も新しい事件と共にテレビに戻ってくるのですが、最近は見かけないので、もうシリーズが終わったのかと思っていたら、「5月17日からグッビオ町内でドラマのための撮影開始」という案内を見つけました。次回の新しいシリーズが、今から楽しみです。神父さんが主人公だけあって、人生に対する教えやいい言葉なんかも、時々あって、大好きな番組なんです。

日本刀、特にこのように白い棹のものを見て、ピンときたのですが
ワンピースという日本のアニメ人気からくるものではないでしょうか。
白い棹の日本刀は、そのアニメの男性人気キャラクターが持っているものです。
私も詳しくありませんが、相当な人気漫画だそうで世界中で放映されているようです。
もしかしてその影響かな、なんて思いました。
ワンピース、イタリアでも放映されていたのを、時々見かけたことがあります。教えていた学生たちの間でもかなり人気があったようで、確かにその影響かもしれませんね。
時々、日本の時代劇がイタリアではやるかしら、と考えることがあります。侍、刀、忍者は、イタリア人もよく知っていて、イタリア語の語彙の中にも入っている気がします。ただ、時代劇では、最終的に悪を裁き、正義を守るのが、「お上」であり(暴れん坊将軍にせよ、水戸黄門にせよ、大賀越前にせよ)、この辺が、政治家の腐敗に嘆き、従来上に立つ者の横暴に庶民が耐えてきたイタリアでは(実際のところは、日本の江戸時代もそうだと思うのですが)、受け容れられないかもしれません。