2011年 06月 01日
お城で夕食
わたしたちが日本語を教えるミンモさんを始め、学校で学ぶ生徒のうち、十数名がこのホテルに滞在しています。昨日、5月31日火曜日は、ミンモさんが、わたしたち日本語教師3人を、お城での夕食に招待してくださいました。
夫と二人で、車で会場に駆けつけ、お城の写真を撮ろうとしたとたん、うっかり足を滑らせると、「どこに行くつもり?」と、聞き慣れた声が聞こえてきました。ミンモさんの登場です。
4月に授業が始まってから、学校ではミンモさんに夫のことを、家では夫にミンモさんのことを、話す機会も多かったのですが、とうとうこの二人が出会うことになりました。
あいさつの後、お城の中に入り、内装のすばらしさに感嘆しました。すでに来ていた他の方にあいさつし、夫を紹介した後は、生徒さんたちが、お城を案内してくださいました。こちらの木でできた優雅な階段を登って行くと、
屋上に出ます。塔が立ち並ぶお城のつくりも、そして周囲の山々の眺めも、それは美しかったです。夕食には、日本語クラスとヘブライ語クラス合同の夕食会です。ミンモさんと、日本語を教える3人組、りえさん、たけしさん、わたしと夫に、ヘブライ語の生徒さんと先生が加わり、計7人が集まりました。
これを機会にと、夫が、日本語クラスとヘブライ語クラスの記念写真を撮ってくれました。
外観もなのですが、内部も、天井も壁もすべて木で覆われ、装飾の施された部屋があったり、教会のように天井に彫刻を施した部屋があったり、それはみごとでした。
夕食は、レストランの中の、優雅な本棚の並ぶ一室でいただきました。写真に写っているのは前菜です。前菜からデザートまで、どれも、盛りつけも美しく、とてもおいしかったです。生徒さんも先生方も、とてもすてきな方ばかりで、おしゃべりを楽しみながら、そして、料理のおいしさに舌鼓を打ちながら、あっという間に時が過ぎていきました。ごちそうしてくださったミンモさんたち、本当にどうもありがとうございました。
秋から東京イタリア大使館に、3年間勤めるために、日本語を学んでいるミンモさんは、優しく、ユーモアがあって、それでいて、きまじめで責任感の強い人です。赴任直後は仕事などが忙しくて時間がないだろうけれども、余裕ができたら、夜間に通える日本語の授業で学び、ゆくゆくは、たくさんの日本の方と知り合い、おつきあいすることができたらと、語ってくれます。「日本では、他の国の人と会う機会が多くなるだろうけれど、できれば日本の人と話がしたい。」というミンモさんの思いはまた、かつてのわたしも含めて、イタリアでイタリア語学校に通う多くの方に共通するものの、なかなか実現が難しいものかもしれません。わたしもマルケの小村で留学生活を始めたときは、すぐに村の多くのイタリア人と知り合いになれたのに、ペルージャでは、最初の数年は、外国人の友人がほとんどでした。東京のような大都会になるとまた、外国から来る方に限らず、初めての人と知り合い、つきあっていく気持ちの余裕や機会がないということが、多いかもしれません。
以前、出会った外国人の英語の先生には、「日本語を勉強したくて、日本語で話しかけるのに、日本の人が英語で答えがちだ」と悩んでいた方も多くいました。ミンモさん本人は、「大使館勤務だから」と敬遠されないようにと願うのですが、わたしは、イタリア人男性に対する偏見も心配しています。
日本国民に敬意を抱き、問題点も知りつつ、すばらしい文化だと思ってくれるミンモさんが、日本で過ごしていく間に、どうか多くのすてきな温かい日本の方と、日本語で交流ができますように、そして、3年間の勤務が心に残るいい思い出になりますように、と、外国人大学の学生さんたちと違って、ミンモさんはわたしより年も上だし、責任のある仕事を持たれている方にも関わらず、心からそう祈っています。
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Cena al Castello dell'Oscano 31/5/2011
Castello stupendo, cena squisita e una serata molto piacevole.
Grazie infinite agli allievi gentilissimi che hanno invitato
noi insegnanti e mio marito a cena :-)
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もうすでにすべて予約完了してしまっています。
それにしてもイタリアをざっと見て回るだけで一ヶ月は必要ですね。
また次の機会にしたいと思います。
実は以前から、夫が記念日や誕生日など、機会があるたびに、一緒に食事をしに行こうと誘ってくれていたのですが、値段の高さに恐れをなして、湖に泊まりがけで出かけて散歩することの方を好んでいました。こういうきっかけで初めて訪れて、お城の美しさと洗練された料理の数々を楽しむことができました。お城の上に登ることができたのも、やっぱり「先達」である生徒さんがいてくれたおかげです。
イタリアも南北に長く、それぞれの地方でさまざまな歴史や料理、風景が楽しめるので、またぜひいつかウンブリア州にもいらしてくださいね。
お城のレストラン、優雅な気分でお食事良いですね。d(-。∂)good!!
日本でも、身近にお城のレストランがあると良いなぁと感じました。
“代官の間”で「うむ。くるしゅうない。ちこう寄れ。」なんてね。(^<^)
ミンモさんの人柄も伝わって来ました。
良い時間を過ごされましたね。(^^)/
素晴らしい所でのお食事にため息が出ます。
益々イタリアへの気持ちが~
夫や娘達はイタリアが大好きなんですよ、私だけが知らないので
行こう~って言います。
夕食にご招待って何と素敵なんでしょう。
日本での生活もどういう方にお出会いなのか楽しみですねぇ。
人とのつながりって不思議ですね。
私もこうしてなおこさんとお話が出来てることに感謝ですわぁ。
日本のお城の中でレストランというのも、なかなかすてきですよね。時代劇がかった演出や、「ちこうよれ」なんて、とても楽しそうです。日本と比べて、イタリアでは古城やお城を模した建築物というのが多くて、わたしの住むウンブリアやペルージャ近辺だけでもたくさんあります。それで、ホテルやレストランにすることが可能なのだと思います。
通りがかりに外から見たことはよくあったのですが、足を踏み込んでみて、お城のみごとさに圧倒されました。軍人さんたちが滞在しているのは別館の比較的簡素な部屋ですが、お城の中自体にある部屋はそれはみごとで、ペルージャを公演で訪れる歌手などの著名人がよく利用するそうです。
こちらこそ、ムームーさんとお知り合いになれてうれしいです。ミンモさん、『奥の細道』の芭蕉の旅への思いに共感するところが多いようで、名作や人の思いの普遍性を感じました。
こちらこそお世話になりました。屋外も室内も暗かったので、フラッシュをたいて撮影した写真の色合いが暗くなり、それを明るく見えるように調整すると、絵画のような不思議なタッチの(?)写真に変身しました。態度がでかいと言うより、お姉さまの貫禄というか落ち着きがあるような :-) 最後の写真の笑顔がとてもすてきです。