2011年 06月 28日
クッコ山で散歩3
当初の予定では、ここから2番のトレッキングコース(Sentiero 2)を登って、クッコ山(Monte Cucco)の山頂を目指すことになっていました。標示を見ると、山頂までは、距離が1.8kmで、所要時間1時間半とあります。山頂までは当然登り坂でしょうし、山頂から出発地点まで、さらに歩く必要があります。それに空がかき曇って、雷の音も聞こえました。そういうわけで、今になって考えてみると、昼食休憩が長かったので、結局まだ1時間余りしか歩いてはいなかったわけですが、急な登り坂にすっかり疲れ果てたわたしが、この日は、山頂には登らずに、来た道を引き返そうと提案しました。1番コースを引き返すと、距離は4.8kmで、所要時間は、1時間40分だと書かれています。
夫は残念そうでしたが、雨も心配だったので、引き返すことに同意してくれました。来た道を戻る前に、Pian delle Macinareの平地の周囲を歩くと、こんなふうに、クッコ山(Monte Cucco)がよく見える場所もありました。
案内の看板によると、この平地は、カルスト地形にできたドリーネ(dolina、- 『伊和中辞典』によると、「ドリーネ(石灰岩地帯にできるすり鉢状の陥没地)、すり鉢穴」)です。上の写真で木が生えている窪地が、この平野の最も低い部分、地裂(inghiottitoio)だそうです。
わたしはすっかり疲れていたので、早く来た道を引き返したかったのですが、夫は平地の脇を通る道を、どこまでも歩いて行きます。
後をついていったおかげで、思いがけず、たくさんの牛たちに出会うことができました。
真っ白なキアニーナ牛が多いのですが、茶や黒など色と種の異なる牛も、たくさん混じっていました。
わたしたちが来たからと言って、特に驚き慌てる様子もなく、悠然と、草を食べたり、横になってくつろいだりしています。
牛が肥やしをやるからか、この辺りの野原には、あちこちにタイム(timo)の花が咲いていました。
さらに下方には、馬の姿も見えました。
夫は、見晴らしを十分に堪能するために、端の方まで歩いて行きました。わたしは、上の写真を撮った場所までしか歩かなかったのですが、それでも、眺めの美しさは十分に楽しめました。
こうして、平地の周りを歩いて、牛や馬に出会ったあと、午後4時頃に、来た道を戻り始めました。
⇒記事、「クッコ山で迷子」(リンクはこちら)につづく。
それにしても、美しくて可憐な花がたくさん見れて楽しそうですね。
香辛料としてのタイムは見たことがありますが、花は初めてみました。
なおこさんのブログではいろいろな自然を見ることができてとても楽しいです。
そうです! 登山の楽しみの一つは、色とりどりのかわいらしい野の花に出会えることなんです。夫が植物に詳しいので、一緒に山を歩きながら、花や木の名前をいろいろと教えてもらいます。山で見かけるタイムやオレガノの緑の葉をつまんで手のひらで摺りあわせると、香辛料の香りが漂うんですよ。
どこかにハイジとピーターがいそうな、とても牧歌的な雰囲気のある場所でした。眺めがあんまり美しいので、わたしもびっくりしました! 牛や馬の多いところって、花やキノコも多いんですよ。タイムの花は、くす玉みたいに球形をしていて、いつ見ても、かわいらしい花だなあと思います。
私もハイジとピーターがひょっこり出てきそうなところだなあ~と思いながら、素晴らしい風景を眺めていました。
ご主人の健脚についていくのも、なかなか大変かと思いますが、こんな美しいご褒美があるなら頑張れますね^^
山は引き返す勇気も必要です。
その結果、思いがけない光景に出会えたり、突然の豪雨が来たりと、良かったーと思うことがたくさんあります。
私の場合、山から降りたら雨が降り出すということが良くあります。
引き返して良かったーと感じる瞬間です。
これも優しい自然が「帰りなさい。」と伝えてくれた無言のメッセージと思います。
あら!
でも青空に見えますね。(^<^)
無理しないことが楽しく続ける秘訣でしょう。(^^)/
なおこさんは牛がすぐそばにいても怖くはないですか?
見慣れていないコトもありますが私は苦手です。
カミさんの実家に子牛を出荷するために10頭くらい飼っていますがダメです・・・。
雨に降られることなく無事、戻れたみたいですね。
千葉は梅雨でもたまに小雨が降る程度で早くも猛暑です。湿度もあるので慣れるまでキツソウです!
体温以上でこの先7,8月どうなるんでしょう。
梅雨明けには雷や大雨は付き物といったところですが、今年はこのまま明けてしまう勢いです。
山歩きは大変ですが、歩くと美しい景色や花たちに出会えるので、夫につきあううちに、わたしも山登りが好きになりました。とは言え、まだまだかなり後から遅れてついていくことが多いのですが…… 頑張ります!
山の頂上の向こう側にどんよりと暗雲が立ち込めていたのですが、反対側は、ご覧のように晴れていて、結局雨は降らなかったのです。実は、クロちゃん、最終的には、このとき無理をしてでも山頂まで歩いた方が楽だし安全だったという結果になったのですが、それについては、また次回お話しますね。
牛はのんびりとしているように見えても、やっぱり体が大きいので、近くを歩くのには勇気がいります。怖い上に危険なのは、ごくたまにですが、雄牛が柵もない場所を自由に歩き回っているときで、そういうときは、さすがの夫もできるだけ離れた場所を歩くように気をつけています。奥様の実家で、牛を飼っていらっしゃるんですね!
ペルージャではかんかん照りの暑い日が続いたあと、昨夕雨が少し降って、若干涼しくなりましたが、今日も日中は暑くなりそうです。
どうも日本各地で梅雨らしくない梅雨が続いているようですね。
まだ、こんにちは、でしょうか☆
トレッキングで無理は禁物ですよね。天気が悪ければ、なおさらですね。
登頂できなかったのは残念でしょうけど、牛さんたちがのんびりしていて、下界の見晴らしも良い、いい風景が撮れましたね。
凸d(^ー^)応援pochi!