2011年 09月 02日
エルバ島に友を訪ねて
フェリーの出るピオンビーノ港まで、車ならペルージャから3時間で行けるのですが、わたしの運転技術ではまだ一人では危ないと夫が言うので、電車やバスを乗り継いで、5時間あまりかけて、港までたどり着きました。それでも、Trenitaliaのサイトで、ペルージャから港のすぐそばにあるPiombino Marittima駅まで、最短時間で行ける便を選んだのです。
電車は、ペルージャを10:01に出発。窓からトラジメーノ湖も見えました。上の写真には、左手にひまわり畑、奥に、トラジメーノ湖に浮かぶマッジョーレ島が、写っています。乗り替えが多く、乗り継ぎ時間が短かったので、電車の遅れを心配していたのですが、どの便も時間どおりに発着したので、助かりました。
Campiglia Marittima駅では、駅前から出るバスに乗り換え、このバスで、ピオンビーノ港まで行きました。バス停は、フェリー切符販売所のわきで、他の乗客の後について、建物内に入りました。港に着いたのが午後3時20分だったのに、幸い午後3時半発のエルバ島、ポルトフェッライオ港行きの切符を購入することができました。Toremar社の大人一人の片道料金は、10.10ユーロでした。(料金は、日時によって変わります。)
港からエルバ島までの船の旅は、約1時間。いつもなら、甲板に出て、風を浴びながら、青い海いやエルバ島の眺めを楽しむのですが、この日は、長い間電車に揺られて疲れていた上、外が暑かったため、船内で過ごしました。
予定時刻より10分ほど遅れて出発したフェリーは、午後4時40分にポルトフェッライオ(Portoferraio)港に到着。フェリーから出て外を見やると、バルバラが笑顔を満面にたたえて、あいさつをしてくれました。
そのまま車で砂浜に直行。このスパルタイアの砂浜(Spiaggia di Spartaia)は、バルバラが幼い頃から、家族皆で毎日訪れていた場所で、今もここに家族で泳ぎに来ては、母と、あるいは姉妹やその家族たちと会い、一緒に時を過ごす場所です。わたしも、次々にやって来るバルバラの家族、親戚にあいさつをしながら、海水浴を楽しみました。わたしは泳ぎにあまり自信がないので、ふだんは少し泳いで、足の届かないところに着くと、すぐに浜辺に引き返すのですが、この砂浜は、海がとても浅く、かなり泳いでもまだ足がついたので、久しぶりにたくさん泳ぐことができました。
浜辺にいる人々の間から、今夜は皆で、ピザ屋にピザを頼んで、砂浜で食べようという声が上がり、日が暮れ始めた浜辺で、ピザを食べました。写真では、バルバラと妹、子供たちが、ようやく届いたピザを、待ちきれないと言った様子で、見つめています。
夕日が空と海を染めていきます。
この日から、7月15日金曜日まで、4泊5日をバルバラのうちで過ごしました。ちょうどひどく暑い日が続いているときでした。バルバラも息子に加えて姪、カミッラの世話をする必要があったりと忙しく、わたしも、今回のエルバ島訪問は、久しぶりに友人とゆっくり過ごしておしゃべりすることが目的だったので、時々皆と一緒に近所に出かけはしましたが、家の中で過ごすことも多くありました。
最初の写真と直前の2枚の写真は、ポルトフェッライオに住むバルバラの姪を、車で迎えに行ったときのものです。夫とエルバを訪れると、山歩きが中心になり、せっかく島にいても、あまりバルバラと話せる時間がないことが多いのですが、今回は、町歩きや友人とのおしゃべりを十分に楽しむことができました。
バルバラ宅では、ちょうど猫がそれはかわいい4匹の子猫を産んだばかりの頃で、
子供たちは、すっかり子猫に夢中です。ただ、母猫が心配して、子猫をどこかに隠してしまうという事態も発生したので、わたしの滞在の後半は、子供たちに対して、「子猫に近づき過ぎないように」という禁止令が出ていました。
バルバラの息子、アルトゥーロは、わたしが贈ったお土産を、とても喜んでくれました。ただ、並べで遊ぶにはまだ幼いからか、自分でいろいろな遊び方を思いついては、大人たちに教えて、参加させていました。野原でテントウムシやミツバチたちが遊ぶという劇をしたり、駒を重ねたものをお城に見立てて、だれが早く建てられるかを競ったり……
こうして忙しいバルバラを助けて、子供たちと遊んだり、カミッラの宿題を手伝ったり(もちろん答えを教えるのではなく、自分で辞書を調べさせました)、トンカツを揚げる要領でミラノ風カツレツを作ったり、押し寿司を作って、バルバラとだんなさんに日本の味を楽しんでもらったりもしました。この滞在中に、生まれて初めて、蚊帳というものを実際に目にし、使ってみる機会に恵まれました。おかげで蚊帳に魅かれて購入することができたわけです。
7月14日の晩は、アルトゥーロとだんなさんを家に残し、バルバラと二人で、家から近いマリーナ・ディ・カンポの町や砂浜を散歩しました。久しぶりにたくさん話すことができたといは言え、やっぱり子供がそばにいては、中断されることもあり、話せないこともあります。この晩は、美しい浜辺を散歩しながら、じっくりいろんな話をすることができました。
この晩、マリーナ・ディ・カンポの砂浜では、ちょうどSky Lantern Showが催される予定でした。色鮮やかな紙提灯を、希望者が購入し、自分の願いごとを書いた紙を添えて、火をともし、皆が一斉に空に放つというお祭りです。砂浜では、午後11時頃、本番を前に、どんなふうに提灯を空に飛ばすかを説明し、実際にいくつかの提灯で試演をしていました。たくさんの美しい提灯が空に舞い上がり、少しずつ小さくなって、やがて夜空に吸い込まれていきました。
この日の晩は、海岸沿いの通りに、出店がたくさん並んでいました。街頭で、画家が、筆を手早く操りながら、エルバ島やその周辺の風景を、美しく描き出しています。その絵や色使いに魅かれたわたしは、すでに仕上がった作品を比べてみて、上の写真の左下に見えている絵を購入しました。
2003年10月に、ペルージャ外国人大学の学位取得課程に通い始めたとき、大人になって長く社会人を経験してから入学した学生は少なかったこともあり、わたしとバルバラは出会ってすぐに意気投合しました。日本でも教育学部を卒業していたわたしは、入学して最初の3か月ほどは、2年生への編入が認められるかどうか分からなかったため、1年生と2年生の授業の両方に通っていました。翌年1月には、2年生への編入が決まったため、結局バルバラと同じ授業に通ったのはこの3か月だけだったのですが、それでも、今になっても、気持ちが通じ合う大切な友人になりました。電話やメールでは伝えられないこともあるので、これからも、こうしてじっくりと会える機会を、しばしば持っていきたいと、つくづく思いました。
海が本当に綺麗ですね。思わず江ノ島の海を思い浮かべてがっくりしました。笑
ビーチでピザだなんて最高の贅沢。もう日本は台風シーズンに入ります。純粋に夏を楽しむのももう終わりだなあ。
過ごされることに憧れますわぁ。
家族ぐるみで過ごすことは殆どないです、学生時代の友達一人とはお互いの家で泊まることはありますが、最近はないですの。
夕陽が美しい~
建物の間から見える海もいいですねぇ~
夜の時間を楽しむって素敵ね、お店が出るのですね。
子猫を育ててるのを見る子供ちゃん達も色々と学ぶ
のでしょうね。
動植物や自然にふれて育つことは大切ですね。
癒される写真ありがとうございます~
ふりかえって自分の部屋を見るとげんなり、ですが。(ToT)
どうも私は集中力がなくて、仕事をしなければいけないのにPCに向かっているとつい、お気に入りのブログ訪問にでかけてしまいます。
イタリアで、夏の夜にいろいろな催しがあったり、人々が外に出てそぞろ歩いたりするのは、冷房のない室内には暑くていづらいからかとも思うのですが、省エネにもなるし、こうして興味深いお店を見て歩いたり、いろんな人と話をしたりできるのは、いいなと思います
島の風景、ステキな写真の連続ですね☆
海の夕景もすばらしいです。
子猫がまだ生まれて間もない時は、あまり触ったりしないほうがいいんでしょうね。お母さん猫も気が気でないでしょうし…。でも、かわいいんでしょうね~。
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