2011年 09月 05日
花のマリッティメ・アルプス2


7月17日日曜日、わたしたちは、サンタンナ・ディ・ヴァルディエーリ(Sant'Anna di Valdieri)の宿から、このメーリス川に沿って登り、メーリス渓谷(Vallone della Meris)を歩いて、川の源にある湖と山小屋を目指しました。出発は、午前9時50分。所要時間2時間45分とありましたが、距離が7km、標高差が900mもあるので、4、5時間かかりそうだと、予想していました。

川に沿って、坂道を登りながら、サンタンナの村の集落を通り過ぎると、道は緑の中を進んで行きます。さらに山道を登り続けると、道が色とりどりの野の花でいっぱいになりました。ペルージャに近いテッツィオ山やアッペンニーニ山脈でもよく見かける花もありましたが、

このセンペルビブム(semprevivo)の花のように、

他では見かけなかった珍しい花もたくさん咲いていました。

川沿いには、ヤナギランの花がいっぱいに咲いているところが、たくさんありました。

そして、色とりどりの美しい蝶が、花の間を飛び回っていました。アルピ・マリッティメ自然公園には、オレンジ一色の珍しい蝶が、たくさんいました。

こうして、勢いよく流れる川や

花の眺めを楽しみながら、少しずつ山を登って行きました。

こうしてこちらの平原、Gias del Prato(1529m)にたどり着いたのが、出発から3時間経った午後1時近く。写真を撮ったり、休んだりしながら、ゆっくり歩いたので、まだ目的地である山小屋までは、400mを登らなければいけません。

アルピ・マリッティメでは、岩の多いところで、アルプスマーモット(marmotta)を見かけることが多かったのですが、今回わたしは、この平原で、初めて2匹のマーモットに出会いました。

初めは、はるか遠くの高みに見えていた峰が、かなり近づいていきました。斜面のところどころに、白い雪が残っています。薄暗い雲が、前方の山を覆っています。

こうして歩くうちに、午後2時を過ぎました。昼食を取れる山小屋までは、あと少しのはず。花たちに励まされながら、さらに山を登っていきます。

川が滝となって流れ落ちる傍らを登り、冒頭の写真のロバの後ろを通り過ぎると、ようやく、メーリス川の源となる湖、Lago sottano della Sella(1882m)が見えてきました。

さらに山道を登り、ようやく山小屋、Rifugio Dante Livio Bianco (1910m)に到着したのは、午後2時53分でした。山小屋内で、パンやチーズを頼んで遅い昼食を済ませると、外では雨が本格的に降り始めました。

午後4時頃、傘をさし、どしゃ降りの雨と時折吹く強い風に打たれながら、帰途につきました。急ぎ足で山道を下り、ずぶ濡れになって宿に戻ったのは、午後6時半過ぎ。

夕食後、外を眺めると、夕焼け空が美しく、翌日はきっと晴れるだろうと、うれしくなりました。


出会えるのですね。
マーモットっていうのですか、可愛い~
ほっとしますね。
わぁ~夕焼け空が素晴らしいですねぇ、綺麗だなぁ。
空が刻々と変わる様子って見てると楽しいですね。
雨が激しく降ったおかげで、翌日は快晴。きれいな夕焼け空が、それを予告してくれました。
花がいろいろ、いっぱい咲いてますね。
ヤナギランは群馬県の武尊山の中腹、武尊牧場でたくさん見たことがあります。綺麗な花ですよね。
マーモットってモルモットとは違うんでしょうか?
曇ってしまったようですが、翌日は晴れるといいですね。
凸d(^ー^)pochi
マーモットはかなり大きくて、わたしたちが近くで見かけたマーモットは、ウサギよりもずっと大きいように見えました。応援のポチをありがとうございます。