2011年 09月 19日
思い出の散歩道、花咲く道を山の高みの湖へ
わたしたちがこの湖まで歩いたのは、7月21日木曜日。
青空の下、サン・ジャーコモ(San Giacomo di Entracque、1213m)の宿を、午前9時半に出発しました。
時々川の流れが右手に見え隠れする山道を、まずはひたすら登り、50分ほど歩いたとき、こちらの渓谷、Vallone di Moncolomb が、目前に広がりました。
雪を抱くアルプスの高嶺や清らかな川の流れに、感動しながら歩いていると、こちらの牛たちに出くわしました。
渓谷を通り過ぎると、道は二手に分かれます。左の道を進み、しばらくの間、緑の木々に囲まれた急な坂道を登って行きます。
突然視界が開けました。先ほどまで傍らを歩いていた川は、はるかに下方に見え、遠くに高く見えていた雪を戴く山頂が、近づいてきました。
道は、山の急な広い斜面を、横に長いジグザグを描いて、ゆるやかに登っていきます。登るにつれて、川はより小さく見え、たくさんの花たちが、小道を彩るようになりました。
山を歩いてくと、勢いよく流れ落ちる滝水が、道の行く手に、あるいは、向こうの山の斜面に、いくつも見えました。
水が豊かなので、山の斜面が、
色とりどりの花と緑に覆われています。
午後1時頃、この位置より少し高いところに登ってから、一休みして、昼食のパニーノを食べました。
花と水がふんだんにあるので、蝶もたくさんいます。中には、わたしたちの手や背中に止まる蝶もいました。
さらに山を登ると、鮮やかなピンクのなでしこの花が、野を彩るようになり、山頂の湖から流れ落ちる滝が、右手に現れます。
ようやく湖、Lago del Vei del Bouc(2054m)に到着したのは、午後2時を少し過ぎた頃でした。まずは緑に満ちた湖のまわりをしばらく散歩し、疲れた足を、冷たい水に浸しました。
水際には、スミレの花がたくさん咲いていました。湖の傍らで、心地よい静けさの中、しばらく横になって休んだあと、午後3時過ぎに、山を下りました。
山を下り始めたばかりのところで、カモシカ(camoscio)を見つけました。他の道に比べて、歩く人が少ないからでしょうか。アルプスマーモットも何匹か見かけることができました。
爽やか色の大自然に向かって素晴らしい道が続いているように見えます。
カモシカは大自然のくれた贈り物でしょう。
こちらの山ではニホンジカがたくさんです。(^^)/
アルプスの山々や美しい川の流れに癒されますね。
牛さんたちもこんなに景色が良くて広くて草が多いなんて幸せですねぇ。
野の花が咲き乱れてる所で深呼吸したくなりますわぁ。
カモシカさんも野生は美しいですねぇ。
素敵な思い出をわけていただきました、ありがとう~