2011年 09月 28日
カボチャも芸術
そう言えば、ハロウィンのお祭りで使うカボチャもオレンジ色ですが、わたしが、カボチャ(zucca)の美しさに、初めて感動したのは、ちょうど10日前のことでした。色とりどりの、大きさも形もさまざまなカボチャたちの美しいことと言ったら!
ここでは、泉も、泉から水を飲む鳥たちも、すべてカボチャの形をうまく使っています。ぐるっとねじれたカボチャは、確かに、鳥が長い首をねじらせたような形をしていますが、うまく考えたものだなと思います。それぞれの模様や色合いが微妙に違っているのが、またいい味を出しています。
このすばらしいカボチャたちに出会ったのは、9月18日日曜日に、リッチョーネ(Riccione)で開催された花市、Giardini d’Autoreを訪れたときです。
会場は、リッチョーネ中心街にあるVilla Lodi Fèです。毎年、春と夏に二度催されるこの花市を、わたしたちが訪れたのは、今回で4度目になります。
春に比べると、やはり花の数が少ないのですが、それでも季節の花の鉢植えや、
庭を心安らぐ空間にするために
役立つ品の数々を、
見て楽しむことができました。
今回の花市には、友人シモーナが勤める工房、Artigianateも店を出していました。工房で作る布製品は、上質の布地に、梨の木を手で彫り上げた版木を使って、麦の穂やブドウなどのデザインを施したものです。今春に、店がリミニからリッチョーネに新装開店したこともあって、花市の主催者から出店の誘いを受けたそうです。
そこで、9月18日日曜日は、シモーナたちと花市の会場前で待ち合わせて、一緒に昼食を取りながら、おしゃべりをしました。わたしたちも以前に食べたことのある、リミニのピアディーナ屋、NudeCrudが、花市の会場で店を出していたので、ここで、ピアディーナ(piadina)を買って食べました。わたしが頼んだのは、ローストビーフ、トマト、そして、レタス入りです。シモーナから、ここのピアディーナはおいしいから、と前回も今回も聞いていたのですが、そのとおり、生地がパリパリしているのに柔らかく、本当においしかったです。
昼食後、会場内を散歩したのですが、これまで見かけたことのない不思議や植物や盆栽、そして、
こんなふうに、それは美しい鶏たちを、見ることができました。
他にも、きれいな花や興味深い品々はたくさんあったのですが、過去もずっと出店している業者が多いため、こうした業者の店の写真は、今回は割愛しています。興味のある方は、過去2度の花市に関する記事をご覧ください。(下記リンク参照)
何はともあれ、今度の花市で、わたしが一番気に入ったのは、こちら、トスカーナのフォイアーナ・キアーナ(Foiana della Chiana)のClub Amici della Zucca(訳すと、「カボチャの友の会」)の展示でした。
冒頭の写真のカボチャも、やはり、このカボチャの友の会の提供です。この会では、毎年、フォイアーナの町で、カボチャ祭り(Festa della Zucca)を開催し、カボチャの重量を競うコンクールも行っています。上の写真では、1等のカボチャは、なんと481kg、2等248.5kg、3等は246.5kg。会場の人に尋ねると、ここまで大きくするには秘訣があり、ここで賞を得るカボチャは、食べることはできないということでした。
他にも、カボチャを使った興味深い展示が多かったので、今年のカボチャ祭りの開催が、10月22日・23日と知って、ぜひ行ってみたいと思いました。フォイアーナは、ペルージャから、それほど遠くありません。
こんなふうに、この花市には、何度訪ねても、おもしろい発見があります。花や園芸のお好きな方も、そうでない方も、機会があれば、ぜひ訪ねてみてください。
⇒記事、「花の妖精」(リンクはこちら)につづく。
関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 「リッチョーネの花市」(Giardini d’Autore 19/9/2010)
- 「花市で春を先取り」(Giardini d’Autore 19/3/2011)
いろんな色と形のカボチャがあるんですね。しかもデカイ!
最大のものは食べられないとのことですが、他のカボチャは食べられるのでしょうか?
花もいっぱい見られて、良いお祭りですね。
凸d(^ー^)pochi
知らなかったですわぁ、可愛いのや鳥さんに見えるものなど
楽しいですね。
花市なのに、手作り品の展示があったり飽きさえないですね。
見てみたいなぁ~
美味しそうなピアディーナ!!
花市でのワクワク感がこちらにも届きました~
かぼちゃ、すごーい! (笑) 私は、最後の写真の、かぼちゃに精密な絵が描かれているものに感動しました! ちょうど、ハロウィンのシーズンとかさなっているので、日本でもまさにかぼちゃ気分です。泉の水を飲む、かぼちゃの鳥たちも愛嬌がありますね♪ほんと、よく思いついたなぁ...という感じです(笑)
なおこさんのおうちの近くでは、楽しいイベントなどもたくさんあって、1年中本当に楽しめますね。なんでも楽しんでしまおう! という、イタリアの方々の明るい気質なのかもしれませんね。
ピアディーナという食べもの、はじめて聞きました。おいしそう! なんとなく味や食感の想像がつきますが、おいしいに違いないですね! 食べてみたいなぁ。
鶏も、黒いふちどりを施したような羽根が美しいですね。見たことのないものがいっぱいです。イタリアに行きたくなってしまいました...! またいろいろご紹介してくださいね。
20年くらい前に農協さんから種が配られてオフクロがトライしましたがダメでした。
やっぱりコツがあるみたいです。
それにしても1位のカボチャの重量スゴイですね。