2011年 11月 15日
いざとなったら
今年の6月にオートマ車を購入して、ようやくイタリアでも車を運転するようになったものの、ペーパードライバー歴が長いため、自分の運転に、まだあまり自信がありません。無料高速道路(superstrada)で、ペルージャから北に向かうことは、これまでも時々あったのですが、南に向かうと、高速道路が分岐する箇所が多く、斜線変更が分かりづらい上に、渋滞も多いため、アッシジやフォリンニョのある南に向かって運転したことは、ありませんでした。
それが先週から何度か、公共交通機関を利用して、フォリンニョに行ってみて、乗換えや駅まで歩く時間のために、片道1時間半から2時間かかることが分かりました。その上、最近は日没が午後5時前になったので、仕事が終わってから、歩いて駅に向かうと、暗い中、交通量が多く、歩道のない道を歩くことになります。
そこで、週末、月曜日からは、勇気を出して、自分で車を運転して行こうと決め、日曜日は、夫に同乗してもらって、フォリンニョまで行ってみました。さらに、これまで利用せずじまいになっていたカーナビも、使ってみました。
夫に、「この道は何度も通っているのに、まだ覚えてないの?」と、あきれられながら、また、「ここは一時停止だから、きちんと止まって、よく左右を確認しないとだめじゃないか!」と叱られながら、行きは、40kmの道を、1時間近くかけて進みました。わたしがゆっくり進んだためでもありますが、日曜日の夕方で、渋滞していたからでもあります。

帰り道では、空が少しずつ夕焼けに染まっていきました。(上の写真は、10月10日に、ローマへの巡礼に必要なものをそろえようと、フォリンニョ郊外の大型スポーツ用品店に、夫の運転する車で出かけた帰りに、撮影したものです。)

途中で高速道路を下りて、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会(Basilica di Santa Maria degli Angeli)のミサに参加しました。
5時から始まったミサが6時過ぎに終わった頃には、もう日がとっぷりと暮れていましたが、カーナビが、車線変更や分岐点でどの道を進むべきかを、それは親切に教えてくれるので、夫の助けもあって、無事に家までたどり着くことができました。
こうして練習したおかげで、昨日も今日も、カーナビの助けを借りながら、一人でフォリンニョまで運転して行き、無事に帰ることができました。カーナビの、びっくりするほど正確で親切な道案内には、本当に助けられます。そして、車で行かないと、通勤が大変すぎるという状況に置かれたおかげで、「こんなにも早く自分一人で運転するとは思っていなかった道」を、しかも長距離にわたって、行き来することができました。車での行き方や所要時間を調べたViaMichelinのサイトでは、所要時間37分と書かれている道を、初めて夫と行ったときには、55分ほどかけて運転したのですが、今日は行きも帰りも、40分足らず。恐い思いをすることはあるものの、少しずつ、運転に慣れることができているようです。

この頃、めっきり気温が下がり、昨日も今日も、朝は車の窓ガラスが凍り、畑には霜が降りていました。お義父さんの助言で、フロントガラスに古いバスタオルを置いておいたら、そこだけは凍っていなかったので、助かりました。
上の写真は、11月1日に撮影したものです。美しい紅葉を見せていた柿の木も、今はすべて葉が散ってしまい、熟しつつある実だけが残っています。今晩、夫は、合唱団の練習にいつもより早く出かけました。途中で搾油所に寄って、昨日届けたオリーブからできた今年の新オイルを受け取るためです。明日の夕食では、きっと新オイルでブルスケッタを食べることになると思います。今から何だか楽しみです。
ちなみに、二度と電車は利用するまいと思った動機の一つに、金曜日の帰りに、スペッロ(Spello)の駅の自動販売機で切符を買おうと思ったら、小銭を作るために、バールで水を買い、そのお釣りも使って、5ユーロ以上も入れたのに、3.2ユーロのはずのペルージャまでの切符を発行しないどころか、お釣りも出てこなかった、ということがあります。ローマやペルージャ、フォリンニョのような大きな駅にある普通の自動販売機とは違い、型の古い変わった機械ではあったのですが、お釣りも切符も出ないので、どうしようと慌てていたら、電車が来たので、とりあえず乗り込み、車内を歩きに歩いて、車掌さんを見つけ、切符の販売機について事情を話しました。
そのとき、自分が乗る電車を間違えて、反対方向に向かっていたことが分かったのです。この車掌さんが、親切に、次の駅に停車中の、わたしが乗るべきだった電車の運転士さんに連絡して、わたしが着くまでは、電車が発車しないように、取り計らってくれました。ただ、「時間がないから、電車が止まったらすぐに、線路を渡り、この電車の前、乗るべき電車の後ろを通って、向かい側のホームに渡るように。」と言われ、万が一、電車が動いたらどうしようと、ひやひやしながら、線路を渡りました。
めったにあることではないのですが、こんなこともあったので、ひょっとしたら、自動車の方が安心なのではないかしら、と思ったことも、今週からフォリンニョまで、車で通うことになったきっかけです。何はともあれ、仕事が終わる木曜日まで、安全運転に気をつけます。


娘の横に乗ってると車線変更や分岐点でドキドキします、軽なので小回りはいいですけど、恐いです。
なおこさんも車で通われると時間のロスや危険な歩きも解消されますね。
夕焼け空がとっても綺麗です~
そして水をはった樽と紅葉の木も素晴らしい~
こういうのに癒されますわ。
うわっ、僕も外国ではあんまり電車に乗りたくないかも…。
車のほうが確実性があるような気もしますよね。
日本国内だったら、電車のほうが時間が読めて旅に利用しやすいんですけど。
ただ、根性の無い路線(?)だと、冬場はすぐ遅れたり運休になったりしますから、時間に余裕を持って旅しないとならないですね。
夕焼け空が綺麗です☆
凸d(^ー^)pochi
夕焼けの美しさ、紅葉のみごとさには、わたしも感動しました。きれいですよね。
