2011年 11月 18日
新しい携帯電話3
会話をしていると電源が切れるのに、そのあと電源を入れると、ちゃんと電源が入って、電話での会話は長続きしないものの、メッセージは送ることができる、という不思議な状態でした。
買い換えたのは、電話で話し続けることができなかったからなのですが、2003年頃に買ってから、長いこと使い込んでいるために、ご覧のように、記号も数字も文字も、消えかかっていたり、すっかり消えてしまったりしています。画面には、「SIMカードを挿入してください」(Inserire SIM)と書いてあります。もうお払い箱になったので、SIMカードは抜いて、新しい携帯電話に差し込んだからです。
こんなに使い勝手が悪くなったのに、どうして1年近くもそのまま使い続けたかというと、話ができてメッセージが送れるだけの携帯電話なら、最近では、20~30ユーロで売られているものもある一方で、高度な最新機種になると、GPSやインターネットなどさまざまな機能が加わり、数百ユーロするものもあって、あまりにも値段や機能に幅がありすぎて、自分がどういう機種を買いたいか、決められなかったからです。
新しい携帯電話を買うまでは、家電専門店などのチラシが来るたびに、気になる商品が並ぶページを切り抜いて、時々見比べたりしていました。今回ようやく購入に踏み切ったのは、ローマへの巡礼中に、もし一人はぐれて、連絡が取れなかったら困るという気持ちからです。
いろいろ考えた末、電話として、話ができて、メッセージを送れる機能さえあればいいという結論に至りました。電話は携帯しても、コンピュータやインターネットまで携帯する必要はなかろうと思ったのです。これまで特に必要を感じたことがなかったし、インターネットも使えるとなると、電話本体の値段もですが、電話料金も高くなります。急に高機能の機種を買っても、自分には使いこなせないような気もしました。
そう決めてから、最近の広告の中から、これはどうかと思う機種に印をつけて、よさそうな機種について、使用者の意見や感想などを、インターネットで調べてみました。そのときに、デザインも気に入って、使用者の評価も高く、これがほしいと思ったのが、こちらの携帯電話です。上の広告は、PosteShopのカタログに見つけたものです。用事があって、郵便局に行き、例によって、待ち時間が非常に長かったので、待ち時間を利用して、郵便局内の店を訪ねたら、よさそうな携帯電話があったので、まずはカタログだけもらいました。郵便局で売っている品は、大型家電専門店に比べて高いかもしれないという気持ち、そして、見かけは気に入ったけれど、実際には使い心地が悪いかもしれないという気持ちから、購入は控えました。
帰宅してから、この郵便局の広告にあった商品の中から、気になった機種について、インターネットで、使用者の感想や批評を調べてみて、最終的に、ぜひ買いたいと心に決めたのは、このピンクの携帯電話でした。それに、この携帯電話に限っては、郵便局での値段が、他の店に比べて、かなり安かったのです。調べてみて、他にもいろいろ気になる携帯電話があったので、もし見つかったら、これがほしいという機種を、三つ四つ選んで、紙やチラシに詳しくメモをしておきました。
指で物理的に押すことのできる文字盤のあるもの、使い勝手がいいもの、デザインが気に入ったもの。値段以外では、以上の点に注意して、自分がいいなと思う品を選んでいきました。
それが、この広告を郵便局でもらったのが、9月30日金曜日で、実は、このセールの期限が、ちょうど9月末日となっていたのです。郵便局のオンラインショップでは、販売期間が10月3日に延長されていましたが、オンライン販売のページには、ピンクではなく、黒い携帯電話の写真が載っていました。それで、翌日土曜日に、ペルージャ郊外の大型家電専門店、Unieuroに出かけて、ひょっとしたらこの携帯電話があるかと思ったら、残念ながらありませんでした。
代わりに店で見つけて、いいなと思って購入したのが、こちらのSamsungのGT-S5260です。この携帯電話も、上記の郵便局の広告にあったのですが、もともとは、ほとんど候補として考えていませんでした。理由の一つは、使用者の評価はなかなかいいものの、わたしが最初にほしいと考えていた携帯電話に比べると、評価が低かったこと(でも、専門家の評価はこのGT-S5260の方が高いのです)、もう一つは、その広告の写真では、デザインが硬い感じがして、気に入らなかったことです。それに、郵便局の広告での値段は、99ユーロで、E2550とは、かなり値段の差がありました。
それが、この日、店で実物を見て、一目でデザインが気に入りました。この店でも、郵便局同様、本来は99ユーロで販売しているところを、この日は割引で、69ユーロ。この値段にも心を誘われました。文字盤がないことだけが気になったのですが、デザインも気に入ったし、お買い得だしと、悩んだ末、結局、この携帯電話を購入しました。
ただ、最近は、イタリアの大型家電専門店で何か購入すると、Unieuroにせよ、Euronicsにせよ、商品の製造メーカーの保証よりも、さらに手厚い保証をしますから、いざというときのためにぜひと、15ユーロほどの保険に加入するようにと誘われることがよくあります。今回の購入にあたっても、「タッチスクリーンの機種を購入するお客様には、皆にお勧めしているんですよ。」と言われて、ついつい16.99ユーロ払って、Protezione Cliente Premiumという保険に入ってしまいまいした。さらに、携帯電話保護カバーが12.99ユーロ。というわけで、結果的には、払ったお金は、99.88ユーロでした。
実際の使い心地なのですが、これまで使っていた古い携帯電話と違って、画面がカラーだし、かなり大きいので、メッセージや電話番号の一覧などが、とても見やすいのには、感動しました。ただ、フルタッチスクリーンというのがやはり曲者で、メッセージが書きたいように書けず、文字や数字を思うように押せないので、苦労することがよくあります。イタリアでは、業者に電話すると、「~についてお尋ねになりたい方は、数字の1を、~についてであれば、2を、それ以外の用件で電話されている方は、3を押してください。」という音声案内が流れる場合があるのですが、買ったばかりのときは、文字盤がないので、こういう電話中に、どうやったら数字が押せるのか分からずに、ひどく焦りました。必死で、インターネットで調べて、携帯電話の右脇の上にある、画面をブロックするスイッチを押すと、画面に文字盤を表示できると分かったときには、ほっとしました。商品の使用説明書には、このことについては一切書いていなかったのですが、夫が言うには、最近では、フルタッチスクリーンの携帯電話も多いから、分かっている人には、使用説明書に書くほどのことでもないのだろうということです。
メッセージを送るのに苦労するというのが、今のところ、使っていて一番困る点かと思います。実は、Wi-Fiでインターネットに接続できるというのも、この電話が気に入った理由の一つなのですが、我が家で使っているADSL Aliceの Wi-Fiを、この携帯電話でも使えるかと思ったら、契約している電話会社がTIMでないとだめだと分かってがっかりしました。無料Wi-Fiスポットである飲食店では、接続できるのですが、夫や友人たちと一緒に出かけるので、自分だけ携帯電話の画面を眺めて、インターネットを使ってみることもできず、どんなふうにいろんなウェブページを見られるのか、Twitter やFacebookを使えるのかは、まだ分かっていません。
時間をかけて、ゆっくりと使い方を学んでいきたいと思っています。
関連記事へのリンク
- 「新しい携帯電話」
- 「新しい携帯電話2」
日本でもスマートフォンが人気ですが、タッチパネル入力っていうのがどうも使いにくそうで、僕は今もボタン入力の携帯電話を使っています。
なんか、携帯電話にそんなにいろんな機能が必要なのか?とも思うんですよね。
慣れるまでは大変でしょうね。
凸d(^ー^)応援pochi!
時代遅れの私も携帯電話は持っていますが、新しい機種・機能はまるっきりダメで手が出せません。(^^ゞ
でも、新しい機種も使い方や機能が分かってくると便利で新しい発見の喜びも感じたりしますね。
早く使いこなせるように頑張ってください。
分かって来ると楽しくなりそうです。(^^)/
電話も色んなタイプがありますね、使いやすさが一番でしょうね。
タッチパネルの人の指が気になりますわ、携帯画面をいじってるのも電車やバスや道で見かけますが変ですねぇ。
ありがとうございます! 早く使いこなせるように頑張ります。電話番号を探したり、電話で話したりするだけなら、以前よりはずっと画面も見やすいし、便利なんですよ。
以前、日本に帰ったとき、電車の座席に一列に並んだ数人が、全員必死で携帯電話をのぞき込んで、指を動かしたりしていたのは、なかなか不思議な光景でした。