2011年 12月 02日
思い出の学校1

朝、しばらく村を散歩しました。留守の人が多くて残念だったのですが、土曜日だから閉まっているだろうと思いつつ、かつて学んだ語学学校まで足を運ぶと、

思いがけず、学校が開いていました。かつてわたしが授業を受けた教室は1階で、入り口からすぐのところにありました。教室から声が聞こえるので、ドアのガラス越しにそうっと室内をのぞいてみると、なんと、半年近くわたしを教えてくれた先生が、今も授業をしているではありませんか。
休み時間まで待って、それから少し話ができたらと思ったのですが、わたしに気づいた先生が、授業中にも関わらず、わたしを招き入れ、しばらく教室に残って、おしゃべりをすることになりました。「授業が終わるまで外で待っているから。」とは言ったのですが、先生が、イタリア語での会話は今の生徒さんたちにも勉強になると考えたからか、結局、先生がわたしをクラスに紹介し、わたし自身も、生徒の皆さんに、状況をいろいろ説明しました。
たまにウルバーニアに戻るときはあっても、週末だったり、日程が慌しかったりして、学校を訪ねたことはなかったので、先生に会ったのは本当に久しぶりでした。にも関わらず、もう9年も前に学校に通ったわたしを覚えていてくれて、とてもうれしかったです。わたしが、彼女の教える上級のクラスに実に半年間も通ったためでもあることでしょう。日本では地方に住んでいたため、独学を中心にイタリア語を勉強し、なんとか通信教育の上級講座までは終えていたわたしは(詳しくはこちら)、イタリア語できちんと話し、コミュニケーションできる力を培おうと、語学留学を予定していた1年間のうち、半年は、このウルバーニアの私立語学学校で、もう半年は、ペルージャ外国人大学のイタリア語・イタリア文化講座で、学ぶことにしていました。ただ、外国人大学の当時の上級講座(V grado)は、講座そのものが半年にわたり、料金も手頃だからか、長く滞在する生徒が多かったのに対し、私立の語学学校では、料金が高い上、上級だと特に長く滞在する必要を感じない人が多いからか、1、2週間だけ学校に通って去っていくという生徒がほとんどで、ごくまれに長く残る人がいても、1、2か月であり、わたしのように半年も通い続けるのは、ひどくめずらしいことだったような気がします。
縁というのは不思議なものです。実は半年ほど前に、読者の方から、メールでウルバーニアへの交通手段を尋ねられて、お答えしたことがあったのですが、この日、このクラスには、なんとその日本人女性がいらっしゃったのでした。ご親切に写真まで撮っていただき、日本への帰国後も、ごていねいにメールであいさつをしてくださって、とてもうれしかったです。
これまで特に学校についてご紹介しなかったのは、何でもそうでしょうが、長所もあれば短所もあったこと、また、書き出したら長くなって、とりとめがなくなりそうだったからなのですが、これを機会に少しずつ、この語学留学時代のお話もしていくつもりです。もう9年も昔の話なので、記憶違いもあれば、今とは事情が変わっていることも、きっとあるとは思うのですが……



自分が昔通った学校とか住んでいた街を訪れると懐かしさとともに何ともいえない気持ちになります。
優秀な生徒さんだったんだろうな?
イタリアで学ばれたことなどお話して貰えて楽しいですわ。
どこに行くにもやはり、縁があるからなんでしょうね。
海外に行ったことがない私からすると、異国は未知すぎて
わからないことばかりですが、今はネットもあり、知る事が
出来る情報にも溢れていますね。
なおこさんは自分の道をすすまれて素晴らしい生き方を
されていますねぇ~
長く通った語学学校で恩師との再会ですか。
土曜日も授業だったのでしょうか。なんにしても、良かったですね。
イタリアの方にしてみれば、日本人は観光で来るだけの人が多いという印象なんでしょうね。長く滞在し、長く語学学校に通う方は珍しいのでしょうね。
凸d(^ー^)ぽち!

こちらこそごぶさたしています。メール確かに受け取りました。ちょうど旅立つ直前だったものですから、考えもまとまらず、お返事もしないままで、ご心配をおかけしました。また、ゆっくり考えて決めてから、期日までにはお返事をしたいと思っています。