2011年 12月 12日
雨の日は美術鑑賞

そこで、機をとらえて、美術館、National Galleryを訪ねることにしました。同じ屋内で過ごすにしても、夫は大英博物館(British Museum)を好んだようですが、この日がわたしの誕生日だからと言うことで、美術鑑賞をすることに賛成してくれました。

地下鉄のCharing Cross駅で降りて、美術館まで歩きました。駅の壁には、昔の職業や生活が描かれています。

駅から美術館はすぐ近くでしたが、それでも町並みに風情があり、ロンドン名物の赤い2階建てバスをいくつも見ることができて、うれしかったです。

ナショナル・ギャラリーは、トラガルファー広場(Trafalgar Square)に面しています。この広場は、1805年のトラファルガーの海戦を記念して造られました。トラファルガーの海戦では、イギリス艦隊がフランス・スペイン連合艦隊に勝利し、ナポレオンの侵攻を食い止めたのですが、イギリス艦隊を率いたネルソン提督は、この戦いで命を落としました。上の写真の左手に見える塔は、このネルソン提督の功績を称えて建てられたネルソン記念塔(Nelson’s Column)です。
ナショナル・ギャラリーは入場無料です。ただ、入り口に、「一人あたり、せめて2ポンドあるいは3ユーロの寄付を」と書かれており、また、美術館の案内図を入手するには1ポンド払う必要があります。それでも、入場料が15~20ポンドする場所が多いロンドンでは、かなり安い値段で、すばらしい名画を鑑賞することができました。
美術館内は撮影禁止だったので、写真はご紹介できませんが、数多くの名画が、時代ごと、画家ごとに展示されていて、説明に助けられて、昔学んだ美術史を思い出しら、そして、絵画の技法の変遷を興味深くたどりながら、それぞれの時代の名画を、楽しむことができました。美術の教科書や授業中のスライドで見た名画を、自分の目でじっくり見ることができたのが、感慨深かったです。ただ、あまりにも多くの時代にわたり、膨大な数の絵画があるため、ざっとでもいいからすべての絵に目を通そうと気負っていたら、会場をすべて見終える前に、足は疲れ、感性も心も食傷気味になってしまいました。どんなにおいしい料理でも、一度に量を食べ過ぎると、おなかがもたれ、ある程度以上食べたあとは、せっかくおいしい料理も、もうそのおいしさが感じられない。それと同じことが、美術鑑賞にも言えることを、身を持って体験しました。
それで今は、もっと最初から、時代や見たい絵画をしぼって見ればよかった、あるいは、美術館近くには他の観光名所も多いので、日が暮れて寒くなった頃、ナショナル・ギャラリーに足を運んで、毎日少しずつ絵画を鑑賞することもできたかなと、反省しています。実際、館内には、パソコンで自分が見たい絵画を探したり、選んだりして、どう館内を歩くか計画を立て、印刷できる場所もありました。ナショナル・ギャラリーのホームページはとても充実していて、美術館を訪れる前に、自宅で、自分が見たい画家や時代の絵の情報を調べることもできます。(下記リンク参照) たとえば、特に重要とされる30の絵画についても、写真と説明の一覧があって(リンクはこちら)、最初にこのページを見ておけば、説明を片っ端から目を凝らして読む必要もなかったな、とこれも後になって、気づきました。

昼食は、美術館内のレストランで食べました。サンドイッチを買って食べられるカフェもあちこちにあったのですが、夫が「サンドイッチは冷たい」と言うので、わたしは足が疲れていたのも関わらず、夫のために、レストランを探してさらに歩き回り、夫は、わたしがレストランで食べたいのではないかと思って、レストラン探しにつき合ってくれたそうです。
入店前に、メニュー表で値段を確認し、10ポンド前後で食べられる料理もあるなと思って入ったら、たまたま日曜日だったため、コース料理しかないということで、おいしいものの、ひどく高い食事となりました。前菜とメインを、それぞれ四つほど並ぶ料理の中から選んで食べました。わたしは鮭がとても好きなので、こちらの前菜。とてもおいしかったです。

メインは、ローストラムに野菜料理などを添えたもの。ボリュームがとにかく多くて、全部はとても食べ切れなかったのですが、とてもおいしかったです。イギリス滞在中、夫は料理の不平を言うことが多かったのですが、イタリアに帰ってから話を聞くと、義弟とその奥さんも同意見で、イギリス料理に不平を唱えるイタリア人はかなり多いようです。
それをからかって、イタリア語話者向けの英語学習雑誌、『SpeakUp』(下記リンク参照)の今年の3月号には、こんな言葉もありました。
「ぼくが思うに、イタリア人は、他国の料理について不平を言うのが、自分たちの義務だと感じているんだ。そうすることを国から要求されているのさ。イタリア憲法には、他国で料理に不平を言わないと、パスポートを没収するという条項があるんだと思う。」
(石井訳。原文は、"I think Italians feel it is their duty to complain about the food in other countries, it’s a national requirement. I think there is something in the Italian constitution that says that, if you don’t complain about the food in other countries, then your passport wil be confiscated!" ~"The SpakUp" n.312 marzo 2011 – rivista, p.65から引用)
「量が多い、値段が高すぎる」と、あんまりうるさいので、例年のわたしの誕生日には、夫が食事をごちそうしてくれることが多いのですが、今回は、わたしが払いました。前菜とメインで2品コース料理が、一人23.5ポンド。水が3.1ポンド(これは高すぎる…… 周囲を見ると、水道水を頼んでいる人もかなりいました。)サービス料が12.5パーセントで、6.26ポンドで、合計56.36ポンド。(今日の為替相場によると、日本円で、6818円。)でも、歩き回った末に、ようやく腰を落ち着けて、おいしい料理を、ゆっくり休みながら食べることができたので、わたしは満足しています。カフェにはおいしそうなケーキがたくさん並んでいたので、昼食にサンドイッチを食べて、美術館を出る前に、カフェで紅茶とケーキを楽しめたら、本当はそれが一番よかったような気もしますが、この反省は次回に生かしたいと思います。

紅茶とケーキは、夜の散歩に出かけたときに、カフェでいただき、今度は夫がごちそうしてくれて、誕生日を祝いました。

昼食の量が多かったので、夕食は食べられないけれど、せめてケーキを食べようと、遅い時間帯にも空いているカフェを探したため、ケーキの種類は限られていましたが、それでも、紅茶がとてもおいしかったし、夜の散歩がいい思い出になりました。

ホテルから地下鉄で、隣駅のLondon Bridge駅まで行き、しばらく散歩したのですが、夜明かりに浮かび上がる町にもまた、違った風情があります。

こちらは、1577年から1580年にかけて、フランシス・ドレークが世界周航を果たした際に利用した船、ゴールデン・ハインド号(The Golden Hinde)の複製です。

すぐ近くを流れているのに、まだ目にする機会のなかったテムズ川(the River Thames)も、ようやく見ることができました。日本料理やピザ屋など、世界各国の料理を楽しめるレストランがあちこちにあり、さすがにロンドンは世界有数の国際都市だなと思いました。
参照リンク / Riferimenti web
- Wikipedia日本語版 - ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
- The National Gallery - HOME

どことなく、私がイメージしていた“ロンドン”を感じます。
美味しい時間を楽しみましたね。(^^)/
娘達がもう一度行きたい所はイタリアとイギリスなんですって。
私も写真とお話からドキドキわくわくしています。
食べる所を探すのは楽しみもありますがお腹がすいたり足が
痛む時にはもう、どこでもいいわぁ~っおもいますわ。
夜の街もいいですね、なおこさんお誕生日おめでとうございます。
お誕生日だったのですね、おめでとうございました!!
久しぶりの勤めの疲れやら在宅の仕事やらイタリア語試験勉強やらで、最近あまりブログをきちんと読む時間がありませんでした。
実用イタリア語検定2級の方はおかげさまで合格しました!!ありがとうございました。
お祝いをありがとうございます。olivaさんも、イタリア語検定合格、おめでとうございます! お仕事の本当にお忙しい中なので、やはりもともと実力がおありだったということもあるでしょう。
おはようございます。こちらこそ失礼な質問をしたかと反省しています。お祝いの言葉をありがとうございます。こちらこそ、これからもよろしくお願い申し上げます。細かいことは、そちらのブログに鍵コメントで書き込んでお返事しますね。



