2012年 01月 18日
バッキンガム宮殿へバスで

ロンドン名物の赤い二階建てバスに乗りたいと、わたしはずっと思っていたのですが、夫が、地下鉄の方が便利で速いと言うので、それまでは、地下鉄で移動していました。
確かに、知らない土地でバスに乗ると、人に聞かないと、降りる場所が分からないし、渋滞に巻き込まれる可能性もあります。ただ、バスなら移動中にロンドンの町を見ることができますが、地下鉄ではトンネルや駅の壁しか見えません。料金は、バスの方が安いのですが、わたしたちは、ロンドン到着時に、バス・地下鉄(zone1・zone2)1週間乗り放題のトラベルカードを購入していました。

けれども、この日はロンドン観光の最終日であり、かつ滞在先のホテル最寄の駅からは地下鉄の接続が悪かったため、朝、ロンドン塔に向かうのに、初めて、こちらの二階建てバスを利用しました。

2階に上ると、幸い他には乗客がまったくいません。そこで、一番前の席に陣取って、ロンドンの町並みを楽しみながら、ロンドン塔に向かいました。

朝、バスで高みからのロンドン見物を楽しんだ夫は、午後は自分から、「ロンドン塔から、バスでバッキンガム宮殿へ行こう」と、提案してくれました。

バスではすぐ2階に上ったのですが、今度は、前方の席は、旅行者らしき乗客でいっぱいです。それでも、バスの車内から、王立裁判所(上の写真)など、独特のゴシック建築や町並みを、楽しむことができました。

観光案内には確か、午後4時以降はバスが渋滞に巻き込まれる可能性があると書いてあったはずだから、この時間なら渋滞には遭わないだろうと思っていたのですが、この日はちょうどこの時間帯に、ビッグベン周辺でデモがあったようです。町の中心へと進むに従って速度が落ちていったバスは、道路封鎖箇所の手前まで来て、完全に停止。タクシーや他の車は、先に進めないと分かると、どんどんUターンして行くのですが、バスは、決められた路線を進むため、封鎖解除を待つつもりだったのか、そのまましばらく立ち往生。案内は何もないまま、時間が過ぎ、他の車がUターンして去っていく中、バスばかりが前後左右に次々と並んでいきます。この間に、バスを降りた乗客も何人かいました。

20分ほど立ち往生していたわたしたちのバスは、他のバスと共に、代替コースを走ることに決めたようで、赤い二階建てバスがいっせいに同じ方向に向かって動き始めました。周囲の道路をぐるりと回って、今度は別の方向からビッグベン周辺まで来ると、手前にサイレンを光らせたパトカーらしき車がたくさん並んでいます。

迂回して、道路封鎖箇所を避けて進んで行くと、このあたりも、デモの影響でかなり渋滞しています。

途中、明日の空港行きの切符を買うために寄り道したためもあって、ようやくバッキンガム宮殿にたどり着いたのは、午後4時頃のことでした。

冬装束に身を包んだ衛兵の姿が見えます。

冬は宮殿内の見学ができないので、他の観光客と共に、柵越しに宮殿を眺め、しばらく周囲を散歩してから、地下鉄の駅に向かいました。

明日の切符がまだ買えていなかったので、窓口が閉まってしまう前に、リヴァプール・ストリート駅に行こうと、急いでいたからです。ロンドン市内とスタンステッド空港間の移動や、切符の購入については、また次の機会に、お話しするつもりです。
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2階だてバスで巡るロンドン市内、素敵ですねぇ。
バスが良く映える町並みですね。
船の事故、詳しい事はわかりませんが大変ですね。
この人が悪いと決め付けることはこわいことですね、
見つかりますようにと願うばかりです。