イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

イタリアで映画を見る

 イタリアでは、上映される外国映画が、ほとんどの場合、イタリア語に吹き替えられます。(イタリア映画で話されるイタリア語が、ひどくくだけていたり、方言や俗語の度合いが強かったりしがちなのに対して、外国映画の吹き替えとして話されるイタリア語は、概して標準イタリア語に近いという傾向があります。というわけで、イタリア語を学習中の方は、イタリア映画を見れば、イタリアの文化・風俗や歴史に触れることができ、外国映画を見れば、イタリア語のヒアリングを鍛えるいい機会になります。

 わたしや夫が映画を見るきっかけは、
1 映画の予告や説明を見聞きして、よさそうだと思ったから、
2 友人に誘われたから、友人が映画を見てよかったと言っていたから、
3 気分を変えて外出するために、何か映画を見ようと思うから、
とだいたい、上のような理由からです。

 どの場合にせよ、目当てとする映画が決まったら、あるいは決めるために、よく利用するのが次のサイトです。

- Mymovies.it – Cinema Perugia

 このページで、ペルージャの映画館で、その日公開される映画の一覧と、それぞれの映画の内容、観客による評価、どの映画館で何時から公開されるかなどという大まかな情報が分かります。映画一覧の右手の列で、ご自分のお住まいの県を探してクリックすれば、その県で公開中の映画の一覧が現れるはずです。

 このページでも映画の5段階評価がわかるのですが、観客による評価であるため、公開されてすぐには、見た客が少ないため、評価がひどく偏っている場合もあります。 ウッディ・アレンの映画、『Midnight in Paris』については、どの新聞紙でも絶賛しています。この映画は、フランス大統領夫人であり、イタリア出身のモデルかつ歌手であるカルラ・ブルーニが出演しているということで、イタリアでは映画の撮影前から、ニュースなどでもかなり話題になっていました。


 『Midnight in Paris』の場合は、かなり前にニュースで紹介があってから、ずっと気になっていた上に、訪ねてみたいパリの町が舞台であり、しかも、映画の予告編(上のリンク参照、イタリア語版です)を見て、これはおもしろそうだと思ったので、こういう事前調査はせずに、公開当日に見に行きました。

 美しいパリを舞台に、人生や人間関係について考えさせられ、美術や歴史、文学にも思いを馳せられる、とてもすてきな映画で、終始楽しんで見ることができました。

 わたしは、スリラーやホラー、残虐な場面が多い映画は苦手なので、夫や友人が見ようという映画がその類である恐れがある場合には、映画の筋書きや批評を、よく参考にします。新聞紙の批評が悪くても、観客の評価がよくて、わたしたちが見てもよかったという場合もあれば、その逆で、新聞紙の批評がいいのに、観客の評価は悪い場合もあります。同じ映画の批評が、各新聞紙でひどく分かれることもあり、やはり、映画には、それぞれの好みがあるのだなと思いますが、「せっかく映画を見るのだから、いい映画を見る」ためには、批評や評価も、かなり参考になります。

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 たとえば、最近見た映画、『Emotivi Anonimi』(フランス・ベルギー共同制作)は、新聞の批評は低く、観客の評価もそこそこですが、それは楽しく、ほほえましいロマンチック・コメディでした。


 共に恥ずかしがり屋で、自分の気持ちを、なかなか素直に、勇気を持って言えない主人公たち。わたしたちまでどきどきしながら、おいしそうなチョコレート菓子に目を楽しませつつ、最後まで、楽しんで見ることができました。

 旅行中で、インターネットを使うのが難しいという場合には、こうやって一々評価を調べるのは難しいでしょうが、冬は夜が長く寒いので、もし町の映画館で、おもしろそうな映画を上映しているようであれば、足を運んでみると、楽しいひとときが過ごせるかもしれません。英語やイタリア語が分からなくても、十分に楽しめるすてきな映画、『The Artist』(記事はこちら)も、ローマでは、まだ上映している映画館がいくつかあるようです。

LINK
- Amazon.it – Emotivi Anonimi (DVD)
- Amazon.it – Les emotifs anonymes. Edizione: Francia (DVD)
↑↑ 上はイタリア語、下はフランス語のみで、このアマゾンイタリアのページを見る限り、イタリア語版にはオリジナルのフランス語音声がなく、フランス語版には英語やイタリア語の字幕がないようです。フランス語学習に使うには、まだ難しそうなので、残念。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-01-20 13:00 | Film, Libri & Musica