2012年 01月 20日
イタリアで映画を見る
わたしや夫が映画を見るきっかけは、
1 映画の予告や説明を見聞きして、よさそうだと思ったから、
2 友人に誘われたから、友人が映画を見てよかったと言っていたから、
3 気分を変えて外出するために、何か映画を見ようと思うから、
とだいたい、上のような理由からです。
どの場合にせよ、目当てとする映画が決まったら、あるいは決めるために、よく利用するのが次のサイトです。
- Mymovies.it – Cinema Perugia
このページで、ペルージャの映画館で、その日公開される映画の一覧と、それぞれの映画の内容、観客による評価、どの映画館で何時から公開されるかなどという大まかな情報が分かります。映画一覧の右手の列で、ご自分のお住まいの県を探してクリックすれば、その県で公開中の映画の一覧が現れるはずです。
このページでも映画の5段階評価がわかるのですが、観客による評価であるため、公開されてすぐには、見た客が少ないため、評価がひどく偏っている場合もあります。 ウッディ・アレンの映画、『Midnight in Paris』については、どの新聞紙でも絶賛しています。この映画は、フランス大統領夫人であり、イタリア出身のモデルかつ歌手であるカルラ・ブルーニが出演しているということで、イタリアでは映画の撮影前から、ニュースなどでもかなり話題になっていました。
『Midnight in Paris』の場合は、かなり前にニュースで紹介があってから、ずっと気になっていた上に、訪ねてみたいパリの町が舞台であり、しかも、映画の予告編(上のリンク参照、イタリア語版です)を見て、これはおもしろそうだと思ったので、こういう事前調査はせずに、公開当日に見に行きました。
美しいパリを舞台に、人生や人間関係について考えさせられ、美術や歴史、文学にも思いを馳せられる、とてもすてきな映画で、終始楽しんで見ることができました。
わたしは、スリラーやホラー、残虐な場面が多い映画は苦手なので、夫や友人が見ようという映画がその類である恐れがある場合には、映画の筋書きや批評を、よく参考にします。新聞紙の批評が悪くても、観客の評価がよくて、わたしたちが見てもよかったという場合もあれば、その逆で、新聞紙の批評がいいのに、観客の評価は悪い場合もあります。同じ映画の批評が、各新聞紙でひどく分かれることもあり、やはり、映画には、それぞれの好みがあるのだなと思いますが、「せっかく映画を見るのだから、いい映画を見る」ためには、批評や評価も、かなり参考になります。
たとえば、最近見た映画、『Emotivi Anonimi』(フランス・ベルギー共同制作)は、新聞の批評は低く、観客の評価もそこそこですが、それは楽しく、ほほえましいロマンチック・コメディでした。
共に恥ずかしがり屋で、自分の気持ちを、なかなか素直に、勇気を持って言えない主人公たち。わたしたちまでどきどきしながら、おいしそうなチョコレート菓子に目を楽しませつつ、最後まで、楽しんで見ることができました。
旅行中で、インターネットを使うのが難しいという場合には、こうやって一々評価を調べるのは難しいでしょうが、冬は夜が長く寒いので、もし町の映画館で、おもしろそうな映画を上映しているようであれば、足を運んでみると、楽しいひとときが過ごせるかもしれません。英語やイタリア語が分からなくても、十分に楽しめるすてきな映画、『The Artist』(記事はこちら)も、ローマでは、まだ上映している映画館がいくつかあるようです。
LINK
- Amazon.it – Emotivi Anonimi (DVD)
- Amazon.it – Les emotifs anonymes. Edizione: Francia (DVD)
↑↑ 上はイタリア語、下はフランス語のみで、このアマゾンイタリアのページを見る限り、イタリア語版にはオリジナルのフランス語音声がなく、フランス語版には英語やイタリア語の字幕がないようです。フランス語学習に使うには、まだ難しそうなので、残念。
こちらには初めて書き込みさせていただきます。
>イタリア映画で話されるイタリア語が、ひどくくだけていたり、方言や俗語の度合いが強かったりしがちなのに対して、外国映画の吹き替えとして話されるイタリア語は、概して標準イタリア語に近い
ホントそうですよね~。知らない地方の強い訛りは、今でも聞きとれないし、なんとなくしか意味がわからないこと多いです。場面から憶測してます。
その点、外国映画の吹き替えは、プロの上手な声優さんたちがやってるので発音、イントネーションがしっかりしていて、勉強になります。と、イタリア語を勉強する方に、私もオススメしています。
イタリアの映画館ではじめた観た映画は「薔薇の名前」でしたが、当時、言葉はさっぱりわからなくて、映像を追うのが精一杯でした。しばらく前、再び観たとき、一シーン、一シーンを覚えていたのに驚き
一度目は言葉を理解する作業を完全に投げ出し、見ることに全力を傾けたんだなあと、笑ってしまいました。
最近映画館からは足が遠のいているですが、前半と後半の間の休憩ってまだやってるのでしょうか?
久しぶりに二度目に映画をご覧になったときは、さぞかし感慨深いものがあったでしょうね。実は、『薔薇の名前』は、小説を読みかけたまま、1年以上経ってしまっています。せっかくなので、本を先に読んでから、映画を見るつもりです。かつて、『ジェイン・エア』で、映画を先に見てから本を読んだら、その映画ではジェインがひどく美人で、読書がそのイメージに影響されてしまったのです。
ペルージャでは、最近になって、途中休憩の入る映画館が、二つに増えました。(休憩なしの映画館も二つあります。一つは隣町の映画館ですが。)イタリア全国にチェーンがあるらしいUCI Cinemasでは、休憩のあと、後半再開の前に長い広告が入ることがあり、この映画館では、ただでさえ前半開始前の広告が非常に多いので、皆、憤慨しています。
わたしも時々うっかり同じミスを犯してしまうことがあります。どうかお気になさらずに。ちょっと話が変わりますが、わたしも最近は、映画や読書の感想を、ノートに書き留める代わりに、ブログの記事にすることがよくあります。個人で感想を書くときと違って、映画や読書の楽しみを損なってしまいそうなことは書けませんが、ブログの記事だと思うと、書き残す励みにもなりますので…… 昔はきちょうめんに、読んだ本1冊1冊の感想も書いていた時期があるのですが。
吹き替えもくだけたものから、標準の言葉に近いものがあるのですね。
どの映画を見るかも色々と調べるといいですね。
評判もあてにならない時もありますけれど、基準にはなりますね。
なおこさんからのこういう情報はありがたいですね。
パリは大好きなんです! 街のどこもが絵になって、遊びに行ったらいっつも夫とアチコチの路地やらをウロチョロしまくります。Emotivi Anonimi も見てみたいなあ。
あんまり映画は詳しくないんだけど(映画も?!)、同じ恋愛ものでも、アメリカハリウッド産より、欧州や最近は中東、インドなんかの方が捻りの利き方がひと味違う感じがして、すごく楽しめるんですよね〜。
さてイタリアでの映画は、やはり最初は有名俳優がイタリア語ベラベラなのに度肝を抜かれましたが、日本語吹き替えより話に入り易いように思います。
ですが、イタリアの声優のイタリア語の抑揚のつけ方が時々大げさ過ぎて、聞き取れないところもあります。
イタリア映画では、私も聞き慣れない訛りはつらいのですが、慣れなのか、何故かナポリ訛りは勘でわかってしまう悲しい日本人です〜〜。
(全部じゃないですけど)
それにしても、イタリア映画でいい作品って結構あると思うんだけど、日本には全て行ってないんですよね。もったいないなー。
わたしも、イタリア映画というと、ごく一部の作品しか日本では公開もテレビ放送もされないのは、もったいないな、残念だなと思います。