イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

冬のテッツィオ山

 昨日、1月22日日曜日は、夕方、友人たちと共に、テッツィオ山(Monte Tezio)を登りました。

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la Prima Croce sul Monte Tezio 22/1/2012 16.44

 テッツィオ山には、山頂を始めとして、大きな十字架が三つ立っています。一番低い位置にある十字架(上の写真)からは、ご覧のようにミジャーナの集落と改築中の古城を、見下ろすことができます。

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 出発は、ミジャーナのはずれにあるオリーブ園です。改築中の家は、外観が、かなりきれいに仕上がってきました。改築前に家を支えていた古い梁は、モミの木でできているのですが、中にはいくつか、まだ使えるものがあり、最近は、夫が、仕事から早く帰宅した日や土曜日に、この古い梁を磨く作業に、勤しんでいます。

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 ミジャーナの上にそびえ立つプロコーピオ城(Castello di Procopio)の改築も、もうかなり進んでいます。

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 初夏には、野生のアスパラガスが見つかり、色とりどりの自生のランが、そこかしこに咲いていた山も、今は冬枯れの風情です。

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 かと思えば、緑や赤が、彩りを添えている場所もあります。

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 野バラの実の赤も、いっそう深くなりました。

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 寄り道しながら、休憩しながら、ゆっくり登り、ようやく一つ目の十字架が近づいてきました。

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 雲の多い日でしたが、十字架の周囲からは、古城もミジャーナの町も、そして遠くに連なる山並みも、見晴らすことができました。

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 上の写真は、拡大撮影したものですが、ミジャーナ(Migiana di Monte Tezio)の集落が、かつての教会から改築中の家まで、よく見えています。

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 しばらく眺めを楽しんでから、日が暮れないうちに、寒くならないうちにと、急ぎ足で山を下りました。写真に見えるのは、ヨーロッパオーク(quercia)です。

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 冬にこの木を見るたび、「ヨーロッパオークは、冬の間もずっと枯れ葉を身にまとい続け、春になって新芽が出るまで、葉を落とさないんだ。」と、出会ってまもない頃に、夫が教えてくれたことを、思い出します。


関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「テッツィオ山登頂」 / Passeggiata sul Monte Tezio, maggio 2010(同じ記事のイタリア語版↓)
- ”Monte Tezio I – verso Le Tre Croci”, magio 2010
(Versione in italiano dell’articolo immediatamente sopra)
- 「少しずつ少しずつ」 / Migiana & Castagneto, autunno 2011

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ムームー at 2012-01-24 06:35 x
なおこさんおはようございます。
いつもありがとうございます。
わぁ~美しい空に集落に十字架でしょう♪
こういう景色にため息が出ますわぁ。
改築中のお家も楽しみですねぇ~
冬枯れの美しさに山々に家並み、いいですねぇ~
ほっとする景色が広がり癒されました♪
Commented by milletti_naoko at 2012-01-24 16:20
ムームーさん、おはようございます。実は、この教会こそ、かつて夫の家族と共にずっと暮らしていた、今は亡き伯父が、長い間教区司祭として務めた教会であり、夫が生まれ育ったところなんです。現在では、終末期医療のための病棟となっているようです。
テッツィオ山は、冬や曇りの日にも、独特のすてきな景色を見せてくれました。
by milletti_naoko | 2012-01-23 16:54 | Umbria | Comments(2)